ごちそうさま!の表現は英語にはない!?

普段、日本語で当たり前のように使っている言葉でも、文化や習慣が変われば存在しないということがあります。そして、いざ英語にしようとすると、どう表現したらよいか意外とわからないものです。

例を見てみましょう!

さて、みなさんは、食事の際、始まりと終わりに何と言いますか?

そうです!

『いただきます』『ごちそうさま』ですよね?

でも、この『いただきます』『ごちそうさま』は日本文化独特の表現なのです。

では、『いただきます』『ごちそうさま』を英語で表現することはできるのでしょうか?

また、どう表現すれば良いのでしょうか?

今回は『いただきます』『ごちそうさま』など食事の際に使える表現を学んでいきましょう!

『いただきます』と『ごちそうさま』

英語で言い表す前に、まずは『いただきます』『ごちそうさま』を知りましょう。

『いただきます』とは、食事を始める際の日本語の挨拶です。広辞苑は「出された料理を食べ始めるとき」と限定していますが単純な食前の挨拶になっている面があるため、自分で作った料理でも言うことがありますよね。また食事だけでなく、物をもらうときにも使います。

一方、『ごちそうさま』は食後に言う日本語の挨拶です。

インターネットの調査では、現在、9割以上の日本人が食前食後に『いただきます』『ごちそうさま』を使うそうですが、

実は、食事の際の挨拶として『いただきます』が広く慣習化されたのは恐らく昭和時代からで、古くからの伝統ではないようです。

一方、『ごちそうさま』は江戸時代の後半から使われ始めたと言われています。

今や、確かな日本文化となっているこの『いただきます』『ごちそうさま』ですが以外に歴史は浅いんです。

外国人の『いただきます。』

さて、みなさんは、外国人に日本独自の文化や習慣について聞かれたらどうしますか?
その事象の概念を持たない外国人に説明するにはかなりの苦労があるのではないでしょうか?

どこから、説明すればいいのかわからなかったり、説明がややこしくなったり、ついには「なんでもない…」と説明を諦め、黙りんでしまった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

その代表的な例が、『いただきます』『ごちそうさま』ですね。

では世界の『いただきます』をみてみましょう。

世界でも同じように、食事をする前に行う特徴的な決まりをもつ文化があります。

代表的なのは、
ドイツの『Guten Appetit!』
フランス『Bon appétit』
スペイン『¡Buen provecho! 』
イタリア『Buon appetito!』などです。

これらの表現は「良い食事を」という意味になります。

厳密には日本の『いただきます』とは意味がことなりますが、食事を始める際の掛け声としては『いただきます』と似ていますね。

ちなみにイスラム圏では、神に「神の名前で(食事を)始めます」という意味のアラビア語で「ビスミッラーヒッラフマー二ッラヒーム」というそうです。

食事の文化とは実に面白いですね。

英語の『いただきます』

英語の辞書では『いただきます』をどう表記しているのでしょうか?


”expression of gratitude before meals word used after one has been treated (esp. used after a meal)”

やはり訳語はないようです。

しかし、英語でも、食事の際にかける言葉はあります。 

アメリカでは、食事の際に、無言で食べ始め、何も言わず食べ終えることが珍しくないそうです。

仲の良い友達や家族同士で食事をする場合は、食べ物がでてきたら何も言わずに食べ始めることが一般的です。

ただ、全員の食事が揃ってから食べるのが基本マナーとなり、特にお客様や面識がないグループと食事をする時は、全員の食事が出てきたら「食べましょう」の合図で食べはじめます。

しかし決まったルールは特にないので言う言わないは人や雰囲気によるようです。

英語圏では、食べ始めるにあたり

「さあ、食事を始めましょう」のように促したり、

提供された食事について感想を伝え合ったりします。

あなたがホストの立場なら「では食べましょう」、

あなたがゲストの立場なら「おいしそう!」のように伝えるようです。

英語で、一般的な『いただきます』を

Let’s eat! (食べましょう!)

です。

これは、食べる直前に言う最も一般的なフレーズです。

”Let’s eat!”の前に

”I’m starving”(お腹空いた)

That looks delicious”(美味しそう)

”Did everyone get their food?”(みんなの食べ物は揃いましたか?)

のような表現を付け加えると、より自然になります。

英語の『ごちそうさまでした』

「ごちそうさま」にあたる英会話フレーズを考えるには、「おいしかった」「食事をつくってくれてありがとう」といった感謝表現として解釈すると良いでしょう。

「いただきます」と同様に「ごちそうさま」に相当する英語表現はないのですが、食べ終わったら「美味しかった」と料理を褒めたり、「お腹いっぱいだ」と満足した気持ちを伝えることがアメリカでは一般的です。

”Thank you for the meal.”(食事をありがとう)

がもっともよく使われる表現のようです。

その他にも、

”That was delicious.”(美味しかった)

食べた料理が美味しかったと素直に伝える代表的な表現の一つです。

その他、
That was OK.(まぁまぁ美味しかった)
”That was awful.” (美味しくなかった)
”That was gross.”(まずかった)
で表現しましょう。

  • ”I’m done.”(もう食べれません)
  • “I’m full.”(お腹がいっぱいです)
  • Thank you for the delicious meal.(美味しい料理をありがとう)
  • It was very nice.(とても美味しかったです)
  • The pasta was amazing.(パスタが本当に美味しかったです)
  • Could you give me the recipe please?(レシピを教えてもらえませんか)
  • I can’t eat anymore.(もう食べられません)

も便利な表現ですね。

感謝の対象で変わる『いただきます』と『ごちそうさま』

「いただきます」も「ごちそうさま」も、もともと、ただ食事の開始と終了の「合図」というわけではありません。作ってくれた人への感謝と、食のありがたみを思い起こす言葉です。(毎度はっきり意識する人は少ないでしょうけれど)

その意味では、「作ってくれた人への感謝」や「食事のありがたさ」を伝える英語表現はそこそこしっくり来るものがあるはずです。

  • Thank you for offering food.(食事を提供してくれてありがとう)
  • Thank you for preparing the meal.(食事を用意してくれてありがとう)
  • Thank you for cooking.(食事を作ってくれてありがとう)
  • Thank you for the delicious meal.(おいしい料理をありがとう)
  • I really enjoyed it.(たいへん美味しく頂きました。)

褒め方で変わる『いただきます』

【見た目を褒める】

  • It looks delicious.(美味しそうですね)
  • It looks very yummy.(すごく美味しそうですね)
  • It is as beautiful as professional work.(プロが作ったみたいに綺麗ですね)
  • I can enjoy it just looking at it.(見るだけでも楽します)

【匂いを褒める】

  • It smells very nice.(すごくいい匂い)
  • This smell is giving me an appetite.(食欲をそそられる匂いですね)

【褒めるに褒める】

  • This sauce is so delicious.(このソースがとても美味しいです)
  • This meat is very tender and delicious.(このお肉、とても柔らかくて美味しいですね)
  • The texture of this vegetable is great.(この野菜の食感がとてもいいですね)

いかがでしたでしょうか?

皆さんも機会がありましたら今回ご紹介したフレーズを使ってみてください!

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