アメリカの気候と四季に適した服装ガイド!アメリカの主要都市とその気候を解説!

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アメリカは日本とも親交が深く、有名な大学や留学先、観光地なども多くあります。そのため、日本からアメリカへ渡航する人は、近隣の韓国への渡航に次いで2位となっています。

そんな親しみ深いアメリカですが、いざ行くとなると目的地の環境が分からなかったり、持ち物などの基準が分からなかったりと、悩むこともありますよね。

そこで、今回の記事を見てどの地域、季節でも出発できるように、アメリカの気候について学んでいきましょう。ズバリ今回の記事のテーマは「アメリカの気候の特徴と、気候の区分について」です。ここで気候の特徴や気を付けるべき点などを知ることで、より快適な渡航になるはずです。

アメリカの気候の特徴と区分

アメリカ本土は広大であり、緯度や標高、海洋の影響を受けるため、様々な気候帯が見られます。日本でも地域による気温差や気候の差はありますが、アメリカの比ではありません。広大であるが故、同じ季節でも地域によって全く異なる環境となるのです。それでは、アメリカの主な気候区分を見ていきましょう。

1.北部(寒冷地域)

気候帯:冷帯、亜寒帯
特徴:アメリカ北部、特にカナダとの国境に近い地域は、厳しい冬と比較的短い夏が特徴です。例えば、ミネソタ州やアラスカ州は冷帯気候に属し、冬は極端に寒く、積雪量も多いです。アラスカは特に寒冷で、極寒の冬季には温度が-30℃を下回ることもあります。

2.中西部(湿潤大陸性気候)

気候帯:湿潤大陸性気候
特徴:中西部の地域、例えばシカゴやデトロイト、ミズーリ州などは、四季の変化がはっきりしている気候です。夏は暑く、湿度が高いことが多く、冬は寒くて雪が降ります。春と秋は過ごしやすい温暖な季節となります。春には雷雨や竜巻が発生することもあります。

3.南部(亜熱帯、熱帯)

気候帯:亜熱帯湿潤気候、熱帯気候
特徴:南部の地域、例えばテキサス州、フロリダ州、ジョージア州などは、温暖な気候が特徴です。夏は非常に暑く、湿度が高いため、蒸し暑く感じることがあります。フロリダ州などは特に熱帯気候で、年中温暖で湿気が多く、熱帯低気圧やハリケーンの影響を受けやすい地域です。また、冬は比較的温暖で、霜が降りることは少ないです。

4.西部(乾燥、山岳気候)

気候帯:乾燥地帯、山岳気候
特徴:西部は乾燥地帯が広がっており、例えばネバダ州、アリゾナ州、カリフォルニア州の一部などは砂漠気候(例:モハーヴェ砂漠)です。ここでは年間降水量が非常に少なく、夏は極端に暑くなります。特にデスバレーなどの地域では、気温が50℃を超えることもあります。また、カリフォルニア州の海岸沿いは、地中海性気候に分類され、冬は温暖で湿度が高く、夏は乾燥していて比較的涼しいです。

5.太平洋岸(海洋性気候、山岳気候)

気候帯:海洋性気候、山岳気候
特徴:西海岸、特にカリフォルニア州やオレゴン州、ワシントン州の沿岸地域は海洋性気候に属します。太平洋からの湿った風によって、冬は雨が多く、夏は温暖で乾燥します。カリフォルニア州の一部では、地中海性気候の影響を受け、夏は乾燥し、冬は温暖な気候が続きます。ワシントン州やオレゴン州は、冬に降水量が多く、緑豊かな森林地帯を形成しています。

6.アラスカ(寒冷気候)

気候帯:寒帯気候、極寒気候
特徴:アラスカ州は、特に北部に行くほど厳しい寒冷気候が広がっています。冬の気温は極端に低く、北部では-40℃を下回ることもあります。夏でも、北部では比較的冷涼で短い夏に終わることが多いです。アラスカの南部沿岸部は、温暖で湿度の高い海洋性気候が見られる場所もあります。

このようにアメリカの気候は地域ごとに大きく異なり、非常に多様性があるという事が分かります。各地にそれぞれの特徴があり、目的地によって気温や湿度が大きく変わるため、柔軟に対応していくことが必要となってきます。

主要都市と年間気温の違い

上記ではアメリカを大まかに分類し、その地方の全体的な気候をみてきました。

次に、より詳細に、アメリカにおける主な「都市」単位での違いを見ていきます。ここで取り上げるのは、「シアトル」「ボストン」「ニューヨーク」「サンフランシスコ」「ロサンゼルス」「サンディエゴ」「シカゴ」「マイアミ」「ホノルル」「アトランタ」の10都市。これらの年間気温や都市の気候の特徴をまとめました。

