アメリカのデンバーはどんなところなのか? 基本情報や治安など旅行の注意点も紹介

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「アメリカのデンバーってどんなところ?」
「アメリカのデンバーの治安は良い?」
「デンバーのおすすめの観光スポットはどこ?」

スポーツやグルメなど、多くの文化が盛んなアメリカ、コロラド州の
デンバー

アメリカへ旅行に行く際、気になっている人も多いのではないでしょうか?

本記事では、このような疑問にお答えすべく、デンバーの基本情報から治安、おすすめの観光スポットまで詳しく紹介します。デンバーが気になる方、必読です!

デンバーはどんなところ?基本情報を解説

まずは、アメリカ・デンバーの基本情報から詳しく見ていきましょう。

自然豊かかつ、住みやすいコロラド州の州都

アメリカ合衆国コロラド州の州都デンバーは、ロッキー山脈の東側、シカゴとサンフランシスコのほぼ中間に位置する都市です。

標高が約1,609メートルに達することから、「マイル・ハイ・シティ」とも呼ばれています。

デンバーの人口は約71.5万人で、コロラド州では最大、全米でも第19位の都市です。過去にはU.S. Newsによる「住みたい都市ランキング」で上位にランクインしたこともあり、生活の質の高さで知られています。

デンバーの歴史は古く、1858年に創設され、当時のカンザス準州知事ジェームズ・W・デンバーの名前にちなんで命名された 辺境の町から始まりました。19世紀中盤のゴールドラッシュ時代、地元の鉱夫相手のギャンブルや酒場、家畜や商品取引で地域経済を成り立たせていた町でしたが、1870年に大陸横断鉄道につながる鉄道が開通し、住民は歓喜に沸いたことで、交通の要衝・流通の拠点として急速に発展しました。

また、アートや音楽が盛んで若者に人気のエリアも多く、活気に溢れています。
さらには、デンバーは経済が安定しているため、住みやすさでも高く評価されている都市でもあります。

多様な人種と年間約300日の晴天

デンバーには、実に以下のような多様なバックグラウンドを持つ人々が共存しています。

・ヒスパニック系
・アフリカ系
・ネイティブ・アメリカン系
・アジア系
・白人

コロラド州の人口約587.7万人のうち、約80%がフロント・レンジと呼ばれるロッキー山脈東側に南北方向へ延びるエリアに集中しています。そのうち約65%の人口が、デンバーをはじめとした大都市圏に住んでいます。

※参照:アメリカ2023年国勢調査(推定)|在デンバー日本総領事館

また、気候面では、デンバーは1年のうち300日が晴天で、天気が良く乾燥した日が多いのが特徴です。とはいえ、ロッキー山脈の麓にあるため気候の変化は激しいことでも知られています。特に冬はダウンジャケットといった、しっかりと防寒対策できる服装が必要です。

夏は気温が高くなるものの湿度が低いため、比較的過ごしやすいでしょう。

冬は雪が降った後も晴天が続くことが多く、雪解けが早い傾向にあります。自然が豊かなため、一年を通じてアウトドアを楽しめますね。

充実した公共交通機関とアクセスの良さ

デンバーでは、電車やバスなどをはじめとした公共交通機関が充実しています。

特に、全米でも有数の規模を誇るデンバー国際空港(DEN) は、国内外へのアクセスが便利。ユナイテッド航空のハブ空港にもなっており、コロラド州の玄関口としての役割を担っているため、アメリカ各地へのアクセスも良好です。空港からダウンタウンまでは電車やシャトルバスが運行しているため、観光客にとっても移動しやすいでしょう。

市内では、自転車シェアリングや公共交通機関が至るところで利用できるため、レンタカーがなくても観光を楽しめます。特にダウンタウン中心部の16番街では無料シャトルバスが運行しており、気軽に移動できるのが魅力です。

