ネイティブキャンプのコラムをご覧の皆さん、こんにちは!今回のネイティブキャンプのコラムでは、毎年世界中の人々が訪れる、世界の中心地ニューヨークの地下鉄に関する情報をお届けしていきたいと思います。
日本は世界で最も地下鉄が発達している国の一つですよね。実はニューヨークも、主要な移動手段として地下鉄が発達しており、現地の人や観光客など多くの人々に使われてるんです。
ただし、日本の地下鉄とは異なる点もあります。例えば基本的な乗車方法や、乗り換えの仕方、そして地下鉄構内での安全度などが挙げられます。
そこで今回のコラムでは、ニューヨークの地下鉄を使用する際に知っておきたい基本的な乗車方法、地下鉄移動に便利なアプリ、そして2025年現在のニューヨークの地下鉄の治安情報をお届けします。どの様な点に気をつけながら乗車したらいいか、しっかりと事前に確認して理解してからニューヨークの地下鉄を利用する様にしましょう。
つい数週間前までニューヨークを旅行してきた筆者の目線や感じた雰囲気から、ニューヨークの地下鉄の最新の様子をお届けしますので、ぜひこれからニューヨークへの旅行を検討している方は参考にしてみてくださいね。
ニューヨーク市内での地下鉄の基本情報
まずはニューヨーク市内の地下鉄に関する基本情報を確認していきましょう。
ニューヨーク市地下鉄(MTA)の概要
通称MTAと呼ばれるニューヨーク市地下鉄は、マンハッタンを中心に、地下に毛細血管のように張り巡らされたニューヨーカーたちの移動手段です。もちろん日本と同じようにタクシーやウーバー、バスなどの公共交通機関も使用されていますが、地下鉄はその速さと広範囲に渡るアクセスの良さから最もポピュラーな移動方法と言えるでしょう。
ニューヨーカーたちだけではなく、世界各国から訪れる観光客もこぞってMTAを使用しています。地下鉄を使用すれば、ニューヨーク市内の主要な観光施設に簡単に到着できるのも旅行者にとって重要な移動手段である理由でしょう。
MTAの歴史
ニューヨーク市地下鉄は1904年10月27日に開業しました。全米で2番目に開通したこのMTAは、1940年にはニューヨーク市がBMTとIRTを買収し公営化しました。その後、1953年に「ニューヨークシティ・トランジット・オーソリティ」へ運営権が移行します。1968年には「ロングアイランド鉄道」との連携が強化されました。
近年のコロナウイルス感染症のパンデミックにより地下鉄利用者の減少が問題となりましたが、衛生管理や安全性の確保に努めたことで2023年6月には1日の平均利用者数が大幅に回復しました。
MTA乗車時の決済方法
MTAに乗車する際の方法は主に二つあります。一つは「メトロカード」というカードを使う方法です。メトロカードとは、MTAのニューヨーク市交通局が提供しているプリペイドカードです。
地下鉄の各駅には自動券売機が設置されており、この券売機でメトロカード本体を購入できます。購入したメトロカードに現金やクレジットカードでチャージが可能です。
カードの発券に1ドル、一回の乗車につき3.5ドルかかります。また、7日間の無制限利用パスもあり、これが34ドル。30日間の無制限利用パスは132ドルで購入が可能です。
チャージした後のメトロカードを改札に設置してあるリーダーにタッチして改札内に入りましょう。
もう一つの決済方法は「OMNY(OneMetroNewYorl)」という非接触型の運賃支払いシステムです。改札に設置されているリーダーに、タッチ決済に対応しているクレジットカードもしくはデビットカードをタッチして支払い、改札内に入ることができます。