1.シアトル(ワシントン州)

気候:海洋性気候(温暖湿潤)
年間気温の推移:
冬:3~8℃(寒さは穏やかだが、雨が多い)
夏:15~20℃(比較的涼しく、日差しは少ない)
特徴:シアトルは年間を通じて比較的穏やかな気温ですが、特に冬は雨が多く、湿度も高いです。夏は涼しく、湿度も低く過ごしやすいですが、日照時間が短いため、湿気と曇り空が多いです。海に近いため、気温は温暖です。

2.ボストン(マサチューセッツ州)

気候:湿潤大陸性気候(四季がはっきりしている)
年間気温の推移:
冬:-5~3℃(寒く、雪が多い)
夏:18~28℃(湿度が高く暑い)
特徴:朝晩と日中との気温の寒暖の差が大きいボストンは四季がはっきりしており、特に冬は雪が降り、寒くて厳しい気候です。夏は温暖で湿度が高く、蒸し暑い日が続きますが、全体的に過ごしやすい気候です。秋の紅葉は美しく、春も快適です。

3.ニューヨーク(ニューヨーク州)

気候:湿潤大陸性気候(四季がはっきりしている)
年間気温の推移:
冬:-3~4℃(寒く、雪が降ることも)
夏:20~30℃(暑く、湿度が高い)
特徴:ニューヨークも四季がはっきりしており、冬は寒く、雪や氷点下の日が多くなります。夏は非常に暑く、湿度が高いですが、比較的涼しい秋と春が過ごしやすい季節です。都市型の気候で、夏の熱波や湿気が特徴的です。 雨が多くなるのは7月~8月にかけた夏場で、その時期の夕方にはサンダーストームと呼ばれる雷雨が降ることもあるので注意が必要です。

4.サンフランシスコ(カリフォルニア州)

気候:地中海性気候(温暖で乾燥)
年間気温の推移:
冬:7~15℃(比較的温暖、雨が多い)
夏:12~22℃(涼しい、霧が多い)
特徴:サンフランシスコは比較的温暖で、夏は冷たい霧が出ることが多く、湿度が高いものの、気温は涼しいです。アメリカ西海岸に位置するサンフランシスコでは、年間を通して降水量が少なく、カラッとした気候が続きます。特に夏場はほとんど雨が降らないため、雨具などはほとんど必要ないでしょう。冬は穏やかな気温で、降水量は比較的多いですが、大きな寒波はありません。都市の特性として、霧がよく発生し、日中の気温差が激しいこともあります。注意が必要です。

5.ロサンゼルス(カリフォルニア州)

気候:地中海性気候(温暖で乾燥)
年間気温の推移:
冬:10~20℃(温暖、乾燥)
夏:18~28℃(暑く、乾燥)
特徴:ロサンゼルスは温暖な気候が特徴で、年間を通じて快適な気温が続きます。特に夏は乾燥しており、湿度は低いです。冬は温暖で、雨が降ることがありますが、大きな寒波は少なく、非常に過ごしやすい地域です。ロサンゼルスでは夏場はもちろん、冬場でも最高気温は20℃を下回ることがありません。一方、朝晩は冷え込むため、日中との気温差に注意が必要です。夏場はほとんど雨が降らないため、雨具などはほとんど必要ないでしょう。

6.サンディエゴ(カリフォルニア州)

気候:地中海性気候(温暖で乾燥)
年間気温の推移:
冬:10~18℃(温暖、乾燥)
夏:18~26℃(温暖、乾燥)
特徴:サンディエゴはカリフォルニアの中でも特に温暖で過ごしやすい都市です。冬も温暖で、夏は湿度が低く、涼しい海風が特徴的です。降水量は少なく、年間を通して乾燥しています。雨が降ることは少なく、1年で雨が降る日は40日前後しかありません。1月〜3月頃に降ることがありますが、日本のように1日降り続けるということはありません。日差しが強いことが多いので、サングラスなどの紫外線対策が必要になってきます。

7.シカゴ(イリノイ州)

気候:湿潤大陸性気候(四季がはっきりしている)
年間気温の推移:
冬:-9~2℃(非常に寒く、雪が多い)
夏:18~29℃(湿度が高く暑い)
特徴:シカゴは冬が非常に寒く、雪が多いことで知られています。夏は暑く、湿度も高いため、蒸し暑く感じることが多いです。春と秋は穏やかで過ごしやすい季節ですが、急激に気温が変化することがあります。また、風の街と呼ばれるシカゴでは、ミシガン湖から吹く季節風の影響などにより体感温度が変わりやすいです。

8.マイアミ(フロリダ州)

