英語学習者のみなさん、こんにちは!今回のネイティブキャンプのこのコラムでは、普段から英語学習に励んでいらっしゃるみなさんにとって効果のある学習方法や日常生活で使える便利な英語フレーズ・表現について特集していきます。
ズバリ、今回特集していくのは「リスニングの勉強法」についてです。英語をはじめとした外国語学習の際、極めて重要となるスキルが今回特集していくリスニングスキルです。なぜかというと、リスニングはインプットと言われる情報や相手の言っていることを聞き入れて内容を理解するというプロセスを踏むスキルであり、これができない限り外国語でのコミュニケーションをスタートさせることも続けることも難しくなってしまうからです。
そこでここからは、英語学習の中でもリスニングの重要性をもう少し詳しくお伝えした後、リスニングを実際に勉強するときの重要なポイントを踏まえながら効果のある勉強方法を紹介していきたいと思います。また、効果が低いとされるあまりお勧めできない勉強方法にも触れますので、自分にはあっていないな、と思う方はこれらの方法は採用しないようにしましょう。
最後に、数年ほど前から英語学習方法で話題になっている「聞き流し」という勉強方法について、効果はあるのかという点を論じていきたいと思います。大学院で第二言語習得論と応用言語学について研究をした経験のある筆者の視点からもアドバイスをしていきますので、英語学習の参考にしてみてくださいね。
リスニングの重要性
リスニングの勉強方法について詳しくお伝えする前に、なぜリスニングの学習をすることとスキルをつけることが英語学習において大切なのかをお伝えしたいと思います。
その1:英会話の上達に直結する
リスニング能力が伸びると、英会話のスキルの上達に直結します。なぜなら、会話とは言葉のキャッチボール。まずは相手の言っていることが取れないと会話をスタートさせられないからです。相手の言葉がわかって初めて、返す言葉を考え、言葉を発信しますよね。
「英会話」と聞くと多くの人がスピーキング能力を鍛えることを思い浮かべがちですが、まず大切なのは聞き取る力であるリスニング能力を高めること。
その2:自分の発音に敏感になれる
リスニング能力を養うことは、自分自身の英語の発音をブラッシュアップすることにも繋がります。なぜかというと、特定の発音を聞き取れるようになることは、その発音を自分も発話できるということにつながるからです。最初はこの2点が繋がらなくても、聞き取れるようになれば徐々に発音できるようになります。
例えば英語にはLとRの発音の違いがありますよね。まずはこれらの違いを聞き取れるようになると、そのごLとRのはいった単語をしっかりと使い分けられるようになっていきます。
その3:リーディング能力もアップする
英語の文章を読むのに時間がかかる人の特徴に、英文の意味がサッと入ってこず、同じ文章をなん度も繰り返し読んでしまうという点です。このようなタイプの人は、頭の中で英語を一度日本語にしっかりと訳してから直訳をしていたり、直訳はしていなくとも、英語の基本的な文構造やよく来る文章の構造パターンになれておらず、英語の文字の並びをその文字通り理解しようとしていることが多いです。
リスニング能力を鍛えると、この読み返してしまう癖や文章を読むのに時間がかかってしまう問題が解決されていきます。なぜなら、自然な英語の音声をたくさん聞き慣れることで、英語の文構造のパターンが頭の中で記憶され、リーディングをする際にも文章をリスニング中のように音で理解する時と同じように読めるようになるからなんです。
参考資料:
英語のリスニングが得意だとこんなにも良いことが?リスニングで得する事と具体的な勉強法も紹介! | Kimini英会話
https://kimini.online/blog/archives/8529
リスニング勉強において意識するポイント
英語のリスニングを向上させることがなぜ重要なのかわかったところで、ここからはリスニングの勉強において意識すると良いいくつかのポイントについて触れていきたいと思います。
リスニングを日々の習慣化すること
リスニングの上達には、自分の耳を英語の音声にならすことが条件の一つ。ですので、リスニングの勉強を日々の習慣にしましょう。仕事や学業で忙しい場合は一日数十分でもオッケー。母語である日本語をキャッチしやすくなってしまっている自分の脳をできるだけ英語に反応させ、順応しやすくなるよう整えていきましょう。
続けると、音自体に慣れるだけではなく、英語の語順や文構造に慣れることにつながります。すると、だんだんと英語を英語でそのまま理解できるようになるのです。
自分のレベルに合ったリスニング教材を選ぶ
リスニングを習慣化する際に、どの教材を使えば良いのか悩む方が多いのではないでしょうか。選択する際に目安として、音源を聴いていてスクリプトがなくても7〜8割は理解ができる音声を選ぶといいです。
筆者の場合は音楽ストリーミングサービスであるSpotifyやApple Musicの中のpodcastを使って移動中やリラックスタイムにリスニングの勉強をしていますよ。その他、YouTubeやAudibleなどの教材をうまく活用して勉強もしています。
スクリプト付きの教材がおすすめ
上記で紹介したYouTubeやAudibleなどの教材をお勧めする理由は、スクリプトが付けられるからです。リスニング学習をする際、わからない単語やフレーズが出てきますよね。そんな時、どんなスペルなのか、文章のどの位置に来ている単語なのか、文全体の内容を確認するために必要なのがスクリプト。これがないと、わからない単語を放置することにつながってしまいます。
知らない単語を放置しない
