セブ島での生活費ってどのくらいかかるの?旅行・留学に向けて

セブ島, 生活費, ネイティブキャンプ

留学・旅行先として人気のフィリピン・セブ島

フィリピンの人気リゾート地セブ島は、美しいビーチやマリンスポーツが楽しめて、さらに緑が多く自然の中でのんびりできる人気のエリアです。近年のセブ島は、旅行先としてだけでなく、フィリピン最大の語学留学の地としても人気で、日本人留学生が年々増加傾向にあります。今回はそんなセブ島の生活や人気の理由について詳しくご紹介したいと思います。

フィリピン・セブ島の物価

セブ島が人気のある理由の1つとして、物価の安さが挙げられます。欧米などに比べて航空券が安いのはもちろん、現地での滞在費や生活費も安く、滞在が長ければ長いほど差が出るポイントです。留学の場合、学費も安い割には生活環境や娯楽施設も充実していて、勉強にも集中できる環境が整っています。実際にセブ島の物価は日本の約1/2~1/3くらいです。家賃、食費、交通費など全体的に生活にかかる物価が安く、コストを大幅に削減できるので、日本から移住される方の数も増えています。

家賃

滞在費の中で一番大きな比率を占めるのが家賃です。日本人が住むのは外国人向けのコンドミニアムがメインとなります。 プール、ジム、駐車場など、生活に必要なすべての設備が揃っていて非常に便利です。日本では夢のまた夢ですが、セブ島ではこうしたコンドミニアムでも、1人用であれば家賃は1ヶ月たったの40,000円ほどです。深夜も含めて24時間体制でガードマンが常駐しており、セキュリティもしっかりしているので安心して暮らすことができます。

食費

食費も生活費が安く抑えられるポイントになります。例えば、週に一度ショッピングモール内のスーパーで食材を買い込んで自炊をすれば、1ヶ月約25,000円ほどです。基本的に食材も日本に比べて安く、米や卵などは日本に比べて約1/2の値段ですし、マンゴーやバナナといった果物は1個50円~60円ぐらいからと非常に安価です。外食する場合も、カレンデリアと呼ばれるローカルの食堂で食べれば一食約300円です。もちろん現地のスーパーより高級な日本のスーパーで食材を購入して、日本食のメニューばかりを続ければ食費はかなり嵩んでしまいますし、日本食レストランは、日本と同じ価格かそれ以上になりますので注意が必要です。

交通費

セブ島では電車が通っていないので、主な交通手段としてはバスやジプニーとなりますが、旅行や留学などの短期滞在の場合は、基本的にタクシー移動になるでしょう。タクシーと言っても初乗りで約100円ほど、1時間乗っても約1,000円なので気軽に乗ることができます。セブ島での滞在に慣れてきた方は、現地の人がよく使うジプニーもおすすめです。こちらは初乗り約35円とさらに格安です。

光熱費

日本よりは若干安いですが、フィリピンの電気代はアジアで最も高い国の1つだと言われています。フィリピンの年間平均気温は27度ととても暑いので、クーラーを頻繁に使用します。1ヶ月の電気代は約5,000円ほどと考えておけば良いと思います。一方で、水道代は1ヵ月たった500円と非常に安いです。しかし日本と比べると水圧が低く、飲み水としては利用できません。従って、料理などのために1リットルで50円ほどの水を購入するのが通常です。

通信費

インターネットはWi-Fiを利用することが多いと思いますが、月に約3,000円ほどで利用が可能です。フィリピンでは一般的にインフラの状況は悪く、大雨や風が強い日には電波が悪くなることがあり、セブ島の中でもエリアよって回線がほぼ繋がらない場合もあります。セブ島に滞在する上でインターネットは重要なインフラなので、もしコンドミニアムを内見する際には、繋がりやすさや速度を確認しておいたほうがいいでしょう。また、携帯電話は日本のように月額払いではなく、フィリピンでは使用するデータ量をその都度購入して利用するプリペイド式が主流です。携帯キャリアによるセールスプロモーションなどの割引も多く、オンラインで購入して使用することができます。

ビザ更新費

現地で就労ビザを取得したり、長期滞在ビザを所持している方は必要ありませんが、観光ビザで滞在する場合は数ヶ月ごとに更新が必要です。2回目の延長は1人約18,000円と高額ですが、その他は10,000円ほどです。2ヶ月ごとにビザを更新して、仮に1年間1度も出国することなく滞在したとしても、かなり大きな額が必要になります。一度でも出国すると観光ビザはリセットされてしまいますので注意が必要で、このビザの更新費が意外と負担になってくる形になります。

セブ島で賃貸物件を探す方法

短期滞在であればホテルでの宿泊でも問題ありませんが、中長期の滞在や留学になってくると、住まいを借りる必要があると思います。住居探しに関する不安や疑問は、セブ島に滞在したいと思っている人が抱える大きな悩みではないでしょうか。日本人の場合、生活に必要な家具一式があらかじめ備えられているコンドミニアムか、家具が揃っていてルームサービスも受けられるサービスアパートメントでの滞在が良いでしょう。日本でマンションやアパートを借りる場合は不動産仲介会社を通して賃貸契約を結ぶことが多いですが、フィリピンではそもそも不動産会社がかなり少なく、その数少ない不動産会社も店舗を構えているところが少ないという特徴があります。その代わりに、エージェント登録をしている個人が、不動産の仲介業をしているというケースが多くみられます。この状況を踏まえて、セブ島で賃貸物件を探す際の方法をいくつかご紹介します。

