
「マニラ旅行を考えているけれど、どこを回ればいいんだろう」
「イントラムロスって聞いたことはあるけれど、どんな場所なのかイメージがわかない」
こんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
イントラムロスは、スペイン統治時代の雰囲気が今も残るマニラ最古の旧城壁都市で、歴史的建造物が密集する人気エリアです。
石畳の道や重厚な城壁が続き、街全体が博物館のような佇まい。初めてのマニラ観光でも訪れやすく、散策・グルメ・写真撮影と、多くの楽しみ方があります。
さらに近年は整備が進み、初心者でも歩きやすい環境が整ってきたことから、短時間の観光にも組み込みやすいスポットとして注目されています。
この記事では、イントラムロスの基本情報から主要スポット、移動手段、治安、レストランまでをわかりやすく紹介します。
フィリピンやマニラに訪れる予定のある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
イントラムロスとは?
イントラムロスは、フィリピン・マニラにある最古の旧城壁都で、スペイン統治時代の建築や街並みがそのまま残る歴史地区です。
「イントラムロス」はスペイン語で「壁の内側」を意味し、城壁に囲まれた区域として発展しました。
石造りの教会や要塞、大聖堂などの歴史的建造物が残っており、マニラ観光のなかでも人気の高いエリアです。
街を歩くだけでフィリピンが歩んできた歴史を感じることができ、初めてマニラを訪れる旅行者にもおすすめの観光スポットとなっています。
イントラムロスの主要観光スポット3選
イントラムロスは、歴史的建造物が多く集まるマニラ屈指の観光エリアです。
ここでは、訪れた際にぜひ立ち寄りたい主要スポットを3つ紹介します。
サン・アグスチン教会 マニラ大聖堂 サンチャゴ要塞跡
それぞれ詳しくみていきましょう。
サン・アグスチン教会
イントラムロスで特に有名なのが、世界遺産に登録されているサン・アグスチン教会(San Agustin Church)です。
セント・オーガスティン教会やサン・アグスティン教会と呼ばれることもあります。
フィリピン最古の石造り教会として知られ、内部のシャンデリアや壁画、祭壇は息をのむ美しさです。
教会に隣接する、サン・アグスティン博物館もあわせて行きたいスポットです。
マニラ大聖堂
イントラムロスの象徴ともいえる存在がマニラ大聖堂です。
スペイン統治時代の1571年に建築され、第二次世界大戦で大きな被害を受けましたが、戦後再建されました。
現在は荘厳な外観とアジア最大級のパイプオルガンが見どころです。訪れる時間帯によって光の入り方が変わり、写真映えするスポットとしても人気があります。
周辺には広場やベンチもあり、観光の合間に休憩できるスペースが整っています。
サンチャゴ要塞跡
イントラムロスの北側に位置するサンチャゴ要塞跡は、スペインやアメリカの統治時代に、軍事拠点として使われていました。
独立運動における英雄ホセ・リサールが処刑前まで暮らしていた場所としても知られ、敷地内にはリサール記念館があります。
敷地は広く緑も多いため、歴史散策だけでなく写真撮影や休憩にも適したスポットとして訪れる人が多い場所です。
その他、イントラムロスには石畳の路地や古い建物が点在し、どこを歩いても絵になる雰囲気が漂っています。
記念碑や小さな博物館など、紹介した観光スポット以外にも見どころが多いため、時間に余裕があればゆっくり歩いてみるのもおすすめです。
イントラムロス観光におすすめの移動手段3選
イントラムロスは面積約64ha、周囲約4.5kmの広さがあり、観光スポットが点在しています。そのため、目的や回りたい場所に合わせて移動手段を使い分けると効率よく観光できます。おすすめの移動手段は次の3つ。
カレッサ(馬車) ペディキャブ(自転車タクシー) 徒歩
それぞれの楽しみ方や注意点をご紹介します。
カレッサ(馬車)
スペイン統治時代に利用されていた木製の馬車で、イントラムロスらしい雰囲気を味わえる乗り物です。
主にマニラ大聖堂周辺で客引きが多く、観光用として利用されています。ただし、料金交渉が必要な場合もあり、客引きが強引なケースもあるため、乗りたくない時ははっきり断りましょう。
ペディキャブ(自転車タクシー)
小回りがきき、短距離での移動に便利な自転車タクシーです。
横に乗るスペースがついており、街中をスムーズに移動できるため、効率よくスポットを巡りたい人に向いています。
料金は区間によって異なるため、事前に相場を把握しておくとスムーズに利用できます。
徒歩
のんびりと自分のペースで観光したい方、有名な観光スポットだけでなく、記念碑なども見ながら過ごしたい方は徒歩がおすすめです。
