社会人になってから、キャリアアップや転職のために海外留学を検討する方は少なくありません。
語学力を磨くことで仕事の幅を広げたり、海外でのキャリアを築くチャンスを掴んだりと、留学には多くのメリットがあります。
しかし、仕事で忙しくなかなかまとまった時間が取れない社会人にとって、自分の目的に合った留学先や留学プランを見つけるのは難しく感じることもあるでしょう。
この記事では、社会人の語学留学におすすめの国について詳しく紹介します。また、留学期間ごとに必要な費用の目安についても紹介するので、社会人留学を検討している方はぜひ参考にしてくださいね!
社会人でも語学留学できる?
「留学」と聞くと、ある程度まとまった期間が必要だと感じる方も多いのではないでしょうか?
しかし、実際には1週間程度の留学期間でも、英語力を伸ばしながらキャリアに役立つ貴重な経験を積むことが可能です。
特に、時間に制約のある社会人の場合、短期間の集中プログラムを利用することで効率的に学べます。
目的に合った留学プランを柔軟に選択することで、社会人でも留学を通じて大きな成果を得られるでしょう。
社会人の語学留学におすすめの国
社会人の語学留学を成功させるには、自分の目的に合ったプログラムやコースがある留学先を選ぶことが大切です。
ここでは、社会人の語学留学におすすめの国を6つ紹介します。
アメリカ
アメリカは社会人の語学留学先として人気の国であり、ビジネスやファイナンスなど実務に役立つ留学プログラムが充実しています。
また、映画、音楽、ファッションなどのエンターテイメントの最先端を体験できる環境なので、趣味や習い事を楽しみたい方にもおすすめです。
アメリカ留学で人気のエリア |
ハワイ、ニューヨーク、ロサンゼルス、ボストン |
イギリス
イギリスにはオックスフォード大学やケンブリッジ大学などの世界的に有名な教育機関が揃っており、社会人の語学留学や大学院留学におすすめの国です。
特に、イギリスの大学院は1年間で集中的に学べるカリキュラムが特徴であり、物価の高いイギリスでも短期間で効率的に学位を取得することが可能です。
イギリス留学で人気のエリア |
ロンドン、オックスフォード、ブライトン、ケンブリッジ |
オーストラリア
のんびりとした雰囲気と気さくな人々が魅力のオーストラリアは、日本人留学生やワーキングホリデー先として人気の国です。
TAFE(専門大学)への留学では実践的なスキルを習得できるため、キャリアアップや転職に役立ちます。
また、オーストラリアは日本との時差が約1時間と少ないため、日本にいる家族や友人とも連絡が取りやすく、初めての留学にもおすすめです。
オーストラリア留学で人気のエリア |
シドニー、メルボルン、ゴールドコースト、ブリスベン |
カナダ
ワーキングホリデー先として人気の高いカナダは、日本人に馴染みのある癖のないアメリカ英語が使われており、留学初心者の方にもおすすめの国です。
フランス語も公用語の1つなので、英語以外の言語も学びたいという方にとって理想的な環境といえます。
また、カナダの語学学校ではビジネスに特化したコースやインターンシッププログラムが充実しており、短期間で効率的に学べる環境が整っています。
カナダ留学で人気のエリア |
バンクーバー、トロント、モントリオール、ビクトリア |
ニュージーランド
親日家の多いニュージーランドは、治安が良く英語圏の中では比較的物価も安いため、予算が少ない方にもおすすめの国です。
広大な自然に囲まれたのんびりとした雰囲気とフレンドリーな人々が魅力で、ファームステイや環境ボランティアなどニュージーランドならではのユニークな体験ができます。
ニュージーランド留学で人気のエリア |
オークランド、ウェリントン、クイーンズランド、クライストチャーチ |
フィリピン
フィリピンは短期集中型のマンツーマンレッスンやスパルタ式と呼ばれる厳格な学習環境が整っており、忙しい社会人でも効率的に学べるのが魅力です。
欧米諸国と比べて留学費用が低く抑えられるほか、ビジネス英語やTOEICなどの英語試験対策コースなど、キャリアアップに役立つプログラムも豊富に提供されています。
フィリピン留学で人気のエリア |
セブ、マニラ、バギオ |