一度地下鉄に乗るごとに料金が請求される仕組みですが、1週間に34ドル以上の料金がかかることがないことが特徴です。なお、2024年中にメトロカードは完全に廃止され、ONMYへ完全移行することとなっていた様ですが、約3週間前(2024年12月末)に筆者がニューヨークの地下鉄を使用した際にはまだメトロカードで改札を通過している観光客を見かけました。
参考資料:
ニューヨーク市地下鉄について解説路線や料金について紹介-ESTA Application Provide SIte
https://esta-travelsite.com/new-york-subway/index.html
ニューヨークの地下鉄の路線図を見るのに便利なアプリ
ニューヨークの地下鉄は、北行きの「アップタウン(Uptown)」と南行きのダウンタウン(Downtowm)の二つが基本の移動方向です。北行きか南行きかで乗車するべきホームが異なるので気をつけましょう。
また、MTAには各駅停車、急行の2種類があります。また、各駅停車に乗っていたのに突然その電車が急行に変更されることもあるので車内のアナウンスをしっかりと聞いておきましょう。
ここで、MTAを利用する際に役に立つアプリを三つほど紹介します。現地でアプリをダウンロードすると通信量がたくさんかかってしまうこともあるため、日本を出発する前にダウンロードして置くのをおすすめします。
New York Subway MTA Map
ニューヨーク市地下鉄はホームが北行き(Uptown)と南行き(Downtown)に分かれているため、初めて利用する方はUptownにいきたかったのに間違えてDowntown行きに乗ってしまうこともあります。これを避けられるのがNew York Subway MTA Mapというアプリです。
このアプリは、日本のYahoo乗換案内というアプリの使用方法と似ています。詳しい路線図をアプリ内で見ることができたり、経路や最新の運行情報を見ることができます。
出発する前に目的地の最寄り駅をお気に入りに追加しておくといいですよ。
City Mapper
続いて紹介するのは「City Mapper」というアプリ。このアプリはニューヨーク以外の国や地域でも使用可能です。徒歩からシェアバイク、タクシー、バス、地下鉄など多様な交通手段の中から最適な手段を選んで案内してくれます。また、所要時間とかかる料金も表示されます。
Google Map
おそらく多くの人がすでにスマホの中に入れているアプリ「Google Map」。ツアーではない自由旅行で海外へ行くのであれば、必須のアプリです。地下鉄の発着時刻や行くべきホームの情報のみでなく、地上で道に迷ってしまった時にも目的地までの道のりを案内してくれる超便利なアプリです。
また、現地の観光スポットやレストラン、商業施設などのレビューも見ることができるため、旅のプランを決める際にも役に立ちますよ。
参考資料:
【アメリカ】無料で使えるナビがおすすめ!ニューヨーク旅行に役に立つアプリ10選
https://www.kkday.com/ja/blog/19431/america-usa-new-york-app#:~:text=にお任せ!-,1.%2520New%2520York%2520Subway%2520MTA%2520Map,ことができますよ〜!
