学校や職場、イベントなどで英語のスピーチを任された時、「英語でスピーチなんて難しい…どうしよう!」と困ってしまう方も多いのではないでしょうか。
難しいイメージのある英語のスピーチですが、定番の言い回しやフレーズを知っていれば、聞き手の心を掴む上手なスピーチができるようになります。
今回の記事では、そんな『英語のスピーチに使えるフレーズ』をまとめて紹介していきます。どれもスピーチに活かせる便利な英語表現なので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
英語のスピーチの準備
英語のスピーチを成功させるには、事前の準備が大切です。まずはスピーチを準備する際のステップを見ていきましょう。
①スピーチの目的を明確にする
最初に、スピーチの目的をハッキリさせることが重要です。
何のためにスピーチをするのか、スピーチを通して何を伝えたいか、聞き手にどのような行動喚起をしたいのかなど、目的を明確にしましょう。目的が明確になれば、スピーチの方針が定まります。
②聞き手を把握する
次に、聞き手となるのはどのような人たちかを整理しましょう。
どのくらいの年代で、どのようなことに興味関心があるか、また知識はどのくらいあるのか等を把握し、聞き手に合わせてスピーチを考えます。
③主要なポイントを絞る
次に、スピーチのメインとなるポイントやアイデアを3〜5つに絞ります。たくさんありすぎると主張が伝わりづらくなるので、主要なポイントを絞ることが重要です。
④スピーチの構成を考える
スピーチの目的とメインアイデアが定まったら、構成を考えましょう。
スピーチの基本構成は、【①導入→②本論→③結論】です。
まずは導入で聞き手の注意・関心を引き、スピーチの概要を提示します。その後に本論で主要なポイントを詳しく説明し、最後の結論で主張をまとめます。この3段階で構成すると、論理的かつ分かりやすいスピーチになります。
⑤ストーリーテリングを盛り込む
スピーチの中に具体的な事例やエピソード、個人的な体験を盛り込むと、聞き手がより理解しやすく印象にも残りやすくなります。
⑥必要であれば視覚資料を用意する
必要であれば、パワーポイントなど視覚資料を用意しましょう。
⑦練習する
スピーチ原稿ができたら、何度も練習をして自然に話せるように準備しましょう。
慣れてきたら、録音をして自分で見直したり、友人や家族に聞いてもらったりするのがおすすめです。何度も話すうちに自信を持ってスピーチができるようになりますよ。
始まりで使うフレーズ
ここからは、英語のスピーチで使えるフレーズ例をいくつか紹介していきます。まずはスピーチの始まりで使う表現を見ていきましょう。
スピーチの始まり部分では、挨拶、感謝の気持ち、自己紹介を盛り込みます。
こんにちは、みなさん。
日本語でのスピーチ同様、英語のスピーチでも始まりは挨拶からであることが一般的です。時間帯に合わせて、朝であれば「Good morning」、夜であれば「Good evening」と調整します。
スピーチを成功させるためには、第一声の印象が重要です。聞き手に好印象を与えられるよう、堂々とした態度で明るく挨拶をしましょう。
皆様、本日はお集まりいただき誠にありがとうございます。
スピーチの本題に入る前に、聞き手に対して感謝の気持ちを述べます。
フォーマルな場で「皆様」と呼びかける際は「Ladies and gentlemen」、少しカジュアルな雰囲気で「皆さん」と呼びかける場合は「Hello everyone」を使います。
本日、この場で◯◯について話せることを光栄に思います。
「この場でスピーチができて光栄だ」という表現も、英語スピーチでは定番です。このフレーズをスピーチに盛り込むことで、会場にいる人への感謝と尊敬の気持ちを伝えられます。
自己紹介させてください。
「Let me 〜」は、「〜させてください」という意味をもつ英語表現です。
司会者など第三者からの紹介がない場合は、「Let me introduce myself.」と伝えて完結に自己紹介をします。
自己紹介の時のポイントは長くならないこと。自分の名前や職業、スピーチに関連する情報など端的に伝えましょう。
本題で使うフレーズ
次に、スピーチの本題で使えるフレーズを見ていきましょう。
本題に入りましょう。