社会人の語学留学の種類
社会人向けの語学留学にはさまざまな留学スタイルがあり、目的に合わせて選ぶことが重要です。
ここでは、社会人の語学留学の種類について、短期留学と長期留学それぞれ3つずつ詳しく紹介します。
短期留学 |
ビジネス英語留学、資格取得・習い事留学、インターンシップ |
長期留学 |
大学院留学、専門留学、ワーキングホリデー |
ビジネス英語留学
社会人に人気のある留学プログラムとして「ビジネス英語留学」があり、最短2週間から参加できる学校も多数存在します。
ビジネスに使える会話表現や英語でのプレゼンテーションスキルを学べるので、実践的な英語力を鍛えたい方におすすめです。
キャリアアップや転職活動に役立つTOEICやIELTS、ケンブリッジ検定試験などの英語試験コースも充実しており、試験合格や高スコア取得を目指したい方にもおすすめの留学スタイルです。
資格取得・習い事留学
キャリアや趣味に活かせる「資格取得・習い事留学」は、語学力だけじゃなくスキルアップも叶えたい社会人の方におすすめです。
資格取得・習い事留学には、以下のような留学プログラムがあります。
-
カフェでバリスタ体験
-
メイク&ファッション
-
フラワーアレンジメント
-
バレエ&ダンス
-
サーフィン&ダイビング
資格や習い事に関する専門的な英語を学べるだけでなく、本場の環境で実践的なスキルを身につけられます。
インターンシップ
海外で働く経験をしてみたい方や、将来的に海外転職を検討しているという方には、海外インターンシップがおすすめです。
インターンシップは高い英語力が求められることが多く、留学前にしっかりと鍛えておく必要があります。
インターンシップには有給と無給などの種類があり、有給であれば費用を賄いながら海外経験を積むことが可能です。
大学院留学
専門知識を本格的に深めたいという方やより高度な教育を受けたい方は、大学院留学で修士号・博士号取得を目指すのもおすすめです。
大学院留学には年齢制限が設けられていないため、社会人になってからでも挑戦可能です。
入学条件として高得点のTOEFL・IELTSスコアが求められたり、他の留学スタイルに比べて学費が高額になったりする傾向がありますが、留学生でも利用できる奨学金制度などもあるので事前に調べておくと良いでしょう。
専門留学
専門留学は興味のある分野に関する知識を深めたり、実践的なスキルを身につけたりしたい方におすすめの留学スタイルです。
語学学校の専門コースや国公立カレッジなど幅広い選択肢があるため、自分の予算や目的に合わせてプログラムを選べます。
留学する国によっては学生ビザでも働ける制度もあるので、学費や生活費を補いながら実務経験を積むことも可能です。
ワーキングホリデー
ワーキングホリデーは、18〜30歳の方が利用できる留学制度です。(ただし、提携国によって年齢制限が異なる場合があります。)
この制度を利用すると、現地で働きながら休暇を楽しむことを目的とした、1年間有効の雇用主を制限しない就労ビザを取得できます。
ワーキングホリデービザで通える学校の期間は留学先によって異なるため、自分の希望する国の規定を事前に確認することが大切です。
留学費用を補いながら長期滞在が可能なので、比較的低予算で海外で働く経験をしたい方にもおすすめの留学スタイルです。
社会人の語学留学の期間別の費用目安
語学留学には学費や航空券のほか、滞在費や食費、海外旅行保険代、交通費なども必要になります。
また、渡航する時期や国によっても費用は変わってくるため、自分の予算に合わせて留学先を検討しましょう。
ここでは、社会人の語学留学にかかる費用の目安について、留学期間ごとに詳しく紹介します。
2週間〜1ヶ月
2週間から1ヶ月の語学留学にかかる費用の目安は、以下の通りです。
アメリカ |
オーストラリア |
カナダ |
|
2週間〜1ヶ月の費用目安 |
約75万円 |
約60万円 |
約65万円 |
2週間〜1ヶ月の語学留学はどの留学先でも比較的費用を抑えられるため、予算が少ない方や仕事の休暇を利用したい方におすすめです。
3ヶ月
3ヶ月の語学留学にかかる費用の目安は、以下の通りです。
アメリカ |
オーストラリア |
