英語学習者のみなさん、こんにちは!ネイティブキャンプのこのコラムでは毎回、英語学習をする中で疑問に感じることや、知っていると便利なネイティブスピーカー御用達の英語表現などを特集したり、留学や海外出張などの海外生活で必要な情報などを特集してお届けしています。
ズバリ、今回特集していくのは「留学とワーキングホリデーの違い」についてです。海外に長期滞在をする際の手段として、海外留学とワーキングホリデーという方法が挙げられます。どちらも数ヶ月から数年の滞在となることが多いですが、両者の明確な違いやメリットは一体何でしょうか?
このコラムではまず、海外留学の種類にはどのようなものがあるのかを確認していきます。その後、海外留学とワーキングホリデーの根本的な違いと、両者が持つメリットを解説していくので、自分にはどちらのスタイルの留学方法が合っているのかを確認できます。
また、コラムの最後には、海外滞在で英語力が伸びる人とそうでない人の違いについても触れていきます。英語環境で生活をする上でしっかりと語学力を伸ばしたい方は必見の内容になっていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
海外留学の種類って何があるの?
一言に海外留学といっても、実は様々な種類があることをご存知ですか?留学で滞在する期間や滞在先で学ぶ内容、通う学校の種類、取得するビザの種類などによって様々な留学に分類されています。このセクションでは、みなさんが最も適切な留学スタイルを見つけ出せるようにするために、多種多様な留学を紹介していきます。
海外留学制度のある大学からの留学「交換留学」
日本の大学や高校、専門学校等の教育機関が、海外の特定の大学や語学学校と協定を結んでいることがあります。その協定校に留学をするのが「交換留学」という留学です。「中・長期留学プログラム」と呼ばれる場合もあります。
ただし、高校留学に関しては、民間の留学エージェントを利用しないといけない場合もあります。完全に学校が主催するものなのか、民間エージェントを通す必要があるものなのかは確認が必要です。
交換留学を行う場合は、3ヶ月〜1年以上の長期的なものがほとんど。留学に行くためには、IELTSやTOEFLなどの英語試験の条件をクリアすることや、面接、英作文などの選考に受かる必要があります。
大学の交換留学では多くの場合、留学先で受けた授業の単位を日本の大学の単位に変換することが可能なので、4年で卒業することが可能です。高校の交換留学は学校によって制度が異なるので、3年間で卒業できるのかどうか、しっかりと確認しましょう。
学校主催の交換留学は、学校からの事務手続き、留学前の準備講座などのサポートが充実していますので、出発までの準備がスムーズに行えることが利点です。
留学に特化したエージェントを活用する「私費留学」
海外留学には「私費留学」という選択肢もあります。留学を斡旋してくれ、手続きサポートなどを行なってくれる民間のエージェントを利用して留学します。
留学サポートのプロによって、自分に合った留学プランを用意してもらえるのがポイントです。中高生、専門学生、大学生や社会人シニアなど、幅広い年齢層の方がこの方法で留学することができます。
自分が受けたい授業を自由に選択することや、午前、午後、夜間の中から自分が受けたい時間を選択できる場合もあります。
海外大学・大学院への進学 「正規留学」
高校卒業後に日本の大学や大学院に進学するのではなく、海外の大学や大学院へ直接進学して学位を取得するための留学が「正規留学」です。大学への正規留学であれば、最低でも3〜4年間、大学院だと1年〜5年以上の滞在となることになります。
現地の学生を対象にしているので、基本的には授業は全て現地の言語で行われます。
入学条件や受験で必要なものは、TOEFLやIELTSなどの英語のスコアです。現地の学生向けの授業を一緒に受けるため非常に高い英語レベルが求められ、大学への正規留学の場合、TOEFLでは最低でもiBT61、IELTSだと6.0が求められます。
その他の海外留学支援制度