クラフトビール文化とグルメ、充実したショッピング

デンバーには、オーナーシェフのレストランや自家製ビールのパブが数多くあり、クラフトビール文化が根付いている都市です。

デンバーで醸造されているブルームーンは、全米ナンバーワンクラスのクラフトビールとして知られています。市内には数多くのブルワリーが点在しており、地元で醸造されたビールを楽しめるパブやレストランが充実。クラフトビール好きにとっては、まさに天国のような街と言えるでしょう。

ショッピング面でも、デンバーには、チェリー・クリーク・ショッピング・センターをはじめとした、160を超える有名小売店や地域独自のショップが立ち並ぶエリアがあります。歴史的な建物が並ぶラリマースクエアには、おしゃれなブティックやレストランが集まっており、街歩きを楽しみながらショッピングができます。アウトレットモールもあり、買い物好きにとっても魅力的な都市です。

スポーツや芸術も楽しめる多彩な都市

デンバーは、スポーツの影響力も大きい大都市で、NFL、MLB、NBA、NHL、MLSなど、アメリカの4大スポーツすべてのプロチームが拠点を置いている珍しい都市です。

デンバー・ブロンコス(NFL・アメリカンフットボール)、コロラド・ロッキーズ(MLB・野球)、デンバー・ナゲッツ(NBA・バスケットボール)、コロラド・アバランチ(NHL・アイスホッケー)、コロラド・ラピッズ(MLS・サッカー)といったプロチームが活躍しています。

芸術面でも、デンバー美術館はアメリカ西部で最大級の規模を誇り、西部開拓時代の先駆者たちやアメリカ先住民のコレクションが充実しているほか、ダウンタウンには8つの美術館、博物館があり、若い作家によるパブリックアートも盛んです。演劇やオペラ、交響曲、バレエなどを上演する複合施設もあり、芸術や文化を楽しめる環境が整っています。

さらに、ロッキー山脈はデンバーの裏庭とも呼ばれ、車で少し走るだけでアウトドアの冒険や壮大な美しさ、オールドウェストの歴史を楽しむことができるのが魅力です。

デンバーから約114キロメートルの場所にあるロッキーマウンテン国立公園では、珍しい野生生物、ハイキングコース、絶景を楽しめます。また、冬はスキーやスノースポーツの玄関口として、世界中のスキーヤーが訪れる場所でもあります。

このように、自然と都市が調和したデンバーは、観光地としても生活拠点としても魅力的な都市と言えますね。ロッキー山脈の壮大な景色を楽しみながら多彩な文化に触れたい方にとっては、特におすすめの都市です。

デンバーの治安状況を解説

旅行や滞在する際に気になるのは、やはり現地の治安事情。次に、気になるデンバーの治安について見ていきましょう。

アメリカ国内では比較的安定した治安

デンバーの治安は、アメリカの他の大都市に比べて比較的良好と言えます。

実はアメリカを支える重要な都市として知られており、中心地から郊外の農耕エリアまで、農業や畜産業、工業・製造業、建設業、流通産業、ハイテク産業 など、幅広い産業が安定した経済が魅力です。

また、豊かな自然などの観光資源を活かして観光にも注力するなど、経済の多様化を図っています。

コロラド州は「アメリカ最後の開拓地」とも呼ばれ、失業率が低く教育水準も高いため、治安も安定していると言えるでしょう。

注意が必要なエリア

コロラド州の治安はアメリカ国内では比較的良好ですが、デンバーには犯罪率が高く治安の悪いエリアもあるので、注意が必要です。

エリア名 特徴
イースト・コルファックス
(East Colfax)
・薬物取引やギャングの活動が報告されているエリア
・夜間の単独行動は避けるべき
・また、ホームレスが多いため要注意
ファイブポインツ
(Five Points)
・デンバーで最も治安が悪いエリアの一つ
・暴力犯罪や財産犯罪が頻発
・夜間は危険度が増すため、できる限り立ち入らない
モントベロー
(Montbello)
・治安が悪く犯罪率が高いエリア
・夜間は近づかない
キャピトルヒル
(Capitol Hill)
・犯罪の発生率が比較的高いエリア
・夜間の徒歩移動は避け、貴重品の管理に注意する
リバー・ノース・アート・ディストリクト
(RiNo)
・ダウンタウン北部にある繁華街
・レストランやバーが多く、おしゃれな地域だが、犯罪率は高め

