
フィリピンの首都にあるニノイ・アキノ国際空港(マニラ空港/NAIA)は、SNSや口コミサイトで「最悪」と評価されることも少なくありません。
なぜそこまで評判が悪いのでしょうか?
このブログでは、以下の2つのポイントに絞って、マニラ空港をわかりやすく解説します。
・マニラ空港が「最悪」と言われる理由と現状
・マニラ空港でトラブルに巻き込まれないための具体的な対策
「トラブルに巻き込まれないか不安…」
「乗り継ぎで失敗したくない」という方は、
ぜひこの記事を参考に、マニラへの渡航に備えていただければ幸いです。
マニラ空港の評判が「最悪」な理由と最新の治安情報
マニラの玄関口「ニノイ・アキノ国際空港」は、かつて「世界最悪の空港」と評されたこともあるんです。
ここでは、その背景や現在の治安・空港事情を詳しく解説します。
「世界最悪の空港」に選ばれたこともあるマニラ空港の過去
フィリピンの首都マニラにあるニノイ・アキノ国際空港は、長年にわたり「アジア最悪の空港」として度々名前が挙げられてきました。
特に空港レビューサイト「Sleeping in Airports」が実施した国際空港ランキングでは、2011年から2013年の3年間連続で「世界最悪の空港」ワースト1位に選ばれたことがあります。
利用者からは以下のような点で不満の声が寄せられています。
・頻発するフライトの遅延
・空港職員の賄賂や盗難
これらの問題点により、特に長時間の乗り継ぎや待機を強いられる利用者にとって、非常にストレスの大きい空港だと指摘されていました。
マニラの最新治安状況
フィリピン、特に首都マニラの治安については、旅行者の間でもたびたび話題になります。
イギリスのシンクタンク「経済平和研究所(Institute for Economics and Peace)」が毎年発表している「世界平和指数(Global Peace Index)」によると、
2024年のフィリピンは163か国中128位という結果でした。
(出典:Institute for Economics and Peace)
比較として、日本は17位にランクインしており、フィリピンは世界的に見ても治安が良い国とは言いにくい状況です。
特にマニラでは、観光客を狙ったスリやぼったくり、詐欺といった軽犯罪が多く報告されており、空港や繁華街では常に警戒心を持つことが求められます。
マニラ空港が「最悪」と言われる理由1:ターミナル間の移動が不便
マニラ空港(ニノイ・アキノ国際空港)には、ターミナル1〜4の4つのターミナルがあります。
しかし、それぞれのターミナルが離れた場所に点在しており、ターミナル間の移動が非常に不便だとされています。
ターミナル間の移動には、無料シャトルバスまたはタクシーを利用する必要があるのです。
無料シャトルバスは、おおよそ30分に1本の間隔で運行していますが、時間帯によっては待ち時間が長くなることがあります。
また、運行時間については情報が錯綜しており、24時間運行ではないという情報もあるため、深夜・早朝の乗り継ぎ時には利用できない場合もあります。
一方、タクシーを利用する場合も注意が必要です。
タクシーは空港内を直接走行できないため、一度空港の外に出てから別のターミナルへ向かう必要があり、渋滞に巻き込まれると移動に時間がかかることがあります。
特に朝や夕方のラッシュ時には、想定より時間がかかる可能性もあります。
【乗り継ぎ時間の目安】
たとえば、旅行や留学で日本からマニラを経由してセブ島などの国内線に乗り継ぐ場合、同じ航空会社であれば同じターミナル内で完結することが多いですが、航空会社が異なると、別のターミナルに移動する必要が生じます。
その場合は、最低でも30〜60分程度の移動時間(待ち時間・渋滞含まず)を確保しておくべきでしょう。
JALなど主要な航空会社では、最低乗り継ぎ所要時間として180分以上(3時間以上)を推奨しています。
このように、ターミナル間の距離とアクセスの悪さは、マニラ空港の大きな欠点のひとつとされており、旅行者から「不便すぎる!」と不満の声が上がる理由の一つとなっています。
マニラ空港が「最悪」と言われる理由2:フライトの遅延が多い
マニラ空港を利用する際に、特に多くの旅行者が不満を感じているのが、フライトの遅延や欠航の多さです。
フィリピン国内線・国際線の多くでは、天候や機材のトラブル、オペレーションの問題によって遅延や欠航が頻繁に発生しています。
たとえば、航空会社側のオペレーションが原因で、機材の到着が遅れたり、搭乗手続きが予定通り進まなかったりするケースがよく見受けられます。
さらに、離陸待ちで機内に30分以上滞在させられたり、到着後もタラップ車の手配が遅れて降機できないといった事態も珍しくありません。
このように、空港全体の運営はスムーズとは言いがたく、フライトの時間通りの運航は保証されない状況が続いています。
観光目的の渡航者であれば多少の遅延は許容できるかもしれませんが、ビジネス目的で訪れる方にとっては、わずかな遅れが大きなトラブルや損失につながる可能性もあるため、余裕を持ったスケジュール設計が欠かせません。
遅延時のスタッフ対応は期待薄
遅延時の案内や対応も日本の空港とは大きく異なります。
空港スタッフに状況を尋ねても、丁寧な対応や十分な説明を受けられないことが多く、トラブル発生時に頼れるスタッフを見つけるのも難しいのが現実です。
基本的な英語でのやり取りに慣れておくことも、スムーズな対応のために有効な手段となるでしょう。
マニラ空港が「最悪」と言われる理由3:空港職員による汚職や不正
