英語学習者のみなさん、こんにちは。今回は「英語のスピーキング力がなぜ上達しないのか」という問いに対する根本的な原因をひも解き、スピーキング上達に欠かせない勉強方法について、ポイントを押さえた解説をしたいと思います。
さて、英語力を伸ばすには、一体どのようなスピーキング学習をするのが最も有効的なのでしょうか。
早速、英語上達への確かなステップを踏むための学習方法を、一緒に探っていきましょう。
英語のスピーキングが上達しない理由
スピーキング力が上達しない理由に、「英語で会話することに慣れていない」ということが真っ先に挙げられます。やっていない、慣れていないことは、誰だって出来ないですよね。
慣れていないので、スピーキングのテストなどで自分の言いたいことをうまく表現できなかったり、外国人に話しかけられてとっさに返事ができず、なんと返事しよう、なにを話そう、と考えているうちに沈黙してしまい、話が続かないということが起こります。
少し慣れてきたという人でも、伝えたいことをスムーズに文章に出来なくて、簡単なあいづちや、簡単な単語と笑顔でコミュニケーションを取っている人も一定数いらっしゃるかもしれません。
英語 スピーキング 上達しない|初心者
英語初心者にとって、「スピーキング力が上達しない」代表的な理由として挙げられるのは、下記です。
1、アウトプットの不足。そもそも英語で会話をすることに慣れていない。
2、慣れていないので何を言ったらいいのかわからない。
3、言いたいことがあってもどう文章にすればいいのかがわからない。
4、適切な語彙やフレーズを知らない。
5、そもそも文法の基礎がわからない。
英語 スピーキング 上達しない|初心者の域を出られない
ある程度英会話に慣れてきたけれど英語初心者の域を出られない、という人の「スピーキング力の上達が感じられない」理由としては、主に下記が挙げられます。
1、文法の基礎があいまい。言いたいことを伝えるための適切な文章の形がわからない。
2、インプットの不足。具体的には語彙力の不足、表現するための単語の知識が不十分。
3、リスニング力の不足でうまく聞き取れない。
4、発音練習の不足。正しい発音が出来ていないため、相手に伝わらない。
5、定番のフレーズに対する知識の不足。具体的には、コミュニケーションの定番とされる基礎のフレーズに対応する知識、実践練習が不足しているため、スムーズなコミュニケーションが取れない。
アウトプットが不足している
みなさんは、とてもおしゃべりな2歳〜3歳くらいの子どもに話しかけられたことはありますか。語彙はそれほど豊富とは言えなくても、上手におしゃべりを楽しんでいる子どもはいます。
彼らは家族を見ると話しかけ、時にはバス停などで知らない人にも話しかけ、保育園では「これはなぁに?」「あれはなぁに?」と先生を質問攻めにし、友達と挨拶をし、起こった出来事を説明し、一生懸命コミュニケーションを取っています。もし、英語学習者がこのくらいコミュニケーションの実践練習をしたとすれば、スピーキング力は間違いなくアップすると思いませんか。
なぜスピーキング力が上達しないのかを考えたとき、英語レベルにかかわらず「英語で話す機会が少ない」すなわち「アウトプットが不足している」ということが、大きな理由の一つとして挙げられます。もちろん、社会人になって知らない人に話しかけることは通常あまりしませんが、英語上達のため「積極的に話すことを心がける」ということがいかに大切で有効的かというところは、考えるべきポイントのひとつでしょう。
単語や文法の基礎が不足している
これは日本語で考えても同じなのですが、なにかの話をするときに文法の基礎がわからなければ、相手に話を伝えることがとても難しくなります。
例えば、あなたが昨夜お寿司屋さんに行って、「マグロを食べてとても美味しかった」と、その感動を誰かに伝えたいとします。でも、単語も知らなければ文法もわからないとすると、どうやってその感動を表現すれば良いのでしょうか。
これら一連の出来事を正確に伝えるためには、最低限の語彙、そして文の成り立ちの基礎を知っておく必要があります。
例えば、日本語の単語や文法の基礎の知識があると、正確な文章を作ることができます。
「わたし(主語)」「は」「昨夜(いつ)」「寿司屋(どこ)」「で」「まぐろ(なに)」「を」「食べた。(どうした)」「とても(どのように)」「美味しかった。(どうだった)」
しかし、単語や基礎の知識が不足していると、ほんの少しの間違いで文章の意味が完全に変わってしまうこともあります。
「わたし」「の」「昨夜」「寿司屋」「は」「まぐろ」「に」「食べられた。」「とても」「美味しかった。」
英語でも同じです。
「I (主語)」「ate (動詞の過去形)」「tuna (なにを)」「last night(いつ)」「at(前置詞)」「a(可算名詞)」「sushi restaurant.(場所)」「It(それ、すなわちマグロ)」「was (過去形)」「really(どのように)」「good.(どうだった)」