リスニングの勉強中に意味のわからない知らない単語が出てきた時、みなさんはどうしますか?一度聞き流す際には音声を止めずに聞き続けていいのですが、その後しっかりとわからなかった単語の意味を確認しましょう。文脈からなんとなく意味を推測した単語ほど要注意!万が一意味を間違えて理解して、そのまま覚えてしまう場合も。
参考資料:
英語リスニング勉強法は何から?初心者ができる上達のコツ! | ミツカル英会話
https://resemom.jp/mitsukaru-eikaiwa/listening-study-method#6
効果が低いリスニング勉強法
ここで、学習校があまり高くないとされるリスニングの勉強方法にも触れておきたいと思います。
耳だけに頼った練習のみをする
あまりおすすめできないリスニングの勉強方法の一つ目は、耳だけに頼った練習をすることです。リスニング学習の目的は、音源や音声が入っている内容を正しく理解できるようになること。耳から聞こえたないようだけに頼って練習することは、実は現実的とはいえません。実際、人との会話では相手のジェスチャーや表情などの非言語情報を感じ取ったり、その場の文脈があります。さらに、文字からの情報も取り入れながらリスニングをする場面にもたくさん遭遇します。
耳からの情報のみで練習していると、前置詞や冠詞などの存在を聞き落としてしまうこともしばしば。文字でもしっかりと内容を確認して、正しい英語を学びましょう。
全く内容を理解できない教材を使い続ける
リスニング学習では、聴いていても全く内容が入ってこないような教材を使うべきではありません。全く内容がわからない場合、音声のスピードが早すぎる、使われている語彙をほとんど知らない、もしくはその両方が原因と言われます。要するに、まだ自分の英語のレベルと音声のそれがあっていないのです。
先ほども述べましたが、聴いていて内容の7〜8割が理解できる教材が適切です。
リスニング勉強法
英語リスニング学習をする際に意識するべきポイントを確認したところで、効果があるとされているリスニング勉強法を紹介していきます。
ディクテーション
ディクテーションとは、聞き取った英語の音声をその後に続いて紙に書いていく練習のこと。これを行うことで、自分が聞き取れていない単語やフレーズをみえるかすることができるのです。
まずは音源のそのままのスピードで行ってみて、どれくらい書き取れるか確かめましょう。その後聞き取れなかった単語やフレーズを確認しましょう。
シャドーイング
ディクテーションを行い、リスニングに自信がついてきた方はシャドーイングに挑戦してみましょう。または、ディクテーションと同時に行うのもおすすめです。
シャドーイングとは、英語の音声をきいて、その音声のすぐ後を追うように自分で発音していく方法です。最初から長い文章で行うのは大変なので、短い文章から始めることをお勧めします。
「聞き流し」は意味あるの?
数年前から巷で話題の「聞き流し」というリスニング勉強法ですが、実際に効果はあるのでしょうか? 答えは半分Yes、半分No。
確かに、たくさんの時間英語の音声を流し、聴いている分には英語の音声に耳を鳴らすことは可能です。しかし、ただ聞き流しているだけでは単に英語の音に耳を鳴らしているだけ。英語の音声の意味を理解しようとする頭の使い方をしない限り、リスニング力が飛躍的に伸びることはないでしょう。
アクティブリスニングと言って、流れている音声がなんと言っているのか、その意味を理解しようと集中して聴く練習も同時にする必要があります。
参考資料:
英語リスニング勉強法は何から?初心者ができる上達のコツ! | ミツカル英会話
https://resemom.jp/mitsukaru-eikaiwa/listening-study-method#i
リスニング 勉強法 まとめ
このコラムではここまで、英語のリスニングスキルの上達の仕方について特集してきました。いかがでしたでしょうか?リスニングスキルをつけることはなぜ大切なのか、勉強中に意識するといいことを踏まえた上で効果のある勉強法について紹介しました。ぜひ、リスニング学習を日々の習慣にしましょう!

◇経歴
大学時代に、外国語がどのように学ばれるのかについて興味を持ち、日本の大学院で第二言語習得論•応用言語学の研究に励む。
修了後はインターナショナルスクールの先生や、小学生オンライングループ英会話のバイリンガル講師、日本の文化を海外に広める音楽スクールで活躍中。
◇資格
IELTS Academic module 6.5
(speaking 6.5 reading 7.0 listening 6.5 writing 6.0)
◇留学経験
高校時代、春休み中にニューヨークにある姉妹校のタウンゼント•ハリス高校へ研修に参加。
その後大学時代にニュージーランドに一学期間の留学を経験。語学学校に通ったのち、主に応用言語学を中心に学ぶ。
◇海外渡航経験
つい数ヶ月前、高校ぶりに訪れたニューヨークの空港でみつけたストリートピアノ。
つい弾きたくなりニューヨーク出身の作曲家ジョージ•ガーシュインの「ラプソディーインブルー」を弾いたら、メキシコのカンクン行きの搭乗を待っていた皆さんから盛大な拍手を貰いました!とてもいい思い出です。
◇自己紹介
これまでの海外経験や、日本で出会った留学生たちとの交流から、英語をはじめとした外国語を使うことで、私たちの視野や価値観はどんどん広がっていくと確信しています!
英語が好き!と言う気持ちを大切に、英語を学び続けられる燈を見つけられるよう行動すると、英語学習が楽しくなります!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.