
フィリピン旅行や留学中に「SMモール」に行けば、必要なものは何でも揃う」と聞いたら、一体どんな場所を想像しますか?
SMモールは、映画館、レストラン、エンタメ施設が一体化した巨大ショッピングセンターで、地元民だけでなく多くの外国人観光客にも愛されています。
「SM」とは「Shoe Mart」の略称で、もともとは靴専門店から始まった企業が、今や国内外に90以上の大型ショッピングモールを展開する巨大グループへと成長しました。
特にマニラの「SMモールオブアジア」やセブ島の「SMシティセブ」は圧巻の規模を誇ります。
この記事では、フィリピンのSMモールの実体験や買いたいおすすめのお土産、レートの良い両替所の見つけ方、人気のレストランまで、詳しく解説していきます。
フィリピンのSMモールとは?
フィリピンの「SMモール」とは、フィリピン最大手の「SMグループ(SM Prime Holdings)」が運営する、全国に展開する巨大ショッピングセンターチェーンです。
ショッピングや飲食、映画館、銀行、両替、エンタメ施設まで何でも揃い、「家族で1日中過ごせるモール」として地元の人々に親しまれています。
旅行者や留学生にとっても滞在中に一度は訪れたい人気スポットです。
運営会社「SMグループ」とは?
SMモールを運営する「SMグループ」は、フィリピンを代表する複合企業で、不動産、銀行、小売業、ホテル、エンターテインメントなど幅広い分野で事業を展開しています。
中心企業である 「SMプライム・ホールディングス」が全国のモール運営を担っています。
創業者であるヘンリー・シー氏は中国系フィリピン人の実業家で、1958年にマニラで靴店「Shoe Mart(SM)」を開業したことが始まりです。
そこから急成長し、現在では国内の主要都市を中心に90以上のモールを展開しています。
今では「SM」と言えばフィリピンの生活に欠かせない存在となっています。
フィリピンのSMモールの数
SMモールの数は、フィリピン全土で89店舗を展開しています。(2025年11月現在)
マニラ首都圏(メトロ・マニラ)に集中しているほか、セブ島(ビサヤ諸島)やダバオ(ミンダナオ諸島)など、主要な都市には必ずと言っていいほどあります。2026年には国内100店舗を目指す計画もあります。
参照:【フィリピン】財閥SM、ラウニオン州のモールを17日開業
フィリピンのSMモールの特徴
フィリピンのSMモールの大きな特徴は、まずその圧倒的な店舗数と規模です。
巨大なスーパーマーケットやデパート、無数の専門店が並び、生活必需品から高級ブランドまで何でもそろいます。
また、多くのショッピングモールでは、金属探知機によるチェックや手荷物検査も実施されるため、スリなどの心配が比較的少なく、安心して過ごすことができるでしょう。
さらに、灼熱(しゃくねつ)のフィリピンですが、エアコンが完備されているのも魅力です。外の暑さから逃れてくつろげる、まさに都市のオアシスです。
【マニラ】フィリピン最大級!SMモールオブアジア(MOA)
フィリピン最大級のショッピングモール「SMモール・オブ・アジア(SM Mall of Asia:通称: MOA)」は、マニラ湾沿いのパサイ市にあります。
約60万平方メートルの広大な敷地には、700以上の店舗が並び、ファッション、グルメ、エンターテインメントが一堂に会しています。
※最新情報は公式サイトでご確認ください。MOAの注目ポイント
通称MOAと呼ばれるSMモールオブアジアには、無印良品やユニクロ、ソニーもありますし、私が行ったときはcoming soon(オープン準備中)状態だったのですが niko and…もあって驚きました。
また、モール内のホールのようなところでバスケットボールの大会が開かれていて大盛り上がりでした。タイミングによってはイベントも楽しむことができます。
特筆すべきは、フィリピン初のIMAXシアターやオリンピックサイズのスケートリンク、20,000人収容の「SMモール・オブ・アジア・アリーナ」など、充実した娯楽施設です。
また、モールの外には観覧車や海辺のプロムナードがあり、夕日を眺めながらの散策も楽しめます。
SMモールオブアジアでは、下記のような施設・注目ポイントがあります。
IMAXシアター
フィリピン初のIMAXシアター。超大画面で映画を楽しむことができます。
スケートリンク
オリンピックサイズのスケートリンクが常設されており、年中スケートが可能です。
MOAアリーナ
2万人収容の多目的ホールで、有名アーティストのライブやスポーツイベントが開催されます。
ベイウォーク(海辺の遊歩道)
モールの外には観覧車や海辺のプロムナードがあり、マニラ湾に沈む美しい夕日を眺めながらの散策も楽しめます。
参考:SMモール・オブ・アジア|フィリピン政府観光省
