的を得た批判や指摘を聞くのは、思い当たる節があるからこそ辛いですよね。日本語ではそんな状況を「耳が痛い」と表現しますが、英語ではどのように表現するのでしょうか。
今回の記事では、そんな「耳が痛い」と言いたい時に使える英語フレーズを紹介していきます。例文とあわせて詳しく解説していくので、ぜひ英語学習の参考にしてみてくださいね。
- hard to hear
- heartbreaking
- hit a sore spot
- hit too close to home
- make one’s ears burn
- strike a nerve
- まとめ
hard to hear
「hard to hear」は、「耳が痛い」と言いたい時に使える最も一般的な英語表現です。
直訳で「聞くのが辛い」を意味し、聞いていて耳が痛いことに対して使います。形容詞なので「be動詞 + hard to hear」の形で使うことが一般的です。
批判を聞くのは耳が痛いが、個人の成長には必要なことです。
上司からの厳しい批判を聞くのは耳が痛かったですが、改善が必要なことは分かっています。
彼の厳しい指摘は私にとっては耳が痛いものだったが、それによって私は成長することができた。
友達からの率直な意見は耳が痛いけど、貴重なアドバイスだよね。
母親の注意は耳が痛いものです。
また、批判や指摘に対して「耳が痛い」と言う以外にも、音が聞こえにくい状況や、聞くのが辛い出来事に対しても使うことができます。
彼の声はとても小さかったので、彼が何を言っているのか聞こえにくかった。
気圧で耳が変な感じ。音がきこえにくい。
事故のニュースはコミュニティ全体にとって受け入れがたいものでした。
heartbreaking
「heartbreaking」は、「胸が張り裂けるような」を意味する英単語です。
「heart」は心、「breaking」は壊すを意味し、大きな悲しみや切ない感情、胸を打つようなことに対して使います。
「耳が痛い」とは少し異なるニュアンスですが、聞きたくないことや聞くのが辛いことに対して使うことができ、例えば「The heartbreaking story(心が痛む話)」のように表現します。
胸を打つようなニュースを聞いて彼女は涙した
自然災害が地域に及ぼす痛ましいニュースが国を震撼させた。
戦争で両親を失った孤児の子供たちの、胸が張り裂けるような物語に誰もが涙を流しました。
途上国の子供の貧困と飢餓についてのドキュメンタリーは本当に胸を打つものであり、援助の緊急性を強調しました。
hit a sore spot
「hit a sore spot」も「耳が痛い」と言いたい時に使える言い回しです。
「sore spot」は「弱点・痛いところ」を意味し、「hit a sore spot」で「痛いところをつく」という意味になります。自分の弱みを指摘・批判された時に、「Hit a sore spot, didn’t you?(痛いところをつくね。)」といった言い方ができます。
彼のプロジェクトに関するコメントは耳が痛いものだった。
彼女はいつも正論をハッキリと言う。正直耳が痛いよ。
彼はいつも痛いところをつくよね。
教授のコメントは耳が痛いものだった。
彼の質問はそのプロジェクトの痛いところをついていた。
また、言い換え表現である「hit a painful spot」も、英会話でよく使われる定番フレーズです。
自分のビジネスの失敗について聞かされるのは耳が痛い。
友達が私の破局について触れた時は、耳が痛かった。
先生からのエッセイのフィードバックは耳が痛いものだった。
hit too close to home
「hit too close to home」は、「痛いところを突く・身につまされる」という意味の英語表現です。
「home」は実際の家を指すのではなく気持ちや感情を意味し、誰かの発言や出来事によって感情が揺さぶられる状況を表します。
自分の過去の経験や感情に関連がある場合に使われることが多く、話を見聞きした時に自分の経験を重ね合わせて辛い・悲しいなど感情的になる場面で使います。
その映画の家族の困難を描写した部分は、私にとっては耳が痛いものでした。
その小説は問題のある結婚生活を描いており、最近離婚を経験したジョンには非常に辛いものでした。
先週犬が亡くなってしまったんだ。その悲しい話を聞いてを身につまされる思いだよ。
make one’s ears burn
「make one’s ears burn」は、「恥ずかしい思いをさせる」という意味の英語表現です。
他人からの非難や中傷に対して怒りや不快感を感じる時に使える表現で、恥ずかしさや怒り、不快感から耳が熱くなる状況を指します。
友達からの厳しい意見を聞いて、彼女はカッとなった。
同僚が彼の私生活について噂話をしているのを聞いたとき、彼は恥ずかしさで耳が熱くなった。
strike a nerve
「strike a nerve」は、「痛いところを突く・神経にさわる」を意味する英語フレーズです。
不快な言動によって怒ったり、動揺したり、恥ずかしい気持ちになったりと、感情が揺さぶられる場面で使います。
彼女の指摘は、その政治家の痛いところを突くものだった。
彼女が言った何かが彼の神経にさわったみたい。彼はすごく怒っていたよ。
彼の容姿についてのデリカシーのない発言は、彼女の神経を逆なでするものだった。
まとめ
今回の記事では、「耳が痛い」を表す英語フレーズとその関連表現を紹介しました。
ぜひ今回紹介した例文を参考に、それぞれのフレーズの使い方を覚えて英会話に活かしてみましょう!
他にもネイティブキャンプブログでは英語表現や学習方法に関する記事をシェアしています。ぜひ他の記事もあわせて参考にしてみてくださいね。

◇経歴
英語使用歴:6年
Webライターとして言語学習や海外生活に関する記事を執筆しています。
◇留学経験
メキシコシティでスペイン語留学
◇海外渡航経験
・英語圏含む30ヶ国以上への渡航経験あり
(アメリカ、カナダ、オーストラリアなど)
・海外在住歴:4年
◇自己紹介
海外旅行にハマり英語の必要性を実感したことをきっかけに、一念発起しNativeCampで英語学習をスタート。
オンラインレッスンを繰り返し英会話を身につけました。その後言語学習に興味を持ち、メキシコ国立自治大学が運営する語学学校CEPEでスペイン語を学習。
現在はメキシコシティで英語とスペイン語を使いながら生活しています。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.