「ここからが本題です」と明確に示したい時に使える表現が「Let's dive into the heart of the matter.」です。この表現を入れることで聞き手の関心や注目を集め、スムーズにスピーチの本題に入れます。
この問題の核心にあるのは、...という考え方です。
スピーチテーマのメインアイデアに触れる際に使えるフレーズです。「ここが大事なポイントです」と明確に聞き手に伝えることができ、効果的に使うことでスピーチで最も伝えたい主張が分かりやすくなります。
...の重大性を強調させてください。
「Underscore」は「強調する・明確にする」という意味を持つ動詞です。
「Let me underscore the criticality of」の表現を使うことで強調したい部分を明確にし、聞き手の注意を引きつけることができます。
これがなぜ重要なのか?それは...だからです。
「どうして◯◯なのか?」と聞き手に質問を投げかけることも、聞き手の関心を集めるテクニックの一つです。問いかけることで、聞き手が自分ごととして問題やテーマについて考えるきっかけになります。
例えば、〜のケースを考えてみましょう。
具体例を出す際に使えるフレーズです。スピーチの中で具体的な事例を紹介することで、聞き手側がテーマに関わる問題やアイデアをイメージしやすくなります。
締めで使うフレーズ
次に、スピーチの締めで使える英語フレーズを見ていきましょう。
スピーチの終わりでは、要点のまとめと聞き手への感謝を伝えるのが一般的です。
要約すると、
スピーチの内容を要約する場合に使える表現が「In conclusion」です。「要約すると・結論として」という意味があり、スピーチの内容を端的にまとめ、聞き手に印象付ける効果があります。
これで私の話を終わります
「I would like to」は、丁寧に「〜したい」と伝えるフレーズです。「〜を終わりにする」という意味を持つ「conclude」を使って、スピーチが終わりであることを明確に示します。
このスピーチがあなたにとって役立つことを願っています。
スピーチが役立つものであることを願うフレーズも、締めの挨拶として一般的です。聞き手にポジティブな印象を与えてスピーチを終えることができます。
ご清聴ありがとうございました。
スピーチの最後では、必ず聞き手への感謝の気持ちを伝えます。
「Thank you for your attention」の他にも、以下のような言い回しがあります。
ご清聴ありがとうございました。
このような機会に感謝いたします。
お時間をありがとうございます。
質疑応答で使うフレーズ
最後に、スピーチ後に質疑応答を受け付ける場合に使えるフレーズを紹介していきます。
何か質問やコメントはありますか?
スピーチの後に質問やコメントを受け付ける場合に使う最も一般的な表現です。
質問があれば喜んでお受けします。
「I'd be happy to〜」は「喜んで〜する」という意味を持つ英語表現です。「喜んで質問をお受けします」と伝えることで、聞き手が質問しやすい雰囲気を作れます。
それは素晴らしい質問ですね。ありがとうございます。
質問を受けた場合に使えるフレーズです。質問者へ感謝の気持ちを伝えるとともに、他の人も質問がしやすい雰囲気を作ります。
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、スピーチで使える英語フレーズをまとめて紹介しました。どの表現も英語のスピーチでよく使われる定番表現です。ぜひ使えそうなものを取り入れて、スピーチのブラッシュアップに活かしてみてくださいね。
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◇経歴
英語使用歴:5年
Webライターとして言語学習や海外生活に関する記事を執筆しています。
◇海外渡航経験
・英語圏含む30ヶ国以上への渡航経験あり
・海外在住歴3年
◇自己紹介
海外旅行にハマり英語の必要性を実感したことをきっかけに、一念発起しNativeCampで英語学習をスタート。留学なしで英会話を身につけました。化粧品メーカーの営業を経て、現在はフリーのWebライターとして活動中です。メキシコシティに住んでおり、普段は英語とスペイン語を使って生活をしています。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.