冬と言えば「牡蠣」ですが、英語でなんていうの?牡蠣のイディオムや「”R”の月」に関してもご紹介します。

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冬の食材の代表といえば「牡蠣」

みなさんのご家庭でも、牡蠣を使った人気メニューがあるのではないでしょうか?

日本ほど牡蠣メニューに美味しいバラエティがある国も珍しいかもしれません。そこで、食文化として牡蠣について英語で話せるようにしておきませんか?

今回の記事は牡蠣の英語表現やスラング、そしてちょっと気をつけたい牡蠣の食あたりなど例文とともに色々紹介します。

牡蠣について

さて、まずは牡蠣(カキ)について知っておきましょう。

ここでは、牡蠣と呼ばれる名前の由来、牡蠣の種類など簡単に紹介します。

なぜ牡蠣って呼ばれるの?

牡蠣は貝であり、蛤やアサリのように身が2枚の殻(から)に包まれている二枚貝です。牡蠣の殻はゴツゴツしているのが特徴ですね。

牡蠣という名前の由来ですが、岩に張り付いている貝を掻き(カキ)落として採るところからきたと言われます。ではなぜ”牡蠣”という漢字になったのかという疑問が浮かんできます。これは漢語”牡蠣(ぼれい)”からきており、同時に”牡”はオスのこと、”蠣”はゴツゴツとした殻を表しているそうです。

牡蠣の種類は世界で100種類以上

海外でも牡蠣が食されますし100種以上の種類があると言われています。日本では食用として、マガキとイワガキなど20種類ほどが生息しています。養殖地では、広島や三陸が有名ですね。

牡蠣の栄養がすごい

牡蠣にはビタミンB1/B2/B12、ミネラルなどの栄養素、そしてタウリンなどの機能性成分が豊富に含まれています。このため、免疫力のアップや健康に良い食材です。

牡蠣が、その乳白色の見た目とこれらバランスの良い栄養から”海のミルク - The milk of the sea”と呼ばれていることは多くの人がご存知でしょう。

外国の牡蠣の食べ方

牡蠣のシーズンは日本では11月~4月です。マガキの旬は秋口から春先まで、結構長い期間楽しめます。

日本では生牡蠣はもちろん、焼き牡蠣、フライ、鍋、混ぜご飯まで牡蠣の味を様々な料理方法で楽しみます。

外国にあるオイスターバーなどでは、生の牡蠣にスパイシーなソースやレモンをかける方法が主な食べ方のようです。

生食と加熱用があったり、牡蠣メニューのバラエティの豊富さに関してはやはり、日本の食文化は素晴らしいですね。

ここまで牡蠣の特徴を知ったところで、ここからは牡蠣の英語表現について話を進めていきましょう!

牡蠣の英語表現を紹介

牡蠣を英語でなんて表現するのかについては、皆さんがお料理に使っているオイスターソースがヒントになるでしょう。

オイスターソースとは、牡蠣が原材料になったコクとうまみのある調味料です。

では、次で詳しく牡蠣の英語について紹介しましょう。

英語で牡蠣はoyster

オイスターソースは英語で”oyster sauce”です。

ここに使われる「oyster(オイスター)」こそが牡蠣を表す単語になります。

以下、oysterを辞書で調べてみましょう。

名詞のoyster

名詞としてのoysterには、本記事で紹介する「牡蠣・オイスター」の意味があります。

牡蠣の英語は数えられる可算名詞であるため、2つ以上カキがあるときにはoystersのように複数形にする必要があります。

ここで、oysterを使った例文をみてみましょう。

I love raw oysters.

私は生牡蠣が大好きです。

I don’t like raw oysters but I love deep-fried oysters.

生牡蠣は苦手だけど、牡蠣フライは大好きよ。

これらの例文で、生牡蠣や牡蠣フライの英語フレーズが出てきました。Raw oysterrawを使ってraw fishで生のお魚=お刺身というように使います。raw=生の・加工していない・未加工のという意味があるからですね。

I inserted a knife into an oyster and opened it.

牡蠣にナイフを入れ、開けました。

The popular oyster on the menu in this restaurant is baked oysters.

こちらのレストラン人気の牡蠣メニューは焼き牡蠣です。

oysterのスラングとイディオム

Oysterにはスラングやイディオムがあり、なかなか面白い言葉です。ところで、オイスターな人ってどんな人か知っていますか?

oysterのスラング”無口な人””口の堅い人”

皆さんは、牡蠣の殻をご自分で開けたことがありますか?筆者は以前、知り合いの日本料理のシェフに殻を開ける方法を教わったことがあります。ナイフをゴツゴツの殻の割れ目に差し込んで開けますが、慣れないとかなり難しいです。

さて、oysterがスラングになると「無口な人」「口の堅い人・秘密を厳守する人」という意味になります。ゴツゴツとした殻がしっかり閉まっているところから、無口や口の堅い人、また秘密を守れる人という意味になりました。このスラングの意味はイメージしやすいのではないでしょうか?

牡蠣のスラングって面白い、って思った人は使い方を覚えるチャンスです。以下、例文を紹介しましょう。

I have something that I want to share with you. But it’s confidential. Can you promise you won’t tell anyone?

