「仕事でクレームが入って落ち込む…」
「あの店の口コミにはクレームが多いよ」
ネガティブな意見や苦情のことを、私たちは「クレーム」と言いますよね。ビジネスでも日常会話でもよく使われる言葉ですが、実は日本語の「クレーム」と英語の「claim」は意味が異なることを知っていますか?ネイティブスピーカーに「クレーム」の意味で「claim」を使うとミスコミュニケーションが起こる可能性があるので、注意が必要です。
また、「クレーム」以外にも、和製英語の言葉は数多く存在します。そこでこの記事では、日本で使われる「クレーム」と英語の「claim」の違いや「クレーム」の正しい英語での関連表現、よく使われる和製英語「マンション」などについて紹介します。ぜひ、毎日の英語学習にお役立てください。
日本で使われる「クレーム」は英語?カタカナ英語?
日本で使われる「クレーム」には、「不満」「苦情」の意味があります。一般的に、商品やサービスに対して不満や問題が生じた場合に顧客が苦情や要求を提起します。
「クレーム」は日常でもビジネスでもよく使われる言葉ですが、英語の「claim」(クレイム)が基になっていることを知っている人は多いのではないでしょうか。
しかし、英語の「claim」には、日本語の「クレーム」のような「苦情」「不満」の意味はありません。つまり、「クレーム」は和製英語(英語由来の語彙や表現をもとに日本人が作り出した言葉)であり、英語の「claim」の意味とは異なるのです。
日本語の「クレーム」と同じニュアンスで「claim」を使っても、ネイティブスピーカーには伝わらないので注意しましょう。
動詞:〔事実として~を〕主張する、言い張る、断言する / 〔当然のこととして~を〕要求[請求]する、求める
参考:https://eow.alc.co.jp/search?q=claim
「claim」には、「主張する」「断言する」「請求する」という意味があり、「苦情を言う」という意味はありません。ネイティブスピーカーが「claim」と言った場合は、「苦情」を意味していないことを覚えておきましょう。また、「苦情」と言いたい際に「claim」を使わないようにしましょう。
B : You should contact customer service and explain the issue.
A : この欠陥品の返金を請求しようと考えてるんだ。
B : 顧客サービスに連絡して問題を説明するべきだよ。
日本語で使われる「クレーム」を表す英語表現とは?
それでは、日本語の「クレーム」は英語ではどう表現するのでしょうか。「苦情」は英語で「complaint 」(コムプレイント)です。
「complaint」は、おもに不満や苦情を表す名詞です。例えば、商品やサービスに関する不満や問題、または他人の行動や状況に対する不平や不満を指す際によく使用されます。
「complaint」は、名詞として使用されるだけでなく、動詞の「complain」で「文句を言う」の意味でも活用されます。また、「make a complaint」で「苦情を言う」と表現することもできます。
「complaint」(名詞)を使った英語例文は以下を参考にしてください。
私はレストランのマネージャーに、遅いサービスに関する苦情を申し立てました。
工事現場からの騒音が、近隣住民からいくつかの苦情を引き起こしました。
「complain」(動詞)を使った英語例文は以下です。
彼はいつも、隣人から聞こえる騒音について文句を言います。
私は店員に、不良品についてクレームを申し立てました。
「クレーム」の関連表現
続いて、「クレーム」の正しい英語での関連表現を3つ紹介します。
「クレーム」について話す際には頻繁に登場する単語なので、併せて練習しておくと便利です。ぜひ参考にしてくださいね。
クレーマー
サービス業界でよく使われる「クレーマー」。これは、頻繁に不満や苦情を言い、問題行動を起こす顧客や消費者のことを指します。
「クレーマー」は英語で「complainer」と言います。「complainer」は「不平を言う人」という意味で、ネガティブなイメージが強い単語です。フォーマルなシチュエーションでは、「complaining customer」(苦情を持つ顧客)や「difficult customer」(難しい顧客)、「dissatisfied customer」(満足していない顧客)などと表現することが一般的です。
その男性は常に文句するための何かを見つけるので、クレーマーとして知られています。
ホテルのスタッフは、その難しい顧客(クレーマー)に忍耐強くプロフェッショナルに対応しました。
クレームを言う
「クレームを言う」は、英語で「make a complaint about〜」や「complain about~」と言うことができます。クレームが複数ある場合は、「make complaints about~」と複数形で使います。
わたしは、うるさい隣人についてビルの管理人にクレームを申し立てることに決めました。
わたしは、レストランの料理の質の悪さについてクレームを言いました。
クレーム対応
顧客や利用者からの苦情や不満に対応することを「クレーム対応」と言います。「クレーム対応マニュアル」は、「manual for handling complaints」と言うことができます。英語で「クレーム対応をする」は、「deal with a customer complaint 」や「handle a complaint」です。
わたしはクレーム対応マネージャーに昇進しました。
顧客サービスチームは、顧客満足のためにクレームに効果的に対応する方法を学ばなければなりません。
「マンション」って英語?カタカナ英語?
最後に、他の和製英語を紹介します。
日本語で「マンション」というと、比較的大きな集合住宅のことを指しますよね。しかし、英語の「mansion」を同じニュアンスで使うと、意味が伝わらなかったり誤解されたりする可能性があるので、注意が必要です。
なぜなら、英語の「mansion」は「大邸宅」「屋敷」という意味で使われる単語だからです。ネイティブスピーカーにとって「mansion」は、ハリウッドセレブや大金持ちが住む立派なお屋敷のことです。
日本語の「マンション」は、英語では「apartment」や「condominium」です。日本語ではマンションとアパートを言い分けることが一般的ですが、英語では使い分けず「apartment」と一括りにすることがポイントです。また、イギリスでは「マンション・アパート= block of flats」と表現します。
彼は都市の景色を見渡せる広いマンションに住んでいます。
まとめ
この記事では、日本語の「クレーム」と英語の「claim」の違いについて解説しました。「クレーム」は和製英語なので、英語の「claim」とは意味が異なります。また、「クレーム」「マンション以外にも和製英語は多くあります。英語を話す際は注意しましょう。
会話の中でこれらの表現を使いたい方は、ぜひオンライン英会話「ネイティブキャンプ」のレッスンで試してみてください。ネイティブキャンプには120ヵ国以上の魅力的な講師が揃っています。
しかもレッスンは24時間予約不要で受け放題なので、スキマ時間を利用してたくさんアウトプットできますよ!今なら7日間の無料体験を実施中。まずは無料体験からスタートしてみましょう!
◇経歴
・アメリカLAにてアパレル勤務
・英会話スクールに10年ほど勤務
◇留学経験
アメリカのLAのコミュニティカレッジに入学・卒業。
OPT VISAを取得し、LAのアパレル会社に1年間勤務。
次なる目標は、娘との親子留学。
◇海外渡航経験
留学:アメリカのLAに4年間留学
海外旅行:ドイツ・フランス・スイス・メキシコ・イタリア・グアムなど
◇自己紹介
英語関連の記事を中心に執筆するWebライター。中学生で日本を出ることを決意し、高校卒業後に渡米。アメリカではさまざまな国の学生と、濃い海外生活を送る。現在は関東の田舎でのんびり生活。今後の目標は、娘との親子留学と夫婦でのクルーズ旅行。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.