今回は、英語で「変装する」をどう言うか解説していきます!ハロウィンも近づいた今の時期なら、日常会話で出てくることもあるかもしれませんよね。実は、「変装する」と言うには複数の英単語が使えます。どの単語にどんなニュアンスがあるのか、違いを見比べてみましょう!
変装することと着飾ること(仮想)の違い
まずは、変装することや着飾ることなどを英語でどう言うのか見ていきます。動詞なので、文を成す核と思って覚えてみてくださいね。
disguise
disguiseは、「変装する」という動詞で一般的に使います。有名人が目立たないようにマスクや帽子を着用するなど、自分とは違う人物としてふるまいたいときに使います。
I don’t wanna be a celebrity because they have to disguise themselves.
「セレブにはなりたくないな。変装しなくちゃいけないでしょ」
masquerade
masqueradeは見慣れないスペルかもしれませんが、マスカレードとカタカナで言うとわかりやすいですよね。「マスカレードホテル」なんて映画も有名です。
こちらは「偽装する」「変装する」「仮装する」などの意味があります。しかし、名詞になると「仮面舞踏会」や「仮装大会」、「見せかけ」や「虚構」といった意味にもなります。日本人が一番最初に思い浮かべるのは「仮面舞踏会」ではないでしょうか。
動詞と名詞で意味が違うと思うかもしれませんが、どれも自分を隠すことに変わりはありませんよね。和訳で暗記するのではなくて、その英単語が持つ意味をイメージとして認識すると覚えやすいです。
Police sometimes masquerade as ordinary citizens.
「警官は時々一般市民に成りすます」
dress up as
dress up asは、「~の格好をする」「~に扮する」「~の扮装をする」という意味です。もちろん「ドレスアップする」という意味もありますよ!その場合は、get dressed upを使うことも多いです。
I got dressed up as a witch on Halloween this year.
「今年はハロウィンで魔女のコスプレをしたんだ」
変装の類義語シリーズ
さて、これで「変装する」と言いたいときに使う英語の動詞はわかりましたが、名詞ではどんな単語を使うと良いのでしょうか。類義語は一緒に覚えておくと効率が良いのでご紹介しますね。また、ワンランク上を目指す方向けにもう少し動詞も追加しておきました。
camouflage
camouflageは日本語にもなっており、「カモフラージュ」、あるいは「カムフラージュ」と言います。実はフランス語なのでちょっとスペルが難しいかもしれませんね。
「変装」と訳しても違和感がない文脈であればかまいませんが、どちらかというと周囲の景色に溶け込むことで敵の目を欺く意味を持ちます。変装は自分を他人に見せるなどしても自身は隠れませんが、カモフラージュは存在自体を隠す目的があります。
また、camouflageは動詞としても使え、「偽装する」「カモフラージュする」「カムフラージュする」という意味になります。
They disguised themselves by camouflaging when the enemies came.
「敵が来たとき、彼らはカモフラージュで自身を隠した」
上記の例文では、先ほど習ったdisguise「変装する」とcamouflageを両方使っています。このような使い方もできるので参考にしてみてくださいね。
conceal
concealは「隠す」「隠しておく」「秘密にする」という動詞です。英語辞書で引いてみる以下のような文がありました。
to prevent something from being seen or known about.
直訳してみると、「何かが見られたり知られたりすることを防ぐこと」となります。つまり、「隠す」という意味になるわけですね。ちなみに、concealはhideより少し硬い語です。
I saw her conceal something in her pocket.
「彼女がポケットに何かを隠したところを見たんだ」
ちなみにこの例文はちょっと特殊なので解説もしておきましょう。例文を見て、皆さんは何か違和感を感じませんでしたか?以下の文のように、to不定詞のtoがないじゃないかと思った方はいませんか?
I saw her conceal something in her pocket.
実はこれ、間違いなんです!
やりがちなミスですが、知覚動詞を使う際にはtoは必要ありません。むしろ書いたら×になります。知覚動詞とは、see, hearなどの知覚を表す動詞です。
ですから、tellのような動詞であればtoは必要です。
I told her to conceal it in her pocket.
