留学にTOEFLは必要?試験概要や学習のポイントを徹底解説

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今回は、英語の試験TOEFLについて解説していきます!TOEFLというとアメリカ留学との結びつきを思いつく方も多いと思いますが、実際は必須なのでしょうか。これから受験を考えている方のためにおすすめの学習方法も後半に記載していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

留学とTOEFL®の関係性

アメリカなどへの留学にあたり、TOEFLの受験が必須となっていることがあります。留学の種類やプログラム内容によってTOEFLの必要性は変わりますが、必要とされている場合には理由があります。

留学にTOEFL®がなぜ必要なのか

TOEFLは、Test of English as a Foreign Languageの略です。英語を母語としない人が英語圏に留学する際に必要なテストになっています。語学留学であれば必要ないことも多いですが、交換留学などでは現地の大学で英語で授業を受けてこられるだけの英語力があるかはかる役目を担っています。よって、偏差値の高い大学へ行けるかどうかがTOEFLの結果次第で変わることもあります。

TOEFLは留学生向けの内容となっているため、特徴的なのはよりアカデミックな内容に特化していることです。仕事をしに海外へ行くわけではないため、ビジネス英語を学習するのは非効率というわけです。

テスト時間は4時間で、パソコンで受験します。リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能が問われ、それぞれの配点は30点、合計で120点満点です。

イギリスやイギリス連邦へ留学するなら後で解説する別の試験の方が向いていますが、アメリカへ留学したいならTOEFLが適切です。他の国への留学にも使えることはありますが、イギリスやイギリスの息がかかった国へ行くのにわざわざアメリカ英語の試験を受ける必要はありません。

交換留学生として留学できるようになるには少なくとも61点が必要とされますが、入学基準スコアは70~80点の大学がボリュームゾーンとなります。

他の英語試験(TOEIC®, IELTSなど)との比較

TOEICは、ビジネス英語に寄せた作りとなっているテストです。しかし、未だにリーディングとリスニングしかなく、受動的なところしかテストされないため自分から書いたり話したりする能力は無視されています。そもそもTOEICができたのは1970年代に日本の経団連や通産省がアメリカのNPOに依頼して作ってもらったものという点も考慮しなければいけないでしょう。世界的な知名度はなくアジア圏のごく一部でしか受験されていませんし、留学の際に効力を発揮するものではありません。

しかし、日本では就活の際に企業がTOEICの点数を重視し、4技能をはかってくれるTOEFLやIELTSは知らないという面接官も多いです。そのため就活生はより英語に対して受動的となり、日本の英語教育の悪い面が続いています。この体制が近年になってもなぜか崩れないため、英語を話せなくてもTOEICの点数さえ良ければ雇ってもらえる率が高くなる現象が見られます。

IELTS

IELTSはイギリス留学をする際に必要となるもので、TOEFLのイギリスバージョンと言うのがわかりやすいでしょう。今はアメリカでもIELTSのスコアを採用してくれる大学が増えましたが、まだ利用できないところもあるので注意が必要です。

TOEFLと違い、IELTSではペーパー試験かパソコン試験か、受験方法を選べます。また、スピーキングは生身の面接官と行うためより実践的なスコアが出ます。筆者がスピーキングテストを受けた際は、面接官が録音器具を持っていました。相手の表情があるとパソコン相手より話しやすいと思いますが、緊張して逆に苦手という方もいるかもしれませんね。

IELTSの点数は、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング共に9.0点満点で、これらの総合スコアも9.0点満点で出ます。

あくまで目安ですが、IELTSとTOEFL、英検、そして2技能しかはかられないためなかなか換算が難しいとは思いますが、TOEICの換算表を以下に記しておきます。TOEFLを受験したことがなくても、TOEICや英検を受験したことがあれば大体のスコア予測ができます。

英語スコア換算表

IELTS:7.0

TOEFL iBT:90 – 99

TOEFL PBT/ITP:577 – 597

TOEIC:870 – 970

英検:1級

IELTS:6.0~6.5

TOEFL iBT:79 – 89

TOEFL PBT/ITP:550 – 573

TOEIC:820 – 870

IELTS:5.5

TOEFL iBT:71 – 78

TOEFL PBT/ITP:527 – 547

TOEIC:740 – 820

英検:準1級

IELTS:5.0

TOEFL iBT:61 – 70

TOEFL PBT/ITP:500 – 523

TOEIC:600 – 740

IELTS:4.5

TOEFL iBT:51 – 60

TOEFL PBT/ITP:467 – 497

TOEIC:550 – 600

英検:2級

引用:https://www.iccworld.co.jp/info/test/ielts-toefl

TOEFL ITP®とTOEFL iBT®の違いは?

