「海外で生活してみたい!」と思ったことはありませんか?しかし実際のところ、「英語力はどれくらい必要?」「出発前にどのくらい勉強して行けばいいの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、「海外生活に必要な英語力」についてご紹介しています。また、海外生活でよく使うフレーズや、海外移住前のおすすめ勉強法についてもご紹介していきます。この記事がみなさんの参考になると嬉しいです!
海外生活に必要な英語力はどのくらい?
海外生活に必要な英語力をみていきましょう。
CEFRという言葉を見聞きしたことはありますか?CEFR(CEFR: Common European Framework of Reference for Languages)とは、「外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠」のことで、言語の枠や国境を越えて、外国語の運用能力を同一の基準で測ることが出来る国際標準です。A1、A2、B1、B2、C1、C2の6段階に分かれており、その言語レベルで「何ができるか?」を示しています。
A1:具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しを理解し用いることができる。自分や他人を紹介することができ、住んでいるところ、誰と知り合いであるか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり答えたりすることができる。もし、相手がゆっくり、はっきりと話して助けが得られるならば、簡単なやり取りをすることができる。
A2:ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について単純で直接的な情報交換に応じることができる。
B1:仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば主要な点を理解できる。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうなたいていの事態に対処することができる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。
B2:自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。
C1:いろいろな種類の高度な内容の、かなり長い文章を理解して含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流暢かつ自然に自己表現ができる。社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。複雑な話題について、明確でしっかりとした構成の詳細な文章を作ることができる。
C2:聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構築できる。自然に、流暢かつ正確に自己表現ができる。
出典:ブリティッシュ・カウンシル https://www.britishcouncil.jp/programmes/english-education/updates/4skills/about/cefr
ウェブサイトで検索すると、英検やTOEFLなどの検定試験との対照表も確認できます。英語学習をスタートする際に指標にするとよいでしょう。
最低限生活ができる
最低限生活ができる英語力はどれくらいでしょうか?
学校や仕事のない1日の過ごし方を考えてみましょう。起床し、朝食を食べて、スーパーマーケットで食料品の買い出し、カフェでお茶をして帰宅。意外と誰かと会話をする機会は少なく、「This one, please.」「Thank you.」さえ言えれば、最低限の生活はできてしまうかもしれませんね。(もちろん、最低限の基準は人によります)
先ほどご紹介したCEFRに当てはめてみると、A1 / A2レベルで生活はできそうですね。
留学
次に、留学生活ではどうでしょうか?必要なレベルは、語学留学なのか、大学への学部 / 院 / 研究留学なのかで大きく変わってきます。
語学留学であれば、英語力ゼロでもスタートすることができます。
大学への留学であれば、最低でもB2レベルは身につけておきたいですね。さらに、レポート作成などのアカデミックスキルも必要不可欠です。在籍している日本の大学から海外大学への交換留学を目指している方は、早めに語学スコアの基準を確認しておきましょう。選考は留学開始の約1年前から始まります。学習期間も考慮して、早めの準備を心がけましょう!
ここで一息…留学生活、これができたらよかった!
留学前にもっとやっておけばよかった!と後悔したことが、筆者にはたくさんあります。その中のひとつが、カードゲーム。ポットラックパーティの後や電車の待ち時間(海外は遅延が多い!)に、「カードゲームをやろう!」となることがよくありました。私はあまりカードゲームの知識がなく、輪に入り損ねたことも。ゲームやスポーツは言葉が通じなくても楽しめます。英語以外の興味・関心を広げることも大切だなと実感しました。
日常会話レベル
次に、日常会話レベルではどうでしょうか?
日常会話の範囲はとても広いので一概には言えませんが、まずはB1レベルを目指しましょう。このレベルは、身近な話題について話すことができ、一般的なトラブルには対処できるでしょう。
ネイティブキャンプの「日常英会話コース」は、初級・中級・上級に分かれています。トピックごとの表現や単語を学ぶことができます。「とりあえず日常会話を!」という方にもおすすめです。ぜひチェックしてみてくださいね。
海外で働く
海外で働くにはどのくらいのレベルが必要でしょうか?
