フィリピンの首都マニラは、南国らしい温暖な気候と豊かな文化が魅力の都市ですが、旅先での疲れを癒すスパ体験も大きな楽しみの一つとして外せません。マニラには、リーズナブルな街角のマッサージ店から、五つ星ホテルの豪華なスパ、そしてフィリピン伝統のスパ文化を体験できる隠れ家のようなサロンまで、多様なスパ施設が存在します。
今回の記事では、旅の疲れを取り払いつつ心からの癒しを得られるマニラのおすすめスパを特集します。マニラで過ごす“癒しのひととき”を思い描きながら、お気に入りのスパを見つけてみてください。
- マニラのスパ文化とその魅力
- 高級ホテルスパで贅沢な時間を
- 女性にも安心!清潔で安全なマッサージ店
- フィリピン伝統療法「ヒロット」を体験できるスパ
- 出張マッサージで自宅やホテルでリラックス
- スパ利用時の注意点とマナー
- まとめ
マニラのスパ文化とその魅力
フィリピンにおけるスパやマッサージの文化は、単なる“豪華な贅沢”ではなく、古くから人々の生活に根ざしています。リラクゼーションに留まらず、体の不調を整え、エネルギーの流れを良くするという伝統的な考え方が息づいています。現代のマニラにおいても、この癒しの文化は形を変えつつ、多様なニーズに応える形で発展してきました。
マニラのスパの最大の魅力の一つは、その選択肢の幅広さです。近年は高級チェーンスパだけでなく、ローカル経営の店舗も増加しており、気軽に立ち寄れるカフェのような感覚でマッサージを受けられるという声も聞かれます。また、施術後に同じ建物内のバーでドリンクを楽しむなど、ワンストップでリフレッシュ&エンタメを満喫できるスポットも多く、マニラならではの楽しみ方が存分に味わえます。
また、マニラのスパでは、タイ式やスウェディッシュ、アロマセラピーといった国際的な手技に加え、フィリピン独自の伝統療法である「ヒロット」を体験できる場所があるのも特徴です。現地の文化に触れながら、ここでしか得られない深い癒しを体験できるのは、マニラならではの魅力と言えるでしょう。
セラピストの高い技術力も、マニラのスパの評判を支えています。ホスピタリティにあふれる国民性も相まって、丁寧で心地よいサービスを受けることができます。言葉の壁が心配な場合でも、主要なスパやホテルスパでは英語が通じることがほとんどなので安心です。
高級ホテルスパで贅沢な時間を
マニラには、旅の疲れを癒し、美しい空間でリラクゼーションを堪能できる高級ホテルスパが数多く存在します。マニラの高級スパでは、フィリピンの伝統的なマッサージから、ホットストーンやディープティシューマッサージなどの現代的なヒーリング施術まで、幅広いメニューが提供されています。内装や設備も洗練されており、非日常の空間でリラックスタイムを満喫できること間違いありません。
シャングリ・ラ ホテル マニラ「CHI, The Spa」
マカティ地区に位置し、広大なガーデンを望む「シャングリ・ラ」。ここにある「CHI, The Spa」は、アジアンヒーリングをテーマにしたコースが豊富です。心拍を整える「バリニーズ・ヒーリング」や、深い筋肉のコリをほぐす「ディープティシューマッサージ」など、1ランク上のトリートメントが受けられます。専用ラウンジでのハーブティーサービスや、施術後に利用できるサウナ・スチームルームも完備されています。
ザ・ペニンシュラ マニラ「Peninsula Spa」
イントラムロス近くの高台に位置し、マニラ湾の絶景を望む「Peninsula Spa」もマニラ市内で人気の高級スパ施設です。特にカップル向けのペアルームが充実しており、二人で同じ時間を共有しながらトリートメントを受けられるのが魅力です。トリートメント後には、プールサイドのカバナでシャンパンを嗜むことができる贅沢なプランもあります。
女性にも安心!清潔で安全なマッサージ店
ザ・スパ・ウェルネス(The Spa Wellness)
「The Spa Wellness」は、マニラで屈指のラグジュアリースパとして知られています。洗練されたインテリアデザインの中で、極上のリラクゼーション体験が味わえます。特に、スウェディッシュオイルマッサージやホットストーンマッサージなどのトリートメントが人気で、日常の疲れや旅のストレスをしっかりと癒してくれます。また、セラピストの技術やサービス品質の高さも評判で、清潔感ある設備が整っているため女性のお客様にも好評です。さらに、施術後に提供されるハーブティーが、リラクゼーションをさらに深めてくれる特別なひとときとなります。