気候:熱帯モンスーン気候
年間気温の推移:
冬:15~25℃(温暖、乾燥)
夏:25~35℃(非常に暑く、湿度が高い)
特徴:マイアミは熱帯気候で、年間を通じて温暖な気温が続きます。夏は非常に暑く湿度が高く、特に雷雨やハリケーンシーズン(6月〜11月)の影響を受けることがあります。冬は乾燥していて温暖です。

9.ホノルル(ハワイ州)

気候:熱帯気候
年間気温の推移:
冬:19~27℃(温暖、乾燥)
夏:23~31℃(温暖、湿度あり)
特徴:ホノルルは年中温暖な気候で、極端な寒暖差がありません。最高気温はもちろん、最低気温も20℃を下回る日は少ないため、冷え込みをあまり気にする必要はありません。湿度がやや高いですが、海風が心地よく過ごしやすいです。降水量は多くありませんが、夏は少し湿度が高くなる傾向があります。

10.アトランタ(ジョージア州)

気候:湿潤亜熱帯気候
年間気温の推移:
冬:2~12℃(冷涼で、雪は少ない)
夏:22~34℃(暑く、湿度が非常に高い)
特徴:アトランタは夏が非常に暑く、湿度が高いことが特徴です。冬は比較的温暖ですが、寒く感じる日もあります。降水量は年間を通じて一定で、湿度が高いため、夏は非常に蒸し暑いです。年間を通した気温変化が東京と似ている一方で寒暖差の幅は東京よりも大きく、服装には注意が必要な点です。

上記では、アメリカの主要な10都市の気候の特徴と年間気温を見てきました。

まとめると、地中海性気候であり、温暖で乾燥しているのが「ロサンゼルス」「サンフランシスコ」「サンディエゴ」。逆に、寒冷で雪が多いのが「シカゴ」「ボストン」「ニューヨーク」です。また、暑くて湿度が高いのが、「マイアミ」と「アトランタ」。温暖で穏やかな気候と言われているのが「ホノルル」と「シアトル」ということになります。

アメリカ各地の季節ごとの気候

前回の章では、年間を通した各地の気温を見てきました。ここでは、季節ごとに考えるアメリカ各地の気候の様子について見ていきます。

1.北東部(ニューヨーク、ボストン、ペンシルベニアなど)

春には雪解けが進み、気温が徐々に暖かくなりますが、3月はまだ寒い日が多いです。雨が多いのも特徴で、新緑が見られるのは4月後半からです。6月以降の夏は、暑く湿度が高い日が多いです。気温は25〜35℃程度に達し、湿気が重なり蒸し暑さを感じます。

そして秋には気温が涼しくなり、紅葉が美しく彩ります。特に10月は観光のベストシーズンです。冬には雪が多く、気温は氷点下まで下がります。厳寒期には嵐(ノーイースター)による大雪も発生します。

2.南部(テキサス、フロリダ、ジョージアなど)

春は温暖で湿度が高くなる時期であり、フロリダなどでは雷雨が増え始めます。夏はとても暑くて湿気が多く、気温は30〜40℃に達する事もあります。また、ハリケーンシーズン(6月〜11月)でもあるため、沿岸部では注意が必要です。

秋にはハリケーンの影響が減り、気温が少し下がるため、比較的快適になります。紅葉はあまり見られません。冬は一部地域(フロリダなど)では非常に温暖で、20℃近くの日もあります。北部のテキサスやジョージアでは、時折寒波が訪れますが、雪は稀です。

3.中西部(シカゴ、ミネソタ、カンザスなど)

春はあまり気温が安定せず、暖差が激しい寒時期です。夏は気温も湿度も高く、気温は30℃以上になることも珍しくありません。ここでも、雷雨や竜巻(特にトルネードアレイと呼ばれる地域)が発生することもあります。

一方秋には涼しくなり、紅葉が見られます。比較的乾燥した快適な季節です。冬は、非常に寒く、厳しい寒波が頻繁に発生します。気温は氷点下20℃に達することもあり、大雪が降ることも多いとされています。

4.西部(カリフォルニア、ネバダ、ワシントンなど)

春には山間部では雪解けが進み、カリフォルニアでは雨季が終わり、晴天が増えます。夏は沿岸部(サンフランシスコなど)は涼しいですが、内陸部(デスバレーなど)は非常に暑く、40℃を超える日もあります。北西部(ワシントン州)は比較的穏やかです。

秋には天気が安定し、内陸部の暑さが和らぎます。沿岸部は霧が発生することもあります。北部では冬に雨や雪が多く、南部カリフォルニアは温暖です。山岳地帯では豪雪が見られることがあります。

5.ハワイ

ほぼ一年中、温暖で湿度の低い快適な気候が続きます。気温は25〜30℃程度です。秋から冬にかけて気温は少し下がりますが、降雨量が増えます。それでも温暖な気候は変わりません。