ビジネスシーンでは、英語力はあくまでもビジネスを進める「手段」となります。そのため、最低でもB2レベルは確保したいところ。カフェで働くのか、金融業界で働くのかによって必要な語彙も変わってきます。
また、ビジネスシーン特有の表現もしっかりと覚えましょう。ビジネス英語は、英会話教室や参考書でよく展開されているカテゴリーなので、比較的勉強しやすいはず!電話対応は、実際に口に出して練習する機会を設けたいですね!
海外生活でよく使うフレーズ
ここからは、海外生活でよく使う英語フレーズをご紹介します。まずは基本的なフレーズを覚えていきましょう!
買い物
・Do you have frozen foods?(冷凍食品は売っていますか?)
・Where can I find dairy products?(日用品はどこですか?)
・Can I try this shirt on?(このシャツを試着してもいいですか?)
・Do you have these shoes in size 23?(この靴のサイズ23はありますか?)
・How much is this shirt? (このシャツはいくらですか?)
・Do you take credit cards? (クレジットカードは使えますか?)
・I would like to return it.(返品したいのですが。)
レストラン
・How many? - For three. (何名様ですか?―3人でお願いします。)
・I have a reservation at 12. My name is Ken Tanaka. (タナカケンで12時に予約しています。)
・Are you ready to order? – Yes. Can I have one beef taco? (ご注文はお決まりですか?―はい、ビーフタコスをひとつお願いします。)
・Can I have the menu?(メニューをください。)
そのほかのフレーズ
・Where is the bathroom / restroom / lavatory / toilet / loo?(トイレはどこですか?)
※「トイレ」は国によって言い方が変わります。
・Can you give me a hand?(手伝ってもらえますか?)
・Can you hold this for a second ?(ちょっとこれを持っててくれる?)
・I'd like to go to the main station. How can I get there? (中央駅に行きたいのですが、どうやって行けばいいですか?)
海外移住前に実践したい!おすすめの勉強方法
最後に、海外移住前に実践したいおすすめの勉強方法を3つご紹介します。
オンライン英会話
おすすめの勉強方法1つ目は、オンライン英会話です。英単語や文法などのインプットの勉強と同時進行で、英語のアウトプット練習もしていきましょう。
本で泳ぎ方を勉強するだけでは、実際に水の中で泳げるようになりませんよね?英語も同じです。「まだまだ勉強不足だし、準備ができてから…」と躊躇う必要はありません。オンライン英会話で積極的にアウトプットの機会を設けましょう。
アウトプットをする際のおすすめの方法は、自分の中で「今回のワンフレーズ」や「今回の英単語」を事前に決めることです!レッスンではそのフレーズや単語を使って、学んだ内容を口に出す練習をしましょう。
英語日記を付ける
おすすめの勉強方法2つ目は、英語日記をつけること!
英語日記のメリットは、
(1)新しい表現が身に付く
(2)最強の自分フレーズ集ができる
(3)小さな疑問が解消される
ことです。
英語を学習していると、「これ英語でなんて言うんだっけ…」の連続ですよね。英語日記をつけると、わからない表現を調べる習慣がつきます。そして、書き溜めた英語日記は最強の自分フレーズ集に!覚えにくい表現や単語も、自分に関連していることだと頭に残りやすいですよ。
そして、小さな疑問が解消されます。普段何気なく使っている表現も、改めて文字にしてみると、「あれ?この前置詞で合っているかな?」と疑問に思うことがあります。そんな小さなモヤモヤを解消するいい機会になります。
余力があれば、レッスンやテキストで新たに出てきた単語・フレーズを覚える機会にもしましょう!ポイントは、簡単な例文を自分で作ること。
例えば、「yolk」という英単語を覚えたいとしましょう。すると、こう考えます。
「yolk」は「卵の黄身」…そういえばお父さんは卵の黄身が嫌いだったなぁ。
My father doesn't like egg yolks.
