「break a leg」の意味は?直訳とは異なる意味を持つ英語のイディオム

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英語表現の「break a leg」は「頑張れ!」を表します。しかし、直訳すると「脚を折る」となってしまい、意味が伝わりませんよね。このように、直訳とは異なる意味を持つ英語イディオムが多数存在します。

今回は「がんばれ!」を表すフレーズと、「break a leg」と同様に体の部位を使った英語フレーズを紹介します。例文もあわせて紹介するので、ぜひ日常英会話に使ってみてください。

「Break a leg」はどういう意味?

「break a leg」は「頑張れ!」「幸運を祈る」などのニュアンスがある英語表現です。オーディションや舞台に出る人に対して成功を祈る時によく使われます。直訳すると「脚を折れ」となりますが、ネガティブな意味はないので誤解しないようにしましょう。

注意点としては、「break your leg」ではなく「break a leg」であることです。「your leg」と言ってしまうと本当に「あなたの脚を折れ」となってしまうため気を付けましょう。

「がんばれ!」と言いたい時は英語で何て表現する?

ここからは「がんばれ!」と伝えたい時に使える便利なフレーズを紹介します。

1. Good luck

「good luck」は、直訳すると「幸運を祈る」となるものの、「がんばれ」と言いたい時に使われることが多いです。「これまでの努力や実力に加えて、運も味方してくれますように」という思いを込めたい時に使います。また、SNSでは「GL」と省略して使われることもあります。

A: I have an important audition.
B: Good luck! I'm sure you'll do great.

A: 私は明日大切なオーディションがあります。
B: 頑張ってね!きっと上手くいくよ。

2. Go for it

「Go for it」は、何かの目標や目的に対して一生懸命頑張っている人に向かって「がんばれ」と言いたい時に使います。ニュアンスとしては「いいぞ!」「いけ!」というイメージで、試合を見ている時によく使用します。また、弱気になっている人や悩んでいる人の背中を押す言葉でもあります。

A: I'm not sure if I should apply for this job.
B: Go for it! You have nothing to lose.

A: その仕事に応募するか迷っています。
B: やってみなよ!失うものはないよ。

3. Keep it up

「Keep it up」は、物事がうまくいっている相手に対して「その調子でがんばれ」と伝えたい時に使えるフレーズです。「下がらず(up)にそれ(it)ををキープ(keep)して欲しい」といったイメージで覚えると理解しやすいかもしれません。

A: I've been exercising regularly for a month now.
B: Keep it up!

A: 1ヶ月間、規則正しく運動を続けているんだ。
B: (その調子で)頑張ってね!

4. You can do it

「You can do it」は「君ならできる(からがんばれ)」と相手の背中を押したい時や、緊張している時などのフレーズとして使えます。相手にポジティブな気持ちを持たせたい時に使われる表現です。

A: I'm not sure if I can finish this project on time.
B: You can do it! Just stay focused and keep working hard.

A: 期限までにこのプロジェクトを終わらせられるか分かりません。
B: きっとできるよ!集中して一生懸命頑張るだけさ。

5. Hang in there

「Hang in there」は、何かを頑張っている人が厳しい状況に置かれている時に応援するフレーズとして使われます。「そこで踏ん張れ」「へこたれるな」といった意味で、相手を鼓舞したり、励ましたりする時に使いたい表現です。「hang」は「ぶら下がる」という意味なので、「そのままぶら下がっていて」といったニュアンスになります。

A: This job is really stressful, and I'm thinking of quitting.
B: Hang in there! Things will get better soon.

A: この仕事はとてもストレスがたまるから、退職を考えてるんだよね。
B: 頑張って!すぐに良くなるから。

6. Wish you the best

「Wish you the best」は、何かに挑戦する予定の人や、大事なことを控えている人に対し、「がんばれ」と伝えたい時に使えるフレーズです。

A: I got accepted into my dream university!
B: Congratulations! Wish you the best of luck.

A: 私は夢の大学に合格しました!
B: おめでとう!頑張ってね。

7. You got this

「You got this」は、グループ活動やチームスポーツなどで味方に「君ならできる!いけ!」と相手のことを信じて任せるときに使えるフレーズです。

A: Don’t worry too much. You got this!
B: I’m on it!

A: そんなに心配しないで。君ならできる!
B: やってみる!

8. Believe in yourself

「Believe in yourself」は「自分自身を信じて(がんばれ)」という意味の表現です。目標や夢に向かって頑張る人に対し、自信を持って進んでほしい時に使います。

A: I don't think I'm good enough for this job.
B: Believe in yourself! You have the skills and experience they're looking for.