2025年最新のニューヨーク地下鉄の治安の状況について
ここで、2024年末から2025年1月まで最新のニューヨーク地下鉄の治安状況について解説していきます。
ニューヨーク市地下鉄MTAはなんと24時間運行していることで大変便利な移動手段ですが、地下鉄で発生する犯罪は近年増加傾向にあります。特に、コロナ禍以降の地下鉄内やホームでの犯罪率は上がったと言われます。
特に、深夜や早朝の時間帯は地下鉄の利用者が少なく、ホームや車内でホームレスや酔っ払い、薬物中毒者に遭遇したり話しかけられたり、最悪の場合は暴力に巻き込まれたりといった事件も発生しています。
ですので、便利な地下鉄ですが利用する時間帯には注意をしましょう。基本的には日中〜夕方までの利用にとどめることをお勧めします。
また、電車をホームで待っている間にも注意が必要です。近年、ホームで待っている間に背中を押されて転落したり、気づいたら複数人に囲まれているといった被害が多発しています。電車を待つ間には背後に誰も来れないように壁に寄りかかったり、乗客数の多いエリアで待つことが必要です。
駅構内と車内には緊急用の通報装置がつけられています。この近くに乗車するのもお勧めです。さらに、他の車両は混んでいるのに一部の車両だけガラガラである場合、その車両で何かが起きている可能性があります。空いているからといって乗り込まない様にしましょう。
3週間前までニューヨークを旅行しており、毎日のようにたくさん地下鉄を利用した筆者。実際に乗ってみた感想としては、やはり駅のホームでマリファナなどの薬物の匂いが充満していたり、お金や食べ物を恵んでほしくてうろついているホームレスの人を見かけました。
しかし、運よくホームに人がつき落とされたり危険とされるような行為は目にしませんでした。それも、筆者が地下鉄を利用する際に上記で説明した気をつけるべきことを意識していたことによるものかもしれません。
電車を待つ際には自分と同じような服装の観光客が多い場所や壁に寄りかかっていましたし、線路からは距離をとって電車を待ちました。また、明らかに空いている車両には乗らずに、混んでいても観光客の多い車両を選んで乗りました。
参考資料:
ニューヨークの治安ここに注意!地下鉄など安全に旅行するための注意点まとめ|NEWT(ニュート)
https://newt.net/usa/nyc/mag-25677750981#h6a0b126847
ニューヨークの地下鉄で気をつけたいこと
最後に、ニューヨーク旅行が安全で楽しいものとなるよう、地下鉄で気をつけておきたいことをまとめます。
2.もちもとのは最小限の現金と貴重品にすること
3.ニューヨーカーらしいラフな服装を心がけること
4.怪しい人が現れても絶対に目を合わせないこと
5.地下鉄を利用する時間帯や乗る車両には注意をすること
まとめ
このコラムではここまで、ニューヨーク市地下鉄(MTA)に乗るための基本情報やあると便利なアプリを紹介したのち、実際に地下鉄に乗車する際に気をつけたいことを解説してきました。いかがでしたでしょうか?
数週間前まで実際にニューヨークを訪れ、たくさん地下鉄を利用した筆者の目線から、最新でリアルなMTAの情報をお伝えできたのではないかと思います。日本ほどは地下鉄網が発達してはいないものの、目的地に辿り着くために乗るべきホーム(UptownなのかDowntownなのか)を判断することや、決済に使用するカードや非接触端末について知ることが大切です。
また、日本の地下鉄とニューヨークの地下鉄の犯罪発生率は大きく異なります。安全で素敵なニューヨーク旅行となるよう、出かける前にしっかりと安全対策方法を学んでおきましょう!

出身地は静岡県の下田市です。実家の目の前にはエメラルドグリーンのビーチがひろがっています。小さい頃からスキンダイビングやボディーボードをして育ちました! フェリス女学院大学の英文科在学中にニュージーランドへ留学。そこで国際教育の重要さに気づき、横浜国立大学大学院教育学研究科へ進学。小学生の外国語教育の研究に携わる傍ら、アメリカからの留学生のチューター業務も経験。 修士課程修了後は、都内のインターナショナルプリスクールで5歳児クラスの担任を経験。外国人と日本人バイリンガルの2人体制でこどもたちと英語で探究学習を行う。日本語の授業も担当し、母語の大切さも伝えた。 現在は前職を退職し、英語を教えるだけでなく、国際交流•異文化交流の大切さをそだてるニュータイプのオンライン英会話をネイティブ講師とともに小学生に教えている。 ④ 趣味は洋楽をギターやピアノでカバーすること、ビーチでヨガ、サイクリング、ピアノ耳コピ、ダンス、犬と散歩。 夢は、英語をツールにして音楽やダンスや絵、スポーツなどの自分の得意なことを使って自分自身について表現し、世界の人と交流することを楽しいと思ってくれる子供達が増えるような「先生」そして「表現者」になること。 そしてもう一度大好きなニュージーランドにステキな家族、友人達と長期ステイすること!