カリフォルニア州を代表する大都市、サンフランシスコ。海とのコラボレーションが美しい赤い橋の「ゴールデンゲートブリッジ」や、名物の「ケーブルカー」などのサンフランシスコのシンボルは、写真やテレビで見たことがある人が多いのではないでしょうか。
サンフランシスコは旅行先、留学先として非常に人気の街です。
この記事では、「サンフランシスコに旅行に行くけど、気候について知りたい」「留学で渡航するけれど、どのような服装で過ごせばいいの?」など、サンフランシスコの気候が気になる方に向けた情報をご紹介します。サンフランシスコで快適に過ごすためのTipsも紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。
サンフランシスコの気候の特徴
サンフランシスコはアメリカ・カリフォルニア州北部に位置する都市で、坂が多い街としても有名です。気候の特徴は、夏は暑すぎないため過ごしやすく、冬も厳しい寒さになることはありません。しかし年中羽織り物が必要な地域であることが特徴です。
気候は地中海性気候に属していますが、他の地域の地中海性気候とは異なり、霧や風の影響を受けることがあります。「霧の街」と呼ばれるサンフランシスコは、夏の朝や夕方は霧に覆われることが多く、その影響で夏でも涼しくなることがあります。
年間を通して温暖なサンフランシスコでは、めったに雪が降ることもありません。しかし、近年の気候変動の影響を受け、異常気象が発生することもあるため、天気予報のチェックは欠かせません。サンフランシスコではハリケーンが発生することはほとんどないですが、サンフランシスコを含むアメリカで生活する予定のある方は、日本と同様、突然の災害への対策をしておきましょう。
サンフランシスコの気温データ
この章では、気になるサンフランシスコの年間の気温についてご紹介します。ぜひ東京のデータと比較してみてください。
サンフランシスコ
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | |
最高気温 | 14℃ | 16℃ | 17℃ | 19℃ | 19℃ | 21℃ |
最低気温 | 8℃ | 9℃ | 11℃ | 11℃ | 12℃ | 13℃ |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
最高気温 | 21℃ | 21℃ | 22℃ | 21℃ | 17℃ | 14℃ |
最低気温 | 14℃ | 14℃ | 14℃ | 14℃ | 11℃ | 8℃ |
東京
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | |
最高気温 | 9℃ | 10℃ | 13℃ | 18℃ | 22℃ | 25℃ |
最低気温 | 3℃ | 3℃ | 6℃ | 11℃ | 16℃ | 20℃ |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
最高気温 | 29℃ | 30℃ | 26℃ | 21℃ | 16℃ | 12℃ |
最低気温 | 23℃ | 24℃ | 21℃ | 15℃ | 10℃ | 5℃ |
参考データ:Weather Spark
このデータを見てわかることは、サンフランシスコは年間を通して大きく気温が変わることはないことです。冬でも比較的温暖で、夏は霧や海から吹く風の影響で暑さが和らげられるため、極端な寒暖差は少ないでしょう。
サンフランシスコにおける服装の選び方
先述した通り、年中羽織り物を持ち歩くサンフランシスコ。筆者も周辺エリアに住んでいたことがありますが、まさに1年中カーディガンやパーカーなどの上着を持ち歩いていました。特に気温差が激しい時期は薄手のダウンがあると便利です。
サンフランシスコでは、はっきりと春夏秋冬の差があるわけではありませんが、シーズン毎の服装をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
春
