カルチャーショックとは?実例つきで異文化での驚きや克服法を紹介

カルチャーショック、海外のあるある、ネイティブキャンプ

「家の中なのに、土足で入ってきた?!」
「ハンカチで鼻をかむって……その後、ソレどうするの?」
「スーパーで新しい日付の商品が手前で、古いものがその後ろに。これって商売っ気無さすぎじゃ?」

これらはすべて、私が渡英して速攻感じたカルチャーショックです。
それも、ほんの一部の体験談。

海外旅行や留学した先など海外で受ける洗礼、これが「カルチャーショック」です。

カルチャーショックとはその言葉通り、日本にだけいたら分からない外国の文化=カルチャー、その文化があまりにも日本と違い、ショックを受けることですね。

カルチャーショックに関しては、大勢の日本人がいろいろ経験されていることでしょう。

そこで今回は「カルチャーショック」をお題にし、いろいろ紹介しましょう。

カルチャーショックがあまりにも大きなショックにならないよう、対処法も合わせて解説します!

異文化に驚き!カルチャーショックとは?

異文化にふれることでカルチャーショックになることがあります

カルチャーショックは英語で「Cultural Shock」で、日本語と近い表現です。

「カルチャーショック」の英語の使い方は、

I’ve had the experience of a cultural shock.
I’ve experienced a cultural shock.
I’ve had a cultural shock.

となります。どちらも「カルチャーショックを受けた」という意味です。

カルチャーショックは日本人限定のものではなく、世界の人たちにも起こることです。

日本に来る外国人は、どんなカルチャーショックを受けているのでしょう?

  • 自動販売機がどこにでもある
  • 電車で居眠りする日本人
  • マスクをつける日本人

……など。

私たちが生活のなかで普通にしていることが、外国人には驚くべき文化になり、彼らはまさしく日本でカルチャーショックを受けているのです。

特に日本人はよくマスクをしますが、海外ではそうではありません。いまは新型コロナウイルスの影響でマスクをつける人が多くなりましたが、マスクに関する海外事情を紹介します。

ここからは、日本人が海外で受けるカルチャーショックについて話しを進めていきましょう。

日本人が受けやすいカルチャーショックを実例つきで紹介

日本人が受けやすいカルチャーショックの例

留学生活や海外旅行などで日本から離れ、海外の異文化を目の当たりにした途端、ほとんどの日本人がカルチャーショックを受けるのです。 シチュエーション別に“カルチャーショックあるある”を紹介します。

日本人が外国で受けるカルチャーショック。
いったいどんなものがあるのでしょう。

【サービス編】日本ほど親切ではない?

海外のサービス面でカルチャーショックを受ける人も

日本のサービスは、世界一と言っても過言ではありません。

カフェやレストランに入れば、笑顔と丁寧な接客で迎えられます。

そして、当然のごとく出てくるお水。

この日本文化が海外では大変貴重なものと分かり、カルチャーショックを受ける日本人が少なくありません。

ロンドンの中華街には、世界一接客が悪いと有名な”Wong Kei”というレストランがあります。

基本的に、スタッフは客に対し命令口調(汗)で接客をし、 “有難うございます”
”すみません”
という言葉を聞くことはほとんどありません。

そして、お冷や。

海外で食事をするときに、水が自動的に出てくることは少ないでしょう。

still waterとか、sparkiling/fizzy water(炭酸水)をオーダーすることが多く、水にお金をかけたくない人は、tap water(水道水)を持ってくるよう自分からお願いします。