費用を気にせず好きなように歩けますが、スリ・ひったくりには注意が必要です。人気の少ない裏路地は避け、できるだけ大通りを歩くよう意識すると安心です。特に夜は犯罪率が高まるため、徒歩での移動は避けましょう。
イントラムロスのおすすめレストラン4選
観光を楽しんだあとは、イントラムロスでゆっくり食事をしたいもの。
ここでは、歴史地区ならではの雰囲気と料理が味わえる人気レストラン4選を紹介します。
Ilustrado イルストラード 9SPOONS ナイン・スプーンズ Barbara's バルバラズ/バーバラズ The Sky Deck ザ・スカイ・デッキ
気になるお店があれば、観光スポットと合わせて立ち寄ってみてください。
Ilustrado イルストラード
イルストラードは、1989年創業の落ち着いた高級感のあるレストランです。
フィリピン料理とスペイン料理を中心に、パエリアやパスタなど日本人にも食べやすいメニューが揃っています。
サン・アグスチン教会やカサ・マニラ博物館から徒歩数分とアクセスしやすく、観光の途中で立ち寄るのにぴったりです。
料理の量がやや多めのため、複数人でシェアするのもおすすめです。
9SPOONS ナイン・スプーンズ
ナイン・スプーンズは、フィリピン料理を中心に楽しめるレストランで、平日はランチビュッフェが人気です。
「ザ・ベイリーフ・イントラムロス」ホテル最上階にあるため、食事と一緒に美しい景色を望めるのも魅力。
SMマニラから徒歩5分、サンチャゴ要塞から約1.6kmと立地もよく、ショッピングや観光の合間に利用しやすいお店です。
Barbara's バルバラズ/バーバラズ
バルバラズ(バーバラズ)は、イントラムロスの中でも特に有名な老舗レストランで、スペイン様式の建物を活かした雰囲気が印象的です。
フィリピン料理とスペイン料理をメインとした多国籍レストランであり、夜はフィリピンの伝統的なダンスショーを鑑賞することもできます。
サン・アグスチン教会やカサ・マニラ博物館のすぐ目の前という立地も魅力です。
The Sky Deck ザ・スカイ・デッキ
ザ・スカイ・デッキは、ロマンチックな雰囲気のルーフトップレストランで、デートにも人気です。
「ザ・ベイリーフ・イントラムロス」ホテルの屋上に位置し、マニラ湾方面の景色を望みながら食事を楽しめます。
フィリピン料理中心のメニューに加え、金曜・土曜の夕方にはビュッフェも楽しむことができ、観光の締めにもぴったりのスポットです。
イントラムロスの治安情報
歴史地区として人気の高いイントラムロスですが、観光客が集まるエリアである以上、基本的な防犯対策は欠かせません。
ここでは、実際に気をつけたいポイントをわかりやすくまとめます。
観光客をねらった犯罪に注意
イントラムロスは観光スポットが多く、旅行者が集中しやすい地域です。そのため、スリやひったくりが発生するケースがあります。
以下のような基本対策を徹底しましょう。
カメラやスマートフォンの盗難にも注意し、写真撮影時も油断は禁物です。美しい街並みに気を取られがちですが、周囲の様子には常に注意を向けておきましょう。
夜間の一人歩きは避ける
昼間であっても複数人で行動した方が安心ですが、夜は特に一人歩きは避けるのが無難です。
一人旅の場合は、現地ガイドを雇う、夜間はホテル内のレストランを利用するなど、安全面を優先した行動がおすすめです。
徒歩ではなく乗り物も活用する
イントラムロス内や周辺エリアの移動は、乗り物も積極的に活用しましょう。
前述したペディキャブ(自転車タクシー)やカレッサ(馬車)の他に、運転手付きレンタカーを利用するという方法もあります。
ただし、乗り物を利用する場合も、観光客向け料金として割高に提示されることがあるため、乗車前に料金の確認を忘れないようにしましょう。
まとめ
今回は、マニラ最古の旧城壁都市「イントラムロス」について、概要から見どころ、移動手段、レストラン、治安情報まで紹介しました。
イントラムロスは、スペイン統治時代の雰囲気が今も残る歴史地区であり、サン・アグスチン教会やマニラ大聖堂、サンチャゴ要塞跡など見応えのあるスポットが数多くあります。
歴史ある雰囲気の中でフィリピン料理やスペイン料理を味わえるレストランも充実しています。
一方で、観光客をねらった犯罪が発生することもあり、基本的な防犯意識を持って行動することが大切です。
安全に気をつけながら移動手段を選べば、より快適に観光を楽しむことができます。これからイントラムロスを訪れる方は、ぜひ旅の計画の参考にしてみてください。
歴史と文化が色濃く残るこのエリアで、マニラならではの特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!