上記以外にも、観光地ではスリや置き引きの被害が報告されています。

特に16番街モールなどの混雑したエリアでは、バッグや財布の管理を徹底してください。

デンバーでおすすめの観光スポット7選

それでは、デンバーでおすすめの観光スポットを7つご紹介しましょう。

1. デンバー植物園(Denver Botanic Gardens)

デンバー植物園(Denver Botanic Gardens)は、デンバーの中心部ヨーク・ストリートに広がる、自然と美しい景観が融合した素晴らしい庭園です。

約24エーカーの広大な敷地には、50以上のテーマガーデンが整備されており、四季折々の草花や多様な植物を楽しめます。春には色鮮やかな花々が一斉に咲き誇り、園内は見ごたえ十分です。

デンバー植物園には、日本庭園や熱帯雨林、南アフリカの乾燥地帯を再現したエリアなど、世界各地の自然を感じられるエリアが揃っています。

子ども向けの体験型エリアも充実しており、家族連れにもぴったりでしょう。遊びを通して学べるアクティビティが盛りだくさんで、子どもたちの好奇心を刺激します。

2. デンバー美術館(Denver Art Museum)

デンバー美術館(Denver Art Museum)は、デンバーの中心に位置する、アメリカ西部で最も影響力のある文化施設の一つです。

世界中から集められた芸術作品や建築デザイン、ファッション、テキスタイルなど、12ジャンルにわたる7万点以上のコレクションが展示されています。

豊かなコレクションは、アジア芸術や近現代芸術、オセアニアのアートまで幅広いジャンルを網羅しています。国内外の著名アーティストや特定テーマに焦点を当てた特別展も、定期的に開催されています。

アートを楽しく学べるプログラムも充実しており、初心者から愛好家まで幅広く楽しめるでしょう。

3. レッドロック野外劇場(Red Rocks Amphitheatre)

レッドロック野外劇場(Red Rocks Amphitheatre)は、世界的に有名な音楽・イベント会場です。

デンバーの中心エリアから西におよそ16km離れた場所に位置しています。

岩盤の上に建設されたこの劇場は、海抜約1,965メートルという高所に位置しており、客席からの眺望も見どころの一つですね。最大で観客9,525人を収容でき、近隣にはビジターセンターや博物館もあります。

自然が作り出した壮大な景観と優れた音響設備が一体となったこの劇場は、まさに一生に一度は訪れたい場所です。

レッドロックの特徴的な赤い岩の間に建てられたこの野外劇場は、周囲の美しい自然と壮大な山々に囲まれ、音楽の演奏にぴったりの場所。

岩が生み出す自然の音響効果により、観客は忘れられない音楽体験を味わえますよ。

ここでは、国内外のアーティストによるコンサートやライブイベントが数多く開催されており、ビートルズやU2、ジョン・デンバーなどの世界的なミュージシャンたちがパフォーマンスを披露しています。

さらに、レッドロックは音楽イベントだけでなく、観光地としても人気。周囲のトレイルを歩いて岩の間を探検したり、劇場の背後に広がる壮大な景色を楽しんだりすることもできます。

4. デンバー自然科学博物館(Denver Museum of Nature & Science)

デンバー自然科学博物館(Denver Museum of Nature & Science)は、自然史と科学の魅力を探求できる大規模な博物館。

近隣にはデンバー動物園もあり、徒歩で行き来できます。館内には100万点以上のコレクションが収蔵されています。1900年の設立以来、120年以上にわたり多くの訪問者に学びと驚きを提供してきました。

