IELTSってなに!?留学に必要!?役に立つの!?

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今回は、IELTSについて解説していきます。イギリスやイギリス連邦の国々へ留学を考えている場合は受験が必須になってくるかもしれません。どういったテストなのかご紹介していきます。

IELTSについて

IELTSとは、特にイギリス方面へ留学する際に必要な英語のテストです。海外の大学が留学生に求めるIELTSスコアがあり、そのスコアが取れないと留学ができません。仮に留学までに大学が求めるスコアが取れなかった場合、大学によっては入学より1か月ほど先に別の語学学校へ通うことで点数をまかなうシステムもあります。

満点は9.0点で、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングそれぞれに9.0点満点で点数が出ます。その総合スコアがIELTSの点数で、overallスコアとして出ます。つまり、4技能それぞれの点数と、総合的な点数の5つの数字が出るわけです。

ペーパーテストかパソコンでのテストか、自分の好きな方を選べます。ペーパーテストは書き込みができるため慣れているという方もいますが、パソコンだとライティングの際に修正が簡単であるというメリットもあります。

スピーキングだけは生身の人間を相手に、個人個人別室で行います。英検の低い級では対策をすれば簡単に突破できますが、IELTSはそうはいきません。英語をどれだけナチュラルに話せるかが試されます。

TOEFLとの違い

IELTSは、主にイギリス語圏で使われる留学生向けのテストです。それに対してTOEFLはアメリカ圏で使われる留学生向けのテストです。

IELTSではスペルもイギリス英語になっています。もちろんいろいろな訛りやアクセントがあるためイギリス英語だけしか使われないというわけではありませんが、試験開始前にホワイトボードに書かれる英語のスペルがイギリス英語であるなど、いたるところにイギリス風味を感じることができます。

TOEFLの方はある程度知名度があり、内容を知らなくても聞いたことがあるという方はいます。しかし、IELTSはそれほど知名度がなく、日本ではスコアを言ってもどの程度なのか理解してもらえません。そのため、就職活動のための履歴書を書く際などには、かっこ書きで「TOEIC〇点相当」などと書いておくと良いかもしれません。

ちなみに筆者は履歴書にスコアを書いたものの、面接官からことごとく「何これ」と言われ、調べてもくれないんだと嫌な思いをしました。アドバンテージにならないと書く意味がないので、日本人はIELTSについて無知だという前提でいた方がいいかもしれません。日本ではアメリカ英語しか教えられない国だからか、イギリスで英語が話されていることを知らない人もかなり多いです。

留学に必要なIELTS

イギリス方面への留学に必要なIELTSですが、大学生の交換留学で世界ランキングが東大よりも上に位置している大学の場合、求められるスコアは6.5ほどです。もちろん大学によって違うため一概には言えませんが、9.0点満点だからと言って満点に近い点数を目指す必要はありません。

日本の大学から交換留学生として海外に行く場合、IELTSのスコアは現地の大学が求めているものであれば必須です。しかし、IELTSのスコア以外にも留学までにこなさなければならないことがあります。

こちらも大学によってプロセスは異なるためあくまで一例ですが、私の場合は所属していた日本の大学が求めるレポートを何回か書かなければなりませんでした。なぜ留学したいのかなどを書く、いわゆる志望書のようなものです。もちろん英語で書きます。

これらのレポート以外にも、英語での面接がありました。留学の少し前だったので後半のプロセスになります。行ったこともない大学の敷地で待っていた見たことのない外国人の方が面接官で、面接が終わったら外で待っている生徒に内容を一切もらしてはならないと固く注意されました。

その面接内容は、その時の時事問題について英語で意見を言うものでした。昔のことなのですが、尖閣諸島問題についてどう思うかとか、円高・円安について説明してくださいとか、小沢チルドレンについての意見を述べてくださいといった内容です。

よって、交換留学をするならIELTSなどの現地の大学が求める資格に加え、その時自分が所属している日本の大学の要求もすべてクリアしなければなりません。

IELTSの勉強方法

IELTSの勉強方法は、人によって合うものと合わないものがあると思います。

私も大学の後輩から留学センターを通じて勉強法を教えてくださいと言われたことがありますが、正直、当時少なかったIELTSのテキストを解いただけだったので何も教えることがありませんでした。

しかし、今ならIELTSのテキストも随分充実してきており、大きな本屋さんなら英語の棚を見るとIELTSの文字がズラリと並んでいるのを見かけます。そのため、ある程度対策もしやすくなっているのではないでしょうか。

