有名なアメリカ料理とは?ハンバーガーの意外な起源や人気料理を解説

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アメリカの有名な食べ物といえば、なにを想像するでしょうか?ハンバーガー、クラムチャウダーを想像する人もいるでしょう。しかし、その歴史までは知らなかったりします。

この記事では、アメリカの有名な食べ物からその発祥までを徹底解説します。

この記事を読むことで、有名な料理はもちろん、まだ知らなかった料理に出会ったり、その歴史や発祥を知ることで、アメリカへの旅行がより楽しみになること、間違いなしです。食の楽しみこそ、旅行の最大の醍醐味ですよ。

代表的なアメリカ料理2選

旅の楽しみといえば、その国の有名な食べ物を楽しむことですよね。アメリカの食文化は、歴史とともにあります。ここでは、アメリカの有名な食べ物2選と、その意外な発祥の歴史を紹介します。

アメリカ料理といえば「ハンバーガー」

アメリカの有名な食べ物といったら、思い浮かべるのがハンバーガーですよね。

アメリカのハンバーガーの大きな特徴は、なんといってもその大きさです!パンとお肉のサイズはとても分厚く、まず最初にその大きさに驚くことでしょう。

さらに具としてトマト、レタス、玉ねぎ、チーズなどが挟まれているので、ボリュームも満点。そんな大きなハンバーガーを、一口でガブリと食べるのも、アメリカのハンバーガーの醍醐味ですね。

アボカド、グリル・マッシュルームなど、お気に入りの具をトッピングするのもおすすめです。

ハンバーガーの発祥はアメリカではなくドイツ

アメリカでは、今や最も有名となったハンバーガー。このハンバーガーの発祥の地は、アメリカだと思っている方もいるかもしれません。その発祥の地は、意外にもドイツなのです。その起源は13世紀にさかのぼります。

当時、中央アジアでは、騎馬民族のタタール人が食用の生肉を柔らかくするために、かたい肉を細かくカットし、玉ねぎや香辛料と混ぜたものを作っていました。これが、ハンバーガーに挟む「パティ」のルーツになったのです。その後、この手法がヨーロッパに伝わっていきました。

19世紀頃、その手法はドイツのハンブルグ地方にも伝わり、ひき肉をハンバーグ状にして味付けしたものを、焼いて食べていました。これを人々は、「ハンブルグステーキ」と呼んでいたのです。そして、19世紀後半になると、このハンブルグ地方からも、アメリカへ移民する人も多くなりました。そして、そのときに航海をしていた船乗りにより、パンの上に、牛肉のステーキと目玉焼きをのせた料理が、アメリカにも広められました。

この料理が、ハンバーガーのはじまりとなりました。

アメリカではフレッチャー・デービスという人物がハンバーガーを広めた

ハンバーガーの発祥を紹介しましたが、そこからどのように、今のスタイルのハンバーガーとなったのでしょう。ハンバーガーの歴史や考案者には、諸説ありますが、フレッチャー・デービスが広めたという説が有力です。

ハンバーガーが、アメリカ全土に広まるきっかけの1つとなったのが、 1904年に開催されたセントルイス万国博覧会での出来事でした。

当時、テキサス州アゼンスで、軽食店を営んでいたフレッチャー・デービスが 、セントルイス万国博覧会にお店を出店し、ハンバーガーという名で販売したことが始まりでした。そのスタイルは、今と同じ、丸いパンにハンバーグを挟んだものだったそうです。

このハンバーガーが、手軽に美味しく食べられるということで、多くの来場者に好まれ、あっという間にアメリカで人気となりました。

アメリカ人の家庭料理「クラムチャウダー」

歴史に根付く定番の一皿、クラムチャウダーです。

クラムチャウダーとは、なめらかで舌触りのよいクリームスープに、あさり、にんじん、じゃがいもなど沢山の具材を加えたもの。クラムチャウダーは、家庭料理として食べられるのはもちろん、レストランでもよく見かけます。温かいクラムチャウダーは、アメリカの寒い冬には定番の一皿となっていますよ。

またサンフランシスコの名物といえば、クラムチャウダーがパンの器に入ったクラムチャウダーボウルです。酸味のある大きなサワードゥブレットの中に、たっぷり入っているクラムチャウダー。パンにスープをつけると、濃厚なクラムチャウダーが染み込み、その美味しさは格別です。

寒さの厳しいボストンから広まっていったクラムチャウダーの歴史

今では、アメリカの定番の一皿となったクラムチャウダー。その始まりは寒さが厳しい町、ボストンです。アメリカのクラムチャウダーは、17世紀にアメリカ東海岸のニューイングランド地方で、ヨーロッパからの移民が、二枚貝を使った料理を作ったことが、きっかけでした。

この地方では、栄養価も高いアサリなどの二枚貝を簡単に手に入れることができたので、航海をする船乗りにとっても重要な食事の1つになりました。現在では街の名物となっており、年に1度、クラムチャウダーフェスティバルも開催されています。

アメリカには赤いクラムチャウダーもある!?