特に注目すべきは、迫力満点の恐竜化石展示です。巨大なティラノサウルスの骨格標本は圧巻で、恐竜の世界を間近で感じられるでしょう。

プラネタリウムも人気で、まるで宇宙旅行に出かけたかのような臨場感を味わえます。

ロッキー山脈周辺の自然や生態系に関する展示も充実しており、地域特有の鉱物や動植物について深く学べますよ。自然愛好者にとっても興味深い内容が満載です。

5. デンバー・ユニオン駅(Denver Union Station)

デンバー・ユニオン駅(Denver Union Station)は、コロラド州デンバーの中心部に位置する歴史的な鉄道駅です。

1881年の開業以来、交通の要として機能してきました。近年改修され、現代的な施設と歴史的な魅力が見事に融合しています。

アムトラックをはじめとする鉄道サービスや、地域のバスサービスの接続点となっているため、デンバー・ユニオン駅は旅行者にとって欠かせない交通拠点です。

駅舎自体が美しい建築様式を誇り、クラシックな外観が訪れる人々を魅了します。

駅構内には、レストランやバー、ショップが豊富に揃っており、食事やショッピングも楽しめます。

地元の特産品を扱ったお店やカジュアルなカフェでのひとときは、旅行の合間にぴったりです。

駅周辺を散策するだけでも、デンバーの魅力を存分に感じられるでしょう。

6. エリッチガーデンズ(Elitch Gardens)

エリッチガーデンズ(Elitch Gardens)とは、デンバー市内の西側に期間限定で開業する遊園地。

営業期間は毎年4月から10月までです。7種類の迫力満点なジェットコースターから、メリーゴーランドなど子ども向けアトラクションまで充実していますよ。

また施設内にはウォーターパークも併設。5月末ごろから9月はじめまで、数種類のプールやスライダーを楽しめます。

フードメニューも充実しており、アトラクション巡りの合間に食事を楽しめるのも魅力ですね。

時期によっては花火大会も開催されるので、事前に日程を確認してから訪れるのがおすすめです。

7. ヒストリーコロラドセンター(History Colorado Center)

デンバー美術館近くに位置するヒストリーコロラドセンターは、コロラド州の歴史を学べる施設。

西部開拓時代の歴史や文化、芸術に関する充実した展示を見ることができます。

移民や先住民の当時の暮らしぶりを、じっくりと見学できるのが特徴です。

第二次世界大戦中に収容所へ収容された日系アメリカ人の歴史も展示されています。

観客が視覚的に展示を楽しめるように工夫されているため、子どもから大人まで幅広い世代が楽しめるスポット。じっくり見学すると2時間ほどかかるため、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。

デンバーを旅行する際に注意すべきポイント

最後に、デンバー旅行で気をつけたい注意点を確認しておきましょう。以下の点に気をつけながら、安全に過ごしてください。

・夜間の外出を控える
・危険なエリアを認識する
・貴重品をしっかりと管理する
・知らない人との接触を避ける
・ホームレスとの関わりを避ける

比較的治安が良好なデンバーですが、夜間は治安が悪化しやすいため、暗くなってからの外出は控えてください。

治安が悪いとされるエリアには、できる限り近づかないことが重要です。

また観光地ではスリや置き引きの被害が多発しているため、貴重品は常に身につけ、目を離さないようにしましょう。

観光客を狙った犯罪も発生しているため、見知らぬ人への警戒を怠らないでください。

さらにはアルコールや薬物依存のホームレスもいるため、不用意に関わらないよう注意が必要です。公共の場では距離を保ち、危険を感じた場合はすぐにその場を離れるよう心がけてくださいね。

これらの注意点を守ることで、デンバー旅行をより安全に楽しめるでしょう。事前に情報を確認し、心の余裕を持って行動しましょう。

まとめ

デンバーは、ロッキー山脈の麓に広がる魅力あふれる都市です。治安は比較的良好ですが、注意が必要なエリアもあるため、常に安全を意識して行動してください。

デンバーでは日本語が通じにくい場面も多いため、旅行を存分に楽しむには英語力を高めておくと安心ですね。

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オンラインレッスンでしっかり準備して、素敵なデンバー旅行を楽しんでください!

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