「yolk」だけで覚えようとするより、少し覚えやすくなりませんか?自分の生活と直結していると記憶に残りやすいですよ!
中学レベルの表現を覚えてひたすら話す
小さい子供は、周囲の会話を聞いて耳から自然と文法を学びます。しかし、大人になるとなかなかそうはいきません…。
手始めに基礎的な文法をやりましょう。語順や動詞の変化、時制などの文法を知ると、理解度も一気に高まります。まずは中学レベルの文法の完成を目指し、薄い問題集をやってみましょう。
そして、文法書や問題集で出てきた基本的なフレーズを暗記しましょう。参考書に掲載されている例文は、簡潔で覚えやすいものがほとんどです。何度も口に出して体に叩き込むことで、基礎文法と英単語を同時に覚えることができます。音源があれば、リスニングの練習もできますよ!
海外で生活しているだけでは英語力は上達しない!
失敗談1:念願のワーキングホリデー!しかし…
昔からの夢だったワーキングホリデーを実現させたAさん。家賃を節約するために、同じ時期にワーキングホリデーを開始した日本人の友人とルームシェアをすることに。しかし、家では日本語、休日もほとんど日本語の日々が続き、英語力が伸び悩みました。
環境を生かすも殺すも自分次第。流されやすい自覚がある人は、「日本人とは話さない!」「日本語の動画は観ない!」と覚悟を決めるものいいかもしれません。
失敗談2:念願の大学留学!しかし…
在籍大学から見事学部交換留学生となったBさん。しかし、留学先のアメリカでホームシックになってしまい、引きこもり状態に。大学に足を運ぶ回数も減り、自室でひっそりと過ごすようになりました。結果、予定よりも早く帰国することになり、単位も取得できませんでした。
大学留学では、講義についていけず落ち込む学生も多いです!不安が大きくなる前に、インターナショナルオフィスやアカデミックカウンセラーに相談にいきましょう。相談できる相手がいることは大きな安心に繋がります!
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、「海外生活に必要な英語力」について、ご紹介しました。また、海外生活でよく使うフレーズや、海外移住前のおすすめ勉強法についてもみていきました!
独学で勉強していると、「このままでいいのかな…?」と悩んでしまうこともありますよね。ネイティブキャンプでは、「日常英会話」「ビジネス英会話」「旅行英会話」などたくさんの教材をご用意しています!
さらに、24時間365日レッスン回数無制限で英会話レッスンが可能。アウトプットの場としても最適です!一緒に英会話を楽しみましょう。お待ちしています!

◇経歴
語学留学、大学学部留学、留学アドバイザー業務、海外特許法律事務所とのやりとりなど
◇英語に関する資格
IELTS 6.0(学生時代に受験)
現在は、新たな目標に向けてやり直し勉強中!
◇海外渡航経験
イギリス(語学留学、ホームステイ、旅行)
スイス(人文科学系学部に学部留学、大学寮滞在、旅行)
フランス、ドイツ、イタリア、リヒテンシュタイン、オランダ、オーストリア、バチカン市国、デンマーク、ハワイ、サイパン、韓国(すべて旅行)
◇自己紹介
小学生の時に映画で観たロンドンの街並みに魅了され、英語学習を開始。
大学時代にロンドンで語学留学、スイスで学部留学を経験した。留学アドバイザー、法律事務を経て、現在は英語の学習を続けながら、育児に奮闘中。
バイリンガル育児にも関心があり、楽しく!をモットーに日々試行錯誤している。
滞在先で食べた料理を食卓に出しては、家族に当時の思い出を語っている。
趣味は、語学学習(英語に加えてドイツ語・韓国語にも挑戦中!)、旅行、食べ歩き、ヴァイオリン、世界の料理を作ること。
将来の夢は、家族と一緒にたくさん旅行をすること。
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I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.