嬉しいカルチャーショックもあります。
食事が美味しい韓国では、キムチやナムルなど副菜を追加で頼んでも無料でサービスしてくれます。

【トイレ編】無料で使えるとは限らない

海外のトイレは有料のところもあるので驚きですね

無料の綺麗なトイレがどこにでもある日本は素晴らしいです。

外国、特に駅や大型ショッピングセンターはお金を払って使用するトイレが多く、小銭がないときは両替してからでないと用を足せないという事態が起こるのです。

海外に行って、これらサービス面に対して最初のカルチャーショックを受ける日本人は多いはずです。

またトイレットペーパーはトイレに流さず近くのゴミ箱に捨てるなどの文化に驚く日本人がいます。

【コミュニケーション編】積極性が大事

ハグが日常的に行われているのでカルチャーショックを受ける日本人も

「ハグやキスが普通」

コミュニケーション編のカルチャーショックといえば、やはり挨拶の違いでしょう。

こちらが日本人でも関係なく、ハグやキスをしてくる外国人に、その習慣は知ってはいたものの戸惑います。

ぎこちなく返す日本人は多いはずです。

「周りを気にしない」

銀行や駅などで次の人が待っていても、スタッフとのおしゃべりに花を咲かせている人が多くいます。

日本人だったら少しでも早く終わらせ、次の人の番がくるよう気遣うところですが、外国人は人と話すのが好きというか、とってもマイペースです。

「意見を言う人の多い」

留学中のクラスでも、旅先のツアーでも、外国人が積極的に質問をしたり意見する姿をよく見ます。

日本ならシーンとするところ、海外では言ったもん勝ちくらいの雰囲気がありその積極性に驚きます。

【食事編】量やチップに違いがある

食事でのカルチャーショックの例は多くの人が経験するでしょう

「チップの習慣」

日本にいるとチップの習慣がありません。

しかし、外国ではよくある習慣であり、どんな場面でどの程度の金額のチップを払うべきか分からないと食事を気持ちよく終えられませんね。

サービス料とはまた別物で、テーブルについてサービスをしてくれた人へのお礼なのでお気をつけください。

「テーブル会計の場合が多い」

日本は食事を終えるとレジで支払いをしますが、海外ではテーブルで会計を頼み、その場で済ませることが多いです。

会計を頼むときも、あからさまに「すみませ~ん!」と呼ぶことはタブーで、スタッフのタイミングを伺って声がけをします。

これが、混んでいるレストランでは結構時間がかかります・汗

「食事の量が多い」

日本食に比べると、イギリスやアメリカの1食の量がとても多いことにショックを受けます。

その上、ペロリとデザートも平らげ、日本人は小食だなと感じざるをえません。

デザートの甘さにも、カルチャーショックを受ける日本人はとても多いのです。

「スーパーで会計前に子どもにフルーツを食べさせる親」

スーパーで小さい子どもがフルーツを食べている場合があります。

これから会計をするものだと知って驚きます。

日本ではどうせ買うからと、会計前に未会計のものを食べるなんて有りえないですね。

【生活編】家のなかは土足で過ごす

家の中を土足で過ごすのはなかなかなカルチャーショックですよね

「デリバリーが全然来ない」

日本の宅配システムはとても素晴らしく、それに慣れていると大きなカルチャーショックを受けます。

例えばイギリスではまだまだ配達のスロットが、朝8時~夕方6時なんて業者が多くあり、商品を受け取るために、有給取れと?1日家にいる?その不便さにジョークかと思うほどです。

何かの修理でもそうです。寒い冬にヒーターがつかなくなっても、翌日・翌々日に業者がくることは当たり前です(保険に入っていても!)。

「家のなかを土足で過ごす、大型犬も」

靴を脱ぐ習慣を持つ外国人もいますが、まだまだ多くの人が家のなかを土足で過ごしています。

外でトイレ入るよね?
ベイビーが床を這いずってますが?
とその衛生感覚に驚きます。

室内犬ではない大型犬も、家のなかで飼うことが多いですね。

留学先のホストファミリーに大きな犬がいることもよくあります。

外に犬小屋を作って飼わないのか聞いたことがありますが、答えは「だって家族だから」だそうです。

「鼻をかむより、すするのがタブー」

人前でしっかり鼻をかむ外国人。

日本人ならそれは避けたくて、ずっと鼻をすすっているところですが、外国ではそのほうが失礼にあたる場合があります。

外国で受けるカルチャーショックの、ほんの一例を紹介しました。

カルチャーショックは、すべてが悪しきものということではありません。

しかし、カルチャーショックがあまりにも大きく留学生活を続けることが困難にならないように、カルチャーショック克服方法を知っておくことも必要でしょう。

異文化でカルチャーショックを受けたときの克服方法

せっかくの海外だから異文化も楽しんで

外国にでて初めて受けるカルチャーショックは、異文化を体験するという貴重な機会を得た結果であり、海外を見ることで海外の良さだけでなく、日本の良さを再発見することにつながることさえあります。

カルチャーショックを受けながらも、海外への滞在を楽しむためにはちょっとした心がけが必要と言えます。

それは、「外国には外国独自の文化がある」ことを改めて意識し、「海外ならではの文化・習慣を楽しむ」という気持ちを持つことです。

海外にいながら、日本を軸にして考え、「日本ならこうなのになんで?」と比べてしまうと辛くなります。

それでは、せっかく海外にでた意味さえ分からなくなってしまいます。

異文化は確実に存在します。”郷に入っては郷に従う”精神を持って時間を過ごすことをお勧めします。

そういった感覚を持つことに加え、 ・行き先の文化を事前に調べ、理解する
・相談できる人を事前に決めておく
といった、事前の準備も大切です。

現地入りしたら、違いを楽しむくらいでいましょう。

カルチャーショックは「この世の終わり」ではないからです。

こうした体験を通して得る知識や体験は大変貴重です!

カルチャーショックを乗り越えて楽しい海外ライフを

カルチャーショックを乗り越えて楽しい海外生活を

カルチャーショックも、あとで思い起こせば、良い思い出になるものもたくさんです。

私も14年前にロンドンに住み始めたときは、イギリス文化にカルチャーショックを体験しました

旅行で訪れたことはありましたが、住んでみるのとは違いました。

周りの日本人とイギリスって~と、よくお喋りをしていました。

ですが、生活するうちに不便なところも含めてイギリスが大好きになりました。

中でも私が一番気に入っているのは、自分がしたいことがあれば絶対できるという感覚を持てる「自由な風土」

他人のすることを尊重しつつ、周りを気にせず自分自身に制御をかけず自分の人生を楽しむ達人がイギリスにはたくさんいます。

このポイントを考えれば、多少の不便はちゃらにできるほどです。

加えて、日本文化の紹介などを通して、日本の良さも改めて感じています。

今度はどの国に旅行してみようか、そうやって訪れる国々でカルチャーショックを受けるかもしれません。

しかし、すべてがあなたの財産になること間違いなしです!