フィリピンのお金事情完全ガイド!使える通貨、両替、支払い方法を解説

フィリピンお金、ネイティブキャンプ、オンライン英会話

「フィリピン旅行、どのくらい現金があると安心?」
「現地でお金をおろすことはできる?」

現地のお金事情を理解しておくことは、フィリピンでのスムーズで快適な滞在に欠かせません。

美しいセブ島やマニラなどの主要都市を訪れる際にも、通貨の基本や効率的な支払い方法を知っておくと安心です。

今回は、フィリピンの通貨「ペソ(PHP)」に関する基本情報、日本円に換算した場合の価値、フィリピン旅行中に必要な現金の目安、そして両替やATM、カード利用といった支払い方法について詳しく解説します。

渡航前に知っておくべき情報を網羅しているので、フィリピン留学、観光などで訪れる方はぜひチェックしてみてください!

1. フィリピンのお金にまつわるあれこれ

フィリピンで採用されている公式通貨は「フィリピンペソ(Philippine Peso)」です。国際的な通貨コードは「PHP」、通貨記号は「₱」と表記されます。

この「ペソ」という通貨名は、フィリピンが過去にスペインの植民地だった名残であり、メキシコやアルゼンチンなど、他の旧スペイン植民地でも使用されています。

1ペソより小さな単位として「センタボ(Centavo)」がありますが、1ペソ=100センタボの換算であるものの、現在はほとんど流通しておらず、観光中に使用する頻度は非常に少ないです。

現金以外の支払い方法の普及状況

フィリピンでは近年、電子マネーやクレジットカードの普及が急速に進んでいます。

都市部や観光地においては、モバイル決済を利用している人が全体の80%を超え、カード決済も広く浸透しているというデータもあります。

特に大型ショッピングモールや高級ホテル、観光客向けのレストランなどではクレジットカード(Visa、Mastercardなど)が広く利用可能です。

しかし、小規模なローカルマーケット、現地の食堂(カレンデリア)、タクシー、そして地方では、現金のみの支払いが一般的です。そのため、ある程度のペソ紙幣は常に持ち歩くことをおすすめします。

2. フィリピンのお金の種類と日本円に直すといくら?

フィリピンの通貨は、それぞれの種類と特徴を把握しておくと便利です。

フィリピンの紙幣(ペソ)

フィリピンペソの紙幣は、以下の6種類があります。色やデザインが異なり、慣れれば簡単に区別できます。

紙幣の種類 主な使いどころと特徴
20ペソ 緑色 ジプニー乗車料金、小額チップ、屋台など小銭利用に便利。
50ペソ 赤色 ファストフード、短距離タクシー、市場での買い物など。
100ペソ 紫色 最も汎用性が高い。レストラン、スーパー、中距離移動など。複数枚あると安心。
200ペソ 黄緑色 ショッピングモールの買い物、複数人の食事など。
500ペソ 青色 まとまった買い物やホテルの支払いなど。
1,000ペソ 水色 ホテル、高級レストラン、高額の土産物。小さなお店では釣り銭不足に注意。

特に地方や小さな店舗では、高額紙幣(1,000ペソ札、500ペソ札)を出すとお釣りの用意がない場合があります。

そのため、20ペソや50ペソ、100ペソといった小額紙幣を多めに持ち歩くと便利です。

フィリピンの硬貨(ペソ・センタボ)

硬貨は主に1ペソ、5ペソ、10ペソが中心です。

硬貨の種類 色・サイズ 主な使いどころ
1ペソ 銀色・小さめ 公共トイレの使用料、おつり、少額の買い物
5ペソ 銀色・1ペソより大きい コンビニでの少額商品購入、おつりの調整
10ペソ 金色・大きめ 市場での少額の買い物、サービス従業員への小額チップ

その他にセンタボ単位の硬貨(1、5、10、25センタボ)もありますが、観光中に使用することは稀です。

硬貨を見分ける際は、サイズと色、刻印されている肖像や模様で確認しましょう。

フィリピンのお金を日本円に換算すると?