3月~6月頃がサンフランシスコの春シーズンです。最高気温が20℃近くにのぼることもあり、日中は汗ばむこともあるかもしれません。東京と比べて、最低気温が高めなので、厳しい寒さを感じることもなく、お出かけに最適のシーズンになるでしょう。日中は半そでのTシャツにカーディガンなどの羽織り物があると安心です。
晴れた日には紫外線指数が高くなる時期でもあります。気になる方はぜひ日焼け止めを塗っておきましょう。また、このシーズンになると花粉の飛散が増え始め、花粉症を発症する人も多くいます。日本と花粉の種類は異なりますが、気になる方はマスクの持参をおすすめします。
夏
夏は6月~9月初頭までのイメージです。日本と比べて夏の湿度が低いため、うだるような暑さにはなりません。日差しが強いと感じることがあるかもしれませんが、日傘を差して歩く人はいないでしょう。
夏の間の最高気温は25℃に達しないこともあり、プールなどのレジャーにおいては少し肌寒いと感じることもあるかもしれません。日中は半そで半ズボンでも問題ありませんが、朝晩は冷えることもありますので、薄手のカーディガンやパーカーは用意しておいた方が良いでしょう。
秋
10月頃には少しずつ涼しくなってくるサンフランシスコ。降水量が少しずつ増えてくるのもこの時期です。急な雨に備えて雨具を用意しておくと安心です。
日中は薄手のロングTシャツやTシャツ+羽織り物で過ごすこともできますが、朝晩は冷え込むため、コートやジャケットを用意しておきましょう。
冬
サンフランシスコの冬は日本と比較して暖かいです。冬と言っても最高気温は平均して10℃前後あります。この時期、機能的な暖かいインナーを着ることはあっても、高機能な発熱タイプのインナーは必要ないかもしれません。アメリカの住宅にはセントラルヒーティングが備わっており、室内のどの場所に行っても暖かくなっています。
車社会のアメリカでは、外を長時間歩くこともほとんどありません。重ね着をしていると日中は汗ばむこともありますが、やはり朝晩は冷え込みます。上着はしっかりと準備しておきましょう。
日差しのある場所では温かくても、日陰に入ると寒く感じることもあるので、脱ぎ着しやすい服装だと安心ですね!
雨季11月〜3月
サンフランシスコには雨季が存在し、11月から3月にかけては雨の多いシーズンとなります。雨季と言っても日本の梅雨の時期と比較すると降水量は少ないですが、曇っていることにより体感温度が低く感じることがあるかもしれません。
アメリカでは雨が降っていても傘をさす人が少なく、パーカーのフードやキャップなどで雨をしのいでいます。とは言え雨に濡れると身体は冷えますので、折りたたみ傘を準備しておくと安心です。折りたたみ傘はぜひ日本から持って行きましょう。アメリカでも売っているショップはありますが、軽く頑丈で機能的なものが良い場合は、日本製の傘がおすすめです。
サンフランシスコの天気と降水量
サンフランシスコの年間降水量は500~600mmです。東京都の年間降水量は1500mm前後あることを考えると、サンフランシスコは東京都に比べて降水量が少ないことがわかります。特に夏の間はほとんど雨が降ることがなく、気持ちの良い天気が続くことが多いでしょう。
サンフランシスコは内陸部などに比べると湿度は高い傾向にありますが、日本のように立っているだけで汗がダラダラと流れるといったことはほとんどありません。基本的にカラッとしていて気持ちよく過ごすことができます。雨季になると多少湿度は上がりますが、気温も低くなっているため、蒸し暑さを感じる時期は年間を通してほとんどないでしょう。
サンフランシスコ周辺エリアの気温
サンフランシスコから足をのばして旅行や観光、または周辺エリアへの留学を考えている方に、サンフランシスコ周辺エリアの気温についてご紹介します。
サンノゼ/クパチーノ
サンフランシスコの南側に位置するサンノゼ(San Jose)とクパチーノ(Cupertino)は、気候においてサンフランシスコとあまり変わりありません。しかし、霧の影響を受けないエリアであるため、夏はサンフランシスコより気温が高くなる傾向にあります。このエリアは冬も温暖であるため、厚手のダウンなどはほとんど着ないことが多いです。
夏の最高気温は25℃~28℃前後、最低気温は20℃前後で、プールなどのウォーターアクティビティは可能ですが、時間帯によっては少し肌寒く感じることもあるかもしれません。
