皆さんはマレーシア留学の魅力をご存じですか?
マレーシアはアジア圏にあるため日本から距離も近くて留学費用も安価であるうえ、欧米の有名海外大学への進学ルートが多く教育内容も充実しているなど、留学先としてとても魅力的な国のひとつです。
この記事では、小学生から中学生から大学院を目指す方まで、幅広い年齢層の方にマレーシア留学がおすすめできる理由についてお伝えしていきます。
マレーシア留学の内容や種類のほか、費用やメリットデメリット、覚えておきたいマレー語などについても解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
マレーシア留学とは?
マレーシアはマレー系、中華系、インド系などの人々が集まる多民族国家で、公用語はマレー語であるものの、公立の小学校でも英語教育が行われており、国民の多くが英語を日常的に使っています。
またマレーシアは16世紀からポルトガルやオランダ、イギリスからの植民地支配を受けていた時代があり、現在はイギリス連邦に属しています。そのためイギリスの影響が強く見られることがマレーシアの大きな特徴となっています。
こういった歴史的・文化的特徴に加え、以下のような理由から、マレーシア留学は近年大きな注目を集めています。
・留学費用が欧米の半額程度に抑えられる
・欧米大学との提携校が多く、世界レベルの教育を受けられる
・多民族国家であるため、さまざまな異文化体験ができる
・治安がよいため安心して留学できる
・自然豊かで観光地も多い
特にマレーシア国内にあるインターナショナルスクールの多くがイギリス式の教育カリキュラムを採用しているほか、欧米やオーストラリアの名門大学への編入制度やマレーシア国内の大学に通いながら欧米名門校の卒業資格を取れる制度が用意されているなど、アジアにありながら欧米への進学の選択肢が豊であることがマレーシア留学における大きな特徴です。
マレーシア留学の種類
マレーシア留学には、語学留学や大学留学、大学院留学などさまざまな種類があります。
小学生や中学生の年代のお子さんに人気があるのが、マレーシア国内のインターナショナルスクールへの小中学生留学です。
マレーシア国内には約180校ものインターナショナルスクールがあり、それらの学校の多くがイギリス式の教育カリキュラムを採用しています。
イギリス式の教育制度のスクールに通うことで、世界的な有名大学へ進学するルートの選択肢が広がります。
インターナショナルスクール以外にも、語学留学や大学・大学院への留学といった選択肢もあります。特にマレーシアの大学や大学院への留学は、世界的な有名大学の教育をアジア圏内でコスパよく受けられることから、とても人気があります。
マレーシアが留学先として選ばれる理由
マレーシアはアジアの中でトップクラスの治安の良さを誇り、親日国としても知られています。多民族国家ならではの異文化体験ができることも人気を集めている理由のひとつです。
マレーシア留学が選ばれる理由を大きくまとめると、次のようになります。
多くの英語に触れられる
マレーシアの公用語はマレー語ですが、イギリス支配を受けていた歴史的背景もあり、街中ではほとんどの人が英語を話せます。
特に首都のクアラルンプールにはたくさんの外国人観光客が訪れており、英語に触れる機会も多くあります。
また、マレーシアの大学の授業は原則として全て英語で実施されます。
アジアにありながら、英語に触れる機会が多い国であることが、マレーシア留学の大きな魅力となっています。
欧米に比べて学費が安い
マレーシア留学には、欧米留学の半額程度の費用で留学できるという大きなメリットがあります。
語学学校や大学の学費が欧米留学の1/3程度で済むといわれており、海外の大学がマレーシアに分校を開校している場合、その学費も海外の本校の半額程度であるなど、とにかくお得に質の高い教育を受けることができるのがマレーシア留学の魅力です。
マレーシアは生活費も安く、日本で生活する場合の2/3程度のイメージです。
学費も生活費も安く済む一方で、インフラなどはきちんと整備されており、毎日の生活を快適で便利に過ごせるので安心です。
欧米の名門大学への進学がしやすい
マレーシアでは、マレーシア国内の大学から欧米豪の名門大学に編入できたり、マレーシア国内の大学に通うことで欧米の名門校の卒業資格を取れるといった制度が充実しています。
イギリス式の教育カリキュラムを採用しているインターナショナルスクールでは、16歳前後でIGCSE(International General Certificate of Secondary Education:国際中等教育修了証明)の受験および卒業資格の取得が可能です。
海外大学進学のルートのひとつとして、大学のファウンデーションコース(1年の大学進学準備コース)で一定の成績を修め、その後大学の学士課程に入ることで進学する方法があります。このコースを取ることで通常の入学では世界トップクラスの成績が必要とされる海外の名門大学に「IGCSEの5科目で7割以上の得点」という比較的難易度の低い成績で入学できるため、欧米の名門大学への進学を考えている方にとっては魅力的な選択肢のひとつとなります。
マレーシア留学のデメリット
マレーシア留学にはデメリットもいくつかあります。
まず、マレーシア留学ではアルバイトなどで現地で働くことはできません。日本とマレーシアの間ではワーキングホリデービザ発行の協定がなされていないこともあり、学生ビザで留学する場合はアルバイトは基本的に不可となります。
