蚊にはじまって、虫刺されは厄介ですね。虫に刺されると痒かったり痛かったりします。
当然ですが海外にも虫はいますし、虫に刺されることもあり注意すべきですが、では虫刺されの英語表現はどのようなものなのでしょう?
この記事では、虫や虫刺されの英語の表現を紹介します。関連する表現もみていきますので、ぜひご参考にしてください。
「虫刺され」の英語表現
さっそく、虫刺されをどう英語で言うのか始めたいところですが、その前に”虫”の英語表現から確認していきましょう。虫を表す単語は、以下の2つです。
bug
それぞれの意味や使い方を以下で解説していきます。
insect
名詞insectの意味を辞書で調べると、以下が見つかります。
2. 昆虫に似た動物(クモなど)
3. 卑劣なヤツ・ゲス野郎
日本人も虫っけらのようなヤツなどと言いますが、3番目だけは人を対象にしている、それも驚くほど軽蔑する意味になっています。しかし、insectは基本”昆虫”です。
100万種もあるとも言われる昆虫ですが、ここで抑えたいポイントは、昆虫=虫ではないという点です。
では、昆虫の定義は?ということになりますが、それは”頭・胸・腹の三部がはっきりと分かれ、胸に三対のあしがある”というものになります。
代表的な昆虫としてはカブトムシ、セミ、トンボ、コオロギ、バッタ、アリ、蜂、ハエなどなどです。これらがinsectと呼ばれる昆虫または昆虫に似た動物になります。
ちなみに、ライフサイエンス辞書という辞書があります。こちらでは生命科学分野で使われる用語を英和・和英辞書や共起表現検索など無料でできるようになっています。
”昆虫”と入力して検索すると、やはりinsectが真っ先に出てきます。それぞれの表現の音声も載っていますので、英語学習に役立ててはいかがでしょうか?
参考:ライフサイエンス辞書
https://lsd-project.jp/cgi-bin/lsdproj/ejlookup04.pl?opt=c
insectを使った例文を紹介
ここでは例文を紹介しますが、insectは可算名詞ですので、an insectまたはinsectsのように都度変えてください。なお、訳では自然なものにするため、昆虫ではなく虫にしています。
木の上に虫がいます。
息子は数匹の虫を見つけ、捕まえようとしました。
私はどの種類の虫も怖いの。
虫に興味を持って捕まえようとする子どもがいれば、虫というだけでイヤ~と怖がる人もいますね。
insect biteで虫刺されを表現
一般的に使われる虫刺されという言葉ですが、虫刺症(ちゅうししょう)のことを指します。
虫たちは尾にある刺針を使って人間などと接触します。虫刺症とはいわゆる皮膚炎で、ブヨ・ダニ・ノミ・蚊などの虫に刺されることで毒液や唾液成分などの異物が刺し傷から皮膚のなかに侵入するために起こります。すると、かゆみや痛みが発生します。
さて、insectを使うフレーズで、insect biteというものがあります。このフレーズが「虫刺され」を表します。噛む、噛みつくのbiteには、虫などが「~を刺す」の意味があるからです。
insectと、次で解説するbugで虫の意味ではニュアンスが違いますが、いわゆる虫刺されと言われるものはinsect biteでOKとなる点を覚えてくださいね。
虫刺されは絶対避けたい。
キャンプなど屋外のアクティビティをするとき、虫刺されを避けるために虫除けグッズの準備をする人は多いでしょう。
虫刺されは1日中痒かったわ。
例文のitchedはitch(イチ)の過去形、動詞で「痒い(かゆい)」という意味を持ちます。逆に、痛さのある場合にはhurtで表現します。
虫刺されではどちらも必須の単語になりますので、この機会に合わせてぜひ覚えましょう。
bug
続いての虫の英語はbug(バグ)になります。このbugこそ、私たちが生活でよく使う一般的な「虫」になります。
さらに、虫関係で害虫や微生物、それ以外では熱狂的マニアのこと、ソフトウェアの欠陥や故障のこと、そしてstomach bugなら食あたりや軽い胃腸炎として使われます。bugはなかなか面白い単語だと言えます。
bugを使った例文を紹介
一般的に虫というときのbug、いろいろな使い方ができそうですね。
たった今、窓に恐ろしい見た目の虫を見た。
娘は葉っぱを食べる虫を集中して観察していました。
さて、虫刺されでもっとも多くあったり、誰でも日常的に刺されるのが「蚊」によるものですね。以下で、蚊に刺されるというときの英語フレーズを紹介していきます。
mosquito biteで蚊に刺されるを表現
世界には3,500種類以上、日本には約100種類いると言われる蚊。すべてが人間を刺し、血を吸うわけではありません。
しかし、就寝していてもブーンと聞こえたら、やっつけるまで眠気も覚めるほど厄介なのが蚊。足の裏など刺されたら、痒いから掻く、掻けば痒いという地獄を体験することになります。寝るときの蚊対策の情報もネットでいろいろ得られるようですね。
一匹の蚊は体長5ミリほどなのに、厄介者です。メスだけが血を吸うことを知っていますか?