これらの何かがわからなくて欠けてしまう、あるいは過去形がわからないとなると、文章は意味が変わってしまったり、意味をなさなくなることもあります。語彙力、文法の基礎は、表現したいことを伝えるうえで大切な要素のひとつです。
とはいえ、間違いはあれど、「I eat sushi.」でもほとんどの場合「寿司を食べた」ということは伝えられるかもしれません。しかし、この記事に興味を持ってくださった英語学習者の皆さんは、さらなる語彙力、スピーキング力アップをめざしたいところだと思います。
表現が不足している
表現するための語彙力を持つことは必須です。表現力が大切とはよく聞く言葉ですが、それらを英語力に反映させるとは、一体どういうことなのでしょうか。例えば、ネイティブの友達と一緒にお店で食事をしていて、日常会話をする場面を想像してみましょう。
表現の不足した日常会話
自分:おいしいね。
外国人のお友達:うん、ほんと、おいしいね。
語彙力の豊かな日常会話
自分:なんて新鮮でおいしいの。野菜もとてもみずみずしくて、甘いドレッシングにレモンの酸味がとてもよく合ってるよね。色鮮やかな種類の豆を使っていて、見た目も鮮やかでとっても素敵。ハーブの香りもいいし。今まで食べたサラダの中で一番美味しい!もう本当に最高!来てよかった。
外国人のお友達:100%同感。このお店の評判がいいのがわかる。量も多すぎず少なすぎずちょうど適した量だし、これは絶対すぐにまた食べたくなる。私のお気に入りの店になった。
上記の文章で「自分」は、野菜の「新鮮さ」「みずみずしさ」について触れ、ドレッシングの「絶妙な味」について表現しています。また「色鮮やかな種類の豆」と、見た目の「美しさ」について、そしてハーブの「香り」についても言及しています。最後に「今までで一番」と最高の賛辞を述べ、「来てよかった」と自身の気持ちを表現しました。
コミュニケーションを取るにあたって、これらを表現するための英語力は大切です。
発音を知らない
意外に見落としがちですが、スピーキング力上達のために、発音練習は大切です。発音練習が足りないと、英語力もスピーキング力もなかなか上がりません。
英語学習者が海外旅行に行き、何かを頼んだけれど違うものが来たなどという話は、本当によくある話です。オムレツの中身を聞かれて「チーズ」と答えたのに「チリ」が入っていたとか、一生懸命話していても伝わらず、「Sorry?」と何度も言われたなどなど…。会話相手に理解されないと、自分も相手もストレスを感じますね。
良好なコミュニケーションのために正しい発音を知り、リスニング力・スピーキング力を高めることは、英語力アップのポイントのひとつです。
英語初心者必見!スピーキングが上達するコツ
発音記号や発音のルールを知る
スピーキング力の上達には、「English phonemes」と呼ばれる音素を学ぶ学習方法がおすすめです。
英語の文字は、単体で発音する時と、いくつかの文字で構成された単語を発音するときとでは、発音が異なる時があります。英語の多くの語彙は、複数の文字から構成されています。発音記号や発音のルールを知り発音練習をすることは、あなたの英語力アップにとても有効な勉強法です。
Cambridgeのオンライン辞書などを使い、単語やフレーズの発音練習をすることをおすすめします。
Cambridgeのオンライン辞書のサイトはこちらです。
https://dictionary.cambridge.org/pronunciation/
中学レベルの英文法を固める
英語力、スピーキング力強化のために、文法の基礎を固めることをおすすめします。まずは中学レベルで十分です。「理解されること」を目標に、スピーキングの練習をしましょう。
英語で独り言をつぶやく
英語を流暢に話すためには、スピーキング練習が必要不可欠です。英会話力、スピーキング力強化のため、英語で独り言を呟くことをおすすめします。日頃から英語で考えることを習慣にするのは、文章の作成や日常会話のスピーキング上達にも活かされること間違いなしです。
SNSやオフラインのイベントで外国人の友達を作って会話する
スピーキング力、英語力強化のために、ぜひ積極的にイベントで外国人の友達を作り、コミュニケーションを取ることをおすすめします。コミュニケーションを取るための便利なアプリもたくさんありますので、ぜひSNSをあなたの英語力アップの味方にしましょう。音声認識ソフトなどがあるアプリを使う勉強法もおすすめです。
オンライン英会話を利用する
スピーキング練習、スピーキング上達には、オンライン英会話をおすすめします。思いついたときいつでも家で手軽にスピーキング練習が出来る、自分に合った講師と好きな教材で楽しく学習出来るなど利点が多く、効果的な実践練習が期待できます。
講師陣と話すことで、スピーキング力上達を飛躍的に高めることができます。あなたのスピーキング上達をサポートしてくれ、話していて心地よい講師を見つけることが出来れば、日常会話の練習があなたの日々の楽しみにもなるでしょう。
数あるオンライン英会話のなかでも、ネイティブキャンプの使いやすさ、教材の豊富さ、月額料金の安さは群を抜いています。マンツーマンの英会話レッスンで、これほど安く便利に利用できるオンライン英会話スクールは他にないでしょう。また、世界中から講師が集まっているのも大きな魅力です。