同じアジア圏にある英語留学先として人気のフィリピンでは、セブやマニラを中心に数多くの語学学校がありますが、マレーシアの語学学校はかなり少ないといえます。
またマレーシアの英語には若干訛りがあり、イギリスやアメリカへの留学を考えている方にとっては学習の妨げになることもあるかもしれません。
世界的にみると英語話者の大半はネイティブスピーカー以外の方々ですので、多民族国家であるマレーシアでいろいろな訛りの英語に触れることは、将来的に世界的に活躍したい方にとってメリットになりうる可能性もあります。
マレーシア留学費用の概要
マレーシア留学は、欧米への留学に比べると学費が欧米の約1/3程度といわれており、生活費も日本の2/3程度と安価です。
マレーシア留学の目安としては、マレーシアに1年間留学すると留学費用として約200万円かかります。アメリカに1年間留学すると約600万円かかることもありますので、それと比較するとかなり留学費用を抑えることができることがわかります。
マレーシア留学費用の内訳としては、学費が約半分の90万円程度を占め、航空券代が10万円弱、保険やビザ代が20~25万円程度、生活費が30~60万円、その他、食費やレジャー費が40万程度となります。
ただし上の内容はあくまで目安であり、留学先の学校の種類や生活レベルなどによって留学費用は大きく異なります。
大学院留学
欧米の大学院留学に比べると、マレーシアへの大学院留学では圧倒的に学費や生活費を抑えながら、イギリスやオーストラリアなど欧米豪の有名大学の学位を取得することができます。
例えばMBA(Master of Business Administration:経営学修士)の場合、マレーシア国内の私立大学ではMBAコースを約100万円程度で受講できます。マレーシア国内に展開されている海外大学のマレーシア分校のコースでは150〜200万円程度の学費となり、若干割高となります。
同様のMBA取得コースをアメリカで2年間受講すると約2000万円かかるといわれます。
アメリカの10〜20分の1の学費で同じMBA資格を取得できると考えると、マレーシア留学のコスパの良さが感じられますね。
覚えておくといいマレー語
マレーシアの公用語は「マレー語」です。
マレー語は文法が簡単で、ローマ字のように読むことができることから日本人にとって最も習得しやすい言語だと言われています。
マレーシアでの日常生活でよく使うマレー語をいくつかご紹介します。
挨拶
※マレー語の挨拶は、時間帯や立場によって変わります。
おはよう | 0時~12時 | Selamat pagi | スラマッ パギ |
こんにちは | 12~14時 | Selamat tengahari | スラマッ トゥンガハリ |
こんにちは | 14時~日没 | Selamat petang | スラマッ プタン |
こんばんは | 日没~0時 | Selamat malam | スラマッ マラム |
さようなら | (自分が帰る時) | Selamat tinggal | スラマッ ティンガル |
さようなら | (相手が帰る時) | Selamat jalan | スラマッ ジャラン |
よく使う表現
はい | Ya | ヤー |
いいえ | Tidak | ティダッ |
ありがとう | Terima kasih | テリマカシ |
どういたしまして | Sama sama | サマサマ |
ごめんなさい | Minta maaf | ミンタ マアフ |
私の名前は〜です | Nama saya ~ | ナマ サヤ 〜 |
元気ですか | Apa khabar? | アパ カバー? |
元気ですよ | Khabar baik | カバー バイッ |
まとめ
マレーシア留学の種類や特徴、費用やメリットデメリット、覚えておきたいマレー語などについてご紹介してきました。
マレーシアは日本と同じアジア圏にある国であるにもかかわらず、文化的歴史的な理由から英語が多く話されています。日本から距離も近く、時差も少なく、留学費用も安価に抑えられる英語留学先としてとても魅力的な国であるといえます。
英語を学びたい、世界的な有名大学への進学を考えている、キャリアパスを世界へ広げたいといった方にとって、マレーシア留学は有力な候補のひとつになるでしょう。
マレーシア留学に興味が湧いた方は、ぜひご自身でもいろいろと調べてみてくださいね!
◇経歴(英語を使用した経歴)
高校時代にイギリスへ短期留学。
大学院進学の傍ら、TOEICスコアアップや海外留学、海外旅行を経験。
社会人生活を経て、現在は英語に関するWEBコラム記事を執筆中。
◇資格
TOEIC900
◇留学経験
・ロンドン:2週間 Harrow School
・ハワイ島:2週間 Universal English Academy
・バレンシア:3週間 don Quijote Valencia
◇海外渡航経験
留学:イギリス、ハワイ、スペイン
旅行:イタリア、チェコ、アメリカ、メキシコ、韓国、モロッコ、フランス、デンマーク、フィンランド、スイス、ハンガリー、ベルギー、オーストリア
◇自己紹介
ラジオ基礎英語をきっかけに英語の世界へ。理系専攻ながら英語を磨き、留学や旅行で色々な国を訪れた。結婚を機にWEBライティングを始め、現在は二児と共に英語ライフを楽しんでいる。