「最悪」と言われるもっとも根深い原因のひとつが、空港職員による汚職や不正行為です。
実際、空港職員から賄賂を請求されることもあります。
かつて、旅行者の荷物にこっそり弾丸を忍ばせ、発見した空港職員が「これは違法だ」と言って賄賂を要求するという手口が横行していたこともありました。
(通称「タンパソ事件」)
このような事件は報道され、公式には厳しく取り締まられていますが、現在でも観光客をターゲットにした、必要以上の手数料を求められるケースが存在します。
たとえば、荷物検査で理由もなくバッグを開けられたり、ターミナル内で案内してきた職員からチップを強要されたりすることもあります。
こうした体験から、「マニラ空港の職員は信用できない」「何をされるかわからない」という不安を抱く旅行者も多くいます。
もちろん、すべての職員が不正を働いているわけではありません。
しかし、こうした不正の事例が一部でも残っていることが、空港全体の評判を大きく損なっているのです。
マニラ空港が「最悪」と言われる理由4:盗難・荷物トラブルが多い
マニラ空港では、スリや荷物の紛失、誤配送といったトラブルが数多く報告されており、利用者の間で大きな不安要素となっています。
特に問題視されているのが、預け荷物に関する盗難です。
過去には、空港スタッフが荷物から物品を盗んだとして摘発された事件もあり、SNSや口コミサイトでは、「スーツケースの中身が一部抜かれていた」
「南京錠が壊されていた」といった声が多く見られます。
また、空港からの移動手段として利用されるタクシーに関するトラブルも後を絶ちません。
「車内にスマートフォンを置き忘れたが、連絡しても戻ってこなかった」
「トランクに積んだ荷物を下ろさずに走り去られ、荷物ごと紛失した」
といったケースが報告されています。
マニラ空港でトラブルに遭わないための具体的な対策
上記で紹介したようなトラブルを避けるためには、事前の準備が何よりも重要です。
以下のポイントを押さえておくことで、マニラ空港での不安やリスクを大幅に軽減できます。
対策1:ターミナル移動を踏まえた余裕のある乗り継ぎスケジュールを組む
マニラ空港の各ターミナルは距離があり、移動に想定以上の時間がかかることがあります。
航空券を予約する際は、フライトが遅れても余裕を持って次の便に間に合うよう、国際線・国内線の乗り継ぎには最低でも3〜4時間以上の余裕を持たせておくことを強くおすすめします。
■ ターミナル間移動は「Grab(グラブ)」が安全
空港の出口にはタクシーが何台も待機していますが、メーターが使われていないことが多く、観光客相手に相場以上の料金を請求されるケースもあります。
そこで活用したいのが、東南アジアで広く使われている配車アプリ「Grab(グラブ)」です。
料金が事前に表示され、ドライバーの情報も確認できるため、安心してターミナル間を移動できます。
Grabの利用方法を事前に確認しておきましょう。
対策2:フライト遅延に備えた計画と代替案を用意する
フィリピンでは、国内線・国際線ともに遅延が頻発しており、ときには数時間単位でスケジュールがずれ込むことも珍しくありません。
予定を詰め込みすぎると、次の便に間に合わないリスクが高まるため、乗り継ぎには最低でも3〜4時間以上の余裕を持たせておくのが安全です。
どうしてもタイトなスケジュールになってしまう場合は、空港近くのトランジットホテルに前泊したり、マニラを経由しない直行便の利用もおすすめです。(特にセブやダバオなど主要都市へは直行便がある場合があります。)
また、ビジネスや重要な予定がある場合は、「遅れる可能性がある」ことを前提に調整しておく意識が大切です。
現地での予定に余裕を持たせることで、予期せぬ遅延にも柔軟に対応できます。
対策3:スーツケースは施錠し、貴重品は必ず手荷物に入れる
マニラ空港では、預け荷物に関する盗難や破損のリスクが指摘されているため、荷物の管理には特に注意が必要です。
スーツケースは必ず施錠を徹底しましょう。
万一に備えてGPSタグを荷物に取り付けておくと、荷物の追跡が可能になり安心です。
また、現金・パスポート・スマートフォン・ノートパソコンなどの貴重品は、必ず機内持ち込みの手荷物に入れるようにしてください。
機内に持ち込む荷物も、常に自分の視界に置くことが大切です。
空港内や機内で寝ている間に盗難被害に遭うケースもあるため、必要に応じてバッグに南京錠をつけるなど、簡易的な防犯対策も効果的です。
預け荷物はできるだけ少なくし、必要最低限のものだけを預けるようにするのが、安全かつ効率的な旅のコツです。
対策4:最低限の英語力を身につけておく
マニラ空港でトラブルが発生した場合、スタッフとやり取りする場面では、日本の空港のように丁寧なサポートが期待できないことも多いです。
自分で状況を説明できるかどうかが対応のスムーズさに直結します。
スタッフに状況を伝えられるだけでも、対応の質が変わることがあります。
実践的なフレーズを事前に覚えておくだけで、安心感が大きく変わるでしょう。
また、英語に自信がないと、相手に強く出られてしまう可能性もあります。
そんな時は、“No.” や “Help me.” といった短い言葉でも、はっきり主張することがとても大切です。
まとめ
マニラ空港は、「ターミナル間の移動の不便さ」「遅延の多さ」「職員の不正行為」「盗難などの治安リスク」といった理由で「最悪」と言われがちです。
しかし、正しい情報と事前準備があれば、十分にトラブルを避けることが可能です。