今回特集していくテーマはズバリ、「留学中のカルチャーショックについて」です!カルチャーショックという単語を耳にしたことがある方は多いと思います。カルチャーショックとは、旅行や留学、ワーキングホリデーなど何らかの機会に海外の国に滞在した際に現地のカルチャーと日本のカルチャーが異なることでショックを受けることという意味で使用されます。
一度でも海外に行ったことのある方は、普段私たちが何気なく行なっている行動や習慣と現地のそれが異なることに遭遇した経験があるのではないでしょうか。住む場所が変われば文化も異なるとは言いますが、いざその場面に遭遇するとどのように振る舞えばいいのか、どう受け止めればいいのかわからないこともありますよね。
今回のコラムでは、国別の海外留学において遭遇することのあるカルチャーショックの種類を紹介。その後、様々なカルチャーショックを乗り越え留学生活を充実させるためのアドバイスを留学経験者の筆者の視点からも伝えさせていただきます!
留学に旅立つ前にしっかりとカルチャーショックという概念や対処法について学習しておけば、現地で体験したときも動揺せず、冷静に対処できるはずですよ。
カルチャーショックとは?【国別】実際のカルチャーショックの例
「カルチャーショック」とは英語で「cultural shock」と言われ、日本だけではなく世界共通で存在する概念です。
ではカルチャーショックとは実際、どのような事例があるのかを人気のある留学先であるアメリカ、オーストラリア、フィリピンの順に取り上げていきたいと思います。また、その他の留学先でのカルチャーショックの例も述べていきます。
必ずしも現地で遭遇するとは限りませんが、特に各国で起こりやすい事例を挙げています。事前に知っておくことで現地でもスムーズに対処できますね。
参考資料:カルチャーショックとは?実例付きで異文化での驚きや克服法を紹介- ネイティブキャンプ英会話ブログ
https://nativecamp.net/blog/20200223_cultural_shock
アメリカの場合
まずは留学先として選択する人の最も多い国の一つ、アメリカ合衆国で体験することのあるカルチャーショックについてみていきましょう。
実はアメリカと一言で言っても、東西南北に面積の広いアメリカは留学する地域によって文化にも大きな差があります。今回は、基本的にアメリカのどの地域に留学しても経験するであろうベーシックなカルチャーショックをご紹介します。
一つ目に紹介するのは、買い物に行った時に経験するかもしれないカルチャーショック「支払い前に試食をする人がいる」です!文字通りの解釈で間違っていません (笑)。実はアメリカではレジで支払いを済ませる前に食べ物の試食をする習慣があるんです!
全ての人が行うわけではありませんが、たまにブドウやチェリーを買う際にふさから一粒もぎ取って試食をしている人を見かけます。日本では支払い前に食べ始めてしまうなんてありえない光景ですよね…。
二つ目のアメリカでのカルチャーショックはゴミ捨ての習慣についてです。アメリカ、特にカリフォルニア州ではゴミの分別の種類が基本3種類ほど。生ゴミ&燃えるゴミ、リサイクルゴミ、埋め立てにするゴミの三つだそう。
住む地域によってごみの分別の種類は異なりますが、日本のように細かく分別を行うところは稀だとか。ごみの捨て方も大雑把なことが多く、飲みかけのソーダやコーヒーなどもそのまま捨ててしまうところが何ともアメリカらしい…。
しかし、近頃は環境問題に目を向ける人も増えているため、ごみの捨て方に気を使う人も増えているのだとか。留学中はしっかりごみの分別をしましょうね。
三つ目のカルチャーショックはいい意味の文化の違いです。アメリカではショッピングをした後、使ったものでも返品することが可能です。
セール品やセカンドハンドのものには「返品不可」といったシールが貼られていることもありますが、それ以外のものであれば基本的には返品可能。返品をしたい場合はレシートと商品を持っていけば理由も聞かれることもなくすぐに返品してくれます。
例え誰かからもらったプレゼントであっても、気に入らなければ返品ができる「ギフトレシート」というレシートも存在しているんです!
参考資料:【アメリカあるある】カルチャーショックを受けたカリフォルニアの日常 - Chipsa’s Blog
https://chiposa-blog.com/culture-shock/#toc1
オーストラリアの場合
続いては日本からの留学に人気の国、オーストラリアで起こりうるカルチャーショックについてみていきましょう。日本との時差もほとんどなく、気候にも恵まれているオーストラリア。毎年多くの日本人観光客がバカンスに訪れることでも有名ですね。そんなオーストラリアでもカルチャーショックは存在します。
一つ目のカルチャーショックは、交通網について。実はオーストラリアの電車、バスは時刻通りに来ないことで有名です。日本の公共交通機関に慣れている人は、要注意!
