アメリカへの渡航を検討している人の中には「アメリカの食事って、ファストフードばかりなのだろうか?」
「英語での注文が不安」と心配されている方もいるのではないでしょうか。
アメリカには、地域ごとに特徴のある料理や、世界のさまざまな地域の文化が融合した料理などがたくさんあります。
この記事では、アメリカの食文化の歴史から、試してほしい人気料理10選、さらには現地で使える便利な英会話フレーズまで詳しくご紹介します。
アメリカの食べ物の歴史
アメリカは世界経済を左右する大国として知られていますが、国自体の歴史は長くありません。
1492年にコロンブスがアメリカ大陸を見つけた後から世界各国に移民が入植し、移民を中心とした多民族国家が作られたのです。
アメリカ料理は、イギリスやドイツ、北欧などの家庭料理やアフリカ系の移民の郷土料理とアメリカの先住民の料理が融合したといわれています。
また、アメリカは国土が広いため地域に根付いた移民が作り出した料理も多く、同じ料理であっても地域によって調理方法や味つけなどが違うのも大きな特徴です。
アメリカの有名な食べ物トップ10
ここからは、アメリカの有名な食べ物10選を紹介していきます。アメリカに訪れた際はぜひ味わってみてくださいね。
1. ハンバーガー
ハンバーガーは、バンズにビーフパティ、チーズ、レタス、トマト、ピクルス、玉ねぎなどを挟んだ、アメリカを代表するファストフードです。
19世紀末にドイツ移民によってもたらされたハンバーグステーキがルーツとされています。なお、アメリカでハンバーガーステーキという場合は、日本のハンバーグを指していますよ。
また、アメリカの法律では、パティが牛肉100%を挟んだものだけがハンバーガーとして認められており、牛肉100%以外を挟んだものはサンドイッチと呼ばれています。有名なのはニューヨークの「シェイクシャック」やカリフォルニアの「イン・アンド・アウト・バーガー」などが有名なチェーン店として知られていますよ。
ボリュームがあり満足感のある料理を食べたい方はまずハンバーガーを食べてみてください。
2. ピザ
19世紀後半にアメリカへ移住したイタリア人によって持ち込まれたピザを、アメリカ流にアレンジしたものがアメリカピザの発祥とされています。
アメリカのピザは、イタリアのものよりボリューミーでトッピングの種類も多い点が特徴です。
ニューヨークスタイルの薄いクラストから、シカゴスタイルのディープディッシュまで地域ごとの個性が強いため、違う地域に訪れた場合は食べ比べをしてみると楽しいかもしれません。
また、ピザは外食としても人気がありますが、家でのパーティーや友達同士の集まりには欠かせない定番メニューとなっています。
気軽に食事を楽しみたい方はもちろん、日本では味わえない本場のアメリカンスタイルのピザを体験したい方にもおすすめです。
3. ホットドッグ
ソーセージをバンズに挟んだ片手で気軽に食べられるホットドッグ。
サワークラウトやオニオン、ピクルスなどをトッピングに加えるのが一般的な食べ方です。
ホットドッグは、ニューヨークで生まれたアメリカ独自のストリートフードです。もともとドイツの移民が持ち込んだフランクフルトが起源とされ、直接持つと熱かったことから、パンに挟んで食べるようになったといわれています。
気軽に食べられるため、スポーツ観戦やイベントの屋台でよく見られます。短時間で満足感のある料理を食べたい方におすすめです。
4. フライドチキン
フライドチキンは、サクサクの衣とジューシーな鶏肉が特徴の、アメリカ南部のソウルフードです。
黒人文化と密接に関連しており、特にケンタッキー州が発祥とされています。日本でもケンタッキー・フライド・チキンがあるので馴染み深い方も多いのではないでしょうか。
アメリカ全土で食べられていますが、特に南部では本場のスパイシーな味わいを楽しむことができます。南部のケンタッキーやテネシー、ルイジアナでは異なるフレーバーのフライドチキンを味わうことができます。
日本では食べられない本場のフライドチキンをぜひ食べてみてください。
5. ステーキ
ステーキは、厚切りの牛肉を焼いたシンプルな料理で、高級レストランからカジュアルなバーまでさまざまな飲食店で提供しています。
また、自宅の庭にBBQグリルを置いてステーキを焼くのも日常的な光景であるくらい、家庭料理としても人気です。
特にテキサスやカリフォルニアなどの牛肉の主な産地では、高品質のステーキが味わえます。アメリカのステーキは肉が分厚くて大きく、ボリュームがあるためがっつりと肉を味わいたい時や特別なディナーを楽しみたい時におすすめです。
6. マカロニチーズ
茹でたマカロニに濃厚なチーズソースを絡めたマカロニチーズ。
日本ではあまりなじみのない料理ですよね。アメリカでは家庭料理として知られており、「マッケンチーズ」の愛称で親しまれていますよ。“おふくろの味”と呼ばれるほど国民の誰もが知っている料理です。
アメリカのどのエリアでも食べられていますが、特に南部で人気があります。こってりとしたチェダーチーズを使っており、食べ出したら止まらないといわれるほどやみつきになる味です。
アメリカらしいハイカロリーな料理を食べてみたいという方におすすめですよ。
7. BBQリブ
BBQリブは、骨の付いた豚肉をじっくりとスモークし、バーベキューソースをたっぷりと塗った料理です。
特にアメリカ南部のテキサスや、ミズーリといった州で特に人気があり、各地域ごとに独自のソースや調理法が存在します。
じっくり焼いた濃厚な肉の旨味やスモーキーな風味が特徴的で、本格的な肉料理を楽しみたい方におすすめです。
8. アップルパイ
アップルパイは、植民地時代にイギリスから伝わったといわれている、アメリカの国民的スイーツです。
イギリスのものはスパイスを使わず砂糖も控えめですが、アメリカのアップルパイは、シナモンやナツメグで香りをつけたリンゴと、バターをふんだんに使ったこってりとした生地が特徴です。
