マレーシアの英語レベルは高い?英語の特徴や歴史的背景を紹介

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エアアジアなどのLCCでクアラルンプールまで直行便が出ているマレーシアは、日本人にとって気軽に行きやすい観光地なのではないでしょうか。

今回は、そんなマレーシアの英語レベルについてご紹介します!マレーシアの英語力はアジアで何位だと思いますか?また、マレーシアで使用されている英語「マングリッシュ」はご存じですか?

「マングリッシュ」の特徴をお伝えすると共に、マレーシアの英語教育を歴史的背景をもとに紹介していきます!また、記事の最後には、実は穴場?!なマレーシア留学のメリットをたくさんご紹介しますので、ぜひ皆様の参考になれば嬉しいです。

マレーシアの基本情報

マレーシアはどんな国かご存じでしょうか?マレーシアは1957年にイギリスから独立し、1965年にシンガポールがマレーシアから独立し、現在のマレーシアになりました。マレーシアは多民族国家です。場所は東南アジアに位置していますので、年中暖かい気候で過ごしやすいのが特徴です。首都クアラルンプールは、東京と同じような近代的な高層ビルが立ち並ぶ大都会です。

マレーシアの人口は約3,394万人(2024年現在)で、民族はマレー系・中国系・インド系などで構成されています。それぞれの民族が持つ独自の文化が融合し、マレーシア独特の文化を生み出しています。

公用語はマレー語ですが、多民族国家なことから、中国系は中国語を、インド系はタミール語をそれぞれ日常的に使用しており、共通語として基本的に英語が通じます。また、宗教はイスラム教を信仰している方が多いです。食事に関してはマレー料理、中華料理、インド料理などが融合しています。

マレーシアは親日国としても知られていて、イオン、ユニクロ、ダイソー、無印良品、吉野家、はなまるうどん、一風堂などの日本企業の店舗やレストランが数多く出店しています。

意外と知られていない!?実はマレーシアの英語レベルは高い!

マレーシア人の英語レベルはどのくらいかご存じでしょうか。少なくとも日本よりは上だと思ってる方も多いでしょうか。

「EF英語能力指数」という英語力を測る指標によると、英語を母国語としない60カ国の英語力ランキングにおいて、1位はスウェーデン、2位がノルウェー、3位がオランダとヨーロッパが続く中マレーシアは11位という結果で、なんとアジアでは1位でした。すごく高い英語レベルといえますね!

その大きな理由として、多民族国家のマレーシアでは各民族間のコミュニケーションツールとして英語が使われているからです。かつてイギリスの植民地だった歴史的背景もあり、英語が広く浸透しているのが特徴です。そのため、マレーシアの英語レベルは高いと評価されており、EF英語能力指数でもアジアの中でトップレベルと評価付けされていますし、実際に留学や旅行などで「英語が通じない!」と困ることはないでしょう。

マレーシアの英語教育と歴史的背景

英語力がアジアの中でもトップクラスのマレーシアでは、どのような英語教育がされているのでしょうか。

マレーシアでは、小学1年生から英語の勉強が始まります。しかし、家庭によってはさらにそれを見越して、幼稚園・保育園でも英語の教育を行っていることが多いようです。一方で、日本では2020年から小学3年生から英語が必修となっています。

実際にマレーシアではどのような英語教育方法がなされているのかをお伝えする前に、マレーシアの歴史的背景もお伝えします。

1957年にイギリスから独立したマレーシアは、植民地時代は英語とマレー語の両方を学んでいたと言われていますが、独立後はマレー語のみを公用語としていました。しかし、近年ではグローバルに活躍できる人材を育成するため英語教育に注力しているので、英語・マレー語の選択制になったようです。

英語教育方法として、マレーシアの小学校では、低学年では「スピーキングとリスニング」を、高学年では「リーディングとライティング」に重点を置いて授業が行われているようです。

マレーシア英語の特徴

マレーシア人の英語には、アメリカやイギリスなどと比べて何か特徴があるのでしょうか。

マレーシアはイギリスの植民地だったことから、イギリス訛りの英語と思われがちですが、やはりマレー語や中国語などそれぞれが普段使用している言語の訛りが入った英語を話す人が多いです。また、表現にも少し特徴があるため、マレーシアで話されている英語を「マングリッシュ」と呼んでいます。