二つ目に紹介するのは祝日について。オーストラリアでは基本的に祝日には町のお店は閉まります。祝日には従業員もしっかりと休むという文化がしっかりと浸透している証拠ですね。祝日に買い物を済ませようと思ってショッピングをしに行ったらお店が開いていなかった!ということもあるので要注意です。
三つ目はオーストラリア人の習慣についてのカルチャーショックをご紹介。なんとオーストラリア人は夏になると、裸足で外を歩く人が増えます!特にビーチが近いエリアに住んでいる人がこの習慣を持つ印象が強いです。コンクリートの上でも、スーパーの中でも見かけることがあります。ちなみに、お隣ニュージーランドでも一年を通して裸足で歩いている人を見かけます。
参考資料:想像を上回るオーストラリアでのカルチャーショック22選 - オーストラリア留学ならタビケン留学
https://tabiken-ryugaku.co.jp/au/lifeinfo/australiacluture/
フィリピンの場合
三つ目に紹介するのは近年人気の留学先フィリピンでのカルチャーショックです。留学費用が欧米の国と比べて格安で、日本から直行便で行けるところも魅力のフィリピンですが、同じアジアでも日本とは異なる文化がたくさんあります。
一つ目に感じるであろうカルチャーショックは、貧困層の多さでしょう。実は現在、フィリピンは経済成長の真っ只中。巨大なビジネスビル、ホテル、ショッピングモールなどの商業施設が首都のマニラを中心にたくさん建設されています。
しかし街をしっかりと見渡してみると、高級なビルの路地裏や川沿いなどにスラムのような住居がずらっと並んでいるのです。移動中も、お金を箱に入れるようお願いしてくる子供達やタオルやフルーツを販売する子供たちが近づいてきます。発展途上のフィリピンは貧困の格差がまだ多いのが現実です。
続いて紹介するのはフィリピンのトイレ事情について。実は、フィリピンのトイレにはトイレットペーパーを流すことができません。ですので、使ったかみはゴミ箱に捨てるのが一般的。また、たまに便座がない(!)トイレに出会うことも。空気椅子や便座を跨いで縁に足を乗せて用を足すという方法をとるようで…。慣れるまで、フィリピンで用を足すのは根気が必要ですね…。
参考資料:フィリピン・セブに移住して驚いたこと【カルチャーショック10選】| フィリピン・セブの英語【お一人留学】
https://matchingenglish.com/cluture-shock10
その他の国の場合
ここまで、日本から人気の留学先であるアメリカ・オーストラリア・フィリピンのカルチャーショックについてお伝えしました。ここではその他の国でのカルチャーショック体験について紹介したいと思います。
例えばフランスでのカルチャーショックについて。フランスでは挨拶をする際に頬と頬を合わせて「ちゅっ」と音を立てるキス「ビズ」を行います。これは、性別に関係なく仲の良い関係や対等な関係の人と毎日のように行います。何回頬を合わせるのかは地域や年齢によって異なるようです。
参考資料:フランスで日本人が思わず「それはヤバい!」とカルチャーショックを受けること - ページ⅔ - Trip editor
https://tripeditor.com/461475/2
アメリカと同様に人気の留学先であるイギリス、特に首都のロンドンは雨が多いことで有名。しかし日本や東南アジアのようにざーっと強い雨が降ることは少なく、しとしと雨が続くことが多い様子。そのため、雨の日でも多くの人は傘を差しません。代わりにウィンドブレーカーのように防水の上着を羽織って歩く人が多い模様。
参考資料:イギリスでカルチャーショックはあった?衝撃の英国あるある例20選
https://www.sma-world.com/media/uk-culture-shocks/#index_id1
カルチャーショックを乗り越えるためのアドバイス
ここまでさまざまな留学先で起こりうるカルチャーショックについて紹介してきました。では、実際にカルチャーショックを経験した際にはどのように乗り越えればいいのでしょうか?留学経験者の視点からアドバイスを紹介していきます。
まず一つ目のアドバイスとしては、住む場所が違えば文化が違って当たり前!と割り切ってしまうことです。カルチャーショックについていけずに、「自分は弱い人間だ」「自分は耐性がないな」と落ち込んでしまうくらいなら、「これは新しい文化なんだかびっくりして当たり前!」と自分に言い聞かせましょう。むしろ、新しい経験ができてラッキー!くらいに思っていたら楽になりますよ。
また、感じたこと、気持ちを友達にシェアするのもおすすめ。自分一人では抱えきれないくらいのストレスになってしまう前に、できれば同じように海外から留学しにきている友人にカルチャーショックの経験をシェアしてみましょう。
もしかしたら、相手も同じことで動揺したり、悩んでいるかも知れません。辛い時や慣れない環境にいる時、同じ境遇にいる友人が一人でもいるととても心強いもの。きっとあなたと一緒に頑張ってくれる友達がいますよ。
留学成功のための心構え
最後に、これから留学を検討している皆さんに留学成功のための心構えをお伝えします。自ら日本を離れ、海外に身を置き、全く新しい文化や習慣の中で生活をするのはとても勇気がいります。それに挑戦しようとする自分にまずは自信を持ってくださいね。
現地についてから、さまざまな新しい経験をし、いろいろな気持ちになると思います。そんな時は「また、新しい経験ができた。そんな経験をさせてもらえていることに感謝!」という気持ちでいることが大切かと思います。辛い体験や悩ましい出来事が起きた時こそ、「これも留学の醍醐味の一つ!」とポジティブ思考でいれば、留学生活を終えた時に何十倍も強くなっている自分に出会えるはずです。

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇留学経験
イングランドのオックスフォードのOxford English Centreに3週間の語学留学と、スコットランドのエディンバラのUniversity of Edinburghに1年間の交換留学をしていました。
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.