初めての留学生活は、これから始まる新しいことにワクワク楽しみになったり、逆に不安に感じたりすることもあるかと思います。
ホームステイをしながら留学生活を送る場合は、ホストファミリーと実際に会うまでドキドキが止まらない方もいるのではないでしょうか。
日本では、誰かのお家に初めて招待されたときや、お世話になるときなどに手土産を持っていく文化がありますね。
今回の記事では、ことばや文化が違う国のホームステイ先に初めて会う際のお土産事情についてご紹介します。
ホームステイ先が既に決まっている方や、海外留学を検討している方はぜひ参考にしてみてくださいね。
- ホームステイにお土産を持って行った方がいい?
- お土産を選ぶ時のポイント
- ホームステイに持っていく人気のお土産
- ホームステイへのお土産の渡し方
- 避けた方がいいお土産
- ホームステイ先出の挨拶やお土産を渡す時の英語フレーズ
- まとめ
ホームステイにお土産を持って行った方がいい?
ホームステイが決まったら、「お土産を持っていった方がいいのかな?」と悩む方も多いでしょう。
手土産を持っていくのは日本ならではの文化のため、ホームステイ先で必ずしも求められるわけではありません。
ただ、お土産はホストファミリーとの最初の会話のきっかけになりやすく、受け入れてくれた感謝を伝えるのにもぴったりです。
日本らしさが感じられる、または自分の気持ちを込めたお土産を選んでみましょう。
お土産を選ぶ時のポイント
ホームステイのお土産を選ぶときは、相手に喜ばれるかどうかだけでなく、トラブルを避けるための配慮も必要になります。
ここでは、お土産選びに失敗しないためのポイントを紹介します。
持ち込み制限を確認する
まず、ホームステイ先の国に持ち込めるかどうかを確認しましょう。
渡航先の国によっては、持ち込みできる品目を厳しく制限しています。
例えばオーストラリアでは缶詰・レトルト以外の肉製品や、加工されていない卵や果物などの持ち込みが禁止されています。
持ち込み制限を確認しないと、せっかく時間をかけて選んだお土産が没収されてしまうかもしれません。
さらに、場合によっては罰金がその場で科される可能性もあります。
お土産を準備するときは、留学先の国の規定を必ず事前に確認しましょう。
宗教や信仰に配慮する
ホームステイ先の文化や宗教的背景に配慮して、お土産を選びましょう。
例えばイスラム教では豚肉が禁じられていたり、ヒンドゥー教では牛肉を避けたりと、宗教によって口にできない食品があります。
宗教や文化によって避けるべきものが異なるので、事前にホストファミリーに確認したり、不安な場合は食品以外のお土産を選んだりしましょう。
また、渡したお土産が馴染みのない日本食品の場合、ホストファミリーが「どんなものなんだろう」と思うかもしれません。
ホストファミリーが安心できるように「どんなお土産なのか、なぜそのお土産にしたのか」を事前に英語で言えるようにしておくと安心です。
高価すぎるものは避ける
予算は1,000〜5,000円程度で考えましょう。
あまりに高価なものを贈ると、ホストファミリーが気を遣ってしまいます。
お土産は高価である必要はありません。「相手のために選んだ」という気持ちが重要す。
予算はホームステイの期間や、現地の物価を考慮して調整してみてください。
短期滞在の場合は、1,000〜3,000円程度の予算で、手軽に渡せる食品や雑貨がおすすめです。
半年を超える長期滞在の場合は予算3,000〜5,000円程度で考え、お菓子や雑貨であっても少し多めに持っていくと良いでしょう。
ホームステイに持っていく人気のお土産
ホームステイ先で人気の高いお土産を、カテゴリーごとに紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
日本のお菓子
日本のお菓子は世界的に人気が高く、ホームステイ先のお土産にもぴったりです。
特に人気のお菓子は、グミ、キャンディー、洋菓子です。
グミやキャンディーは人気が高く手軽に持ち運びできるので、お土産におすすめの商品です。
いちごやグレープといった定番の味を選べば、ホストファミリー全員で楽しめるでしょう。ハイチュウや果汁グミなど、日本ならではの食感が楽しめるお菓子は特におすすめです。
日本のスーパーやコンビニで売られている洋菓子は、味のクオリティが高いと言われています。キットカットやアルフォートは、外国人観光客にも人気の商品なので喜ばれるホストファミリーも多いでしょう。