甘いものが好きな方や伝統的なアメリカ料理を体験したい方にぴったりですよ。
9. タコス
タコスは、トルティーヤに肉や野菜、サルサ、アボカドを包んだシンプルな料理です。
メキシコ発祥の料理で、アメリカ南部で特に人気が高く、独自のアレンジが加えられたタコスもよく目にします。
アメリカではタコチューズデー(Taco Tuesday)と呼ばれる、火曜日にタコスまたはトルティーヤを使った料理を食べる文化があるほどタコスの人気は高いです。タコス専門のファストフードチェーンや、屋台などでよく売られています。
ピリ辛の味が好きな方や、手軽に食べられる料理を楽しみたい方におすすめです。
10. クラムチャウダー
クラムチャウダーは、あさりやジャガイモ、玉ねぎを使ったクリーミーなスープです。
日本でもレストランやレトルト食品にて見かけるため馴染みのある料理ではないでしょうか。
クラムチャウダーは17世紀にフランスやイギリスからの移民が持ち込んだ料理とされ、特にアメリカの北部に位置し、気温が低いニューイングランド地方で人気です。
体が温まるうえ満足感もある料理なので、寒い日や海鮮が好きな方にぴったりです。
イギリスとアメリカで異なる食べ物の英語
ここからは、イギリスとアメリカで異なる言い方をする食べ物を紹介します。
ポテトチップス
アメリカ:potato chips
イギリス:crisps
アメリカでは日本と同じように「potato chips」と呼ばれますが、イギリスでは「crisps」と言います。
フライドポテト
アメリカ:french fries
イギリス:chips
アメリカでは「French fries」、イギリスでは「chips」と呼ばれます。chipsをアメリカ英語のpotato chipsと混同しないようにしないことが重要です。アメリカでフライドポテトが欲しい場合にchipsと言ってしまうと、ポテトチップスが出てくるため言い間違えに注意しましょう。
クッキー
アメリカ:cookie
イギリス:biscuit
一般的な甘い焼き菓子は、アメリカでは「cookie」、イギリスでは「biscuit」と呼ばれます。
ただし、イギリスの「biscuit」は甘いものからシンプルなものまで幅広く指します。また、アメリカの「biscuit」はパンの一種で、グレイビーソースと一緒に出されることが多い塩味の料理のことを指します。
なす
アメリカ:eggplant
イギリス:aubergine
さまざまな料理で使われる野菜のなすは、アメリカでは「eggplant」、イギリスでは「aubergine」と呼ばれます。
レストランやお店で使える英語
ここでは、レストランやお店で使える便利な英語フレーズを紹介します。旅行でアメリカに行った際にはぜひ使ってみてください。
入店時
・We haven’t made a reservation, but is it okay to enter?
・予約していませんが、入ることはできますか?
・Do you have a table for two?
・2人分の席は空いていますか?
・We are four.
・4人です。
ポイント:「何名様ですか」と聞かれた場合には、このように返しましょう。
注文時
・Could we have a menu, please?
・メニューをいただけますか?
・Could I get a glass of water, please?
・水をいただけますか?
ポイント:水は無料で提供されない場合があるため、注文時に料金を確認しておきましょう。
・What do you recommend?
・オススメはなんですか?
ポイント:なかなかメニューを決められない時に使える便利な表現です。
・I would like a glass of beer, please.
・ビールをお願いします。
ポイント:「I want」だとカジュアルすぎるため「I would like」を使いましょう。
会計時
・Can I have a to-go box, please?
・持ち帰り用のボックスをいただけますか?
ポイント:アメリカではボリュームのある料理も多いため持ち帰り用ボックスを用意している店もたくさんあります。
・Can we have the bill/check please.
・お会計をお願いします。
・Could we split the bill?
・割り勘できますか?
ポイント:割り勘に対応していないお店も多いので、グループで訪れる場合には注意しましょう。
・It was a great meal, thank you very much.
・美味しかったです、ありがとうございました。
まとめ
今回は、アメリカの人気料理やイギリスとアメリカで異なる食べ物の英語、レストランで使える便利フレーズを紹介しました。
アメリカには、移民によってもたらされた料理をもとに独自の進化を遂げた魅力的な料理がたくさんあります。アメリカに渡航予定の方は、この記事を参考にぜひアメリカ料理を楽しんでみてください。
◇経歴(英語を使用した経歴)
英語科高校卒
国際系学部卒
アメリカ留学中に現地企業にてインターンシップ経験
◇英語に関する資格(資格、点数など)
・TOEIC895点
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、留学、旅行など)
留学→アメリカ、オーストラリア
旅行→イギリス、イタリア、ベルギー、カナダ、スイス、オランダ、ドイツ、フランスなど
◇自己紹介
英語学習記事を執筆するWebライターです。
青年時代のイギリス在住をきっかけに英語に目覚め、高校・大学とともに国際系学科へ進学しました。
個人的にイギリス英語が好きで、ネイティブのように話せるよう日々学習中です。
皆さまに分かりやすい!興味深い!と思っていただけるような記事をつくっていきます。どうぞよろしくお願いします。