クラムチャウダーといえば、ニューイングランド風である白いクラムチャウダーを想像する人が多いかもしれません。実はアメリカには、赤いクラムチャウダーが存在します。ニューヨークの冬の定番の一皿、トマトベースで作られたマンハッタン風クラムチャウダーです。

ニューイングランド風とは違い、色野菜がたっぷり入っており、仕上げのアクセントにはタバスコを使用します。どのクラムチャウダーを食べようかと考えるだけで、アメリカに行きたくなりますね。

人気のアメリカ料理トップ10

ここでは、アメリカで人気の食べ物トップ10を紹介します。

第1位 ハンバーガー

第1位は、世界中で大人気!ハンバーガーです。アメリカのハンバーガーは、パティが特徴的で、外はカリカリ、中はジューシーで、ボリュームも満点です。気軽なB級グルメから、新鮮なこだわりの牛肉を使った高級バーガーまで、幅広く楽しめるのも、アメリカのハンバーガーの魅力です。

第2位 ニューヨークピザ

第2位は、ニューヨークピザです。ニューヨークピザのピザ生地は大きくそのサイズはなんと直径40〜50cm!その上にはたっぷりとしたチーズや塩気のあるペパロニがのっており、生地がパリッとしているのが特徴。カットされたピザを折り曲げて食べるのが、ニューヨーカースタイルですよ。

第3位 ホットドッグ

第3位は、ホットドッグです。アメリカのホットドッグといえば、ケチャップやマスタードと共に、ビーフソーセージがパンに挟まれているものを想像する人が多いでしょう。実はこれ、ニューヨークスタイルなんです。アメリカのホットドッグは、地域によって様々なトッピングがあり、その味の違いを楽しめるのが人気の理由です。シカゴスタイルやアトランタスタイルなどがあり、ご当地のホットドッグ巡りをするのもおすすめですよ。

第4位 BLTサンドイッチ

第4位は、BLT サンドイッチです。BLTとは、ベーコン(B)、レタス(L)、トマト(T)のことです。BLTサンドイッチは、特にトマトの収穫時期となる夏に最も人気で、ベーコンとフレッシュな野菜たちのバランスが、抜群に美味しいサンドイッチです。このBLTサンドイッチも、実はアメリカ発祥の食べ物なんですよ。

第5位 フライドチキン

第5位は、フライドチキンです。アメリカのフライドチキンは、香辛料やハーブなど独自のレシピで味付けされたチキンが特徴です。チキン・ファストフード・チェーン店も多く、気軽に味わえるグルメです。

第6位 ロブスターロール

第6位は、ロブスターロールです。アメリカ東海岸では、年間6万トンも漁獲されるロブスター。そのロブスターを細かく刻み、茹でた身をホットドッグ用のパンに挟んだのが、ロブスターロールです。味付けは、マヨネーズ、レモン汁、バターが使われており、ロブスターの味を引き立ててくれる一品ですよ。

第7位 マカロニ&チーズ

第7位は、マカロニ&チーズです。これはマカロニにチーズを合わせたもので、アメリカのソウルフードの1つです。こってりとしたチーズが絡む、軽やかなマカロニの食感。肉料理と合わせたり、ビールとも相性のよい、多くのアメリカ人に愛される家庭料理です。

第8位 バッファローウィング

第8位は、バッファローウィングです。バッファローウィングとは、鶏の手羽中をカイエンペッパーと酢で味付し素揚げしたものです。そのスパイシーな味付けの唐揚げは、ビールのお供としても人気で、アメリカではスーバーボウルの試合を観戦しながら、このバッファローウィングを食べることも、定番となっています。

第9位 アップルコブラー

第9位は、アップルコブラーです。これは、アメリカ南部で人気のデザートで、家庭料理としても愛されています。アップルコブラーは、グラニュー糖やシナモンなどで甘く煮たりんごを、パイ生地の上に乗せて焼き、クッキースクランブルや生クリーム、アイスクリームなどをトッピングしたものです。焼き立てのアップルコブラーの温かさと、アイスクリームの冷たさの相性は、最高に美味しいです。

第10位 カリフォルニアロール

第10位は、カリフォルニアロールです。日本の料理の代表格といえば、お寿司ですよね。このお寿司が、アメリカ人の味覚に合わせてアレンジされたものが、カリフォルニアロールです。気になるその具材ですが、醤油ダレに合わせたサーモン、アボカド、カニカマなどが主流です。また、海苔が内側に巻かれており、酢飯が外側にある「裏巻き」スタイルになっています。見た目にも特徴があるカリフォルニアロールは、アメリカの文化を感じることができますよ。

