「驚く」の英語表現を覚えて、コミュニケーション上手に

驚く、ネイティブキャンプ、オンライン英会話

「驚く」という意味を含んだ英語表現はたくさんあります。そしてそれはコミュニケーションを円滑にするちょっとした一言でもあります。

今回は、1.感嘆表現「What (a) ~ !」や「How ~ !」、2.驚いた時に思わず出す声、3.驚きの感想や状況を表すフレーズ、4.「驚き」を表す慣用的表現、5.使う時には注意したい驚きを表すフレーズ、の5つに分けて「驚く」に関する英語表現を説明したいと思います。

ご自分の関心のある部分から読んでみてくださいね。

1.感嘆表現「What (a) ~ !」や「How ~ !」

「なんて〜なんだ!」と、驚きを表現したい時は、感嘆文を使うことができます。これは学校で習ったかと思います。ちょっと復習しましょう。

感嘆文は「What」または「How」を使います。どちらも文末に感嘆符「!」をつけましょう。

・Whatで始める場合:What+形容詞+名詞+主語+動詞+ !

What a beautiful flower this is!(なんてきれいな花なんでしょう!)

・Howで始める場合:How+形容詞(副詞)+主語+動詞+ !

How beautiful this flower is!(なんてきれいな花なんでしょう!)

実際の会話では「What a beautiful flower!」「How beautiful!」といった短い形で使われることもよくあります。

2.驚いた時に思わず出る声

驚いた時に思わず「あっ」とか「えっ」とか声をあげることがあります。また「驚き」の中にもいろいろな感情が溶け込んでいます。このような、思わず声にする英語表現を、使う状況とともに紹介しましょう。

短い語は見ただけではわかりにくいものもありますので、ここでは、英語の左側に日本語訳をつけ、右側の( )内に読み方を便宜上カタカナで示しています。

驚きの中に喜びのニュアンスがある

・ワオ!、わあ!、すごい!:Wow!(ワゥ)

Wow! That's nice!

ワオ! そりゃあすばらしい!

・わーい!、やったー!:Yay!(イェイ)

A:Dinner is coming up!

B:Yay!

A:夕飯よ〜!

B:やったー!

喜びを表す時でも、不快な時や困惑した時、怒りを覚えた時でも使える

・おお!、おや!、まあ!、ああ!、おー!:Oh!(オー、オゥ)

よく使われる「Oh!」は、「no」や「boy」などを伴って表現されることも多いです。

Oh, no! That was close.

やっば! 危なかった。

Oh boy! They won!

やった! 勝ったぞ!

・え?、ええっ!?、何?:What?(ワッ)

「What?」と一言だけで驚きを表現できます。

What!? What does that mean?

ええ!? どういう意味?

・びっくりした!、まさか!、まあ!、マジ?:Good heavens!(グッヘヴンズ)

「Heavens!」のみや 「Heavens above!」「My heavens!」などとも言います。

Good heavens! Did something happen?

びっくりした! 何かありましたか?

・うわぁあああああ!:Noooooooooo!(ノォオオオオオ)

SNSの投稿など、カジュアルな書き言葉に見られます。「o」が多いとおどけた印象になります。

Noooooooooo! I forgot my purse in the train!

うわぁああ! 電車に財布を忘れた!

嫌悪や不快感、拒絶、恐怖などを表す時に使える

・げっ!、ウヘーッ!:Yuck!(ヤク)

Yuck! Don't throw away food waste here.

ゲッ! ここに生ゴミ捨てないでよ。

・おえっ!、げっ!:Ew! (イウ)

「w」が増えて、「Eww!」や「Ewww!」にもなることもあります。

A:There was a cockroach in my fridge.

B:Ew, gross!

A:冷蔵庫にゴキブリがいたの。

B:げっ、きもっ!

・うっ!:Ugh!(ウア)

Ugh! A bug in my soup!

うわっ! 私のスープに虫が入ってる!

うっかりミスをしてしまった時、驚いた時に使える

・うわっ!:Oops!(ウープス、ウプス)

Oops!  I tripped on the steps.

おっといけない、つまづいた。

失望、怒り、困惑、あきれた様子などを表す時に使える

・おやっ!、えっ!:Gosh!(ガッシュ/アメリカ英語、ゴッシュ/イギリス英語)

他にも、「goodness!」などの言い方があります。

Oh, my gosh! I'm sorry I completely forgot about it.

あらまあ! ごめんなさい、すっかりそのことを忘れていたわ。

Oh, my goodness!  I have a headache again.

ああ、大変! また頭痛がするわ。

・おやまあ、まあまあ、ああ驚いた、まあ困った:Dear(ディア、デア)

以下に例文として挙げる「Oh dear!」の他にも「Dear oh dear!」「Dear dear!」「Dear me!」などの形で使われます。

”Oh dear!”, muttered Nancy.