オンライン英会話ネイティブキャンプのサイトはこちらです。
英文を音読する
英語力アップのために、英文を音読することも良い勉強方法です。ネイティブスピーカーの音声の見本があるものを使って、繰り返しスピーキング練習をする勉強法がおすすめです。リスニング力も強化されて、まさに一石二鳥です。
YouTubeや海外のドラマを観て話し方やセリフを真似る
海外ドラマの主人公になりきって、セリフを繰り返しスピーキング練習することもおすすめの勉強法のひとつです。
海外ドラマでは、登場人物の文化や生活習慣を知ることができ、日常会話でよく使われる表現についても知ることができます。リラックスした話し方、喜びやがっかりした気分の伝え方など、さまざまな表情や話し方を学ぶことができます。
Youtubeを観て、セリフを真似する学習法もおすすめです。世界で大人気のYoutuber「ボブと一緒に英語を学ぼう」のサイトはおすすめのひとつです。表現も多彩で、英語学習者にイチオシです。
Learn English with Bob the Canadianのサイトはこちらです。
https://www.youtube.com/channel/UCZJJTxA36ZPNTJ1WFIByaeA
まとめ
今回は、スピーキング力が上達しない理由について説明し、効果的な学習法について紹介しました。スピーキング上達にはとにかく「インプットとアウトプット」を繰り返し、文法の基礎を固め、語彙力を伸ばすことが必要不可欠です。
オンライン英会話、アプリ、英会話カフェなど、自分に合った場所やツールを見つけ、ぜひネイティブの外国人と積極的にコミュニケーションを取り、スピーキング力を高めてください。英語スピーキングを通して、あなたの世界が広がることを祈っています。

◇留学経験
・イギリス ロンドン
・カナダ トロント
これまで、イギリス・ロンドンのWimbledon School of Englishとカナダ・トロントのiLSC Language Schoolで、文法やアカデミックライティング、国際的な社会問題、ジャーナリズムなどのコースを選択し、2年間にわたり徹底的に学びました。
これらの学びを通じて英語のスキルを高めるとともに、国際的な視野を広げる貴重な機会を得ることができました。特に、アカデミックライティングのコースでは、論理的な構成や明確な主張の展開、信頼できる証拠を基にした議論の方法を学び、映画をテーマに議論するコースでは、さまざまな文化的背景を持つクラスメイトたちと積極的に意見を交わしながら、異なる視点から物事を考える力を養いました。
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、留学、旅行など)
これまでに滞在した国や島:イギリス、ドイツ、スペイン、オーストリア、スイス、フランス、イタリア、インドネシア、バリ、タイ、ランカウイ、プーケット、ハワイ、グアム、サイパン、アメリカ、オーストラリア、カナダ、パンコールラウ、香港、マレーシア、シンガポール、メキシコなどです。
◇自己紹介
これまでいろんな国を旅して来て、たくさんの人々と知り合い数多くの得難い思い出があります。世界各地に友人ができ、やはり共通の言語は英語なので、今では日常的に英語を使っています。また、イギリスやカナダに滞在し、家を借りたり銀行口座を開設したり、現地の学校の申し込みをしたりした経験から、正確な英語を使う必要性を感じました。
英語のスキルでは、リスニングが得意です。また、COLLOCATIONと呼ばれる、英語の言葉が何とペアになっているかに関しての専門的なコースを取ったこともあり、皆様に少しでも有益な情報をお届けしたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
◇留学への思い
これまでの留学経験を通じて、さまざまな国の人々と出会い、共通の言語として英語が必要不可欠であることを実感しました。現在では日常的に英語を使い、世界中の友人とコミュニケーションを取っています。
異なる母国語を持つ人々と円滑に意思疎通を図るためには、英語は欠かせないツールです。英語は単なる言語にとどまらず、異文化への理解や国際的な問題に対する深い洞察を得るための重要な鍵であることを強く感じています。
留学では、学業以外の思い出も、留学生活をさらに思い出深いものにしてくれました。ロンドンでは、クラスメイトとフランスやイタリアを訪れ欧州の文化を体験したり、週末にロンドンの地下鉄「チューブ」に乗りピカデリーでミュージカルを楽しんだりと、充実した時間を過ごしました。
トロントでは、ワールドカップ期間中にキャンパスのロビーに設置された大きなテレビの前で、世界中の学生たちと共に相手や自分の国の試合を応援し、にぎやかなひとときを楽しみました。
これからも、みなさんに有益な情報をお届けできるようつとめていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.