アメリカの家庭料理「ポークビーンズ」のレシピ

アメリカの家庭料理では、どんな料理が親しまれているのでしょう。タンパク質たっぷりで栄養的にも優れた、子どもにも大人にも人気のあるアメリカの家庭料理、ポークビーンズを紹介します。

・材料(2人分)

アメリカン・ポーク(豚肉)肩ロース(かたまり) 300g

チリパウダー 大さじ2

オリーブ油 大さじ1

にんにく(みじん切り) 1片

玉ねぎ(5mm角) 1個

にんじん(5mm角) 小1本

セロリ(5mm角) 1/2本

トマト水煮 1缶(400ml)

バジル(ドライ) 小さじ1/4

オレガノ(ドライ) 小さじ¼

塩 小さじ1

こしょう 適量

ひよこ豆(水煮) 150g

・作り方

①アメリカン・ポークは1.5cmに切り、チリパウダーをふり、手で揉み込んでおく。

②鍋にオリーブ油とにんにく、玉ねぎ、にんじん、セロリを入れ、弱めの中火で15分ほど炒める。①の肉を加え、色が変わるまで炒める。

③トマト水煮を手でつぶしながら加え、全体を混ぜ合わせる。バジル、オレガノ、塩、こしょうを加え、弱火で20分ほど煮込む。ひよこ豆を加え、さらに10分ほど煮込む。

④粗熱が取れたら保存容器に移す。

・保存期間

冷蔵庫で4日間保存可

レシピ参照:アメリカンビーフ&アメリカンポーク公式サイト

https://www.americanmeat.jp/csm/recipe/bepo/053/013.html

アメリカで楽しめる!おすすめのアメリカ料理店2選

ハンバーガーの名店「In-N-Out Burger」

アメリカで楽しめるハンバーガーの名店「In-N-Ourt Burger」を紹介しますね。In-N-Ourt Burgerは、1948年にカリフォルニアで創業した名店で、あの大谷翔平選手も好きなアメリカンフードです。

In-N-Out Burgerのパティは、添加物、増量剤、保存料を一切使用せず、新鮮な100%USDA認定の牛ひき肉のみを使用し、常に手作りにこだわっています。ハンバーガーはすべて、注文を受けてから1つ、1つ作るので、冷めた料理が出てくることはありません。美味しいパティ、新鮮な野菜に、オリジナルソースをかけて、ふっくらとしたバンズで挟まれた、美味しいハンバーガーを堪能できますよ。

参照: In-N-OUT Burger

https://www.in-n-out.com/

ホットドッグの名店「Pink's Hot Dogs」

アメリカで有名なお店を堪能するには、ハンバーガーのお店だけではもったいない。ここでは、ロサンゼルスの地元民や有名人が多く訪れるホットドッグの店「Pink's Hot Dogs」を紹介します。Pink's Hot Dogsは、フォトジェニックな写真が撮れるお店として有名で、観光客にも人気があるお店です。

Pink's Hot Dogsの人気メニューは、チリチーズドックで、2018年にはアメリカの有名週刊誌「ピープル誌」によって、カリフォルニアで最高のホットドッグに選ばれています。ビーフのみで作られた9インチのソーセージをバンズで挟み、そこにマスタード、玉ねぎ、チリソース、チーズがのっています。スパイシーで濃厚なチーズチリドックは、1度食べたらやみつきになること、間違いなしです。

参照:Pink's Hot Dogs

https://www.pinkshollywood.com/

アメリカのご当地グルメ!ルイジアナ州の「手づかみケイジャンシーフード」

ジャズの発祥としても有名なニューオリーンズがあるルイジアナ州には、ケイジャン料理という、ご当地グルメがありますよ。ケイジャン料理は、チリペッパーやタバスコなどの辛さがあり、ケイジャンスパイスを使っているのが特徴です。

ケイジャン料理は、地元の食材が使われることが多く、中でもカニや海老、ザリガニなどをケイジャンソースでからめたケイジャンシーフードが有名です。

その食べ方は非常に豪快で、ビニール袋に入れられたケイジャンシーフードを、手づかみで食べます。ザリガニは日本人に馴染みが薄いですが、ぷりぷりしていて美味しいですよ。

まとめ

ここまで、アメリカ料理の歴史やレシピ、おすすめのアメリカ料理店を紹介しました。

本記事のまとめは、以下のとおりです。

  • ハンバーガーの発祥はドイツ
  • 「クラムチャウダー」や「ポークビーンズ」はアメリカの伝統料理
  • おすすめのアメリカ料理店は「In-N-Out Burger」や「Pink's Hot Dogs」
  • ご当地グルメはルイジアナ州の「ケイジャン料理」がおすすめ

この記事の内容を参考に、ぜひアメリカ料理を楽しんでくださいね。

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