上記以外の留学の種類としては、日本の政府が奨励している「トビタテ!留学JAPAN」や「独立法人日本学生支援機構」などが挙げられます。
「トビタテ!留学JAPAN」は、文部科学省が2013年より開始した留学制度です。政府だけではなく、民間企業や各界で活躍されている人たちからの支援、寄付で成り立っており、将来世界で活躍できるグローバル人材を育成するためのプログラムです。
「独立法人日本学生支援機構」は、奨学金の貸与や給付、留学生交流の促進や大学等が行なっている学生支援のサポート等の事業を展開している法人です。
海外留学への奨学金には「貸与」と「給付」の2種類が用意されていて、給付の場合は返還不要となるものも用意されています。競争率はその分高くなるので、それなりの対策が必要になります。例えば、大学の成績、TOEFLやIELTSなどのスコア、書類の提出が必要になります。
参考資料:
あなたに合った海外留学制度は?それぞれの違いを徹底解説します
https://english-innovations.com/16002/
ワーキングホリデーについて
ワーキングホリデーとは、海外にある特定の国・地域と日本での相互協定に基づきビザを発行することができる、長期滞在のための制度です。開始する時期の自分の年齢や、滞在する国によって異なりますが、基本的に1年〜3年程度の滞在が可能です。
ワーキングホリデービザは、対象の国や地域に滞在可能な期間中は観光や旅行、語学学校に通う、アルバイトをするなど、様々な計画をすることが可能です。自分の目的に応じてフレキシブルな活用が可能なワーホリは、「海外に長い期間住んでみたい」と思う方にぴったりの方法です。
ワーキングホリデーは日本とその国で結ばれた協定に基づいて行われるため、世界中すべての国に滞在できるわけではありません。2024年現在、日本国籍保有者がワーホリを利用して渡航できる国は29カ国です。
また、ワーキングホリデービザの発給には年齢制限があります。発給には発給条件を満たす必要があるため、当てはまらない場合は申請自体ができません。多くの国のビザ申請時の条件の一つに、「年齢が18歳〜30歳まで」のように制限があります。中には「18歳〜26歳」のように年齢制限が短い国もあるので、注意が必要です。
対象となるのはビザ申請時の年齢であるため、渡航時に31歳になっていても誕生日の前日までに申請を済ませていれば、実際の入国時に30歳を超えてしまっても大丈夫です。
参考資料:
ワーキングホリデーとは | 返礼制限や費用をわかりやすく【2024年版】| おすすめ英会話・英語学習の比較・ランキング - English Hub
https://englishhub.jp/career/jobs/working-holiday
留学とワーホリの違い
留学とワーキングホリデーの違いは主に、「ビザ」「できること」「費用」にあります。
ビザの違いとしては、留学の場合は「学生ビザ」、ワーキングホリデーの場合は「ワーキングホリデービザ」というものを取得します。このビザによって滞在期間や年齢制限、就労の可否などが変わってきます。
学生ビザは、学校に通うことを目的としたビザのため、渡航できる国に制限はありません。また、滞在期間も1週間〜4年間の間で自由に設定できます。ビザ取得回数の制限、年齢制限もありません。
一方、ワーキングホリデービザは主に休暇を目的とし、現地で生活費を稼ぐだけの就労は許可されます。滞在期間も国ごとに決められています。渡航できる国は、日本と協定を結んでいる国のみです。
できることの違いとしては、留学の場合は自分の希望に合わせて学校を選び通うことができます。ワーホリビザでの滞在の場合は旅行やアルバイト、国際交流やボランティアなど目的を自由に設定できます。
費用面の違いとしては、どうしても留学としての滞在の方が必要経費がかさむことが多いです。ワーホリは生活費を稼ぐためのアルバイトが可能ですので、現地で収入を得ることができます。
参考資料:
【カウンセラー解説】ワーホリと留学の違いは?どっちがいい?- 成功する留学
https://www.studyabroad.co.jp/blog/study-abroad/post-21.html
ぶっちゃけどっちがいい?