カナダ |
|
3ヶ月の費用目安 |
約160万円 |
約130万円 |
約135万円 |
3ヶ月の語学留学では英語力を大きく伸ばすための時間を確保できるので、効果的に語学力を鍛えたい方におすすめです。
この期間での滞在方法としてはホームステイが主流ですが、学生寮やシェアハウスを活用すると費用を節約できます。
6ヶ月
6ヶ月の語学留学にかかる費用の目安は、以下の通りです。
アメリカ |
オーストラリア |
カナダ |
|
6ヶ月の費用目安 |
約285万円 |
約240万円 |
約225万円 |
6ヶ月の語学留学では英語力を着実に向上させられるほか、現地の生活に慣れながら留学生活を楽しみたい方におすすめです。
6ヶ月以上の中長期留学になると、携帯の契約や公共交通機関の定期券購入などが必要になります。
また、余暇を利用して旅行をする方も多いので、余裕資金を準備しておくと良いでしょう。
1年〜
1年間の語学留学にかかる費用の目安は、以下の通りです。
アメリカ |
オーストラリア |
カナダ |
|
1年間の費用目安 |
約535万円 |
約440万円 |
約400万円 |
1年間の語学留学では語学力の飛躍的な向上を感じられるほか、現地の文化や生活習慣を深く理解する貴重な体験ができます。
1年以上の長期留学になると、留学先や生活スタイルによって大幅に費用が異なってきます。
費用を抑えながら長期留学したい方は、学生ビザでも働ける国を選んだりワーキングホリデーを利用したりすると良いでしょう。
社会人の語学留学では奨学金は利用できる?
社会人になってからまとまった期間で留学する場合、休職や退職してから挑戦する方も少なくありません。
それまで安定していた収入がなくなることや、まとまった留学費用を負担する必要があることから、経済的な不安を理由に留学を諦めてしまったという声も聞かれます。
社会人の海外留学を促進する目的で奨学金を提供する団体も増えているので、留学費用が不安な方は社会人向け奨学金制度を活用しましょう。
以下、社会人留学を対象にした奨学金制度を5つ紹介します。
・伊藤国際教育交流財団
・エラスムス・プラス
・公益財団法人平和中島財団
・フルブライト奨学金
・チーヴニング奨学金
奨学金制度によって条件や留学先が異なるため、利用を検討している方はしっかりと内容を確認しましょう。
留学の目的を明確にして挑戦しよう!
この記事では、社会人の語学留学におすすめの国や、期間ごとの留学費用の目安について紹介しました。
社会人留学を成功させるためには、「英語を使って仕事をしたい」「海外拠点で働きたい」など、自分自身の留学の目的を明確にすることが大切です。
また、これまで培ってきた社会人経験やスキルを活かした留学プランを選ぶことで、学びが実践的な成果に繋がり、より充実した留学生活を送れるでしょう。
語学留学を通じてキャリアアップや転職を目指している社会人の方は、ぜひ本記事を参考にして自分にぴったりな留学先を見つけてくださいね!
◇経歴
・英米文学科卒業
・George Brown College卒業(カナダ・トロント)
・カナダ現地のパティスリーにてパティシエとして働く
・現在はWebライターのほか、SNS運用やコンテンツクリエイターとして活動しています。
◇資格
IELTS General 6.0
◇留学経験
・ニュージーランド(2週間)
→高校留学でホームステイ体験
・カナダ(13年)
→ワーキングホリデー→カレッジ留学→現地就職→永住権取得
◇海外渡航経験
長期滞在:カナダ、韓国(3ヶ月)
旅行:ニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、
イタリア、タイ、インドネシア、シンガポールなど
◇自己紹介
英語学習や留学に関する記事を書いているWebライターです。
幼少期から英語や海外に興味があり、子ども英会話教室に通ったり、ニュージーランドへ短期留学したり、大学は英米文学を専攻したりと英語に関わる人生を過ごしてきました。
現在はカナダ在住13年め、海外で子育て奮闘中です。
英語学習や海外生活に興味のある方に、役立つ情報をお届けできたらと思っています。どうぞよろしくお願いします!