季節に合わせた服装の準備

アメリカ各地の季節による気候変動を見てきました。それらを踏まえ、実際に行く際に服装や持ち物はどの様なものが適切であるのか、を考えていきます。

1.北部(寒冷地域)

春秋は比較的寒く、風が強いこともあるため、薄手のジャケットや中厚手コートが適しています。特に北部は日中間の気温差が大きいため、重ね着出来て調節がしやすい服装が良いでしょう。夏は基本的に涼しく、日中は気温が上がりますが朝晩は少々冷えることもあります。そのため、Tシャツや軽いパンツだけではなく、薄手のジャケットやシャツもあるといいでしょう。これらは防寒対策だけではなく、日差しを避けるためにも有効です。

そして北部で一番重要なのが、冬の対策です。寒冷地では極寒の気温や積雪が予想されるため、防寒性の高い服装が必要になります。厚手のダウンジャケットや防水性のあるブーツ、防寒インナー(ヒートテックなど)は必須です。手袋やニット帽、マフラーなど頭からつま先まで防寒対策をしっかりしましょう。アラスカなどの北極圏に近い地域では、特に寒いので、インナーに加え、セーターやフリースを重ね着すると良いです。

2.中西部(湿潤大陸性気候)

春と秋は気温が不安定で、突然の雨や雷雨もあるため、レイヤリングと防水性のある服が重要です。また、竜巻の影響を受けることがあるため、緊急時に対応できるよう、動きやすい服装を心がけましょう。夏は湿度が高く暑いので、軽くて通気性の良い服を選びましょう。汗をかきやすいため、吸湿速乾性のある素材が適しています。

冬は寒く、雪が降ることも多いので、しっかりとした防寒対策が必要です。風が強い地域では、風を防げるアウター(風防止機能のあるコート)を選びましょう。

3.南部(亜熱帯、熱帯気候)

春と秋は温暖で過ごしやすいですが、昼間は暑く、夜は少し涼しくなることがあります。そのため、軽装に加え、軽いアウターを持っておくとよいでしょう。寒冷地域とは打って変わって、南部は暑さが特徴でした。そのため夏は、日中は非常に気温が高く、夜でも湿度が高いため、通気性の良い服が必須です。

熱帯地方のため、冬は比較的温暖です。朝晩は冷えることもありますが、軽いジャケットやカーディガンで対応できるでしょう。

4.西部(乾燥地帯、砂漠地帯)

春秋の乾燥地帯では昼間は暖かいですが、夜は冷え込むことが多いため、調節できる服装が求められます。また、特に砂漠地帯では紫外線が強いため、日焼け止めや帽子、サングラスなどが必須です。夏は非常に暑く、直射日光を避けるため、通気性が良く、軽い服が必要です。水分補給が欠かせません。

一方冬は冷え込むことがあるため、軽いコートやジャケットを持っておくと便利です。特にデスバレーなどの砂漠地帯では昼夜の気温差が大きいため、重ね着が重要です。

5.太平洋岸(海洋性、山岳気候)

春や秋は比較的穏やかな気候ですが、雨が多いため傘やレインジャケットが必須となります。夏は涼しく日中は温暖です。しかし、海岸沿いでは朝晩冷え込んだり、風が強い日があったりするので、対策に重ね着や防風ジャケットなどが便利です。

最後に冬は、湿度が高く寒く感じる事もありますが、極端な寒さは少ないとされています。いきなりの雨などにも対策できるため、防水ジャケットなどがあると良いでしょう。

以上、季節による地域ごとの服装の注意点になります。アメリカを訪れる際や生活する際は、地域ごとの気候に合わせて服装を選ぶことがとても大切ですね。特に温暖な地域では軽装、寒冷地では重ね着と防寒対策を心がけましょう。また、雨が多い地域では防水性のある服や靴を選ぶこと、日差しが強い地域ではUV対策も忘れずに行ってください。

まとめ

この記事では、アメリカの地域や都市における気候の違い、各地の季節による気候の特徴について、また、それらにあわせた服装選びに言及してきました。

アメリカは広大な土地であるが故、地域や州によって全く異なる気温や気候の特徴がありました。主要都市を取ってみても、年間気温はそれぞれ異なり、気を付けるべき点も違っていました。

季節でみても、夏は過ごしやすいが冬は完全な防寒対策が必須な地域がある一方で、夏は暑さによる通気性の確保や紫外線対策が必要で、冬は過ごしやすい地域もありました。そのため、アメリカへ行く際には、訪れる場所に合わせた準備が重要です。

この記事で各地域の特徴や時期による必要なものの違い等を学び、実際にアメリカへ行く際の手助けとなれば幸いです。

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