
フィリピン人は英語が話せることで有名ですが、実際に何割の人が話せるのでしょうか?
「フィリピン英語は訛りがあるのでは?」「アメリカやイギリスの英語とは違うのでは?」と、フィリピン人のリアルな英語力が気になりますよね。
そこで本記事では、フィリピン人の英語力について詳しく解説します。フィリピンへの留学や旅行を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
- フィリピンとはどんな国?英語との関係を簡単に解説
- フィリピンの何割の人が英語を話せる?
- フィリピン人の英語のレベルや特徴は?
- フィリピン英語はアメリカ英語・イギリス英語どちらに近い?
- なぜフィリピン留学が選ばれているのか?
- まとめ
フィリピンとはどんな国?英語との関係を簡単に解説
はじめに、フィリピンという国の概要について解説します。
フィリピンは約7,100もの島々からなる島国で、東南アジアに位置しています。
日本からフィリピンへは成田国際空港や関西国際空港から直行便が就航しており、4〜5時間でセブ島やマニラといった主要都市へアクセスすることができます。
フィリピンはかつてスペインやアメリカから植民地支配を受けていました。そのため、今でもスペインやアメリカの文化の名残がいたるところに見られます。
特に19世紀末から20世紀前半のアメリカ統治時代には教育言語が英語となり、アメリカから1000人以上の英語講師が派遣され、一気にフィリピン国内での英語の使用率が高まりました。
1946年に独立した後は、英語力を活かしたサービス業やリゾート地での観光業にも力を入れ、経済成長を続けています。
ASEAN+3マクロ経済研究所(AMRO)による見通しによると、経済成長の指標となるフィリピンの国内総生産(GDP)の2024年成長率は6.3%であり、これは中国やカンボジア、インドネシアなどを抑え地域内で第一位の成長率となっているほどです。
英語の留学先としてのフィリピンは、1990年代後半に韓国国内での英語需要の高まりを受けて語学学校が展開し始めたことが起点とされています。
その後、日本でも2010年代から留学先としての人気が出始め、現在では台湾やモンゴル、ベトナムなどアジア各国からも留学生が訪れる人気の留学先となりました。
フィリピンの何割の人が英語を話せる?
フィリピンでは英語とフィリピン語の2種類が公用語として使われているため、約9割の人が英語を話せるといわれています。
フィリピン人は生まれた地域の言葉を母語として身につけますが、フィリピンには約80の地域言語があるともいわれており、異なる出身地同士の人が意志疎通をする際には英語を使うことが一般的です。
フィリピンの公用語にはフィリピン語という言語もありますが、フィリピンでは英語が広く使われていることもあり、共通言語としては英語が使われることの方が多いようです。
なぜそこまでフィリピンで英語が広く使われているのかというと、以下のような理由があるからです。
フィリピンでは、公立学校でも小学校1年生から1日1時間の英語の授業があり、小学3年生になると、英語を使って算数や理科など他の教科を学ぶようになります。
生活の中で目にするテレビやゲーム、映画、新聞、街の看板や標識などが全て英語となっているため、日常生活そのものが英語学習の機会になっている状況にあります。
フィリピンの子供達の小学校1年生修了時点での英語力は、Reading と Writing では日本の中学3年生程度、Speaking や Listening においては日本の高校生程度に相当すると言われています。
またフィリピンでは、英語が話せる=就職の選択肢が広がるという図式が広く認知されています。
英語力があれば、国内で英語教師やコールセンター職員などの仕事を得やすくなりますし、アメリカやカナダ、イギリスなどの国外で働いて高給を得られる可能性も高まります。
そのため、小学校3年生から始まる英語を用いた授業では、数学や理科といった教科科目だけでなく、書類作成などのビジネス英語の基礎トレーニングも同時に行われています。
フィリピン人の英語のレベルや特徴は?
フィリピン人の英語力は世界的にも高く評価されており、世界最大の成人の英語能力ランキングである EF のEPI英語能力指数(https://www.efjapan.co.jp/epi/)では、2023年度のフィリピンは世界第20位、アジアではシンガポールに次いで第2位という高い成績を出しています。
フィリピン人の英語には訛りがあると言われることがありますが、実際に訛りはあります。フィリピン英語には公用語であるフィリピン語の影響が見られ、「f」の音が「p」に近い音になったり、「b」の発音が「v」に聞こえたりします。
とはいえ、英語のネイティブスピーカーでも出身地によって訛りがあることは普通ですし、イギリス英語とアメリカ英語ではアクセントや発音だけでなく使う単語すらも異なっていたりします。
また世界の英語人口の約8割は非ネイティブスピーカーといわれており、そういった世界中の英語話者がみんな揃って「完璧で訛りのない英語」を話しているわけではありません。
フィリピン英語に限らず、「英語は話し手のバックグラウンドによって多少の訛りがあるのが普通」と考えると英語習得がよりスムーズに進むのではないでしょうか。
なお、フィリピン人は母国語ではなく第一外国語として英語を学びます。その影響もあり、フィリピン人の英語には以下のような特徴があると言われています。
フィリピンの英語講師も基本的には同じような特徴を持っているといえますが、採用に際して
「四年制大学卒であること」
「TESOL(英語を母国語としない方向けの英語教授法)の有資格者であること」
といった厳しい基準を課されていることが一般的で、よりネイティブスピーカーに近く流暢な英語を話す方が多くなります。
またフィリピン人の英語講師は自身も第二言語として英語を習得してきているため、英語を学ぶ人のつまづきやすいポイントや学習中の悩みなどをよく知っており、同じく第二言語として英語を学ぶ留学生に英語を教えるのが上手だと言われています。
フィリピン英語はアメリカ英語・イギリス英語どちらに近い?
