フィリピン大学の実力ってどうなの?世界ランキングで見えてきた特徴とは

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フィリピンには多くの優秀な大学があり、手頃な学費で質が高い教育を受けられます。留学期間には、実用的な英語も習得できると考えてください。

今回の記事では、フィリピンの大学の実力について詳しくまとめました。世界ランキングにランクインしている上位10校の特徴もまとめたので、ぜひ最後までご覧ください。

フィリピンの基本概要

まずは、フィリピンの基本概要を分かりやすく説明します。

首都 マニラ
公用語 フィリピノ語・英語
宗教 カトリック83%・その他キリスト教10%・イスラム教5%(地域によって割合が異なる)
面積 299,404㎢(日本の約8割程度)
人口 約1億98万人
気候 熱帯性気候(年間平均気温は27度前後)
日本との時差 -1時間
日本との飛行距離 成田空港から約5時間

フィリピンは約7,100もの島々で成り立っている

フィリピンは島国であり、大小合わせて約7,100もの島々で成り立っています。地域区分は、ルソン・ビサヤ・ミンダオの3つに分けられます。

また、各島や地域によって使用される言語・文化が異なることから、共通語として英語が重要な役割を果たします。

フィリピンには350年余りもの植民地時代がある

フィリピンにはスペイン・アメリカによる植民地支配を受けた歴史を持ち、短期間ですが第二次世界大戦時には日本の支配下になった時期もあります。

フィリピンが独立を果たしたのは、1946年のことです。このような理由から、多くのフィリピン人が英語を話せるだけでなく、外国の影響を受けた多様な文化が根付いています。

フィリピンが抱えている問題

経済発展を続けているフィリピンですが、5歳以下の子供のうち約33%が低身長、約21.5%が低体重という問題を抱えています。

また、5〜15歳の子供の中で285万人は学校に通うことができません。さらに、フィリピンは台風や地震などの自然災害が多く、災害のたびに多くの方が家を失ってしまいます。

フィリピンの教育制度

次に、フィリピンの教育制度について理解を深めましょう。フィリピンの教育制度は日本の教育制度とは大きく異なります。

フィリピンの義務教育は日本のものよりも長い

フィリピンでは、5歳〜17歳までの17年間が義務教育として設定されています。そのため、義務教育が9年間(小学校〜中学校)である日本よりも、長い期間学校に通わなければいけません。

ただし、日本の高等学校に該当する教育機関が存在しないことから、フィリピンの教育制度では日本より1学年早い18歳で大学に進学します。ここでは、フィリピンの教育制度を表にしてみました。

年齢
幼稚園 5歳
小学校 6〜11歳
中学校(高校) 12歳〜17歳
大学 18歳〜22歳

授業は英語で実施される

フィリピンでは幼稚園から英語教育が始まり、小中学校の授業は基本的に全て英語で行われます。

公用語の一つが英語であるだけでなく、小さな頃から英語に触れる機会が多いフィリピンの子供は、早い段階で英語をマスターするための勉強をしているのです。

授業科目にはキリスト教の授業もある

フィリピンの学校の授業科目では、英語・理科・国語は日本と近い授業数が用意されているものの、歴史と地理の授業が少ないという特徴があります。

また、フィリピン国民の90%はキリスト教であるため、キリスト教の教えを学ぶ道徳教育に力を入れる学校が多いです。

フィリピンの大学、世界ランキングでの位置付け

この章では、フィリピンにある大学の中でも世界ランキング上位にランクインしている大学を10校紹介します。それぞれの大学の特徴もまとめたので、ぜひ参考にしてください。

大学名 世界順位 エリア 区分
フィリピン大学ディリマン校
University of the Philippines Diliman
1348位 マニラ 国立大学
デ・ラ・サール大学
De La Salle University
1728位 マニラ 私立大学
アテネオ・デ・マニラ大学
Ateneo de Manila University
1903位 マニラ 私立大学
サント・トマス大学
University of Santo Tomas
2628位 マニラ 私立大学
フィリピン大学ロスバニョス校
University of the Philippines Los Baños
2774位 ラグナ州 国立大学
フィリピン大学マニラ校
University of the Philippines Manila
2843位 マニラ 国立大学
サン・カルロス大学
University of San Carlos
4703位 セブ 私立大学
フィリピン大学ビサヤ校
University of the Philippines Visayas
5401位 西ビサヤ地方 国立大学
ビサヤ州立大学
Visayas State University
5416位 レイテ州 国立大学
シリマン大学
Silliman University
5421位 オリエンタル州 私立大学

