常夏の楽園、フィリピン・マニラ。しかし、旅行の計画には雨季の存在を考慮することが大切です。突然の雨に見舞われることもある雨季ですが、事前に情報を把握しておけば、慌てることなく観光を楽しめます。
この記事では、マニラの雨季の時期や、雨季ならではの注意点をご紹介。さらに、雨の日でも満喫できる魅力的なアクティビティもピックアップしたので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
マニラの雨季はいつ?
熱帯性気候に属するマニラには、乾季と雨季がはっきりと分かれています。旅行の計画を立てる上で、雨季の時期を把握しておくことは非常に重要です。
一般的に、マニラの雨季は6月から10月頃まで続きます。この期間は、高湿度で蒸し暑い日が続き、午後に激しいスコールに見舞われることが多くなります。
雨季のピーク
雨季の始まりは、年によって多少前後することがありますが、6月に入ると降水量が増え始め、本格的な雨のシーズンを迎えます。
特に7月から9月にかけては、年間で最も降水量が多く、台風の影響を受けやすい時期でもあります。
台風が接近すると、暴風雨に見舞われ、交通機関の遅延や運休、洪水などの被害が発生する可能性も考慮しておかなければなりません。
雨季の終わり
10月に入ると徐々に雨量は減っていきますが、まだ油断は禁物です。
時折、強い雨が降ることもあります。完全に乾季に入るのは、一般的に11月頃からです。この時期になると、日差しが強く、比較的過ごしやすい気候となります。
雨季の天気の特徴
マニラの雨季の特徴としては、短時間で激しい雨が降ることが多い点が挙げられます。
そのため、一日中雨が降り続くというよりは、晴れていたかと思えば急に土砂降りの雨になり、しばらくするとまた晴れ間が見えるといった、変わりやすい天候が一般的です。
マニラの雨季でおすすめの服装
南国で暑いイメージのあるフィリピンですが、雨季はどんな服装をしたら良いのか悩みますよね。ここでは、雨季のマニラでおすすめの服装について解説していきます。
基本は通気性の良い素材を選ぶ
マニラの雨季は高温多湿。綿や麻などの天然素材や、吸湿速乾性のある化学繊維の衣類を選び、汗によるベタつきを軽減しましょう。ポリエステルやナイロン素材は、雨に濡れても乾きやすいのが特徴です。
トップス:半袖が基本!羽織もので温度調整を
半袖やノースリーブが基本ですが、冷房対策として薄手のカーディガンやパーカーがあると便利です。紫外線対策にも活用できます。
ボトムス:速乾性素材で動きやすく
ショートパンツやハーフパンツ、速乾性のあるロングパンツがおすすめです。デニム素材は避け、スカートの場合は短めの丈を選ぶと良いでしょう。
足元:サンダルや防水シューズが活躍
サンダルやウォータープルーフの靴を選びましょう。滑りにくい素材のものが安全です。スニーカーの場合は、予備の靴下があると安心です。
必須アイテム!雨具を忘れずに
折りたたみ傘は常に持ち歩き、激しい雨に備えてレインコートもあると便利です。両手が空くレインコートは特におすすめです。
バッグ:防水対策で荷物を守る
防水性のある素材のバッグを選ぶか、防水カバーを用意しましょう。貴重品や電子機器はビニール袋などで二重に保護すると安心です。
その他の便利アイテム
帽子やサングラスは、雨上がり後の強い日差し対策に役立ちます。帽子は軽い雨よけにもなります。
雨季のマニラで注意すべきこと
雨季のマニラでは、特有の気象条件を理解し、適切な対策を講じることが大切です。
ここでは、雨季のマニラで安全かつ快適に過ごすための重要なポイントをまとめました。事前の準備をしっかりとして、雨の日でも安心してマニラの魅力を満喫しましょう。
天候
まず、最も注意すべきは突然の激しい雨とそれに伴う洪水のリスクです。短時間で道路が冠水することがあり、足元が悪くなります。
排水設備が十分でない場所もあるため、マンホールや側溝には近づかないようにしましょう。
また、冠水した道路を無理に歩行するのは危険です。移動の際は、最新の交通情報を確認し、安全なルートを選ぶように心がけてください。
雷にも注意が必要です。スコール時には雷を伴うことが少なくありません。屋外にいる場合は、建物の中に避難しましょう。電柱や金属製の構造物には近づかないようにしてくださいね。
衛生管理
雨季は湿度が高く、細菌が繁殖しやすい環境です。生水は避け、ミネラルウォーターを飲むようにしましょう。
屋台などで食事をする際は、衛生的な管理がされているかを確認し、十分に加熱されたものを食べるようにしてください。
蚊が発生しやすいため、虫除けスプレーを使用するなど、蚊対策も忘れずに行いましょう。デング熱などの感染症に注意が必要です。
交通機関
交通機関の遅延や運休も考慮しておきましょう。 激しい雨や洪水の影響で、バスや電車などの公共交通機関が遅延したり、運休したりすることがあります。
時間に余裕を持ったスケジュールを立て、移動手段の変更も視野に入れておくと良いでしょう。
タクシーを利用する際も、悪天候時は料金が高くなる場合や、なかなか捕まらないことがあることを念頭に置いておきましょう。