日本のお茶
健康志向の外国人に人気なのが、日本のお茶です。
緑茶やほうじ茶、玄米茶、麦茶、煎茶などの日本茶は、健康的で、さらに日本らしさを感じてもらえるお土産です。
お茶を飲む習慣があるかどうかを事前に確かめられると安心ですが、わからない場合はティーバッグタイプを選びましょう。
ティーバッグなら茶器がなくても簡単に楽しむことができます。
日本製の文房具
日本製の文房具は、機能性が高くおしゃれなものが多いので海外の方に人気です。
実用的で、日本らしさを感じられる文房具はどの世代の方にも喜ばれます。
文房具屋だけでなく100均にもいろいろな種類の文房具が売っているので、予算を抑えたい方にもおすすめのお土産となっています。
消せるボールペンであるフリクションペンは、便利で珍しいものなので驚かれる方が多い商品です。
4色ボールペンやジェルペンも、学生やビジネスマンがいる家庭で喜ばれるでしょう。
キャラクターデザインのノートやシール、消しゴムは、子どもから大人まで喜ばれるアイテムとなっています。
カップラーメンや袋麺
日本のカップラーメンや袋麺は、美味しさと種類の豊富さで海外でも人気があります。
軽くて持ち運びがしやすく、ミニサイズのカップ麺もあるため、お土産にぴったりです。
醤油、味噌、豚骨といった定番の味だけでなく、カレーやシーフードなど珍しいフレーバーもあります。
食べ比べして「どの味が一番好きだった?」と聞いてみれば会話のきっかけになりますし、日本のラーメンについて話を広げることもできます。
箸
箸は日常的に使える実用的なアイテムです。
家庭に合わせて子ども用の箸を選んだり、箸置きとセットにしたりすると、より印象的なプレゼントになるでしょう。
ただし、アジア圏ではないアメリカやカナダ、イギリスなどの国では、普段の食事で全く箸を使わない可能性があります。
また、日本留学生からすでに箸をもらっているかもしれません。
「いらないな…」と思われることがないよう、名前を印字して特別感を出したり、箸を使う料理を一緒に作ったりして工夫してみましょう。
ハンカチや手拭い
ハンカチや手拭いは、軽くて持ち運びやすく、気軽に贈れるお土産として人気があります。
今治タオルのように、使い心地が良く高品質なタオルを選ぶと、日常的に使えるものなので喜ばれます。
美しい柄の手拭いは、タオルとして使うだけでなく、インテリアとして飾ることもできます。
軽くてかさばらない手ぬぐいの魅力を、英語で説明できるようにしておくのがおすすめです。
歌舞伎や浮世絵、日本の四季、かわいい動物の柄など、いろいろな種類の手拭いがあるので、ホストファミリーの年齢や家族構成に合わせて選んでみてください。
和食器
和食器は、料理好きのホストファミリーに喜ばれるお土産です。
手のひらサイズの小皿や湯呑みであれば持ち運びもしやすくなっています。梱包をしっかりして、割れないように気をつけましょう。
和食器は日本らしい和柄デザインのものから、シンプルでモダンなものまで種類が豊富で、贈る相手の年齢や好みに合わせて選べるというメリットがあります。
和食器というと高価な印象があるかもしれませんが、100均に行けば、おしゃれで高品質な和食器が多く揃っています。
小皿や、お茶碗、湯呑みなど、きれいでおしゃれなデザインのものも多いので、手頃な価格で特別感を演出できます。
日本語・漢字がプリントされたグッズ
漢字やカタカナがプリントされたグッズは、日本を感じられるデザインとして人気が高く、特に若い世代に喜ばれます。
漢字Tシャツはインパクトがあり、カジュアルなプレゼントとしておすすめのアイテムです。
印鑑やスタンプも、日本ならではの文化で人気があります。
ホストファミリーの名前をカタカナや漢字で彫ったスタンプを作って、漢字の意味を説明してあげましょう。
漢字やカタカナのグッズは、その意味を説明しながら渡せるお土産なので、ホストファミリーとの会話が弾むきっかけになりますよ。
ホームステイへのお土産の渡し方
お土産は、到着した日に渡すのが理想です。
自己紹介や挨拶を済ませた後、ホストファミリーが落ち着いているタイミングで渡しましょう。
到着初日はお互い緊張していることが多いですが、お土産を渡すことで場が和み、会話のきっかけになります。
ただしホストファミリーが忙しそうな場合や、到着直後に時間がない場合は、無理に当日中に渡そうとせず、落ち着いたタイミングで渡しましょう。
お土産を渡す際は、明るい笑顔を忘れずに!
