throughoutの意味って?throughの違いも合わせて紹介します!

throughoutと聞くとどういったイメージを持つでしょうか。

throughとの違いが分からない」

「どのような場面で使えるのか知りたい」

英語学習をする中でこのように考える方もいるのではないでしょうか。

今回の記事では、throughoutの意味や使い方、throughとの違い、関連表現などを徹底解説します。記事を読んで、throughoutを自然に使えるようになりましょう。

Throughoutの意味と使い方

まずは、throughout(発音:スルーアウト)の意味と使い方を簡単に説明します。

throughout「〜の至る所に」「〜の全体にわたって」「〜の間じゅう」といった意味を持ちます。throughを強調した意味として使われる場合が多いです。

throughoutは、以下の例文のように副詞として使われる場合と、前置詞として使われる場合の2パターンあります。

副詞として使われる場合:

The lights stayed on throughout.(ライトはずっと点いていました。)

前置詞として使われる場合:

He traveled throughout the world.(彼は世界中を旅行しました。)

それでは、次の章でより詳しい意味や使い方を例文とともに紹介していきますね。

時間的なThroughout

時間を表すthroughoutとしては「はじめから終わりまで」「〜を通じて」「〜の間じゅう」といった意味合いで使われます。

それぞれ例文と日本語訳を用いて確認してみましょう。

①「はじめから終わりまで」

He stayed calm throughout the test.

(彼はテストのはじめから終わりまで落ち着いていました。)

They sang songs throughout the party.

( 彼らはパーティーの始めから終わりまで歌を歌っていました)

②「〜を通じて」

She improved throughout the year.

(彼女は一年を通じて成長しました。)

They worked hard throughout the project.

(彼らはプロジェクトを通じて一生懸命働きました。)

③「〜の間じゅう」

It rained throughout the day.

(その日は一日じゅう雨が降りました。)

He studied throughout the night.

(彼は夜の間じゅう勉強しました。)

基本的に「throughout + 名詞」の形で使われるため、throughout the year「一年中」やthroughout a lifetime「生涯を通じて」など、フレーズとして覚えておくのも良いかもしれません。

空間的なThroughout

空間的throughoutとは場所を表すものであり、「あらゆる場所に」「至るところで」といったニュアンスで使用されます。

例文で使い方を見てみましょう。

①「あらゆる場所に」

Flowers bloom throughout the garden.

(花が庭のあらゆる場所に咲いています。)

The painting is famous throughout the world.

(その絵は世界のあらゆる場所で有名です。)

②「至るところで」

The news spread throughout the town.

(そのニュースは町の至るところで広まりました。)

His influence is felt throughout the company.

(彼の影響力は会社の至るところで感じられます。)

場所を表すthroughoutとしては、throughout the world「世界のあらゆる場所で」や、 throughout Europe「ヨーロッパ中で」、throughout the town「その町の至るところで」といった表現がよく使われます。

ThroughとThroughoutの違い

ここでは、throughthroughoutの違いを説明します。基本的には両者の意味は大きくは変わらないものの、ニュアンスの違いがあります。

例文で確認してみましょう。

Through

We walked through the park to get to school.

(学校に行くために公園を通って歩きました。)

I can see through the window.

( 窓を通して見ることができます)

Throughout

There are trees throughout the forest.

(森のいたるところに木があります。)

We learned English throughout our school years.

(私たちは学校生活を通じて英語を学びました。)

through「特定の場所を通って」といった意味になり、throughout「〜中ずっと」や「〜のいたるところで」という意味合いでとらえられます。

Throughの意味

ここからはthroughの意味をより詳しく説明していきます。6つの使い方があるので、それぞれ例文とともに紹介します。

①通過する

throughの一番有名な意味として、「通過する」が挙げられます。

The sunlight came through the window into the room.

(日光が窓を通過して部屋に差し込みました。)

The train passed through the tunnel quickly.

(電車はトンネルを素早く通過しました。)

外から部屋の中や、外からトンネルなど場所から場所を通り抜けるイメージで使われる場合が多いです。

②介して

ツールや人を「介する」といった意味でも使われます。

She got the job through her friend's recommendation.

(彼女は友人の紹介を介して仕事を得ました。)

We learned about the event through social media.

(私たちはソーシャルメディアを介してそのイベントを知りました。)

例文のように友人やウェブサイトなど、何かのツールや人を介する場合に使います。「ある目的を達成するための手段を表すthrough」として覚えておくと分かりやすいかもしれません。

③(電話や通信を)通して

電話などの通信に関する文でも使われます。

We talked through the phone for an hour.

(私たちは電話を通して1時間話しました。)

The payment was processed through a credit card.

(支払いはクレジットカードを通して処理されました。)

電話やメールだけでなく、クレジットカードでの支払いなど決済に関する場面でも使用可能です。

④ずっと続く

throughずっと続くことを表す際にも使われます。

The party lasted through the night.

(パーティーは夜通しずっと続きました。)

We traveled through Europe for a month.

(私たちは1ヶ月間ずっとヨーロッパを旅しました。)

短い時間から月や年のような長い期間まで、時間がずっと続く場合はthroughが使えます。

⑤経験する

「通過する」という意味から派生して「経験する」を表す際にも使用します。go through「経験する」の意味になりますよ。

He went through an operation.

(彼は手術を受けた。)

We went through a difficult time last year.

(私たちは去年困難な時期を経験しました。)

基本的に経験に関するthroughは、ネガティブな事柄を表す際に使うことを覚えておきましょう。

⑥終わる

最後に紹介するのは、「終わる」を意味するthroughです。

The relationship was through once trust was broken.

(信頼が壊れた時点で、その関係は終わりました。)

They were halfway through the project when funding ran out.

(資金が尽きた時、彼らはプロジェクトを途中まで進めていたところでした。)

人との関係が終わる場合によく使われます。また、throughの前にhalfway(途中)を置くことで、「まだ終わっておらず途中である」を表す文も作れます。

関連表現

最後に、throughoutに関連する表現を紹介します。

Everywhere

everywhereは、throughoutと同じく「あらゆる場所で」といった意味になります。特徴として、everywhereは文字通り、人や物があらゆる場所にある場合のみ使われます。

例文で確認していきましょう。

There are animals everywhere in the zoo.

「動物園にはどこにでも動物がいる」

There are animals throughout the zoo.

「動物園全体に動物がいる」

上記の例文の場合、everywhereを使うと、動物園のすべての場所に動物がいることになります。実際にはすべての場所に動物がいるわけではなく、指定された場所のみにいるため「全体にいる」を表すthroughoutが適切となります。

Right through

right throughは直前に動詞が置かれ、その動詞によって意味が異なってきます。

Go right through「通り抜ける」

See right through 「見抜く」

Sleep right through「眠り続ける」

goやseeが直前に置かれる場合、through「通過する」に動詞の意味をくっつけたような意味合いになります。一方、sleepの場合はthroughの「ずっと続く」にsleep「眠る」を組み合わせた意味合いとなるのです。

このように、動詞の意味とthroughの意味を合わせた表現も存在します。

まとめ

今回は、throughについてさまざまな角度から解説しました。throughには時間的なものと空間的なものがあり、主に以下のような意味があります。

時間的なthroughout

①「はじめから終わりまで」

②「〜を通じて」

③「〜の間じゅう」

空間的なthroughout

①「あらゆる場所に」

②「至るところで」

この記事を参考に、ぜひ正しく使い分けてみてください。

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