人間生きていれば誰しもが落ち込んだり、不運な経験をすることがあります。身の回りの誰かがそのような状況にいる時は、何か一言声をかけてあげたいと思うものです。
英語学習者であれば、英会話講師や外国人の友人から嫌なことがあったと聞いた時、英語で上手く同情するような言葉をかけることができなかった。という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、英語での 「同情」 に関する表現を、会話で使える例文も混じえてご紹介したいと思います!
「同情する」って英語でなんて言う?
同情している気持ちは、様々な表現を使って伝えることができます。どの表現も同じような時に使えますが、それぞれ言い回しが異なるので、色々なバリエーションを覚えちゃいましょう!
I’m sorry for you.
「sorry」は「申し訳ありません」という謝罪の意味の他に、
「かわいそうで」
「気の毒で」
という意味もあります。
・I’m sorry for 人.
とすると、「〜に対して気の毒に思う」という表現をすることができますし、
・I’m sorry for 出来事.
とすれば、「〜の出来事に対して気の毒に思う」という表現ができます。
例文
A: I studied so hard, but I failed the exam.
一生懸命勉強したのですが、試験には落ちてしまいました。
B: Oh, I’m sorry for you.
それは残念でしたね。
fail失敗する
exam 試験
A: My father passed away last weekend.
私の父が先週末に他界しました。
B; I’m sorry for your loss.
お悔やみ申し上げます。
pass away 死ぬ
I'm sorry to hear that.
「I'm sorry to hear that.」は、「I'm sorry for 〜」と同じような意味で使えるフレーズです。直訳すると 「そのことを聞いて気の毒に思います」 になります。
とても短いフレーズなので、特にアレンジせずに、そのまま覚えてそのまま使える便利な表現です。
例文
A: I broke my right arm, so I couldn't go to the party. 右腕を折ってしまったので、パーティーに行くことができませんでした。
B: I'm sorry to hear that.
それは残念でしたね。
A: I was so sick last weekend. I was going to do a lot of things that I wanted to do, but I was sick in bed the whole weekend. 先週末はすごく具合が悪かったです。色々やりたかったことをやる予定でしたが、その週末はずっと寝込んでいました。
B: I'm sorry to hear that. I hope you get better soon.
それは残念でしたね。早く具合が良くなるといいですね。
sick in bed 病気で寝込む
I feel for you.
「I feel for you.」も「I'm sorry to hear that.」と同様、簡単に使えるフレーズなので、そのまま覚えてしまうと良いでしょう。
これも相手がネガティブな状況にいる時に使える表現で、その心情を理解した上での 「同情する」 という意味になります。
例文
A: I broke up with her yesterday. I don’t know how to get over it.
昨日、彼女と別れました。どう立ち直ればいいかわかりません。
B: I feel for you. Time heals all wounds.
わかります。時が解決してくれますよ。
break up with 〜 〜と別れる
wound 傷
A: My boss yelled at me in front of all of the members of the team. I was so embarrassed.
上司がチームメンバー全員の前で私をどなりつけました。とても恥ずかしかったです。
B: I feel for you. I think he shouldn't have done that in front of them.
同情します。彼はみんなの前でそれをすべきではなかった思います。
yell at 〜 〜を怒鳴りつける
embarrassed 恥ずかしい
should have 過去分詞 〜すべきだった
It must be hard. / It must be tough.
「It must be hard」や「It must be tough」は、何か辛い目に遭っている人に対して同情を示せる表現です。
「hard」と「tough」には、 「しんどい」「辛い」「きつい」 などの意味があります。また、 「must」は「〜しなければならない」 という意味だけではなく 「must be 〜」で「〜に違いない」 という形でもよく使います。
つまり、
It must be hard. / It must be tough.
直訳: 辛いに違いない。
となり、同情しているニュアンスになります。
また、「辛かったに違いない」と言いたい時は、
It must have been hard. / It must have been tough.
となります。
「must be 〜」を「must have been 〜」のように現在完了系を使うことで 「〜にだったに違いない」 となることを覚えておきましょう。
例文
A: I caught the flu. I had a high fever and couldn't do anything for the past 3 days.
インフルエンザにかかりました。高熱が出て、ここ3日間、何もできませんでした。
B: It must be hard.
それは辛いですね。
A: I was lost on the way, and I had no idea where I was at that time because I didn’t have my smartphone. It was so cold, so I thought I couldn’t survive there.