日本の賃貸物件サイトを利用する

日本が運営するサイトで、物件探しから契約まですべて日本語での対応が可能です。会社によっては賃貸契約の方法から移住などのサポートまでしてくれるところもあるので、英語が苦手な人にとって利用しやすい方法です。その反面、日本の企業が取り扱っている物件なので数が少なく、仲介手数料も比較的高めに設定されています。投資物件でなく、賃貸物件を扱う日本の会社は少ないのが現状なので、気に入った物件がみつかったらすぐに予約を入れた方が良いでしょう。

現地の賃貸物件サイトを利用する

現地のサイトなので、セブ島にある数多くの物件が掲載されています。安いアパートから外国人がよく住むコンドミニアムやサービスアパートメントなど、バリエーションも豊富で仲介手数料も安く抑えられます。しかし、サイトは全て英語表記で、契約なども全て英語でやることになりますので、初心者の方にとってはややハードルが高いかもしれません。加えてフィリピンのお国柄として、連絡しても返信が返って来ないといったこともしばしば起こります。オーナーとのやり取りには忍耐と根気も必要であるということも覚えておくといいでしょう。

現地で物件を探す

フィリピンではよく行われている方法ですが、ネットで物件の目星をつけたり、現地で見かけた良さそうな物件を直接内見する方法です。日本人には意外ですが、街中でも良さそうな物件があれば、入り口の受付に声を掛けて内見を依頼すれば、直接自分の目で物件の確認ができます。その日に内見が出来るかどうかはオーナーの都合もありますが、写真やサイトではなく、しっかりと自分で確認できるのは安心です。もちろん直接探せば仲介が入らず、賃料や契約期間の交渉もしやすいので、費用負担の少ない方法です。ただし、当然物件を所有するオーナーはフィリピン人なので、英語でのやり取りが必要です。

セブでの生活のリアル

セブ島は美しい海と自然に囲まれているリゾートで、ショッピングモールやレストラン、観光スポットも集まっています。物価が安くて住みやすい上に、留学先としても人気ですが、実際の生活はどんなものなのでしょうか。ここではすこし不便なところやデメリットなど、リアルな生活をご紹介します。

衛生面

フィリピンは日本のようにきれいではありません。水道水が飲めないのはもちろんですが、氷にも注意が必要です。水を飲む時は必ずミネラルウォーターを飲んでください。もっとも多いのが食中毒で、屋台やローカルレストランでの食事はとくに注意してください。また、中心部は道路が舗装されていますが、郊外に行くほど舗装されておらず、交通量が多くて常に砂ぼこりが舞っているような状態です。街並みや景観も欧米のような美しさではありませんし、人通りの多い場所ではストリートチルドレンも多い状況です。

インフラ面

先にも述べましたが、フィリピンのインターネット環境は良くありません。語学学校や宿泊施設ではWi-Fiがつながりますが、 速度は遅めで、時間帯によってはWebページでさえなかなか表示されないこともあり、ストレスとなります。スコールや雷などの悪天候によって、Wi-Fiが落ちることもあり、数時間使えないケースもあります。また、多くの人が不便に感じるのが、シャワーやトイレの水圧です。多くの人が利用する時間帯には非常に弱くなり、お湯が出なかったり、水しか出ないといったようなこともあります。生活リズムを少しずらしてシャワーを浴びるといった工夫が必要です。また、トイレでは日本のようにトイレットペーパーは流せません。流してしまうと詰まってしまうので、備え付けのゴミ箱に捨てる必要があります。

暑さ

東南アジア全般に言えることですが、フィリピンも湿気が多く暑いです。セブ島はマニラに比べれば快適ですが、年中25℃~33℃程度と暑いため、夏バテや風邪にかかりやすいです。体調を壊しやすい原因はエアコンによる冷えで、暑い地域だからこそ学校やショッピングモール、飲食店などどこに行ってもエアコンがガンガンに効いていますので、冷え性の方は長袖を持っていくと安心です。

治安

セブ島はマニラなどの地域よりは良いですが、東京よりも治安が悪いです。基本的に夜道や人通りの少ない道での警戒心はどこに行っても必要で、治安の悪いエリアや夜のひとり歩きは避けたり、財布はカバンに入れて持ち歩くなど、海外旅行で基本とされることは守る必要があります。

留学

セブ島には語学学校がたくさんありますが、リゾート地であるがゆえに、遊ぶ回数も増えて出費もかさんでしまう傾向があります。そもそも短期の息抜きを目的として留学している人もいるので、誘惑の多い環境であることは理解しておきましょう。平日は勉強に集中して週末に遊ぶなど、勉強とのバランスをうまく取りましょう。セブ島では自分を律しながら生活しないと怠けてしまいやすいです。

まとめ

自然に囲まれたリゾートであり、物価も安いセブ島。移住や旅行先としてもおすすめですし、英語を学ぶための留学先としても人気です。フィリピン人の英語は日本人の英会話初心者にとっては聞き取りやすいというメリットもあります。環境面では先進国に劣る点が多くありますが、想像よりも不便がなく、きれいで快適だったという声も多く聞かれます。事前に情報をしっかり入手して、ぜひ前向きに検討してみてください。

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