みなさんは、普段「リスケ」という言葉を使いますか？
「リスケ」は「リスケジュール」のことで、予定を変更したいときに使います。ビジネスシーンだけに限らず、日常生活でも誰かと会ったり、食事の予定を変えるときにも、気軽に「リスケ」という言葉を使っているかもしれません。そんな「リスケ」という言葉ですが、英語でそのまま通じるのでしょうか？
今回の記事では、「リスケ」が英語でそのまま通じるのかと、rescheduleに似た英語表現をご紹介します。また、あわせて、使いがちなビジネス表現の正しい英語表現についてもわかりやすく解説します。
それぞれ例文とともに詳しくご紹介していきますので、ぜひ何度も口に出して練習してみてくださいね。
「リスケ」の英語
「リスケ」は「リスケジュール」の略であり、英語の「reschedule」から来ています。みなさんにもお馴染みのscheduleという単語は名詞では「予定」、動詞では「予定を立てる」「日程を決める」という意味です。
この単語に「再び・繰り返し」という意味を持つ接頭辞「re-」をつけることで「reschedule」、つまり「再び予定を立てる」「予定を変更する」という意味になるのです。
ちなみに、接頭辞「re-」がつく単語はいくつもあります。たとえば、「review（見直す・再検討する）」や「replay（再生する・再び行う）」などです。
英語の「reschedule」は、日本語の「リスケ」と同じようにビジネスシーンだけでなく、カジュアルな会話でも使われます。予定変更や日程を決める際に幅広く使えます。ただし、英語で言う際には「リスケ」と略すことはしませんので、「reschedule」と言ってくださいね。
以下、「reschedule」を使った例文をご紹介します。
例文：
He called me to reschedule his appointment.
（彼は予約を変更するために私に電話をかけました。）
I'm sorry but I have to reschedule the meeting.
（申し訳ありませんが、ミーティングの予定をリスケしなければなりません。）
Our meeting is rescheduled for Wednesday.
（ミーティングは水曜日にリスケされました。）
※このように、主語によっては受動態で使うこともできます。
The job interview has been rescheduled for next week.
（仕事の面接は来週にリスケされました。）
Since I'll be away on holiday next week, I'd like to reschedule the meeting.
（来週は休暇で不在なので、ミーティングをリスケしたいです。）
I heard that today's conference has been rescheduled for next Friday.
（今日の会議は来週の金曜日に変更になったと聞いています。）
Rescheduleに似た英語表現
「reschedule」と似たように、日程や時間、計画を変更・調整する際に使える英語表現は他にもいくつもあります。
Put off
「put off」は「延期する・延ばす」という意味があります。主にカジュアルな場面で使われることが多いです。
例文：
Is it possible to put off a drinking party?
（飲み会を延期することはできますか？）
We had to put off the meeting because many people couldn't come.
（多くの人が来られなかったので、ミーティングを延期しないといけませんでした。）
Postpone
「postpone」は「延期する・先送りする・後回しにする」という意味があります。put offと同じ意味になりますが、「postpone」の方がフォーマルなニュアンスがあります。
例文：
We decided to postpone the event until the following day.
（私たちは翌日に延期することを決めました。）
The football match was postponed to tomorrow because of the snow.
（サッカーの試合は雪のため明日に延期されました。）
Move up
「move up 目的語 to A」という形で、「目的語をAへ移動する」という意味になります。主に予定を早めるときに使われます。
例文：
Did you know that the meeting at 3 p.m. today was moved up by an hour?
（今日の午後3時からのミーティングが1時間早まったことをご存知ですか？）
Can we move up the meeting to tomorrow?
（ミーティングを明日に早めることは可能ですか？）
Cancel
予定をキャンセルしたいときには「cancel」が便利です。予定を中止するときに使い、変更や延期には使われませんので注意してください。
例文：
We had to cancel the event due to the weather.
（天候のためイベントを中止しなければいけませんでした。）
The flight was canceled due to the snow.
（雪のためフライトはキャンセルされました。）
Change
「change」は「～を変える」という意味があります。dateやtimeという単語と一緒に使うことで、予定変更に使うことができます。
例文：
I'm sorry but can we change the date?
（すみませんが、日にちを変えることはできますか？）
We changed the time for the meeting.
（私たちはミーティングの時間を変えました。）
使いがちなビジネス表現の正しい英語表現
ここからは「リスケ」のように、よく使いがちなビジネスのための正しい英語表現をご紹介します。
コンプラ
「最近はコンプラに厳しくなった」「コンプラ違反」など、「コンプラ」は近年よく聞くようになった単語ではないでしょうか？こちらも「リスケ」のように略して日本で使われている表現のひとつです。
正しい英語表現は「compliance」。名詞で「何かに従うこと」「応じること」という意味があります。
例文：
It should make progress in compliance with the law.
（それは法律に従って進められるべきです。）
コスパ
「コスパが良い」のように、ビジネスシーンだけでなく日常会話でも使われる「コスパ」という表現。しかし、英語で「cost performance」と言っても意味は伝わりにくいです。
代わりに使われるのは、good / bad value for money（購入価値がある／ない物）という言い方です。また、cost-effectiveという表現も使われます。
例文：
You shouldn't buy the handbag. It's not good value for money.
（そのハンドバッグは買わないほうがいいですよ。購入価値がないですから。）
Do you think it's bad value for money?
（それは購入価値がないと思いますか？）
The project would have to be cost-effective and simple.
（プロジェクトは費用対効果が高く、シンプルでなければなりません。）
アサイン
ビジネスシーンでよく使われる「アサイン」。こちらの正しい英語表現は「assign」です。「仕事などを割り当てる」という意味があります。
例文：
I was assigned a task.
（私はある仕事を割り当てられました。）
His boss assigned him some tasks.
（彼の上司は彼にいくつかの仕事を割り当てました。）
リスケ 英語 まとめ
いかがでしたか？今回の記事では、「リスケ」という言葉がそのまま英語として通じるのか、英語の「reschedule」に似た表現や、言い換えの表現にはどのようなものがあるのかなどについて解説しました。また、あわせてよく使いがちなビジネス表現の正しい英語表現についてもご紹介していきました。
今回学んだリスケをするときに使える英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブスピーカーはどのように使っているのか、感覚を聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください！レッスンでは、ネイティブスピーカーの講師とマンツーマンで話すことができます。
今回ご紹介した「リスケ」をするときに使える英語表現をさらに練習しても良いですし、リスケが起こりそうなシチュエーションを想定して会話の練習をしても良いでしょう。また、日本と海外における予定変更をお願いするときのマナーの違いなどを講師とディスカッションするのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。よろしくお願いします！
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.