アイム・オンセン・スパ (I’M Onsen Spa)
「I'M Onsen Spa」は、フィリピン初の都市型温泉スパとして知られています。温泉とスパトリートメントを融合させたユニークな体験が魅力です。マニラの中心に位置し、観光やビジネスで訪れる多くの旅行者に愛されています。広々とした温泉施設で体を温めた後、熟練セラピストによるオイルマッサージや全身トリートメントを受けることで、心身ともにリフレッシュできます。
エム・ベイ・ヘルス・スパ(M Bay Health Spa)
「M Bay Health Spa」は、フィリピンならではの親しみやすい接客と高品質な施術が魅力のマニラの人気スパです。清潔感のある施設と落ち着いた雰囲気の中で、ヒーリング効果の高いマッサージやトリートメントを受けることができます。特に、おすすめのスウェディッシュオイルマッサージは、リラクゼーション効果が抜群で、凝り固まった筋肉を丁寧に解きほぐしてくれます。また、セラピストの技術が高く、心地よい癒しの時間を体験することができるでしょう。旅のストレスを吹き飛ばしたい方にぴったりの場所です。
フィリピン伝統療法「ヒロット」を体験できるスパ
ヒロットとは?
ヒロットは、マッサージとは異なり、エネルギーの流れを整え、体の不調を改善することを目的とした奥深いヒーリングの技術です。ヒロットは、フィリピンの伝統的なヒーラーである「マンヒヒロット(manghihilot)」によって行われてきました。
彼らは代々受け継がれてきた知識と技術を用いて、バナナの葉やココナッツオイルなどを使い、体の歪みやエネルギーの滞りを診断し、手技によって調整していきます。施術は、体の特定の部位を押したり揉んだりするだけでなく、ストレッチや関節の調整なども含まれることがあります。
ヒロットのユニークな点の一つは、温めたバナナの葉を使うことです。バナナの葉にココナッツオイルを塗り、火であぶって温めたものを背中などに当てながら施術を行います。バナナの葉は体の熱や不調を感知すると色が変化すると言われており、マンヒヒロットは葉の色の変化から体の状態を判断するとも言われています。温かい葉が肌に触れる感触は心地よく、深いリラクゼーション効果をもたらします。
ヒロットに期待できる効果としては、体の歪みやコリの緩和、血行促進、関節の痛みの軽減、ストレス解消、そして体のエネルギーバランスの調整などが挙げられます。特にデスクワークなどで体が固まっている方や、原因不明の体の不調を感じている方におすすめです。
ヒロットを受ける際の注意点としては、一般的なマッサージとは異なり、やや強めの圧で施術される場合があることです。痛みに敏感な方や、特定の疾患がある場合は、事前にセラピストに相談することが重要です。また、施術後の体の反応として、一時的にだるさを感じたり、好転反応のようなものが出たりすることもありますが、これは体の自然な回復プロセスの一部と考えられています。
ヒロットが受けられるスパ
マニラでヒロットが体験できるおすすめスパとして、「Conrad Spa Manila」や「Taipei Spa」が人気です。「Conrad Spa Manila」では、洗練された施設で90分のヒロット・トリートメントを提供しており、そのクオリティとともに極上の癒しが堪能できます。
また、セラピストの技術力が高く、施術後には疲労感から解放されると多くの利用客が絶賛しています。価格帯はスパ施設によりますが、街中のローカルなマッサージ店などで、300ペソ(約640円)から受けることが可能です。ただし、ラグジュアリースパでは4000ペソ(約8,500円)程度と料金に幅があります。
出張マッサージで自宅やホテルでリラックス
マニラでの滞在中、スパまで出かける時間がない、あるいはホテルや滞在先でプライベートな空間でゆっくりとマッサージを受けたいという方には、「出張マッサージ」という選択肢があります。
