
今回の記事では、暖かく陽気なフィリピンの大学に留学してみたい!
そう考えている方に向けて、フィリピンの歴史ある私立大学サンベダ大学(San Beda University)について概要や歴史などの基本的な情報のほか、学部リストやキャンパスの特徴まで徹底解説します。
この記事を最後まで読めば、サンベダ大学でのキャンパスライフがぐっと想像しやすくなるはずです!
- San Beda University(サンベダ大学)の基本情報
- San Beda University(サンベダ大学)の特徴
- San Beda University(サンベダ大学)の歴史
- San Beda University(サンベダ大学)の学部一覧
- San Beda University(サンベダ大学)のキャンパス・大学施設
- San Beda University(サンベダ大学)の周辺環境
- まとめ
San Beda University(サンベダ大学)の基本情報
サンベダ大学はローマカトリックの教えが基礎になったフィリピンのマニラにある大学で、フィリピンでは中規模の総合大学の一つです。
さすが歴史の長い伝統校だけあり、多方面で活躍する著名人を多く輩出してきました。
例えば、第16代フィリピン共和国大統領Rodrigo Duterteをはじめ、上院議員、高等裁判所長官や判事など、国家の政治や司法を支える中枢にサンベダ出身者が名を連ねています。
さらに政界だけでなく、フィリピン有数のビジネスリーダーであるManuel V Pangilinanをはじめ、不動産王や億万長者といった経済界のキーパーソンも卒業生として知られています。スポーツや芸能においても存在感は抜群で、プロバスケットボールのレジェンドCarlos Loyzaga、ベテラン俳優のEddie Gutierrezなども出身者です。
このように、サンベダ大学の人脈ネットワークは幅広い分野にわたっており、誉れ高い伝統と合わさって、卒業後の進路やキャリア形成に大きな役割を果たしています。
San Beda University(サンベダ大学)の特徴
こちらのセクションでは、そんなサンベダ大学のキャンパスライフの特徴を3つ紹介します。
①スポーツの強豪校
サンベダ大学は、フィリピンの大学スポーツリーグ「NCAA(National Collegiate Athletic Association, Philippines)」の設立校のうち唯一現存する大学であり、様々なスポーツで好成績を残しています。
特に、バスケットボールリーグでは、男子バスケットボールチーム「サンベダレッドライオンズ」の優勝回数はジュニアリーグとシニアリーグを合わせて46回と全大学のうちで最多。この大学から著名なプロバスケットボール選手が多数輩出されているのにもうなずけます。
キャンパス内にある充実したスポーツ施設が活動を支えています!
(施設については後半のセクションでさらに掘り下げて紹介します。)
②制服制を導入している珍しい大学
サンベダ大学は「大学」ではありますが、制服を着用することが義務になっています。
日本の大学では制服制を導入している学校はないのでびっくりですね。導入の明確な理由は公表されていませんが、同じく制服制を導入しているタイの大学では「家庭環境の差にかかわらず、教育は平等に行われるべき」という想いから導入されているようです。
サンベダ大学のシンボルカラーは赤。そのため、制服は赤いベストや赤いネクタイがポイントになるデザインをしています。しかし最近のひどい暑さに対応できるよう、学生代表が提案し、いわゆる「クールビズ」の制服が導入されました。
③国家試験の合格率が国内トップレベル!
サンベダ大学には医学部など難関の国家資格を目指す学生が集まる学部があります。
学生たちは高度な教育環境のもとで鍛えられ、国家試験において好成績を残しています。
例えば、医学部では、過去10年以内の医師国家試験で全国3位、4位にランクインした優秀な合格者を輩出しました。また看護学部においては例年全国平均合格率を上回っており、特に2016、2017、2018、2019、2021、2022年は合格率が100%に達しています。
San Beda University(サンベダ大学)の歴史
サンベダ大学は、今から124年前に、212名の生徒を持つ男子校EI Colegio de San Bedaとしてスタートしました。
創設者は、西洋修道制の父と呼ばれるベネディクトゥス(聖ベネディクト)で、当時フィリピンに広がりを見せていたアメリカのプロテスタントに対抗すること、なにより、神と国に奉仕する敬虔なカトリック教徒を育成するために開かれました。
2003年からは、女子学生の募集も開始し共学校になり、当初は212名であった学生数は今では9,000人を超える中規模の大学として成長しています。
これまでに15名のスペイン人、1名のアメリカ人、6名のフィリピン人の計22人が学長に就任していることからも、多様性に富んだ教育方針であることがうかがえます。
San Beda University(サンベダ大学)の学部一覧
総合大学として幅広い専門分野における教育を提供しています。以下がサンベダ大学の多岐にわたる学部リストです。
