「フィリピン旅行、どのくらい現金があると安心?」
「現地でお金をおろすことはできる?」
現地のお金事情を理解しておくことは、フィリピンでのスムーズで快適な滞在に欠かせません。
今回は、フィリピンの通貨「ペソ(PHP)」に関する基本情報、日本円に換算した場合の価値、フィリピン旅行中に必要な現金の目安、両替やATMの利用方法について詳しく解説します。
渡航前に知っておくべき情報を網羅しているので、フィリピン留学、観光などで訪れる方はぜひチェックしてみてください!
- フィリピンのお金にまつわるあれこれ
- フィリピンのお金の種類と日本円に直すといくら?
- フィリピンの1日の予算の目安
- フィリピンにはどれぐらいのお金を持ち出しできる?
- フィリピンで日本円を換金するおすすめの場所
- フィリピンでATMを使って現金を引き出す方法
- まとめ
フィリピンのお金にまつわるあれこれ
フィリピン通貨は
「フィリピンペソ(Philippine Peso)」で、
通貨記号は「₱」または「PHP」 と表記されます。
1ペソより小さい単位で「センタボ」と呼ばれるものがあります。
1ペソ=100センタボですが、流通が減っており、使用頻度はほとんどありません。
ペソはフィリピンのほか、メキシコやアルゼンチン、コロンビアなど、過去にスペインの植民地だった9か国で使われています。
フィリピンでは近年、電子マネーやクレジットカードも普及しています。
2024年にVisaが実施した調査によると、モバイル決済を利用している人は全体の87%にのぼり、カードを使う人も70%に達していることがわかりました。
また、スーパーやレストランのうち、80%以上の店舗がカード決済に対応しているとされています。
しかし、小規模店舗や地方では、現金のみの支払いが一般的です。観光地ではクレジットカードが利用できる店舗もありますが、カードの利用可能場所は事前に確認しておくと安心です。
フィリピンのお金の種類と日本円に直すといくら?
フィリピンの紙幣
フィリピンペソの紙幣には以下の種類があります。
20ペソ、50ペソ、100ペソ、200ペソ、500ペソ、1,000ペソ
色やデザインが異なり、視覚的にわかりやすくなっています。
1,000ペソ札は高額紙幣で、大きな買い物やホテルの支払い時に利用されます。
観光地や市場では偽札が出回ることがあるため、受け取る際は紙幣の透かしや質感を確認することもオススメです。
フィリピンの硬貨
硬貨には以下の種類があります。
•1センタボ、5センタボ、10センタボ(現在はあまり流通していません)
•1ペソ、5ペソ、10ペソ、20ペソ
公共交通機関や市場での買い物で重宝します。
【参考:KUNO税理士事務所ブログ】
特に地方では小額紙幣の不足が多いため、大きな額を出すとお釣りが足りない場合があります。
20ペソや50ペソの紙幣を持ち歩くと便利です。
フィリピンのお金を日本円に換算すると?
2024年現在の為替レートでは、1ペソ=約2.6円です。以下は日本円での目安換算です。
•20ペソ:約52円
•50ペソ:約130円
•100ペソ:約260円
•500ペソ:約1,300円
•1,000ペソ:約2,600円
為替レートは日々変動するため、旅行前に最新のレートを確認することが重要です。
フィリピンの1日の予算の目安
フィリピンを旅行する時はどのくらい必要なのでしょうか。
フィリピンの物価は、日本の約3分の1と言われています。
実際に、500mlのペットボトルの水1本は約15ペソ(約38円)であり、日本よりも低コストで生活ができます。
今回は、バックパッカー向け、中程度の予算、リゾート滞在向けの3段階で、1日の予算の目安を紹介していきます。
バックパッカー向け
•食事代:300ペソ(約780円)
•移動費:100ペソ(約260円)
•宿泊費:1,000ペソ(約2,600円)
ローカルの食堂やストリートフードは、100〜300ペソ(約270〜800円)でとても安価で美味しいものが多いため、費用を抑えて現地の食事を楽しみたい方にはオススメです。
またフィリピンでは、公共交通機関やタクシー、ジプニー(乗り合いバス)を利用することができますが、その中でも値段が安いのはジプニー。
短距離で約10〜20ペソ(約30〜50円)です。スリなどの危険もあるため、十分に注意しましょう。
バックパッカー向けのゲストハウスは、1泊500〜1,500ペソ(約1,300〜4,000円)程度の幅で選択できます。
中程度の予算
•食事代:500〜1,000ペソ(約1,300〜2,600円)
•移動費:200ペソ(約520円)
•宿泊費:2,000ペソ(約5,300円)
フィリピンでの食事は、地元の店から西洋風のレストランまで様々な選択肢があります。
フィリピン料理のロンシャン、アドボ、シニガン、カレーココナッツなどのメニューは、それぞれ200ペソ〜400ペソあたりが一般的であり、数種類頼んでも約2,000円程度で収まることが一般的です。
中級ホテルは、1泊 2,000〜5,000ペソ(約5,300〜13,300円)程度で探すことができます。