上記の換算表にもありますが、TOEFLには実は2種類あります。それぞれの違いをご紹介しましょう。

まず、TOEFL ITPテストから説明します。こちらは学校や企業などの団体に所属している人が受験できる英語のテストです。ペーパー版もありますが、こちらはマークシートなのでライティングの力が試されません。

一方TOEFL iBTテスト個人で受験するタイプになります。ライティングとスピーキングがないため、TOEICに近い要素を含んでいます。

スコアの使い道と留学への応用

では、TOEFLのスコアの使い道についてもう少し深掘りしましょう。留学をする場合は大学が求めるスコア以上の点数を取らないとそもそも渡航できません。留学したい大学のスコア要件をチェックし、そのレベルまで英語力を上げる必要があります。

大学、大学院進学の際のスコア要件

海外の大学や大学院へ進学したり、交換留学生として行く際にはスコア要件を確認する必要があります。例えば交換留学の場合、日本の大学で勉強しつつTOEFLやIELTSで目標スコアがとれるよう勉強していきます。手続きも同時進行していきますが、仮に目標スコアに届かなかった場合はその大学を諦めて別のレベルの低い大学に変更するか、以下で説明する条件付き入学制度を利用するかの2択になります。

条件付き入学制度について

条件付き入学制度とは、TOEFLやIELTSのスコアが大学が求めるスコアに足りない場合に、語学学校などで英語を学んでレベルが上がったら正規の学生として迎え入れますというものです。

ある意味、早くから語学学校へ行けて英語力を上げられるため喜ばしいように思えますが、一部の大学を除いて大学が提示するスコアに届かない限り永遠に入学できないことになります。これでは語学留学をしに行っただけで終わってしまうため、できる限り日本にいる間に英語力を満足に伸ばしておかないといけません。

スコアの有効期限について

TOEFLのスコア有効期間は、テスト日から2年間です。つまり、留学する2年以上前に目標スコアがとれたとしても意味がないのです。英検と違ってスコアに有効期限があるのは、それだけ留学では現時点でのスコアが重視されるからです。

TOEFLの有効期限が切れると、Official Score ReportsとTest Taker Score Reportの発行もできなくなります。必要であればまた受験しなおす必要があるでしょう。

おすすめの語学留学先

TOEFLの点数を上げるための語学留学を考えているのであれば、そのスコアが活かせるアメリカへの留学が良いでしょう。

交換留学をするために語学留学をするというのも費用や時間がかかるものですが、英語の環境に浸りたい方や、英語圏以外から来る世界中の学生とのコミュニケーションを持ちたい方にとっては良い方法です。アメリカの団体がTOEFLを作成しているので、語学学校でTOEFLに特化したプログラムを用意しているところも多いのが魅力的でしょう。

留学前のTOEFL®対策

では、留学前のTOEFL対策のうち、効果的な勉強法についてご紹介します。

効率的な勉強法

英語の勉強法には合う合わないがありますが、TOEFLに関しては4技能すべてが試されるわけなのですべてを満遍なく勉強する必要があります。しかし、アカデミックな内容に特化しているためビジネス英語を学ぶ必要はありません。効率を最優先するなら英会話スクールの中でTOEFLコースを選択するのもアリです。

また、コンピューターを使ってのテストになるため、パソコンの操作に慣れていない方はスマホやタブレットと違った操作感に慣れておくと良いでしょう。

決して安いテストではないため、効率的に勉強してできる限り一発で目標スコアまで英語力を伸ばせるといいですね!

まとめ

TOEFLは、アメリカへの留学には欠かせないと言っても過言ではないテストです。英検やTOEICに比べると、留学すると決めた人しか受験しないようなテストなので知名度はそこまでありませんが、世界的に有名なテストです。自分の英語力が数値化されると勉強へのモチベーションも上がるので、どんどん上がっていくように努力したいところですね。

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