実際に外国人の友達を作るにはどうしたらいいの?

Friends

英語を実際に使う機会を作るために、オンライン英会話を利用する人も多いですが、外国人の友達を作る、というのも1つの方法として紹介されていることが多いです。

よく言われるのが外国人に恋をすれば、その人とたくさん話したいがために、どんどん語学力がアップするということですが、そう簡単にホイホイ人を好きになるわけにもいきませんので、今回は外国人の友達の作り方を紹介したいと思います。

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そもそも日本で外国人に出会う機会がない?

日本に住んでいても外国人に会う機会がない、外国人を見かけても話すきっかけがないなどあると思いますが、総務省統計局によると在留外国人の人数は2016年末で約238万人。東京に住んでいる外国人が圧倒的に多いですが、どの県にも1000人単位で在留外国人は登録されています。

日本に住んでいる外国人も手続きやコミュニティなどに不安を感じている人は多いので、外国人が集まる場所や外国人との交流を目的としている団体、外国人の生活をサポートする団体などと関係を作れば、外国人の友達を作ることは可能です。

具体的にどういう場所や機会があるのかを紹介していきます。

各自治体、県で運営している国際交流協会

読んで字の通りです。国際的に交流をする協会です。主な活動として、外国人のための日本語教室を無料で開催したり、外国人を講師に迎えて各国の料理を体験するイベントやハロウィン、クリスマスなどにイベントを開いて交流する機会を提供しています。私も自分の地域の国際交流協会の会員になりました。私が住んでいる市は外国人在住人数が1000人にも満たない地域ですが、それでも会員になるだけで外国人と触れ合う機会は増えました。会費も年に数千円程度なので気軽に入会することができます。

在住外国人支援国際交流団体、国際協力団体を見つける。

各県の国際交流協会のHPに県内の国際交流団体、国際協力団体の一覧が掲載されているので、そこから自分の目的にあった団体を見つけることで外国人と交流する機会を作ることができます。

外国人に日本語を教えたり、特定の国の人や姉妹都市と交流して文化を学んだり、交換留学生のサポートをしたりと活動内容は各団体によって様々です。自分が楽しめそうな団体を見つけることで、外国人と交流する機会ができるだけでなくプライベートを充実させることもできます。

外国人が働いているレストランに通う

外国人が母国の料理の専門店を経営していることは少なくなく、飲食街に行くとすぐに見つけることができます。経営をしていなくてもアルバイトをしている外国人はたくさんいます。特に学生の場合、生活費を稼ぐために週に5日程度アルバイトしている外国人も珍しくなく、同じ外国人に出会う確率は日本人の大学生よりも高いです。

私の場合、カレーが好きだったのでインドカレー屋さんによく通っていたら、そこの店のネパール人と仲良くなりました。

多くの在留外国人は日本で日本語学校に通っていることが多く、そのネパール人も日本語学校の卒業生だったので、日本語学校の学生を紹介してもらったりしているうちに外国人との交友関係はどんどん広がっていきました。4月に日本在住のネパール人が多く集まることがあったのですが、(ネパールの新年の祝いが4月とのこと)その時にも誘ってもらいとても楽しい時間を過ごすことができました。

特に日本に来て1年目の学生とかは、日本語にもあまり自信がない人が多いので英語や簡単な日本語を使ってコミュニケーションをとるのがとても新鮮な体験でした。

善意通訳団体に登録する

この方法は英会話能力が多少必要になりますが、実戦の経験と度胸がつきます。通常、資格がないと外国人からお金を取って観光案内することはできませんが、ボランティアとして無償で案内することなら可能です。ただし、この場合相手にするのは在留外国人ではなく外国人観光客なので、日本に何度も来るような外国人でないと友達になるには難しいかもしれません。あくまでも英語を実用する場として活用してもらえたらと思います。

また団体の中で自主的に学習会を開く団体もありますので、英語能力向上にはとても役立つはずです。

国際交流パーティに参加する

最近、特に都市部に多いのが、外国人も参加対象にした国際交流パーティ、お酒が入ることも多いので、気軽にコミュニケーションを取る場として楽しんでいる人も多いようです。ただし、特に女性には気をつけてもらいたいのですが、ナンパ目的の外国人もいるようなので、パーティ内容や主催者、過去のイベントの評判などよく調べてから参加することをおすすめします。

各国の駐日大使館のイベントをチェック

日本にはそれぞれの国の大使館があり、HPも随時更新されています。その国の文化や伝統、美術や芸術に触れるイベントも多く開催されています。特定の国に興味がある人はその国の大使館のHPを常時チェックしておくと外国人と話すきっかけも増えてきます。また、共通の話題なども持ちやすいので楽しんで参加することもできるでしょう。外務省に各国の大使館のHPリンク先が掲載されているので、自分の興味のある国の大使館情報を調べてみるのもおもしろいですよ。

外国人=英語ペラペラ ではないことに注意!

当然のことですが、外国人だから誰でも英語を話せる、というわけではありません。話せる人は他言語に比べて多いでしょうが、国によっては英語をまったく使わない国もあります。また、ノンネイティブスピーカーであれば、国ごとによって訛りや癖があることを理解しておきましょう。それも文化であり個性です。それらもひっくるめて外国人と楽しく過ごせるといいですよね。

英語以外にも興味があれば、その外国人の母国語を教えてもらうのもいいかもしれません。

各国の簡単な挨拶を覚えておくとコミュニケーションも円滑に!

外国人が日本語や日本の文化について何か知っていると私たちも「そうそう、よく知ってるね」となります。

私が今までで一番驚いたのは、外国人から「イガホホ」と言われたことです。最初は「なんだそれ?」と思っていましたが、何度も聞いているうちにどうやら「因果応報」のことを知っていると伝えたかったようです。「なんでそんなこと知っているんだ!?」と盛り上がったのはいい思い出です。

外国人にとっても母国について知ってることを言ってあげると喜びますし共感してくれます。

Hi, Hello, Good morning などの英語の簡単な挨拶はすぐに口にすることができるでしょう。なかなか使う機会がないので、全て覚えるのは難しいですが、在留外国人の中でも在留比率の高い中国、台湾、ブラジル、フィリピンなどの挨拶を覚えておくと最初の関係作りに便利ですよ。

例えばこんにちは。

ニーハオ(中国)、リゥーホゥー(台湾語)、ボア・タルジ(ポルトガル語、ブラジルの公用語)、マガンダン・アラウ(タガログ語、フィリピンの公用語)

会話のきっかけとしてぜひ使ってみて下さいね。

さいごに…

少しだけ「英語」という観点から脱線してしまいましたが、「外国人」とひとくくりにせず、どこの国の〇〇さん、としっかり個人を見てあげることが大切です。国ごとにイメージはそれぞれあると思いますが、結局は個人同士の付き合いです。あまり偏見を持たず、日本人の友達と同じように接することが円滑なコミュニケーションの秘訣だと思います。

また、日本にいる外国人が使う日本語を自分自身がどう感じるのか、ということも考えてみましょう。つたない日本語を話していても笑ったり、見下したりすることはないと思います。「頑張って日本語を使おうとしている」、と逆にいい印象を持ちませんか?我々が英語のネイティブスピーカーに向かって英語を話している時も同じです。誰も笑わないし、見下したりもしません。うまく英語で伝えられなかったとしても、いい印象を持ってくれるはずです。外国人と友達になることで、自分が英語を話すことに抵抗がなくなるのもメリットの1つ。ワールドワイドな交友関係を築いて英語学習とともにどんどん国際的な人間になっていきましょう。