A: 私にはその仕事に必要な力が足りないと思います。
B: 自分を信じて!求められている技術と経験を持っているんだから。

9. Don’t give up

「Don’t give up」は「あきらめないで(がんばって)」という意味です。似た表現に「never give up」がありますが、以下の違いがあります。

・Don’t give up → 短時間の場合(試合・ゲームなど)
・Never give up → 長期間の場合(大学入試の勉強・夢に向かうための下積み期間など)
A: I've applied for so many jobs, but I haven't gotten any offers yet.
B: Don't give up! The right opportunity will come along soon.

A: たくさんの仕事に応募しましたが、まだオファーはありません。
B: あきらめるな!きっと素晴らしい機会が訪れるから。

10. Take it easy

「Take it easy」は、相手にリラックスしてほしい時に使うフレーズで、「気楽にね」「気負わずにがんばれ」といった意味になります。別れ際の挨拶としてもよく使われます。

A: I'm so stressed out from work lately.
B: Take it easy this weekend. You deserve a break.

A: 最近仕事でストレスがたまっています。
B: 週末は気楽に過ごして。休憩が必要だよ。

体のパーツに関する意外な意味を持つイディオム

ここからは、体のパーツをつかったイディオムを紹介します。

1. Lose face

「lose face」は「面目を失う」という意味で、ほかの人の前や公の場で自分の名誉や地位を失う状況を指す時に使います。対義語は「save face」で、「面目を保つ」「顔を立てる」といった意味になります。

A: I made a mistake in front of my boss, and now I'm embarrassed.
B: Don't worry about it. We all lose face sometimes.

A: 上司の前で間違えてしまい、恥ずかしい思いをしました。
B: 気にするな。誰もが面目を失うこともあるよ。

2. Let one’s hair down

「Let one’s hair down」には「くつろぐ」「楽にする」「リラックスする」などのニュアンスがあります。昔は、女性は公の場では髪をアップしておかなければならず、髪をおろせるのは一人でリラックスする時であったことから、この表現が生まれました。

A: I'm finally done with my exams! Time to relax.
B: Yes, let your hair down and enjoy yourself!

A: ついに試験が終わった!リラックスする時間だね。
B: そうだね、肩の力を抜いて楽しもう!

3. I’m all ears

「I’m all ears」は「ぜひ聞かせて」と言いたい時に使う表現です。直訳すると「私は全部耳です」となりますが、その通り「全身が耳になるほどよく聞く」といったニュアンスとなります。相手の話をすごく聞きたい時や興味がある時に使います。

A: I took a trip to Europe.
B: Really? Tell me about it. I'm all ears!

A: ヨーロッパへ旅行して来たんだ
B: 本当?話聞かせて、すっごく興味ある!

4. Go in one ear and out the other

「go in one ear and out the other」は「片耳から入って、もう片方の耳から出て行く」という意味です。直訳の意味と同じであるため、理解しやすいかもしれませんね。相手の話を聞いているものの話をすぐに忘れてしまう場合や、自分にとって不快な情報を聞いた場合に使える表現です。

A: I told you to clean your room three times already!
B: Sorry, it just goes in one ear and out the other.

A: もう3回も部屋の片付けをしてと言ったのに!
B: ごめん、言われても頭に入ってこない。

5. Big-hearted

「big-hearted」は「心が広い」「太っ腹」という意味です。反対に「冷たい(人だな)」と言いたい場合は「cold-hearted」と言います。

A: Did you see how John helped that elderly woman carry her groceries?
B: Yes, he's such a big-hearted person.

A: ジョンがあの年配の女性の買い物を手伝うのを見ましたか?
B: うん、本当に心優しい人だね。

6. Under one’s nose

「under one’s nose」は「灯台下暗し」「目と鼻の先」を表す表現です。日本語でもことわざとして使われますよね。「あまり身近なことはかえって気がつかない」ことを表したい時に使います。

A: I can't find my keys anywhere!
B: They're right under your nose, on the table.

A: どこにも鍵が見つからない!
B: テーブルの上にあるよ、目の前にあるのに。

まとめ

今回は「がんばれ!」を表すフレーズと「break a leg」と同様に体の部位を使った英語フレーズを紹介しました。「がんばれ!」と一口に言っても、シチュエーションによって表現は使い分けられます。英語学習の一環として今回したイディオムを学び、実際にネイティブとの会話で使ってみてください。

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