冬の最高気温は15℃前後、最低気温は10度前後あります。厚手のダウンジャケットの出番はほとんどないと言って良いでしょう。
ナパバレー
ナパにはワイナリーがたくさんあり、サンフランシスコ発のワイナリーツアーに参加される方も多いのではないでしょうか。カリフォルニアワインの産地であるナパバレーは、ワインに使用されるブドウの産地として有名です。ナパ周辺はブドウ栽培に適した気候になっており、年間を通して晴れの日が多く、朝晩は気温が低くなることが特徴です。
7~9月の夏の時期が1年の中で最も暑く、最高気温は28℃ぐらいまで上がります。11月~4月頃までは朝晩の気温はひと桁台になることもあるため、冬にナパ周辺に旅行される方は厚手のコートがあると安心です。
ヨセミテ国立公園
アメリカを代表する国立公園があるヨセミテエリアは、サンフランシスコ中心部から車で約4~5時間の距離にあります。ヨセミテ国立公園は標高が高い場所に位置するため、季節ごとの気温の変化が大きい傾向にあります。
特に夏場は日中の気温が30℃を超える日も多いため、水分補給をしっかりと行いましょう。ただし、夜は冷えるため、上着は必ず持参しておくと安心です。
レイクタホ(タホ湖)
レイクタホは北側がネバダ州、南側がカリフォルニア州にある湖です。周辺は自然が豊かで冬には大きなスキー場がオープンします。
タホ湖は夏は涼しく乾燥していて過ごしやすい点が特徴ですが、冬は非常に寒くなります。冬の最低気温は₋7℃と凍えるような寒さです。降雪はもちろん、吹雪になることもあるため、タホ湖周辺のスキーリゾートに行く方はしっかりと防寒具を持ち、車のタイヤや路面の状態など安全を確認した上で向かうことをおすすめします。
また、夏でも朝晩の気温がひと桁台になることがあるため、厚手の上着は必須です。
まとめ
この記事ではサンフランシスコの気候や気温についてご紹介しました。海外の気候の情報は、旅先で体調を崩さないためにも、事前に調べて備えておくことが重要なポイントです。
サンフランシスコの場合、「カリフォルニア州に位置するから天気が良く暖かいのでは?」といったイメージを持つ方が多いかもしれません。しかし、実は雨季が存在し、朝晩は冷え込むこともあります。これらの情報を知らなければ、予期せぬ天候に驚くことになるかもしれません。
ネイティブキャンプでは、海外留学のための現地の情報や文化などをブログで発信しています。さまざまな国のさまざまな話題について触れていますので、ぜひ他の記事もチェックしてみてください、アメリカ留学や旅行をお考えの方の参考になれば幸いです。
◇経歴(英語を使用した経歴)
・オーストラリアのカフェで半年間勤務
・国内/国際線客室乗務員として5年間勤務
◇英語に関する資格(資格、点数など)
TOEIC、英検受験経験有り
アメリカのコミュニティカレッジにてEarly Childhood Educatorコース修了
◇留学経験
・オーストラリア シドニーへ1か月間の短期留学。
→週5日で語学学校へ通う。
・ワーホリでオーストラリア・ゴールドコーストに1年間滞在。
→Gold Coast Institute of TAFEの語学コースで学ぶ。
・2020年から4年間、家族の仕事でアメリカに滞在。
→州立のコミュニティカレッジでEarly Childhood Educationコース及びアカデミック英語コースを学ぶ。
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、留学、旅行など)
仕事→韓国、中国、台湾、香港などアジアを中心とした国
旅行→アメリカ(ハワイ、グアム、サイパン含む)、カナダ、
シンガポール、マレーシア、オーストラリア、ドイツ、イタリア、
ギリシャ、クロアチア、ベトナム、タイ、バハマ、オランダ領セント・マーティン島など
◇自己紹介
旅行、海外生活関連のwebライター。
最初の短期留学の経験のおかげで、人生が変わったと言っても過言ではないと感じています。海外に滞在することがきっかけで、人生の選択肢が大きく広がり、成長を続けていきたいと思うようになりました。海外での長期滞在・留学経験者の視点から、皆さまにわかりやすい記事を書いていきたいと思っています。