このほか、大学院として、Graduate School of Business(経営学大学院)、Graduate School of Law(法学大学院)、Graduate School of Liturgy(典礼学大学院:カトリックの儀式や礼拝に関する学問)が設置されています。
San Beda University(サンベダ大学)のキャンパス・大学施設
サンベダ大学には2つのキャンパスがありますが、大学教育を提供しているのは、マンディオラキャンパス(Mandiola Campus)のみで、フィリピンの郊外リサール州のタイタイキャンパス(TayTay Campus)では、幼稚園から高校までの教育を提供しています。
首都マニラにあるコンパクトなメインキャンパス
メインキャンパスはフィリピンの首都マニラにあり、その広さは約6ヘクタールと東京ドーム(4.7ヘクタール)より一回り大きいほどの広さです。
敷地面積はコンパクトですが、その中に充実したエアコン完備の教育施設、スポーツ施設などがあり十分に学生生活を謳歌できる環境が整っています。
校舎同士の距離が近いため、少し歩いただけで汗がにじむフィリピンの気候では快適です。
歴史を感じる美しいネオゴシックスタイルの教会
カトリック系の総合大学サンベダ大学には美しいカトリック教会「モンセラート聖母修道院教会」があります。
教会はネオ・ゴシック様式(18世紀後半から19世紀にかけて起こった中世のゴシック建築を復興した建築様式)を取り入れた美しく、文化財的な価値の高い建物です。
高い天井いっぱいに繊細な壁画が施されており、側面のステンドグラスから優しく光が入ってくる設計がされています。
ここは、ベネディクト会の修道士たちとともに、教職員や学生たちが集まり、学生生活にまつわる様々な行事を通して祈りをささげる象徴的な場でもあります。
一般の人々も訪問することができるので、サンベダ大学独自のキャンパスライフの雰囲気を味わいに受験前に訪れてみてもよいですね。
参考「教会の位置」:https://maps.app.goo.gl/mFZ9frsCph9YQURC8
充実したスポーツ施設
スポーツ界で活躍する学生たちを支えるため、この大学はスポーツ施設の整備にも力を入れています。
伝統あるバスケットボールチーム「レッドライオンズ」のための専用練習場をはじめ、芝生のフットボール競技場、ソフトテニスコートやバレーボールコートなど多様な競技に対応できる設備がそろっています。
こうした充実した環境で育成された選手たちの活躍は大学リーグをはじめとした数々の大会で好成績を残しています。その活動の記録や最新情報はサンベダ大学の公式サイトで確認することができます。
参考「サンベダ大学・スポーツ」:https://thebedan.com/category/sports/
San Beda University(サンベダ大学)の周辺環境
サンベダ大学は、マニラで最も開発の進むエリアであり、高等教育機関が集中する「ユニバーシティベルト」の中心地、サンミゲル地区に位置しています。
キャンパスの周囲には学生をターゲットにしたビジネスが多く集まっており、常に賑わいを見せています。
登校前や放課後に仲間と勉強ができるようなカフェやレストランも数多くあり、友だちとの交流にぴったりの環境が整っています。
また、LRTやバスなどの公共交通機関も充実しており、各地からのアクセスも良好であるため、大学入学後の住居選びにも選択肢が幅広くあります。
4年間の貴重な時間を過ごす大学生活。入学前はもちろん現地の様子もふまえて学校選びをすることが大切ですが、海外だとなかなか難しいもの。
そんな時はGoogle Street Viewで周辺を見て回るのがおすすめです。
私も留学前には大学の周りをオンライン上でよく歩き回って「自分が通えそうなカフェがあるか」「最寄り駅から大学までの道に歩道があるかどうか」などを確認していました。
参考「サンベダ大学の位置」:https://maps.app.goo.gl/ZsTrtGoSE3tpQYvg7
まとめ
今回の記事では、フィリピンを代表する伝統校サンベダ大学の特徴やその長い歴史、そして学生たちのキャンパスライフを支える施設情報や周辺環境について紹介しました。
フィリピン政府や司法、ビジネス、そしてスポーツや芸能など様々な分野で活躍する人材を輩出してきたサンベダ大学では、文武両道を貫く、高い志を持つ優秀な学生がたくさん集まっています。
今回の記事が入学を検討中の方にとって、キャンパスライフを思い浮かべる一助となりますように。
①経歴
日本の公立中高を卒業後、理系の大学に進学。
現在は、タイの大学院に留学しています。
②資格
・TOEIC 805点
・IETLS Academic 6.0
③留学経験
・オーストラリア(2週間)→中学3年次にホームステイ
・タイ(1年)→修士課程に在学中
④海外渡航経験
長期でのんびりと滞在する旅行スタイルが好きで、シンガポール(1か月)、タイ(1年)、アメリカ(1か月)に滞在。
ほかにも、マレーシア、カナダ、オーストラリア、韓国、台湾、香港などを旅行しました。
⑤自己紹介
これまで長期の語学留学経験はなく、日本の公立中高に通いながら、ほぼ独学で英語を学んできました。英語を使うことで、世界中の最新の研究やデザインに触れる機会が増え、自分の視野が大きく広がったと感じています。特に東南アジアの都市が好きで、現在はタイの大学院で学んでいます。この経験を活かしながら、多くの方に英語を学ぶ楽しさや魅力を伝えていけたらと思っています。