SM Mall of Asia|SM SUPERMALLS
【セブ島】4つのSMモール
フィリピンの留学や旅行で人気のセブ島には、SMグループのショッピングモールが4つあります。
アクセス重視で便利に買い物したいなら「SMシティ」、新しさと圧倒的スケールを楽しみたいなら「SMシーサイド」がおすすめです。
SMシティ・セブ(SM City Cebu)
「SMシティ・セブ(SM City Cebu)」は、1993年にオープンしたフィリピン初の地方都市型SMモールで、セブ島のショッピングの中心地として親しまれています。
SMシティ・セブは、約26万平方メートルの敷地に、ファッション、家電、スーパーマーケット、映画館など700以上もの店舗が揃い、地元住民から観光客まで幅広い層に利用されています。
また、交通の便も良く、市内中心部からのアクセスも容易です。
私もセブ島に住んでいた時は近所だったので時々いっていましたが、観光客向けというよりは現地の生活に密着したローカルのモールという印象です。
セブ島滞在中に一度は立ち寄る価値のある場所で、特に買い物や両替、日用品の調達に便利です。
※最新情報は公式サイトでご確認ください。SMシティ・セブでは、下記のような施設・注目ポイントがあります。
ショッピング
アパレルでは「ユニクロ(UNIQLO)」をはじめ「GUESS」、フィリピン発の「BENCH/(ベンチ)」などの人気ブランド。ドラッグストアは「Watsons(ワトソンズ)」、書籍・文具は「National Book Store」などがあります。
レストラン
ローカルフードから日本食チェーンまで充実。ファストフード「Jollibee(ジョリビー)」やフィリピン料理の「Gerry's Grill(ジェリーズ・グリル)」「Kuya J Restaurant」、日本食なら「吉野家」「ペッパーランチ」などがあります。
両替所・換金所・ATM
SMデパート内に「CURRENCY EXCHANGE SERVICE」という看板がある両替所があります。ATMは、エントランスの近くなどに設置されています。
お土産
フィリピン雑貨専門店「Kultura(カルチャー)」では、Tシャツやおしゃれな雑貨、工芸品などがあります。ドライマンゴーやバナナチップスなどのバラマキ土産は、地下1階の「SM Supermarket」でまとめて購入するのがおすすめです。
映画館&イベントスペース
最新のシネマや小規模イベントスペース、ボウリング場もあります。
関連:セブ島最大級のショッピングモール・SMシティセブ完全ガイド
SMシーサイドシティ・セブ(SM Seaside City Cebu)
「SMシーサイドシティ・セブ(SM Seaside City Cebu)」は、2015年にオープンした、セブ島最大のショッピングモールです。
約47万平方メートルの敷地には、700以上の店舗が並び、フィリピン国内でも有数の規模を誇ります。
私が住んでいた時はまだできたばかりでお店が3分の1くらいしか入っていませんでした。
特徴的なのは、円形の建物デザインと、中央にそびえる「シーサイドタワー」です。このタワーからは、セブ市内や海を一望でき、観光スポットとしても人気があります。
また、映画館、ボウリング場、スケートリンクなどの娯楽施設も充実しており、一日中楽しめるモールとなっています。
※最新情報は公式サイトでご確認ください。SMシーサイドシティ・セブでは、例えば下記のような施設・注目ポイントがあります。
シーサイドタワー
モール中央にそびえる高さ100メートル超の展望タワーからは、セブ市街とマクタン海峡を一望できます。
スケートリンク&ボウリング場&映画(シアター)
家族連れや若者に人気の エンタメ施設が充実しています。特にスケートリンクは、オリンピック規格の本格的なアイススケートリンクです。
ファッションとインテリア
「ZARA」「UNIQLO(ユニクロ)」「H&M」「MANGO」「Forever 21」といった人気ファッションブランド。インテリアや家具の「SM Home」、DIY用品の「ACE Hardware」などがあります。
スカイパークのカフェ&レストラン
屋上にはテラス席も多く、 海に沈む夕日を眺めながら食事を楽しめます。港の有名点心「Tim Ho Wan(ティム・ホー・ワン)」や、フィリピン料理の「Kuya J」「Gerry's Grill」、カフェの「Starbucks」などがあります。
両替所・換金所・ATM
「SMスーパーマーケット」の奥に両替所(MONEY CHANGER)があります。ATMはモール内の各所に設置されています。
関連:フィリピン滞在中に行きたい!セブ最大級のモール「sm seaside city cebu」を徹底解説!