サービスの利用方法は様々ですが、電話やオンラインで予約するのが一般的です。多くのサービス提供会社では、希望するマッサージの種類(スウェディッシュ、ディープティッシュ、タイ式マッサージなど)、施術時間、そして日時と場所を伝えて予約を完了します。セラピストが必要な備品(マッサージベッドやマット、タオル、オイルなど)を持参してくれます。
マニラで出張マッサージを依頼する際には、信頼できるサービス提供会社を選ぶことが重要です。インターネットで口コミを確認したり、ホテルのコンシェルジュに紹介してもらったりするのも良い方法です。料金体系が明確であるか、キャンセルポリシーはどうなっているかなども事前に確認しておきましょう。また、安全のため、できる限り信頼できる会社を利用し、ホテルの部屋で利用する場合は、ホテルの規定を確認することも忘れずに行いましょう。
料金は、施術時間やサービス提供会社によって異なりますが、一般的なスパと同等か、場合によっては少し高めの設定になっていることもあります。チップは必須ではありませんが、サービスの質に満足した場合は、感謝の気持ちとして渡すのが一般的です。
スパ利用時の注意点とマナー
まず、スパを予約する際は、事前に希望のコースや時間を明確に伝えることが大切です。特に週末や観光シーズンは混雑するため、遅くとも1日前には予約をしておくことをおすすめします。電話やインターネットを利用した簡単な予約システムを導入している施設も多いので、利用すると便利です。
施術中には自分の体調を正直に伝えることが求められます。例えば、オイルマッサージや伝統的な「ヒロット」を受ける際、もし力加減が強すぎたり、特定のエリアに痛みを感じたりした場合は、遠慮せずセラピストに伝えましょう。スパのセラピストは、訪問者のヒーリング体験を最大限にするため、柔軟に対応してくれます。
また、チップ文化が根付いているマニラのスパでは、施術後に感謝の意を込めてチップを渡すのが一般的です。特に快適な施術を受けた場合や心のこもったサービスを提供された場合は、50〜100ペソ程度が目安です。ただし、施設によっては料金にサービス料が含まれている場合もあるため、事前に確認すると良いでしょう。
スパの利用時の服装や持ち物にも注意が必要です。施術時にはルーズでリラックスした服を着用するか、施設で提供される施術用の衣服に着替えることが一般的です。さらに、貴重品はなるべく持参せず、スパ内のロッカーやセキュリティボックスを利用するようにしましょう。一部の高級スパでは個室に安全な保管スペースが設置されています。
何よりも重要なのは、施術後にリフレッシュした体をしっかりとケアすることです。マッサージ後は水分を多めに摂取し、血行促進やデトックス効果をさらに高めることを心がけましょう。また、施術後には急ぎの外出を控え、少しの間リラックスした状態で過ごすことで、癒し効果が持続します。
まとめ
マニラのスパシーンは、ホテル内のラグジュアリーな空間から地元密着の安心マッサージ店、伝統的なヒロット、そして出張サービスまで多彩に広がっています。自分の好みや予算、スケジュールに合わせて選ぶことで、ビジネスの疲れや旅の疲労をしっかり癒やすことが可能です。本記事を参考に、ぜひあなただけの癒しのひとときをマニラで体験してみてください。

◇経歴
高校は日本国内の文部科学省グローバル教育指定校に通学。
高校卒業後、タイの国立タマサート大学に1年間正規留学。
その後、転入先であるチェコの国立マサリク大学で政治とメディア学を専攻。
イギリスの企業でマーケティングインターンを経験し、その後ジュニアマーケターとして採用され、英語での実務経験もあります。
◇資格
・TOEIC 800(高校2年次取得
・ IELTS 6.5(高校3年次取得
・ CEFR C1 (大学2年次取得)
◇留学経験
・アイルランド・ダブリンで2週間のホームステイ (高校2年次)
・タイ国立タマサート大学(1年間正規留学)
・チェコ国立マサリク大学(現在3年目で政治とメディア学専攻)
◇海外渡航経験
・25カ国訪問済み(例:ギリシャ、ベトナム、アルバニアなど)
・現地での留学やインターンシップの経験あり
・現在は30歳までに30カ国訪れることが目標
◇自己紹介
旅行が大好きで、異文化交流や新しい経験を大切にしています。これまでの経験を活かし、留学の良さを伝えていけたらと嬉しいです。