1.フィリピン大学ディリマン校

フィリピンで最も長い歴史を持つ大学であり、1908年に設立されました。ディリマン校以外にもフィリピン国内に複数のキャンパスが存在し、幅広い学術分野を学べます。

特に、ディリマン校は医学・経済学・工学・法学が優れています。

2.デ・ラ・サール大学

カトリック系の私立大学で、質が高い教育を提供しています。工学・経済学・コンピューターサイエンスなどの分野が優れており、倫理的価値観・リーダーシップの育成に力を入れています。

学外に13棟もの寮が用意されているため、留学生が学習に集中できる環境を整えていると言えるでしょう。

3.アテネオ・デ・マニラ大学

社会科学・人文科学・経済学・法学で高い評価を受けているカトリック系の私立大学です。

幼稚園から大学院まで揃っていることから、フィリピンの中でも教育熱心な家庭で育った生徒が多く在籍します。

4.サント・トマス大学

設立当初はキリスト教教職者を育てるために作られた世界最大級のカトリック大学です。

病院や銀行もある広大なキャンパスは、約25ヘクタールもの敷地があり、国際空港まで40分で移動できます。法学・医学・看護学・工学などの学術分野が優れています。

5.フィリピン大学ロスバニョス校

フィリピン大学のキャンパスの一つで、緑豊かなロスバニョス市に所在します。ロスバニョスは、マニラから2時間半ほどの位置にあり、都市部とは違った穏やかな雰囲気が特徴的です。

6.フィリピン大学マニラ校

フィリピン大学マニラ校は、複数あるフィリピン大学のキャンパスの中でも、医療分野でフィリピントップの大学として知られています。

フィリピンの医療機関・政府と強いつながりを持つため、最先端の医療に関する教育を受けられます。

7.サン・カルロス大学

セブにあるカトリック系の大学であり、多種多様な学科を用意しています。

教育レベルが高いだけでなく優れた設備が特徴的で、キャンパス内の全ての教室に空調設備が完備されています。

8.フィリピン大学ビサヤ校

フィリピン大学の姉妹校であり、優秀な生徒が揃っています。

小規模な学校であることから倍率が高く、十分な試験対策が必要です。フィリピン大学ビザヤ校の海洋学部は、フィリピン政府の優良認定を受けています。

9.ビサヤ州立大学

フィリピン国内に6つのキャンパスを所有するビサヤ州立大学は、フィリピン政府から教育学部・看護学部が優良認定を受けています。

特に教育学部は評判が良く、特別支援教育や文化教育にも力を入れています。

10.シリマン大学

シリマン大学はネグロス島のドゥマゲッティに校舎を構える私立大学であり、FAAP(Federation of Accrediting Agencies of the Philippines)として最高教育機関認定を受けています。

医学部門が高く評価され、国内のみでなく海外からも優秀な学生が集まります。

フィリピンの大学が評価される理由と強み

フィリピンの大学が世界中から高い評価を集めている理由には、次のようなものがあります。

学費を抑えられる

フィリピンの大学は私立でも日本の大学と比較して学費が安いです。日本の大学の学費が4年間で約250万円〜500万円であるのに対し、フィリピンの大学は約10万円〜40万円の学費で通えます。

現地での生活費を考えても、日本の大学と比較して学費を大幅に抑えられると言えるでしょう。

多様な文化に触れられる

フィリピンの大学には、世界中から学生が集まります。そのため、さまざまな国のクラスメイトとともに学びながら文化交流ができるのです。学生時代に培った経験は、社会人になってから自分の強みになるでしょう。

また、日本国内のみでなく世界中で活躍できるチャンスを得られる可能性が高くなります。

実用的な英語を学べる

英語を使う機会が少ない日本で実用的な英語を学ぶことは簡単ではありません。

しかし、フィリピン留学でフィリピンの大学で英語の授業を受け、現地でできた友人と英語でコミュニケーションを取るうちに、英語力を大幅に向上させられるでしょう。

英語を習得するまでの学びに力を入れる必要がありますが、一生もののスキルが手に入ると考えてください。

英語以外の言語も学べる

フィリピンには英語以外にタガログ語・ビサヤ語が使われています。

また、留学中には中国語や韓国語など、さまざまな言語に触れる機会があるでしょう。フィリピン留学では英語に留まらず、多言語を同時に学ぶこともできるのです。

語学に興味を持った方は、バイリンガルではなくトリリンガル・マルチリンガルを目指してみても良いでしょう。話せる言葉が増えるだけ、コミュニケーションの機会も増えて将来のチャンスが広がります。

まとめ

フィリピンにはさまざまな大学があり、世界的にも高く評価されています。フィリピンの大学は年間で約10万円〜40万円と非常に学費が安いことから、世界中から留学生が集まるのです。

さらにフィリピン留学なら、実践的な英語力を磨きながら学べると考えてください。

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