タクシーは初乗り350mまで30ペソ(約85円)程度で乗車できるなど、移動費においても、フィリピンの物価は日本よりも安いことが体感できます。
さらに、Grab(グラブ)という配車アプリも低価格で便利です。
アプリ上でピックアップ場所と行き先を入力でき、事前に料金も確定するため、ボッタクリが心配な方や、英語でのコミュニケーションが苦手な方にもオススメです。
リゾート滞在向け
•食事代:1,500ペソ(約3,900円)
•移動費:500ペソ以上(約1,300円〜)
•宿泊費:10,000ペソ(約26,000円)以上
高級リゾートやホテルは、1泊 6,000〜15,000ペソ(約16,000〜40,000円)程度で探すことができます。
空港から市内へのタクシーを利用する場合、約200〜400ペソ(約530〜1,100円)かかります。
アクティビティについては、フィリピンには自然景観やビーチ、歴史的な名所が多いため、費用が大きく異なります。散策など1,000ペソ(約2,000円)から、サンセットクルーズなど5,000ペソ(約10,000円)程度まで、幅があります。
滞在スタイルや期間に応じて予算を調整しましょう。
【参考:HIS TripiEasy】
また、余談ですが、フィリピンにはチップの習慣があります。
サービス料を含まないレストランやタクシーでは支払い総額の約10%、ベットメイキングやホテルのルームサービスには20ペソ(約55円)をチップとして支払います。
フィリピンにはどれぐらいのお金を持ち出しできる?
フィリピンへの現金持ち込み制限
フィリピンでは、外貨持ち込みに以下の制限があります。
•10,000ペソ以下:特に申告不要
•10,000ペソ以上:税関への申告が必要
また、日本円やドルなど外貨を持ち込む場合、10,000米ドル(約130万円)以上は申告が必要です。ルールを守ってスムーズに入国手続きを行いましょう【参考:KUNO税理士事務所ブログ】。
フィリピンで日本円を換金するおすすめの場所
フィリピン国内でペソに両替する場合、レートは日本より良いことが多いですが、場所によって大きく差があります。事前にレートをチェックして換金しましょう。
空港
到着直後の移動費用などを確保するために、少額を両替するのに便利です。
ただし、空港の両替所はレートが悪いことが多いため、事前に確認してから換金するようにしましょう。
市内の両替所
市内にある両替所は空港より良いレートで両替できます。
有名な両替所として、Czarina Foreign ExchangeやSanry’s Money Changerがあります。ここでも、換金する前にレートを比較すると、お得に取引ができます。
その他、フィリピンの銀行で両替することもできます。スリや置き引きなどのリスクがない点が安心です。
主要な銀行は、BDO、BPI、Metrobankなどがあります。
パスポートの提示が求められることもあるので、携帯していくようにしましょう。
また、ホテルによっては換金可能な場合もあります。緊急時には相談してみるのがオススメです。
フィリピンでATMを使って現金を引き出す方法
ATMでのキャッシングの流れ
フィリピンでは、主要都市やショッピングモールに設置されたATMを利用して現金を引き出すことができます。以下が一般的な手順です。
1.国際対応ATMを探す:VISAやMastercard対応のATMが利用可能です。
2.取引内容を選択:キャッシング(Withdrawal)を選択。
3.引き出し額を入力:硬貨は引き出せないため、紙幣単位(1,000ペソなど)で指定します。
海外キャッシングは、クレジットカードやデビットカードのキャッシング機能を使い、現地のATMで必要な分だけ現地通貨を引き出せる便利な方法です。日本円を大量に持ち込む必要がないので、安全ですね。
海外キャッシングの注意点
・レートや手数料: 利用時のレートや手数料はカード会社ごとに異なるため、事前に確認が必要です。
・利息の発生: クレジットカードでキャッシングを行う場合、利息が発生するため、こちらも確認しておきましょう。
・ATMの手数料: 一部のATMでは追加の利用手数料が発生することがあります。引き出し前にATM画面で表示される金額を確認しましょう。
手数料と限度額
海外キャッシングの場合、クレジットカード自体の限度額とATMの限度額があります。また、カード会社に支払う手数料がかかります。事前にクレジットカード会社の規約を確認しておくと安心です。
ATM手数料:200〜250ペソ(約520円〜700円)前後。
1回の引き出し限度額:10,000〜20,000ペソが一般的。
まとめ
フィリピン旅行を安心して楽しむためには、現地の通貨や両替方法、ATM利用時の注意点を把握しておくことが大切です。事前の旅行費用はもちろん、現地での決済においても不安にならないよう、現地のお金事情を理解していきましょう。
現金とクレジットカードをバランスよく使い分け、必要に応じて換金や引き出しを行うことで、快適な旅を楽しんでください!