SM Jモール(SM J Mall)
SM J モールは、セブ島マンダウエ市にある2024年オープンの新しいモールで、旧「Jセンターモール」をリニューアルした施設です。
SMシティやSMシーサイドのような巨大モールではありませんが、日本のキャラクター装飾が随所に見られるのが特徴で、ガチャガチャ専門店のほか、ウルトラマンや『ONE PIECE』のキャラクター銅像なども楽しめます。
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
SM J モールの隣には東横INNセブが併設されているため、宿泊拠点としても便利です。
SM コンソラシオン(SM City Consolacion)
SM コンソラシオン(SM City Consolacion)は、セブ市中心部から北へ約10kmほど離れたコンソラシオン市にあるSMモールです。
SMシティ・セブやシーサイドに比べると規模は小さいですが、観光客は少なく、ローカルな雰囲気が特徴です。
「SMスーパーマーケット」「SMストア(デパート)」をはじめ、映画館、フードコート、各種専門店やホームセンターの「ACE Hardware」、ドラッグストアの「Watsons」など、生活に必要な店舗は一通り揃っています。
セブ市中心部の混雑を避けたい場合に訪れるのもよいでしょう。
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
SMモールで買いたいフィリピン土産
SMモールでは、フィリピンならではのお土産を手軽に購入できます。特におすすめなのが、以下のアイテムです。
ドライマンゴー
フィリピン産のマンゴーは世界的に有名で、特にセブ島産のドライマンゴーはお土産の定番です。
甘酸っぱい味わいと柔らかな食感が特徴で、SMモール内のスーパーマーケットやお土産店で手に入ります。小分けにしやすい小さな袋のものが人気な印象があります。
また、チョコレートでコーティングされたドライマンゴーも販売されているので甘いものが好きな方は試してみてください。
フィリピン菓子
フィリピン独特のスナックや菓子もお土産に最適です。
バナナチップス、ピリナッツ(ナッツの王様とも呼ばれる栄養価の高いナッツ)、ウベ(紫芋)を使ったお菓子、ココナッツの飴やチョコレートなど、珍しい味わいを楽しめます。
これらは、SMモール内の食品売り場や専門店で購入できます。
伝統工芸品や雑貨
「Kultura Filipino」などの店舗では、フィリピンの伝統工芸品や雑貨を取り扱っています。
手織りのバッグやアクセサリー、木製の食器など、 フィリピンの文化を感じられるアイテムが揃っています。
Tシャツ・衣服
セブやマニラ、あらゆる観光地では旅行者向けのTシャツが販売されています。島ごとのご当地Tシャツもあるので集めてみてもよいかもしれません。
また、暖かい南国らしい半ズボンや女性のスカートなど日本では見かけないタイプの服もあるので相手の好みが分かれば購入していくのもよいですね。
ビューティー・スキンケア製品
ローカルコスメブランド「Human Nature」や「Belo」は、お土産にも喜ばれるアイテム。
ナチュラル志向で日本未上陸の製品が多くあります。ココナッツの石鹸やボディクリーム、オイルなどは女性に人気があります。パパイヤの石鹸などもありました。
「バージンココナッツオイル(VCO)」は食用だけでなくヘアケア・スキンケアにも使える万能オイルです。スーパーマーケットや「Watsons」などのドラッグストアで手に入ります。
健康食品
スーパーフードと言われる栄養価に優れたモリンガもフィリピンではよくみかけるので健康意識の高い人へのお土産にぴったりです。
フィリピンで「マルンガイ」と呼ばれるモリンガは、「奇跡の木」とも言われる栄養価に優れたスーパーフードです。
お茶やパウダー(スムージーや料理に混ぜる用)、サプリメント、モリンガを練り込んだクッキーなども販売されています。
アクセサリー・キーホルダー
自然素材でできたかわいいアクセサリーやキーホルダーがたくさんあります。お土産としては小分けにして渡しやすいです。
インスタント袋麺
パンシットカントンという焼きそばのような食べ物が私は好きなのですが、インスタントで販売されています。
モール内にあるスーパーマーケットで売られているので、お土産としてだけでなく現地が懐かしくなった時に自分で食べるように買ってもよいかもしれないですね。
トートバッグ
フィリピンをモチーフにしたトートバッグをたくさん見かけます。
セブの海を描いたものやローカルのバス・ジプニーを描いたものや国旗をデザインしたものなどかわいらしいトートバッグがたくさんあります。お土産を入れる袋として買っていくのもよいですね。
まとめ
フィリピンのSMモールは、単なる買い物の場ではなく、観光・グルメ・文化体験まで幅広く楽しめる複合施設です。
SMモール・オブ・アジアのようなメガモールで一日中エンタメを満喫するもよし、SMシティモールやシーサイドモールでローカルの暮らしに触れるもよし。
旅のスタイルや目的に合わせて楽しみ方を選べるのが最大の魅力です。
また、お土産の購入にも便利で、品質や安全性、価格も安心です。初めてフィリピンを訪れる方はもちろん、リピーターの方にも改めて訪れる価値があります。
旅行プランに「SMモール訪問」を加えることで、あなたのフィリピン滞在がもっと楽しく、もっと思い出深いものになるはずです。
セブ島やマニラにはSM以外にもアヤラグループが運営する巨大施設があるのでSMモールと合わせて両方行ってみるのもおすすめです。
◇経歴
フィリピンへの海外赴任3年(広告・マーケティング)
カナダでの飲食店でのウエイター半年
◇資格
TOEIC780点
◇留学経験
ILSC Language school(カナダ・トロント/2か月間)
◇海外渡航経験
仕事:フィリピン
ワーホリ:カナダ
旅行:ベトナム、香港、中国、韓国、インド、アメリカ、ペルー、ボリビア、ブラジル
◇自己紹介
はじめての海外は知らない世界を見たくてワーキングホリデーでカナダに行きました。
その経験を活かして仕事でも海外に行かせてもらっています。海外の魅力やこれから海外に行こうと考えている人によりよい情報発信ができるように心がけています。