前置きが長くなりましたが、蚊に刺される、刺された時の英語表現、これは「mosquito bite」になります。
すでに紹介したinsect biteのinsect(虫)をmosquito(蚊)に置き換えたフレーズです。発音はマスキートゥのような感じにします。
足に10ケ所以上、蚊に刺されちゃって、めちゃ痒い!
蚊に刺されたときは、掻かないようにしてください。
これらの例文で分かりますが、蚊に刺される、刺されたと言いたいときにはgetを使います。getには、ある状態になるといったコアイメージがあるからです。痒い部分を掻くというとき、scratchを使う点もぜひ覚えましょう。
stingで表す虫刺され
虫刺されの表現でもう一つ「sting」を紹介しましょう。
sting(スティング)が持つ意味のひとつに、昆虫などが刺して「~に毒液を入れる」というものがあります。
stingを使う虫刺されは、特に蜂、ヒアリ、毛虫やサソリのように身を守るために刺して攻撃する場合が多いときに使いましょう。蜂は噛むのではなく刺すという表現がぴったりです。蜂の毒によるアレルギーとして、アナフィラキシーショックが起こることもあります。
stingの過去形はstungです。では、例文を紹介しましょう。
気をつけて、スズメ蜂がいるよ、刺されるかもしれない!
筆者が住むイギリスには蜂が多くいます。夏にラベンダー畑へ行けば大量の蜂に遭遇します(汗)庭にもよくいますが、そんなときにあれはbeeだよ、となるのと反対に、ヤバいwasp(ウォスプ)だ!といささかパニック状態になります。waspは、スズメ蜂やアシナガ蜂の総称で危険なタイプだからです。
ガーデニングをしていたとき、彼は毛虫に刺されました。
虫刺されの関連表現
次に、虫刺されにまつわるいろいろな表現を紹介します。
痒み止めはanti-itch
虫に刺された後につけたい薬がかゆみ止めです。かゆみは皮膚内に入ってきた異物に対するアレルギー反応によって起こりますが、これを引き起こす物質が”ヒスタミン”です。ヒスタミンH 受容体が原因になりますので、痒み止めは抗ヒスタミンになります。
痒み止めはanti-itch、痒み止めクリームであればanti-itch creamで表すことができます。antiはアンチとして日本語でも使われ、反対や対抗の意味を持ちます。美容製品でよく聞くアンチエイジングなら、抗老化ですね。
今週末、キャンプに行くので痒み止めクリームを買ったよ。
虫除けスプレーはinsect repellent spray
虫に刺されることを事前に防ぐための虫除けスプレーが便利ですね。
虫除けスプレーは英語で「insect repellent spray」になります。repellent(リペラント)はあまり馴染みのない単語ですが、虫などを寄せ付けない、はねつけるという意味を持っています。
もし夏に日本へ行くなら虫除けスプレーは必須。スーパーやドラッグストアで買えるよ。
腫れるはswell/腫れがひくはswelling goes down
虫に刺されて腫れるというときの英語にはswellを使いましょう。過去形はswelled、過去分詞はswollenになります。
左まぶたが蚊に刺されてひどく晴れちゃった。
その後、腫れた部分の腫れがひいていくときにはswelling goes downで表現しましょう。
左まぶたの腫れもひいてきたので、アイメイクもできるようになったわ。
まとめ
虫刺されの英語はinsect biteやmosquito bite、蜂などに刺されたときにはstingを使います。
虫刺されといっても深刻なアレルギー反応や感染症になる重いケースもあります。海外でも注意し、違和感を感じたら医師に診てもらいましょう。
イギリスであっという間に18年目、英語を使って生活中。 外資系製薬会社勤務や各国への旅行で英語を使ってきたものの、南ロンドンでの生活は人生にもコミュニケーション力アップにも貴重な経験に。暮らしの英語はもちろん、イギリス人夫と運営する剣道道場のメンバー達とのやりとりをメインに、日本文化を紹介する地元グループ代表として行政とのやりとりなど幅広く活動しています。 息子がUK大学に入学、イングランド西部の世界遺産の街にある大学寮生活が始まったものの、英国代表として剣道をする彼のサポートはエンドレス。ヨーロッパ各国に飛ぶこともある口だけ八段の道場おかみの夢は日本・イギリス完全2拠点生活。いずれにしても、英語はコミュニケーションで大いに役に立つ言語であることは間違い無し!です。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.