「私は彼女にそれをポケットに隠してと言った」
動詞によってto不定詞が必要なのか、それとも反対に不要なのか違ってくるので注意してくださいね。
偽るの類義語シリーズ
では、「変装する」に関連して「偽る」という意味を持つ動詞も合わせて見ていきましょう。似た意味ですが、微妙にニュアンスが違うので自分の伝えたいことに合った動詞を見極められるようにしましょう。
lie
lieは、「嘘を付く」という意味です。こちらは知っている方も多いですかね。名詞ではliar「嘘つき」も覚えておきたいところです。
You liar!と言うと、「嘘つき!」と相手に向かって言うセリフになります。be動詞がありませんが、日常で使う決まり文句のようなものなので文法ルールを細かく気にする必要はありません。
Who is lying? I’m a detective, so I can easily find the culprit.
「誰が嘘をついているんですかね。私は探偵なので簡単に原因を見つけてみせますよ」
feign
feignは「装う」「決め込む」「偽る」「決め込む」という意味の動詞です。
I know you are feigning a laugh.
「君が作り笑いをしてるのは知ってる」
上記の例文の場合、feignの代わりに以下の単語が使えます。
give
laugh
elicit
produce
make
force
adopt
言い換えの練習や、意味を少し変えて使う練習もおすすめです。
他にもこんな例文も作れます。
He must feign a headache.
「彼は絶対仮病で頭痛って言ってるよ」
Halloween(ハロウィン)ってそもそも何だっけ!
変装や仮装はハロウィンでもしますが、そもそもどんな行事なのか知っていますか?日本では、少し前から渋谷などで仮装をすることが流行っていますね。日本式というか、ハロウィンの仮装というよりコスプレのようなのでお国柄が出ていて面白いなと感じます。
実は、ハロウィンの起源はアイルランドと言われています。秋の収穫を祝うと同時に悪霊を追い出す宗教的な意味合いがある行事でした。それが現在では、仮装した子どもたちがTrick or treat! 「お菓子をくれなきゃ、いたずらするよ!」と言ってお菓子をねだるイベントに変わりました。
A: Trick or treat!
「トリックオアトリート!」
B: Oh! Cute witch! Which candies do you like?
「おお!可愛い魔女だね。どっちのお菓子がいい?」
かぼちゃをくりぬいて顔を作る「 ジャック・オー・ランタン (Jack O'Lantern) 」も有名ですよね。しかし、ジャック・オー・ランタンを作る理由もちゃんとあるんです!このかぼちゃの中に明かりを灯して玄関に飾るのですが、これはお守りという意味もあり、やってくるご先祖様が迷わないようにするためなのです。
A: Hey… um, is this a Jack O'Lantern maybe?
「なあ、あの、これってもしかしてジャックオーランタンなのか?」
B: What else? Haven’t you ever seen them?
「そうだけど?見たことないわけ?」
また、ハロウィンの日に仮装をする理由は悪霊たちにあの世へ連れていかれないようにするためです。ハロウィンには死者の魂も戻ってくるのですが、そこにまぎれて悪霊たちが人をあの世へ連れていくことがあります。つまり、自分も悪霊の恰好をしていればあの世へは連れていかれないという防御策なのですね。
ハロウィン発祥の地であるアイルランドにいたケルト人たちは、秋の収穫祭のことを「サウェン(Samhain)と呼んでいました。北の方にある国ですから、暗く長い冬が続くことを思うと秋の収穫はとても大事なことだったのでしょうね。
伝統的な行事はたくさんあり、収穫したリンゴは天井からつるして口で取ったり、焚火の前で妖精や聖人の話を聴いたりするそうです。昔と今では、ハロウィンの形式もずいぶん変わったようですね。
まとめ
「変装する」という意味の英語は理解・確認できたでしょうか。さまざまな表現やパターンがあるので、何度も発音して慣れることが大切です。日常生活に絡めて例文を作れば単語をより身近に感じられるので、ハロウィンなどを例にしてみましょう!また、合わせて自分が興味ある国のハロウィンの祝い方などを調べると異文化理解にもなります。言語はその土地の文化とも密接な関係があるので、知っておいて損はないでしょう。

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.