雨季のマニラで気をつけたい病気
雨季のマニラは、高温多湿な気候が病原体の繁殖を促し、蚊などの媒介動物も活発になるため、いくつかの感染症に注意が必要です。ここでは、雨季のマニラで気をつけたい病気についてご紹介します。
蚊が媒介する感染症:デング熱など
最も注意が必要なのは、蚊が媒介する感染症です。特にデング熱は、雨季に患者数が増加する傾向があります。
高熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛などが主な症状で、重症化すると出血熱を引き起こすこともあります。
また、同様に蚊が媒介するチクングニア熱やジカウイルス感染症も、発生する可能性があります。
これらの感染症を予防するためには、肌の露出を避け、長袖・長ズボンを着用する、虫除けスプレーをこまめに使用するなどの対策が重要です。
水・食品媒介感染症
雨季は、水や食品を介した感染症にも注意が必要です。洪水などで衛生状態が悪化し、細菌やウイルスに汚染された水や食品を摂取することで、下痢や嘔吐、腹痛といった症状を引き起こす可能性があります。
生水は避け、ミネラルウォーターを飲むようにしましょう。
屋台などで食事をする際は、衛生的な管理がされているかを確認し、十分に加熱されたものを食べるように心がけてください。手洗いを徹底することも、感染予防の基本です。
真菌感染症
高湿度な環境は、真菌(カビ)の繁殖も促します。 水虫などの皮膚真菌症が悪化したり、新たに感染したりするリスクが高まります。
通気性の悪い靴下や靴を避け、足を清潔に保ち、しっかりと乾燥させることが大切です。
その他、渡航前に予防接種が推奨される病気もあります。 例えば、A型肝炎やB型肝炎などは、感染リスクがあるため、事前に医師に相談し、必要に応じてワクチン接種を検討しましょう。
破傷風やポリオなどの基礎的な予防接種も、改めて確認しておくと安心です。
万が一、旅行中に体調が悪くなった場合は、無理せず休息し、必要であれば現地の医療機関を受診してください。海外旅行保険に加入している場合は、保険会社に連絡を取り、適切な医療機関を紹介してもらうと良いでしょう。
雨季のマニラでおすすめのアクティビティ
雨季のマニラは、突然の雨に見舞われることもありますが、屋内で楽しめる魅力的なアクティビティが豊富にあります。ここでは、雨季のマニラでおすすめのアクティビティについてご紹介していきます。
①博物館巡り
歴史と文化に触れるなら、博物館巡りがおすすめです。 マニラ市内には、フィリピン国立博物館群をはじめ、サン・アグスティン博物館、カーサ・マニラなど、歴史や文化、芸術に触れられる施設が充実しています。
涼しい室内で、ゆっくりと展示物を鑑賞しながら、フィリピンの豊かな歴史や文化に触れることができます。
特にイントラムロス(城壁都市)内には、歴史的な建造物を利用した博物館が多く、雨の日でも情緒ある雰囲気を楽しめます。
②大型ショッピングモール
ショッピング好きには、大型ショッピングモールが最適です。 マニラには、世界的に見ても巨大な規模のショッピングモールが点在しており、一日中いても飽きません。
ファッション、雑貨、お土産はもちろん、レストランやカフェ、映画館、ゲームセンターなど、あらゆるエンターテイメントが集まっています。
雨に濡れる心配もなく、快適にショッピングや食事、レジャーを満喫できます。モールによっては、屋内遊園地や水族館などの施設が併設されている場合もあり、家族連れにもおすすめです。
③フィリピングルメ
フィリピンの味を堪能するグルメ体験も、雨の日ならではの楽しみです。 レストランやカフェで、フィリピン料理をじっくりと味わうのはいかがでしょうか。
アドボ、シニガン、ハロハロなど、代表的な料理はもちろん、地元の人が通うローカルな食堂を巡るのも面白いでしょう。
ショッピングモール内には、様々なジャンルのレストランが集まっているので、気分に合わせて選ぶことができます。
スパ・マッサージ
スパやマッサージでリラックスするのも、雨の日の贅沢な過ごし方です。マニラには、手頃な価格で本格的なスパやマッサージを受けられる施設がたくさんあります。
雨の音を聞きながら、日頃の疲れを癒し、リフレッシュすることができます。
まとめ
今回は雨季のマニラの特徴と、楽しみ方について詳しくご紹介しましたが、いかがでしたか?雨の多いこの季節でも、きちんと事前に注意点を押さえておけば、様々なアクティビティを楽しむことができます。
今回ご紹介した内容を踏まえて、雨季のマニラもぜひ楽しんでみてくださいね。

◇経歴
国際系学部出身
◇資格
英検1級、TOEIC900点以上
◇留学経験
アメリカ・ワシントン大学に半年間留学経験あり
◇海外渡航経験
旅行と留学のみ。アメリカ、オーストラリア、シンガポール、カナダに渡航経験あり
◇自己紹介
「暗記」よりも「理解」を意識した記事作成を心がけております。海外経験がなくても、オンライン英会話を活用すれば英語は話せるようになります。私自身もそうでした。一緒に楽しみながら英語を学んでいきましょう!