みなさんは、普段英語を勉強していて、「come down」という表現に出会ったことはあるでしょうか?どこかで目にしたり、聞いたりしたことがある、という方も多いのではないでしょうか?
それもそのはず、「come down」は、実にさまざまな意味があり、幅広いシチュエーションで使われている表現だからです。しかし、意味の多さから、「この場合のcome downはどんな意味?どうやって訳せば良いの?」と迷ってしまうこともあるでしょう。
そこで、今回の記事では、そんな簡単そうに見えて意外と難しい「come down」という句動詞について、使い方や意味をご紹介していきたいと思います。それぞれ、例文とともに詳しく解説していきますので、ぜひその例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。「Come down」のような句動詞を適切に使えるようになれば、ご自身の英語力が格段にアップしますよ!
come down のイメージ
具体的な意味を知る前に、まずは「come down」のざっくりとした基本的なイメージを掴んでおきましょう!
「Come down」は「come(来る)」と「down(下に)」が組み合わさった句動詞です。句動詞とは、「動詞+前置詞」「動詞+副詞」もしくは「動詞+前置詞と副詞の両方」を組み合わせてできたフレーズです。
「Come down」は「落ちる」「下降する」といった「上から下に移動する」というイメージがあります。移動するものについては、物理的なものだけでなく、目に見えないものも含まれます。
それでは早速、「come down」の具体的な意味と使い方をチェックしてきましょう。
落ちる
「(建物などが)崩壊する・崩れ落ちる・倒れ落ちる」などの実際に物が落ちるという意味だけでなく、「(雨などが)降ってくる」、「(人が階段などから)降りてくる・下降する」「(飛行機が)着陸する・墜落する」という意味で使われることも多いです。
その古い家は崩壊する可能性があります。
→建物が建っている状態から地面に(下に)崩れ落ちるというイメージです。
私の娘は、昼ごはんのために自分の部屋から(出て階段を)降りました。
→上から下に階段で降りてくるというイメージです。
下に降りてこられますか?話さないといけないことがあります。
昨夜、大雪が降りました。
もうすぐ雨が降ってくるでしょう。
外は雨が降っていますよ。
嵐でたくさんの大きな木が倒れたと聞きました。
今、外に行くべきではありません。雨が激しく降っています。
発病する
「Come down with ~」という形で、「(風邪など)を引く」「(病気に)かかる」「発病する」という意味になります。「Be coming down」のように進行形になると、「風邪の引き始め」というニュアンスになります。
なお、この表現はすべての病気に使えるわけではありません。基本的には、咳などによって空気感染する病気に対して使います。
たいていの場合はインフルエンザまたは風邪が来ることが多いです。また、come down with somethingといった場合には、「(具体的にはわからないけれど)何かしらのウイルスにかかっている」という意味になります。
風邪の引き始めかもしれません。
彼はインフルエンザにかかっているかもしれません。
彼女は何かしらのウイルスにかかったかもしれないと言っていました。
もし風邪を引いたと思ったら、休みを取ってもいいですよ。
批判する
「Come down on+人」の形で使われる場合「~(人)を批判する・激しく非難する・叱る・怒鳴りつける・とがめる」という意味になります。
こちらも、立場や地位が上の人から下の人に何かを言う・批判する、上からガミガミ言うというイメージで覚えるとわかりやすいかもしれません。
この表現には「こっぴどく叱る」というニュアンスが含まれ、かなり強い意味合いになりますので、使う場面には少し注意してくださいね。
彼女が飲酒をしていることを見つけたとき、メアリーの両親は彼女を叱りました。
上司は私を叱りました。
その先生は悪いことをした生徒を叱りました。
あなたは彼をそんなに厳しく批判すべきではありません。彼は単に経験がないだけです。
私の両親は私をこっぴどく𠮟りました。
値下がりする
こちらはイメージしやすいかもしれませんが、「come down」が お金・金融関係のシチュエーションで使われる場合には「値が下がる・値下げする・値下がりする・(値段を)まける」といった意味になります。
物価や株価にも使われますし、実際にお店で売られているものが値下げした場合にも使われます。
そのお店のオーナーは、しぶしぶ価格を下げることを決めました。
※「しぶしぶ~する」はreluctantlyのほかにunwillinglyやagainst one's willなどでも表現できます。
ガソリンの値段が下がるまで、車の運転をやめる人もいます。
※ガソリンはイギリス英語ではpetrol、アメリカ英語ではgasといいます。ガソリンスタンドはイギリス英語でpetrol station、アメリカ英語ではgas stationといいます。いずれもstandという単語は使いませんので気を付けてくださいね。
私は値段が下がるまで数週間待つつもりです。
金利は下がるでしょう。
スマートフォンの価格は数カ月後には下がるでしょう。
受け継がれる
「Come down」は文化や伝統・風習・物語などが「受け継がれる・伝わる・伝来する・伝えられる」という意味でも使われます。
こちらも、前の世代や上の世代から次の世代・下の世代に受け渡していくというイメージで覚えるとわかりやすいでしょう。
この伝統はこの村に独特なもので、代々受け継がれてきました。
この民話は古い世代から若い世代へと受け継がれてきました。
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、「come down」というcome downについて、使い方と意味を例文とともにご紹介しました。「Come down」は「come(来る)」と「down(下に)」というシンプルな単語から成る表現ですが、さまざまな意味を持っています。
今回ご紹介した「come down」を自然に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。
今回ご紹介した「come down」をそれぞれ適切なシーンで使うことができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブスピーカーからも「お!この人はいろんな単語やフレーズを知っているんだな」と思ってもらえるのではないでしょうか。
また、今回学んだ「come down」という句動詞について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブの感覚を聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!
レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。今回ご紹介した「come down」に関する英語表現をさらに練習しても良いですし、「come down」のようにさまざまな意味を持つ句動詞には他にどのようなものがあるのかなどをディスカッションするのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.