ここまで、留学とワーキングホリデーの内容や両者の違いについて解説しましたが、結局のところ、海外に長期滞在する場合どちらがいいのでしょうか?それぞれの利点を踏まえて向いている人を紹介します。
留学に向いている人
・とにかく語学力を向上したい人
・予算が200〜300万ほどの人
・語学力や学んだ分野を帰国後のキャリアに活かしたい人
とにかく語学力をあげたい場合や、極めたい学問分野が現地にある人は留学がおすすめです。また、現地で学んだことを帰国後の就職先やキャリアで活かしたいと思う方は、留学をおすすめします。
ワーホリに向いている人
・海外で働く経験のしたい人
・予算が100〜200万以上の人
・旅行やアクティビティなど学問以外のことを現地でやりたい人
働くことができるのが魅力のワーホリをおすすめしたいのは、やはり海外でビジネス経験です。また、現地での収入確保ができるため、留学よりも少ない予算で渡航できるのもメリットの一つ。その国でしかできないことをしながら、予算も確保したい人におすすめです。
海外で英語力が伸びる人と伸びない人の違い
最後に、現地で英語力が伸びる人とそうでない人の違いについてお話ししておきたいと思います。現地で語学力がアップする人は、以下のことを意識して生活をしています。
・基本的な英語表現や文法を覚えてから留学する
・留学の目的を明確化する
・日本語を話す機会を減らす
留学へ行く前に、中学校で習った英文法を一度おさらいをしておくことをお勧めします。また、留学を何のためにするのか、留学をした後にどのような自分になっていたいのかを明確化し、目標設定することをお勧めします。そうすることで、滞在中に力を入れるべき学習内容や生活行動が明確になります。
現地では日本語を話す学生に出会うこともありますが、緊急時を除き、学校にいる間は英語で会話をするなどのルールを決めて生活をしましょう。大切なのは、誰といるかではなく、英語で会話をするかどうかです。日本人と一緒に生活をしていたとしても、英語で会話をしていればいいのです。
参考資料:
「語学留学で英語が伸びる人と全く伸びない人」決定的な4つの違い | 見たまま秒で言う英会話 | ダイヤモンド・オンライン
https://diamond.jp/articles/-/336193
留学 ワーホリ まとめ
このコラムでは、海外留学とワーキングホリデーの内容や制度の違い、それぞれのメリットについて解説しました。
いかがでしたでしょうか? 自分の海外長期滞在の目的にあった方法を選択する時には、大切な情報をしっかりと理解するために、ぜひこのコラムを参考にしてみてくださいね。
出身地は静岡県の下田市です。実家の目の前にはエメラルドグリーンのビーチがひろがっています。小さい頃からスキンダイビングやボディーボードをして育ちました! フェリス女学院大学の英文科在学中にニュージーランドへ留学。そこで国際教育の重要さに気づき、横浜国立大学大学院教育学研究科へ進学。小学生の外国語教育の研究に携わる傍ら、アメリカからの留学生のチューター業務も経験。 修士課程修了後は、都内のインターナショナルプリスクールで5歳児クラスの担任を経験。外国人と日本人バイリンガルの2人体制でこどもたちと英語で探究学習を行う。日本語の授業も担当し、母語の大切さも伝えた。 現在は前職を退職し、英語を教えるだけでなく、国際交流•異文化交流の大切さをそだてるニュータイプのオンライン英会話をネイティブ講師とともに小学生に教えている。 ④ 趣味は洋楽をギターやピアノでカバーすること、ビーチでヨガ、サイクリング、ピアノ耳コピ、ダンス、犬と散歩。 夢は、英語をツールにして音楽やダンスや絵、スポーツなどの自分の得意なことを使って自分自身について表現し、世界の人と交流することを楽しいと思ってくれる子供達が増えるような「先生」そして「表現者」になること。 そしてもう一度大好きなニュージーランドにステキな家族、友人達と長期ステイすること!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.