英語学習者の皆さんこんにちは。
皆さんは英会話中に「〇〇が近づいてきた!」「〇〇が上がっている!」「ちょっと問題が発生してしまって...。」と言いたい時、どんな表現を選択し、使用しますか?
今回この記事では、それら全てを言いたい時に便利な英語のイディオム「come up」という表現を深掘りしていきたいと思います。
突然ですが、以下の英語の会話例文を読んでみてください。
B: I'm so sorry! Something urgent came up this morning so I couldn't even answer the phone.
さあ、上記の英語の会話で「come up」という表現が出てきました。一体どういう意味合いで使われていると思いますか?
英語表現やイディオムなどを覚える際には、その表現の具体的な形やイメージを持つことが重要です。
「come up」は「come 」と「up」という単語から構成されるため、「上に登っていくイメージ」や「何かがやってくるイメージ」を持つ方が多いのではないでしょうか。そのイメージの通り、「come up」には第一に「上がる」「昇る」という意味があります。また、第二に「誰かが近づいてくる」という意味も持ち合わせています。
これらが「come up」の基本的な意味になりますが、実は「come up」にはそのほかにも様々な意味があるのです。
上記で紹介した英語の会話文は、「上がる・昇る」や「何かが近づいてくる」のどちらの意味にも当てはまらないもの。この場合の「come up」は、「何か予想しなかった問題が起こる」という意味として使われているのです。
ここからは「come up」の基本的な意味とそれ以外の意味を具体的な例文と一緒に深掘りしていきましょう。例文を参照しつつリアルな会話の場面を意識しながら、「come up」の実際のコミュニケーションの中での使い方も理解していきましょう。
- 「come up」の意味と使い方その①「上がる・昇る」
- 「come up」の意味と使い方その②「近づいてくる・やってくる」
- 「come up」の意味と使い方その③「(問題などが)浮かび上がる・(予測していなかったことが)発生する」
- 「come up」の意味と使い方その④「話題になる・議題に上がる」
- まとめ〜あなたも英会話の中で様々な意味の「come up」を使いこなそう
「come up」の意味と使い方その①「上がる・昇る」
まずは文字の見た目通りの「上がる・昇る」という意味の使い方からチェックしていきましょう。
「上がる・昇る」という意味の「come up」は、人に対しても物事に対しても使うことができます。例文を見ていきましょう。
みんな、みて!でっかい花火が上がってきたよ!
ねえトム、上に上がってきてこの大きいソファ運ぶの手伝ってくれない?
上記の例文の通り、人や物事に対して「come up」を使う際には何かが今あるところからさらに上へと移動する様子について表していますね。
さらに上にうどうする動作とは異なりますが、「人が〜へ立ち寄っていく」ということを表す際にも「come up」が使えます。
B:Maybe next time. Thanks for asking anyway.
A:今日の午後、うちよってく?
B:今度にしようかな。誘ってくれてありがと。
B: That's all fine. I'll save my dinner for you then.
A:今夜、家によってもいい?借りていたCD を返したくてさ。
B:もちろんいいよ。じゃあ少し私の夕飯を取っておくよ。
上記のように「ちょっと軽く〇〇に寄る」というニュアンスで何かを伝えたい時に便利なのが「come up」です。友達の家によっていく時、家族の家にちょっとお邪魔するときなどに使ってみましょう。
「come up」の意味と使い方その②「近づいてくる・やってくる」
続いて紹介するのは「近づいてくる・やってくる」という意味の「come up」の使い方です。
「近づいてくる」や「やってくる」と表現したい場合、その他の方法としてはシンプルに「She/He is approaching.」や「She/He is coming.」などもありますが、「come up」を使うことができるのは近づいてくるその人が何か目的を持って近づいてきている場合や、理由があって近づいてきている時です。
そのニュアンスの違いを明確に理解しておくといいでしょう。
B: Well, he was the one who came up and asked me if I had a phone when he lost his.
A:2人はどうやって出会ったの?
B:えっと、彼がケータイを無くしたときに私に近づいてきて、ケータイを持っているかどうか聞いてきたんだよ。
B: Lucky you. I'm so jealous.
A:大学のキャンパスで彼を見かけた時、彼は私に気がついて近づいてきてくれてね。そしてHiって言ってくれたの。信じられる?