為替レートは日々変動しますが、2025年時点の参考として、1ペソ=約2.6円と仮定した場合の目安は以下の通りです。

ペソ 日本円の目安
20ペソ 約52円
50ペソ 約130円
100ペソ 約260円
500ペソ 約1,300円
1,000ペソ 約2,600円

旅行前には必ず最新の為替レートを確認することが重要です。

3. フィリピンの1日の予算の目安

フィリピンの物価は日本の約3分の1程度と言われています。

ペットボトルの水(500ml)が約15ペソ(約38円)など、低コストで生活ができますが、滞在スタイルによって必要な予算は大きく異なります。

ここでは、3段階に分けて1日の予算目安を紹介します。

バックパッカー向け

食事代:300ペソ(約780円)
移動費:100ペソ(約260円)
宿泊費:1,000ペソ(約2,600円)

ローカル食堂やストリートフードを活用し、移動は最も安価な乗り合いバス「ジプニー」(短距離約10〜20ペソ)を利用すれば費用を抑えられます。

宿泊はゲストハウス(1泊500〜1,500ペソ程度)が中心となります。

中程度の予算

食事代:500〜1,000ペソ(約1,300〜2,600円)
移動費:200ペソ(約520円)
宿泊費:2,000ペソ(約5,300円)

中級ホテル(1泊 2,000〜5,000ペソ程度)に宿泊し、レストランでのフィリピン料理(一品200〜400ペソ程度)を楽しみます。

移動には、安全で便利な配車アプリ「Grab(グラブ)」の利用もおすすめです。

事前に料金が確定するため、ボッタクリの心配が少なく、英語でのコミュニケーションが苦手な方にも最適です。

リゾート滞在向け

食事代:1,500ペソ(約3,900円)
移動費:500ペソ以上(約1,300円〜)
宿泊費:10,000ペソ(約26,000円)以上

高級リゾートやホテル(1泊 6,000〜15,000ペソ程度)に宿泊し、食事や移動に費用をかけます。

アクティビティ(サンセットクルーズなど)の費用も考慮する必要があります。

フィリピンのチップ文化

フィリピンには日本のようなチップの習慣はありませんが、満足のいくサービスを受けた場合や、高級ホテル・レストランでは、感謝の気持ちとしてチップを渡すのが一般的です。

レストラン・タクシー(サービス料を含まない場合):支払い総額の約10%
ホテルのルームサービス・ベットメイキング:20ペソ(約55円)程度

4. フィリピンでの主な支払い方法と注意点

フィリピンでの決済は、現金、クレジットカード、デビットカード、電子決済など、さまざまな手段があります。

これらをバランスよく使い分けるのが賢明です。

現金決済が必須となるケース

セブ島を含むフィリピン全土において、ローカルな場所では現金決済が基本です。

・地元の屋台や市場
・ジプニーやトライシクル(三輪タクシー)などの公共交通機関
・個人経営の小さな小売店
・ローカルマーケット

これらの場所ではクレジットカードや電子決済は使えないため、常に少額のペソ紙幣(20〜100ペソ)を持ち歩く必要があります。

クレジットカード・デビットカードの利用

大型ショッピングモール(セブ島のアヤラセンター、SMシティセブなど)、高級ホテル、主要観光地のレストランなどでは、VISAやMasterCardなどの国際ブランドのカードが広く利用できます。

ただし、注意点として、一部の店舗ではカード決済時に3〜5%程度の手数料が上乗せされることがあります。利用前に手数料について確認すると良いでしょう。

また、海外対応のデビットカードや、セキュリティ面で安心な旅行者用プリペイドカードも、クレジットカードと同様の場所で利用でき、ATMからの現地通貨引き出しにも便利です。

電子決済サービス(GrabPay・GCash)

フィリピンでは「GCash」や配車アプリ「Grab」に紐づいた「GrabPay」などのモバイル決済が都市部を中心に普及しつつあります。

しかし、短期滞在の観光客がこれらのサービスを利用するには、アカウント登録や設定に手間がかかる場合があります。

米ドルの利用について

一部の高級ホテルや大型店舗では米ドル(USD)を受け付けてくれることもありますが、一般的にレートが不利になることが多いため、基本的にはペソに両替しておくことをおすすめします。

5. フィリピンにはどれぐらいのお金を持ち出しできる?