お土産が何なのか、なぜ選んだのかを軽く説明すると、ホストファミリーとの会話がスムーズに始められます。
避けた方がいいお土産
お土産には避けた方が良いアイテムもあります。注意すべきポイントを詳しく見てみましょう。
肉類
肉類のお土産は、宗教や信仰の違い、あるいは渡航先の規制により避けた方が良いケースがあります。
たとえば、イスラム教では豚肉が禁じられており、ヒンドゥー教では牛が神聖視されているため、牛肉が避けられています。
また、ホストファミリーがベジタリアンやヴィーガンといった菜食主義者である可能性も考えられます。
肉そのものだけでなく、食品の材料に肉が含まれていないかもしっかり確認しましょう。
お守りや絵馬
お守りや絵馬といったアイテムは、相手が宗教的な理由から受け取ることができない可能性があります。自分とは違う宗教の物を持つことに抵抗を感じる方もいるため、注意が必要です。
ホストファミリーが日本の宗教文化に興味を持っている場合や頼まれた場合は別ですが、寺社仏閣で手に入るアイテムは避けた方が無難です。
癖のある日本食
梅干しや漬物は、日本では日常的に食べる食べ物ですが、海外では独特の風味や塩辛さが苦手な方も多い食品です。
抹茶フレーバーのお菓子も日本土産として人気がありますが、独特の風味が苦手な方もいるため、注意しましょう。
また、食品をお土産にするときは、消費期限にも注意しましょう。
賞味期限が短いものは、受け取ったホストファミリーが食べるタイミングを逃してしまうかもしれません。長期保存できるものや、小分け包装されているお菓子を選ぶと安心です。
定番すぎる日本グッズ
多くの留学生を受け入れた経験のあるホストファミリーでは、定番の日本土産をすでに何度も受け取っているケースがあります。
日本らしさを感じさせる扇子やけん玉、折り紙セット、キャラクターグッズなどは、喜ばれることが多い一方で、ホストファミリーにとっては「また同じものか」と思うかもしれないアイテムです。
お土産として定番の日本グッズを選ぶ場合は、自分ならではの工夫を加えてみましょう。
地元特有のデザインや限定品など、個性が感じられるアイテムを選ぶと、新鮮さを感じてもらえて会話が弾みます。
ホームステイ先出の挨拶やお土産を渡す時の英語フレーズ
Nice to meet you! My name is 〇〇. Thank you for having me.
初めまして!〇〇です。これからどうぞよろしくお願いします。
I have a gift I'd like to give you.
あなたに渡したいプレゼントがあります。
I brought a souvenir from Japan.
日本からお土産を持ってきました。
This is a famous snack from my hometown.
これは私の地元で有名なお菓子です。
This is a popular snack in Japan, and I thought you might enjoy trying it!
これは日本で人気のお菓子で、ぜひ試してほしいと思いました!
I hope you like it!
気に入ってもらえたら嬉しいです!
You're welcome!
どういたしまして!
I’m looking forward to spending the next month with you.
これから1ヶ月の間、よろしくお願いします。
If you’d like, we can enjoy it together.
もしよかったら一緒に食べませんか?
I’m so glad you like it.
気に入ってくれて、とても嬉しいです。
まとめ
お土産選びで大切なポイントは、ホストファミリーに感謝の気持ちを伝えられるかどうかです。
渡す際には笑顔を忘れずに、選んだ理由について説明してみてください。
もし「なんて説明すればいいかわからない」という場合は、海外留学前にネイティブキャンプで講師相手にロールプレイ練習するのもおすすめです。
事前に英語でのやり取りを練習しておけば、自信を持ってお土産を渡せるようになりますよ。