フィリピンはアメリカ統治時代の名残が強く残る国であり、使われている英語もイギリス英語ではなくアメリカ英語となります。
学校でアメリカ英語を第二外国語として学ぶため、文法知識もしっかりしており、発音もアジアで一番美しいといわれていますが、先述したとおりフィリピンの英語には独特の訛りがみられます。
フィリピン人それぞれの出身地や受けた教育によっても話す英語には違いがありますが、コールセンターや英語講師などの仕事に就いている人の場合、日頃から意識してアメリカ英語ネイティブスピーカーの発音に近づけて話しています。
なぜフィリピン留学が選ばれているのか?
ここまで、フィリピン人の英語力について解説してきましたが、フィリピン留学は英語学習者にとても人気があります。
アメリカ、オーストラリア、カナダについで、2019年時点では日本人留学生の多い国の第4位であったほどです。
このようにフィリピンが留学先として人気があるのは、フィリピン留学に以下のような特徴があるからだと言われています。
アメリカやカナダなどに比べるとフィリピンは物価が安く、人件費も抑えやすいために語学学校費用も安くなっています。
さらに、日本からの飛行時間も欧米に比べると短く、直行便であれば4〜5時間で着いてしまいます。
渡航費をLCC(ローコストキャリア)で抑えるという選択肢もあり、総じて留学費用を安くまとめやすいというのがフィリピン留学の特徴です。
またフィリピン留学ではマンツーマンレッスンがメインとなっており、受講できるレッスンのコマ数自体も欧米への留学と比べると段違いに多いのも特徴です。
欧米への留学では午前中が英語レッスン、午後になるとフリータイムやアクティビティというカリキュラムが多いですが、フィリピン留学では朝から夕方、場合によっては夜までびっしりとレッスンをするのが一般的です。
日本とフィリピンの時差は1時間となっており、欧米と比べるとほとんど時差がないことも特徴で、ビジネスの合間に留学をしていてクライアントと連絡をとりつづけたい方や、留学中でも友達や家族とやりとりをしたい方には大きな魅力となっています。
留学前後の時差ボケが少ないので、帰国後すぐに日本での日常生活に戻れることもメリットです。
こういったフィリピン留学の特徴が広く知られるようになり、以下のような留学生のニーズともマッチするようになりました。
こういった背景によって、フィリピン留学をする人の数は増えつづけてきたというわけです。
まとめ
フィリピンの英語について深掘りしてご紹介してきました。
フィリピン英語はアメリカ英語に近いが人によって多少の訛りがあることや、フィリピン人の英語講師はアメリカ英語を教える事にかけてはプロフェッショナルであることなど、色々と知っていただけたのではないでしょうか。
フィリピンへの留学を検討している方だけでなく、オンライン英会話でフィリピン人講師のレッスンを受講しようか迷っている方などにとっても、ご参考になれば幸いです。
◇経歴(英語を使用した経歴)
高校時代にイギリスへ短期留学。
大学院進学の傍ら、TOEICスコアアップや海外留学、海外旅行を経験。
社会人生活を経て、現在は英語に関するWEBコラム記事を執筆中。
◇資格
TOEIC900
◇留学経験
・ロンドン:2週間 Harrow School
・ハワイ島:2週間 Universal English Academy
・バレンシア:3週間 don Quijote Valencia
◇海外渡航経験
留学:イギリス、ハワイ、スペイン
旅行:イタリア、チェコ、アメリカ、メキシコ、韓国、モロッコ、フランス、デンマーク、フィンランド、スイス、ハンガリー、ベルギー、オーストリア
◇自己紹介
ラジオ基礎英語をきっかけに英語の世界へ。理系専攻ながら英語を磨き、留学や旅行で色々な国を訪れた。結婚を機にWEBライティングを始め、現在は二児と共に英語ライフを楽しんでいる。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.