フィリピンへの入国に際しては、現金の持ち込み制限が設けられています。

フィリピンへの現金持ち込み制限

【フィリピンペソ(PHP)】
10,000ペソ以下:特に税関への申告は不要です。
10,000ペソ以上:税関への申告が必要です。
【外貨(日本円や米ドルなど)】
10,000米ドル相当額(約150万円、2025年時点の参考)以上:税関への申告が必要です。

ルールを守り、スムーズに入国手続きを行いましょう。

6. フィリピンで日本円を換金するおすすめの場所

フィリピン国内でペソに両替する場合、レートは日本国内より良いことが多いですが、場所によって大きく差があります。両替前には複数の場所でレートをチェックしましょう。

空港での両替

セブ・マクタン国際空港などの国際線ターミナル到着口には複数の両替所があり、24時間営業しているため、到着直後の移動費用などを確保するために便利です。

しかし、一般的に空港の両替所は市内よりもレートが悪いことが多いです。

そのため、ここでは必要な分だけ少額を両替し、残りは市内の両替所を利用するのが賢明です。

市内の両替所(マネーチェンジャー)

市内にある専門の両替所(マネーチェンジャー)は、空港よりも良いレートで両替できます。

都市部の両替所
マニラのモール・オブ・アジアやセブ市内のアヤラモールなど、大型ショッピングモール内にある両替所(Czarina Foreign ExchangeやSanry’s Money Changerなど)は、レートが比較的良好で安心感もあります。

特にアヤラモールの両替所は、買い物のついでに利用できる利点があります。

地元密着型の両替所
セブ島のニュータウン周辺など、地元民も利用する両替所は、観光客価格ではないため、さらにレートが良いことがあります。

両替時は、いくつかの両替所でレートを比較してから取引を行いましょう。

銀行での両替

BDO、BPI、Metrobankなどの主要な銀行でも両替は可能で、スリや置き引きなどのリスクがない点が安心です。

両替時にはパスポートの提示が求められることがあるので、携帯していきましょう。

また、ホテルによっては換金可能な場合もありますが、一般的にレートが良くないことが多いので、緊急時のみの利用にとどめるのがおすすめです。

両替時の重要な注意点

レートの比較
大きな金額を両替する場合、たった数%の違いでも差が出るため、事前にレートを比較しましょう。

その場での確認
両替後は必ずその場で受け取った金額と紙幣の枚数を確認してください。後から不足を訴えても対応してもらえないことがあります。

偽札への注意
海外では偽札が出回ることがあります。受け取る際は紙幣の透かしや質感、色などをチェックし、不安な場合は別の紙幣と交換してもらいましょう。

安全の確保
大金の両替は人目につかない場所や時間帯を避け、できれば複数人で行うなど、安全に十分配慮しましょう。

7. フィリピンでATMを使って現金を引き出す方法

フィリピンでは、主要都市やショッピングモールに設置されたATMを利用して、日本のクレジットカードやデビットカードから現地通貨を引き出すことができます。

ATMでのキャッシングの流れ

海外キャッシングは、日本円を大量に持ち込む必要がないため安全です。

国際対応ATMを探す
VISAやMastercardのロゴマークがある国際対応ATMが利用可能です。

取引内容を選択
「キャッシング(Withdrawal)」を選択します。

引き出し額を入力
硬貨は引き出せないため、紙幣単位(1,000ペソなど)で指定します。

海外キャッシングの注意点

レートや手数料
利用時のレートや手数料はカード会社ごとに異なります。事前に自分のカード会社の規約を確認しましょう。

利息の発生
クレジットカードでキャッシングを行う場合、利息が発生します。帰国後すぐに繰り上げ返済をすると、利息を抑えられる場合があります。

ATM利用手数料と限度額
ATM手数料: 1回の利用につき200〜250ペソ(約520円〜700円)前後かかることが多いです。
1回の引き出し限度額: 10,000〜20,000ペソが一般的です。まとめて引き出すとATM手数料を節約できますが、多額の現金を一度に持ち歩くリスクも考慮しましょう。

まとめ

フィリピン旅行を安心して楽しむためには、現地の通貨「フィリピンペソ」に関する基本知識と、効率的な支払い方法を把握しておくことが大切です。

通貨の基本: 100ペソ札が最も汎用性が高く、小さな店舗では小額紙幣(20ペソ、50ペソ)を使いましょう。

決済手段: ローカルな場所では現金決済が必須です。大型店ではクレジットカードが利用できますが、手数料に注意してください。

両替: 空港より市内の両替所の方がレートが良いことが多いため、空港では少額に留め、市内での両替を計画的に行いましょう。

安全管理: 現金とクレジットカード・デビットカードをバランスよく使い分け、大金を持ち歩く際は周囲に十分注意してください。

事前の準備と現地のお金事情の理解が、快適でトラブルのないフィリピン滞在を実現します。

nativecamp.net

nativecamp.net

nativecamp.net

nativecamp.net