シェアしたいことがあるんだ。でもこれは秘密なの。誰にも言わないって約束できる?

I’m an oyster. Don’t worry, I won’t share it with anyone.

私は口が堅いよ。誰ともシェアしないから心配しないで。

無口ならperson of few wordssilentなどで表現できますが、oysterを使えば一言で表すことができます。

oysterのイディオム

Oysterのイディオムとしての使い方に「The world is your oyster」というフレーズがあります。この表現の意味を想像してみてください。世界はあなたの牡蠣?ちょっと難しいかもしれませんね。

The world is your oyster=「この世は思いのまま」

この言葉は、シェイクスピアの英文学作品”ウィンザーの陽気な女房たち”に出てきます。Pearl oyster(真珠貝)の閉じた貝の口をこじ開けることができれば、なかの真珠を取り出せるという例えが、望めば求めるものでも手に入れられる→「この世は思いのまま」という意味で使われるようになりました。

ここまで、oysterの面白い使い方を紹介しました。

おまけ 牡蠣に”あたった”(食あたり)の英語表現

さて、美味しい牡蠣ではあるものの、アンラッキーな場合食あたりになることがあります。食あたりは医学用語で食中毒と呼ばれます。

海外で牡蠣などにあたってしまったときのために、ここでは食あたり、お腹が痛くなってしまったなど、どのように英語で表現するのか紹介します。

牡蠣を食べて食あたりになったとき

同じものを食べても、免疫力が弱い人は牡蠣にあたりやすいと言われます。

この食あたりや食中毒は英語で「food poisoning」です。

さっそく、フレーズを使った例文をみてみましょう。

I’ve got food poisoning.

私は食中毒になってしまった。

この英文に、生牡蠣を食べてあたってしまったという情報を追加してみます。前置詞fromを使うところをぜひ押さえてくださいね。

I’ve got food poisoning from eating raw oysters.

私は生牡蠣を食べて、食中毒になってしまった。

Food poisoningpoisoningだけみると”中毒・毒殺”になり、ちょっと恐ろしい感じです。

そこで、次は体調が悪いという言い方で表現してみましょう。

I’m feeling sick. I think it’s because I ate raw oysters.

体調が悪い。生牡蠣を食べたせいだと思います。

Suffering from(~を患っている)を使って、以下のような言い方もできます。

I’ve been suffering from food poisoning since last night.

昨夜から食中毒を患っています。

牡蠣であたって、お腹が痛くなったとき

Food poisoningになると、一般的に下痢や嘔吐といった症状、またノロウイルスのリスクも考えられます。

I have a constant stomach ache.

絶えず、腹痛があるんだ。

Stomach acheで腹痛であり、子どもに対しての会話ではtummy acheにすることができます。

また、具体的に下痢と嘔吐があると言いたいときには”I have diarrhea and vomiting.”といった英文にします。この場合、ネイティブスピーカーの使う表現で”It’s coming out both ends.”(上も下もピーピー)といった言い方もあります。

おまけ 牡蠣アレルギー

ナッツや蕎麦など様々な食べ物アレルギーがありますが、牡蠣にもアレルギー反応が出てしまう人がいます。

牡蠣アレルギーはoyster allergy

英語で牡蠣アレルギーは「oyster allergy」です。また、自分を主語にしたI’m allergic to oystersというパターンにもできます。

allergyは名詞で「アレルギー・アレルギー反応」、allergicは形容詞で「(人が)アレルギー体質の」の意味を持ちます。

The most common symptoms of oyster allergy are raised red bumps of skin.

牡蠣アレルギーのもっとも一般的な症状は、皮膚の赤い腫れ物だ。

He is allergic to oysters. The allergic reaction can be severe.

彼には牡蠣アレルギーがあるの。アレルギー反応は重篤になることがあります。

おまけ「The “R” months」ってなに?

牡蠣について、Rのつく月に食べる、Rのつく月以外には食べるなと聞いたことがありますか?

この考えは日本に限らず欧米でも言われています。

Rのつかない月は英語で?

Rがつく、つかないは文頭がRかどうかではありません。例えば、JanuaryでもRが使われていることになります。

そこで、Rが使われていない月は以下が挙げられます。

May(5月)/June(6月)/July(7月)/August(8月)

これら以外の月にはRが使われており、その月に牡蠣を食べるべきだと言われているのです。

Rのつく月に牡蠣を食べる理由と英語フレーズ

牡蠣の産卵期は5月6月7月8月であり、この間には栄養価が落ち、また海水温が上がり細菌やウイルスによる中毒になりやすいため食用にすべきではないと言われています。

The months with R in their names are considered to be the season for eating oysters.

名前に「R」のつく月が、牡蠣を食べる旬とされています。

「牡蠣」の英語 まとめ

牡蠣はoyster、海のミルクと呼ばれるほど栄養価が高い食材です。Oysterのスラングで”無口な人””口の堅い人”、またThe world is your oyster=この世は思いのままといった面白い意味を持つこともわかりました。

この機会に牡蠣を英語で使えるように、また旬の食材も楽しみましょう。

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