「ドアに指を挟んでしまってすごく痛いんだ」
「1公演目と2公演目との間に食事の時間を挟みます」
「本にしおりを挟んでおくのを忘れて、どこまで読んだかわからなくなってしまった」
など、「はさむ」という単語は日常生活でよく使いますよね。
では、みなさんはそんな「はさむ」を英語でどのように表現するか知っていますか?意外と、パッと思い出せない・思いつかないという方も多いのではないでしょうか。
最初にご紹介した例文のように、日本語でも何を「はさむ」のか、その対象はさまざまですよね。実は英語でも、意味やニュアンスによって、いろいろな英単語や英語表現を使い分けます。
今回の記事では、「はさむ」の英語表現について、「何かをはさむ」「何かを固定する」「比喩的な表現」「時間や順序をはさむ」などの状況に分けてご紹介していきたいと思います。
「挟む」の英語表現
さっそく、「はさむ」を意味する英語表現をチェックしていきましょう!多くの単語・熟語をご紹介しますので、まずは覚えやすいものから覚えていきましょう。
何かを挟む
物理的に、実際に何かものを「はさむ」と言いたいときには、以下のような単語や熟語が使われます。
①「insert」は他動詞で「~を差し込む・はさむ・はさみこむ・入れる・挿入する・はめ込む」といった意味があります。「他の物のあいだに置く(はさむ・はさみこむ)」という意味で使う場合は「insert something between」という形になることが多いです。
②「sandwich」は名詞で覚えている方が多いと思いますが、動詞で「何かを2つのものの間にはさむ・両側からはさむ」という意味もあります。
③汎用性が高い「put something between」という表現もあります。「insert something between」は「小さなスペースにはさむ、しっかりとはさみこむ」といったニュアンスがありますが、「put something between」はもう少しゆるやかなニュアンスがあります。
④「pinch」は「(指先などで強く)はさむ、つまむ」という意味があります。
⑤物を強く「はさみこむ」と言いたいときには「wedge」や、「力強く、強烈に、強制的に」などの意味を持つ副詞「forcefully」を使って「insert forcefully」などの表現が適しています。
⑥ドアに手や指を挟んでしまった場合は、「have one's hand caught in~」や「one's finger get caught in~」「pinch one's finger in~」などで表現できます。
しおりは本のページの間に挟み込まれていました。
ページの間にリーフレットを挟んでください。
B:Do you have cheese?
A:2枚のパンの間に何を挟みたいですか?
B:チーズはありますか?
私は今朝、電車で2人の大きな男の人に挟まれました。
我が家と隣の家の間にフェンスを設置しました。
それを親指と人差し指で挟んで。
指をドアに挟んでしまいました。
ドアを閉めて木の丸太で打ち込むべきです。
ああ。靴がバーの間に挟まってしまいました。
彼女はその本を力強く本棚に差し込みました。
何かを固定する
何かを固定するという意味で使う「はさむ」は「clamp」や「clip」などで表現できます。「clamp」は「道具などで固定する、締める、固定する」、「clip」は「クリップなどで軽くはさむ」といったニュアンスがあります。
2枚の木片をクランプではさんでいただけますか?
紙をクリップで留めておくべきでした。
比喩的
実際に物を挟むのではなく、比喩的に「はさむ」という言葉を使う場合もありますよね。たとえば、「interrupt」は「邪魔をする」という意味がありますが、「口をはさむ、人の言動に干渉する、会話に割り込んでくる」といった意味でも使うことができます。
また、「interfere」は「妨げる、邪魔をする」という意味がありますが、こちらも「余計なことに首をつっこむ、干渉する、口をはさむ」と言いたいときにも使える単語です。ちなみに、上記2つとはニュアンスが異なりますが、「人々の間に入って仲介する」と言いたいときには「mediate」という単語が便利です。
また、「疑いをはさむ」と言いたいときには「have doubts」や「leave room for doubt」などの表現も覚えておくと便利です。
他人のことに干渉すべきではありません。
彼女は私たちの話に割り込んできました。
私のことに口を挟まないで。
したくありませんでしたが、私は2人の男性を仲介しなければなりませんでした。
2つのグループの仲介をしたのは誰ですか?
彼は人が話しているときに言葉を挟む癖があります。
疑いの余地のないケースだと思います。
彼女はそれに疑いを差しはさんでいます。
時間や順序
最後に、時間や順序の話題で何かを「はさむ」と言いたいときに使える表現をご紹介します。
「interject」には「はさむ、挿入する、はさみ込む、差し入れる、差しはさむ」などの意味があり、「時間の流れや会話に何かをはさむ」というニュアンスで使われることがあります。
また、「throw in」も「投げ入れる」という意味のほかに、「言葉などを急にはさむ、つけ加える」という意味があります。
どうぞご自由にコメントを挟んでください。
彼女は余計なコメントを急に挟みました。
後でQAセッションを行いますので、彼女のプレゼン中に急にコメントを挟まないでください。
発言を入れるのはいいアイデアだと思ったのですが、どうやら先生は気に入らなかったようです。
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、「はさむ」を意味する英語表現をご紹介しました。
物理的に何かを実際に挟む場合と、比喩的に使われるときの表現の違いや、時間や順序をはさむと言いたいときの表現など、さまざまな言い方があることがわかりましたね。覚えておくと役に立つものばかりですので、ぜひ例文を何度も音読して練習してみてくださいね。
また、今回学んだ「はさむ」に関する英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブはどのように使い分けているのか、感覚を聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。
今回ご紹介した「はさむ」に関する英語表現をさらに練習しても良いですし、ビジネスシーンや日常会話で何かを「はさむ」シチュエーションを想定して、会話の練習をしても良いでしょう。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.