B:ラッキーじゃん!羨ましい。
「come up」の意味と使い方その③「(問題などが)浮かび上がる・(予測していなかったことが)発生する」
「come up」には、そのほかにも使うことのできる意味があります。
三つ目に紹介するのは問題や事態が「浮かび上がる・発生する」という少々ネガティブな意味です。
ネガティブなニュアンスを含むので、良いことが起きた場合や嬉しいことが起きた場合には「come up」はあまり使用しないため、注意が必要です。
B:Sorry, I don't think so. Something just came up tonight.
A:今夜遊びに行かない?私たち、最後に会った時から時間が経っているよね。
B:ごめん、行けないや。今夜は他の用事ができちゃったんだよ。
B: Well, The problems keep coming up lately.
A:なんか顔色良くないけど、どうした?
B:いや〜、なんか問題が立て続けに起こってるんだよ最近。
上記の例文のように「嫌なこと」や「問題」「煩わしいこと」が起きた時に「come up」を用います。
また、「come up」を用いれば、具体的にどんなことが起こったのかは言わずに済むことが多く、相手も深堀はしてこないため言いにくいことなどで話を少し濁したい場合にもおすすめの表現です。
「come up」の意味と使い方その④「話題になる・議題に上がる」
最後に紹介する「come up」の意味は「話題になる・議題に上がる」というものです。
例えば会議中に何かが議題に上がったときや、友達と話していて特定の誰かについての話題になった際、授業中に特定のトピックやテーマが選ばれ扱われた時などに使うことができます。
B:Oh, did you? What were you talking about?
A:さっきちょうど私たちの教授にあのコーヒーショップで会ってさ、少し雑談したんだよ。会話の中であなたの名前が出たよ。
B:え、そうなの?何について話したの?
今日のトピックは10分間の休憩の後すぐに発表されます。
参考資料:「カムアップ」から学ぶ→Something's come up. |GirlLish |知っている英語から学ぶ、使える素敵な英語フレーズ
https://girl-lish.com/somethings-come-up/
英語のイディオム: come upの意味と使い方 |eigo-labo (えいごラボ)
https://eigo-lab.com/come-up/
まとめ〜あなたも英会話の中で様々な意味の「come up」を使いこなそう
ここまで、頻繁に使用される英語のイディオムの一つである「come up」という表現の基本的な意味とその他の意味、そしてそれらの具体的な使い方を例文を紹介しながら深掘りしてきました。いかがでしたでしょうか?
基本的に皆さんに持って欲しい「come up」のイメージは、「上がる」や「上へと昇る」というもの。そしてそれに加えて、「人がやってくる」「物事が話題に上がる」「自体や問題が発生する」などのプラスアルファの意味も少し頭の中に入れておいていただければと思います。
「come up」は英語のネイティブスピーカーたちが毎日のように頻繁に使用する表現の一つ。うまく使いこなせれば、とても自然な英語のコミュニケーションができるようになること間違いなしです。
今回紹介した様々な意味と使用場面を記憶して、ぜひ、実際の英語での会話中に役立てて使用してみてくださいね。
出身地は静岡県の下田市です。実家の目の前にはエメラルドグリーンのビーチがひろがっています。小さい頃からスキンダイビングやボディーボードをして育ちました! フェリス女学院大学の英文科在学中にニュージーランドへ留学。そこで国際教育の重要さに気づき、横浜国立大学大学院教育学研究科へ進学。小学生の外国語教育の研究に携わる傍ら、アメリカからの留学生のチューター業務も経験。 修士課程修了後は、都内のインターナショナルプリスクールで5歳児クラスの担任を経験。外国人と日本人バイリンガルの2人体制でこどもたちと英語で探究学習を行う。日本語の授業も担当し、母語の大切さも伝えた。 現在は前職を退職し、英語を教えるだけでなく、国際交流•異文化交流の大切さをそだてるニュータイプのオンライン英会話をネイティブ講師とともに小学生に教えている。 ④ 趣味は洋楽をギターやピアノでカバーすること、ビーチでヨガ、サイクリング、ピアノ耳コピ、ダンス、犬と散歩。 夢は、英語をツールにして音楽やダンスや絵、スポーツなどの自分の得意なことを使って自分自身について表現し、世界の人と交流することを楽しいと思ってくれる子供達が増えるような「先生」そして「表現者」になること。 そしてもう一度大好きなニュージーランドにステキな家族、友人達と長期ステイすること!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.