道に迷ったんです、そしてその時スマートフォンを持ってなかったので、自分がどこにいるか見当もつきませんでした。とても寒かったので、生き延びれないかと思いました。
B: It must have been so tough.
それはとても辛かったでしょうに。
on the way 道中で
That's too bad. / That's unfortunate.
「That's too bad.」や「That's unfortunate.」も、何か嫌なことを経験した人に対して 「それは残念でしたね」 とリアクションする時に使える表現です。
「too 形容詞」で「〜過ぎる」という、過剰な状態を表します。つまり 「too bad」で「悪過ぎる」 という意味から 「残念」 というニュアンスを出せます。
「unfortunate」は「不運な」という意味の単語です。「fortunate(幸運な)」に「un」を付けた逆の意味の単語です。 「That's unfortunate.」で「不運でしたね」というニュアンスを表現できます。
fortunately 幸運なことに
unfortunately 不運なことに
もよく使われるので、ついでに覚えておくと良いでしょう。
例文
A: I lost my wallet last week. It was found yesterday though, all of the money was stolen.
先週財布をなくしました。昨日見つかったのですが、お金は全て盗まれてました。
B: That's too bad.
それは残念でしたね。
A: The guy next door was so drunk last night. He was yelling all night. I couldn't sleep at all.
昨夜、隣の人はとても酔っ払っていました。彼は一晩中怒鳴っていました。全然寝れませんでした。
B: That's unfortunate. You leave the share house.
それは残念でしたね。そのシェアハウスを出たほうがいいですよ。
yell 怒鳴る
That's sad.
「That's sad.」は、相手からネガティブなことを聞いた時に、悲しみの同情を示すのに使える表現です。
例文
A: My parents' house is supposed to get demolished soon due to the construction plan of the new city office. I have a lot of memories of the house.
新しい市役所の建設計画のために、私の実家が間もなく取り壊しになる予定です。その家の思い出がたくさんあるんです。
B: That's sad.
それは悲しいことですね。
demolish 解体する
construction 建設
Poor you. / Poor thing.
「Poor you.」や「Poor thing.」は 「かわいそうに」 という同情を表せるフレーズです。
「poor」は「貧しい」という意味だけではなく 「かわいそうな」 という意味もあります。
例文
A: My wisdom tooth hurts. I don't feel like eating anything.
親知らずが痛みます。何も食べる気がしません。
B: Oh, poor you.
あら、かわいそうに。
wisdom tooth 親知らず
hurt 痛む
feel like 〜ing 〜したい気分になる
A: I think I caught a cold from my friend when we went out for dinner the other day, because he had a cough at that time.
先日、友人と夕食に出かけた時に風邪をうつされたと思います。彼はその時咳をしていました。
B: Poor you. Was he wearing a mask?
かわいそうに。彼はマスクをしていましたか?
cough 咳
下記記事では相手に「共感」したい時に使えるフレーズをご紹介しています!ぜひ合わせて覚えていきましょう♪♪
まとめ
いかがでしたでしょうか?中には初めて見た表現もあったかと思います。沢山のバリエーションがあるので、上記の表現を全部覚えるだけでも、ワンパターンではない同情するフレーズが使えるようになります。
いずれも簡単な文章なので、すぐに暗記できるでしょう。
また、これらのフレーズを使う時は、棒読みではなく、感情をイントネーションに乗せて言うことで、相手にもその気持ちが伝わりやすくなります。ぜひ英会話のレッスンでも練習で使ってみてくださいね!
◇経歴
・コールセンターでの日英バイリンガルオペレーター(3年)
・外資系企業(製薬業界)でのテクニカルサポート(2年)
・副業でオンライン英会話の講師(2年)
・東京にて通学型の英会話スクール経営(4年)
・英会話スクールをオンラインに切り替えて運営(現在で約4年)
・英会話講師歴は合計で10年
◇資格
・英検1級
・TOEIC990点
◇海外渡航経験
・イギリス(3ヶ月、短期留学)
・タイ(6ヶ月)、マレーシア(3ヶ月)、台湾(3ヶ月)の滞在歴あり(海外ノマド)
・海外旅行:韓国、マルタ、ベトナム、インドネシア、アメリカ
◇自己紹介
バイリンガル英会話コーチのBobです!ほぼ日本国内で英語を習得してバイリンガルになりました。たまたま始めたオンライン英会話講師の仕事が天職だと悟り、自らの英会話スクールを開校。これまでに200人以上の英語学習者に教えてきました。多くの人たちに英語を好きになってもらい、思いっきり英会話を楽しんでもらえるよう日々活動しています!