初めてのIELTSなら

初めて受験するなら、まずは英語の4技能をすべて網羅しているテキストを購入することをおすすめします。そこで基礎を固め、IELTSの形式などを頭に入れましょう。

どういったテストかわかれば自分なりの対策も見えてくると思います。隙間時間を使うならスマホのアプリも優秀です。私は今mikanというアプリを使っていますが、無料で使えるテキストもあり語彙力強化に役立ちます。IELTSのテキストもありました。英単語は今まで紙に書いて覚えていましたが、スマホアプリの機能を使った方が私には合っていることがわかりました。

書くよりかなり早く覚えられることにびっくりし、ちょっと使うだけで100語、200語覚えています。こういったアプリを試すなら、最初は無課金で有料テキストがお試しで使える期間を有効利用し、気に入ったら課金することをおすすめします。

リーディングが苦手なら

ある程度ベースが固まったら、自分の弱点をカバーすることをおすすめします。例えばリーディングが苦手なら、IELTSのテキストのうちリーディングに特化した2冊目となるテキストをやり込みます。

リーディングは1度解くと文章の内容を覚えてしまうためなかなか2回目が解けないため、問題量が多いテキストがおすすめです。語彙力がないといくら文脈から推測しようとしても内容がつかめなくなってしまうため、同時に単語帳などでIELTSに出やすい単語を優先的かつ効率的に覚える必要もあります。

ライティングが苦手なら

ライティングが苦手な方は、書き方さえわかれば後は自分がどのようなプロットを思い浮かべるかどうかにかかってくるため、英語力というよりはあらゆる情報収集や自分の意見を書く練習をすべきだと思います。

ニュースを幅広く見たり、それに関して自分はどう思うか書き出してみるといった習慣をつけてみてください。構文がわからない方は英文がめちゃくちゃになってしまうため、SVOCの基礎から文法を学び直すことも視野に入れてみてはいかがでしょうか。

また、ペーパーテストを受験する予定の方は書き直しが大変なため、筋書を紙の端に書くことに時間を費やすことがポイントです。テスト本番では周りが鉛筆を走らせるかもしれませんが、その音をプレッシャーに感じないよう心構えをしておくと良いでしょう。

リスニングが苦手なら

リスニングが苦手な場合は、徹底的な音慣れが必要です。IELTSの問題に沿った解き方を練習するのももちろん良いのですが、それではつまらなくてすぐ飽きてしまったり、集中力が続かないという方にはYouTube動画をおすすめします。

そんなに難しい音源は必要ないため、イギリス人が英語学習者向けに配信しているチャンネルがおすすめです。以下のチャンネルは、今私も聞いているものです。

・English Like A Native
・Luke’s English Podcast
・PAPI English

慣れてくると、英語学習者向けではない一般のイギリス人が配信している普通のYouTubeも楽しめるようになるので、より楽しみながら何時間でも見られます。

スピーキングが苦手なら

スピーキングと言えば英会話スクールを利用することを思い浮かべる人が多いと思います。お金に余裕がある場合は利用する手もありますし、IELTSコースを取ればより効率的でしょう。

それ以外の方法では、無料の言語交換アプリを利用する方法もあります。私は後で振り返ってみてなぜ英会話をやっていないのにスピーキングのスコアが高かったのか、意外なところからわかったことがあります。

それは、お風呂で無意識にイギリス人と街で出会ったらと妄想をしていたことです。頭の中で相手が英語を喋り、私も英語を喋って都合の良い会話を繰り広げていて、それが癖のようになっていました。

もともと音を真似ることが得意だったため、声に出さなくても英会話ができるようになったのかもしれません。ちょっと特殊な例かもしれませんが、なかなか英語を話す人が身近にいなくてスピーキング練習ができないという悩みは多いので、私の場合はひとりでも練習になったと伝えておきます。

まとめ

IELTSは、イギリス英語を使う国へ留学することを検討しているなら対策を考える必要があります。費用は高いのでできれば一発で留学先が提示するスコアを取りたいところ…。

満遍なく英語を勉強しないといけないため努力が必要ですし、大学が求めるスコアが取れたからといって英語がわかるようになるわけではなく、現地でまったく歯が立たないということはよくあります。継続的に学習できるよう、勉強を習慣づけることも大切ですね。

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