「マングリッシュ」は語尾に「lah」をつけることが多く、「OK, lah!」や「No problem, lah!」などと言います。「lah」は強調の意味で使用されています。

マレーシアではマレー語を話す方が多いので、マングリッシュは英語とマレー語が混ざり合った表現を使用しています。例えば、「食べる」はマレー語で「makan」といいます。英語で「ご飯を食べに行こう!」と表現する場合、マングリッシュだと「Let’s go makan」と、「eat」ではなくマレー語の「makan」で表現したりします。シンガポールで使用されているシングリッシュと似ているかもしれません。

また、文法においてもマレーシア独特の言い回しがあります。例えば、alreadyやalsoという単語を使用する際、英語の場合は基本的にbe動詞の後か、助動詞の前に来ることが多いのですが、マングリッシュでは後ろにきます。例えば、「I also can do it.」が「I can do it also.」になったり、「I already finished eating dinner.」が「I finished eating dinner already.」と表現されます。

マングリッシュは簡単な文法を好んで使う傾向があるので、英語で丁寧な言い回しになる「Would you mind?」といった複雑な文法は使わず、「Can you?」を使用することも多いです。また、三人称単数の「s」をつけなかったり、過去形を使わない場合もあるそうです!

マレー語がわからない私たち日本人にとっては、「理解ができない英語を話しているマレーシア人がいる」と思うかもしれませんが、その場合はこの人はマングリッシュを話していると認識すれば良いですね!

マレーシア留学はメリットも多い!

マレーシアはアジアで1位の英語力を持っていますし、留学先の候補として考える方もいるかと思います。実際にマレーシア留学のメリットをご紹介できればと思います。

まず、マレーシアの大学の授業は原則全て英語で実施されます。大学の教育レベルが世界でもトップクラスなので、日本から近い国で英語を学びたい日本人にとっては良い環境といえます。また、多民族国家なので、文化や宗教など様々な違いを体験できます。英語だけでなく中国語も同時に学べる環境も整っているので、第三言語の習得可能です!

留学で一番重要なポイントは学費や生活費ですが、マレーシアは欧米留学の半額以下で留学が可能です。物価もかなり安く、生活費も日本より安く済む場合があります。治安の面でも日本とあまり変わらず安全なので、親御さんも安心できると思います。また、日系企業がかなり多く進出しているため、あまり不自由なく生活が可能といえます。

日本との時差も1時間、LCC航空便などを利用すると格安で日本に一時帰国することもできるので、アメリカやイギリスなどと違い、日本に帰りやすい環境にいながらの留学が可能です。

マレーシアは観光地が多いので、大学の授業が休みの日は観光を楽しめますし、近隣のアジアの国(シンガポール、タイ、インドネシアなど)へ気軽に旅行に行けるのも良いですよね。気候も1年を通して同じで暖かいので、過ごしやすい環境です。

学業の面においては、オーストラリアやイギリスと大学カリキュラムがほぼ同じですので、大学でイギリス公認会計士資格など、様々な資格取得向けのプログラムを受講することも可能です。大学によっては、交換留学プログラムでマレーシアの大学の学費で欧米留学をすることもできます!日本から欧米留学するよりも、もしかしたら安く済む可能性もありますね!

マレーシアの大学の中には留学生が数千人単位で在学している大学もあるので、国際的な環境で学ぶことができますし、大学卒業後は日本で就職したい!と思っている方にとっても、マレーシアの大学を卒業していることで「外国大学卒業者」の枠で扱われるため、大企業や外資系企業への就職も夢ではありませんよ。

まとめ

いかがでしたか?マレーシアの英語力がアジアで1位なのは意外で驚きだったのではないでしょうか。また、マレーシアの英語には「マングリッシュ」と呼ばれる独特な表現があるのも面白いですよね!

最後に、マレーシア留学のメリットについてお伝えしましたが、欧米に留学することに憧れはあるものの、学費や生活費などを懸念している方々にとってはマレーシアはかなり穴場ですし、何より大学の授業が全て英語なのであれば、欧米留学と本当に変わらないですよね!日本にも気軽に帰国できるマレーシア留学はおすすめですよ。

今回の記事も、皆様の参考になれば幸いです!

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