「あらら」とナンシーはつぶやいた.

・おっと!、おー!、うわ!:Whoa!(ウォゥ)

Whoa! Don't add the salt  just yet!

おっと、塩はまだだよ!

暑い時や疲れた時、ほっとした気持ちを表す時、嫌悪感がある時に使える

・ほー、へー:Phew!(フュー)

Phew! Unbelievable!

へー、信じられない!

3.驚きの感想や状況を表すフレーズ

上の2で紹介したものは「驚いた時に思わず出てくる音」のようなものでしたが、次にここでは、驚いた時の感想や状況を表す短めのフレーズを紹介しましょう。たくさんあるので、よく使われるものを厳選しました。いずれもカジュアルな場面で使われることが多いです。

一言で驚きの感想や状況を表す言葉

・すばらしい!:Amazing!

「Amazing!」は、「驚くに値するほどすばらしい」「びっくりするような」という意味です。

I saw Mt.Fuji from a plane. Amazing!

飛行機から富士山を見たよ。とても見事で、驚いたわ!

・すごい!:Awesome!

畏敬の念や敬意を感じるほど素晴らしいというように、ものすごく素晴らしいというニュアンスを含むのが「Awesome!」です。

A:He has mastered English grammar completely.

B:Awesome!

A:彼は完全に英文法をマスターしましたよ。

B:すごい! 

・お見事!:Stunning!

驚くほど見事ですばらしいという時には、前述の「Amazing!」「Awesome!」のほかに「Stunning!」という言い方もできます。

A:We won the game.

B:Stunning!

A:試合に勝ちました。

B:お見事です!

・本当に?:Really?

興味や驚き、疑念を表す時に、よく「Really?」と言います。

A:I got a new boyfriend!

B:Really?

A:彼氏ができたの。

B:本当に?

・マジで?:Seriously?

驚いた時に「本当に?」と聞き返すことがあると思いますが、そのような時に「Seriously?」という言い方をします。また「Are you serious?」とも言えます。

A:I'm considering quitting my job.

B:Seriously? What's happening?

A:仕事をやめようか考えているの。

B:マジで? 何があったの?

・ありえない、まさか!:No way!

「No way!」は、「ありえない」という意味で、起こるとは思っていなかったことが起きた時の驚きを表現したい時に使えます。

A:I got back together with my ex.

B:No way! He was cheating on you.

A:復縁したの。

B:ありえないよ! あなたがいるのに彼は浮気したんだよ。

・うそでしょ!:No kidding!

「kid」は名詞で「子ども」という意味ですが、動詞では「冗談を言う」という意味になります。「No kidding!」で、「うそでしょ?」「まさか!」など、疑いを含んだニュアンスになります。相手の発言やニュースなどの情報に対して、驚きの反応をするのにも使います。

またほかにも「Are you kidding?」「Are you joking?」「You must be joking!」といった言い方もあります。

A:I will marry Franky next month.

B:No kidding!

A:来月、フランキーと結婚するんだ。

B:うそだろ! 

・すごーい!、これはびっくり!、信じられない!:Fancy that!

「Fancy that!」は、驚いた時に使うフレーズです。イギリスでよく使われているようですが、やや古いイメージがあるようです。 

A:I won the lottery!

B:Fancy that!

A:宝くじ当たったよ!

B:すごーい!

驚いた時によく使われる短めの文

・びっくりした!、驚いた!:You scared me!

「You scared me!」は、驚いた時によく使われるフレーズです。直訳すると「あなたは私を怖がらせた!」という意味になりますが、日本語で「びっくりした!」「驚かさないでよ!」「驚かさないでくれ!」などと言いたい場合に、英語ではこの表現をよく使います。

また「驚かさないでくれ!」という時に「Don’t scare me!」を使うこともあります。

Hey! You scared me! I didn't feel your sign.

ちょっと! 驚かせないで! あなたの気配を感じなかったわ!

・びっくりした!、驚いた!:I was surprised!

「I was surprised!」は、予期せぬ事態に驚くこと。形としては「びっくりさせられた」という受動態ですが、日本語だと「びっくりした」というように訳されることが多いです。

We were surprised by my boss’s announcement.

我々は上司の発表に驚いた。

・ええ!?、本当?:Are you sure?

「Are you sure?」を直訳すると「あなたは確かですか?」となりますが、「本当?」「本気?」「マジ?」など、驚いた時にもよく使う言葉です。相手が言ったことについて確認したいようなニュアンスを含んでいます。

What!? Are you sure about that?

何ですって!? それは確かなの?

・びっくりした!、驚いた!:I was amazed!

「I was amazed!」は、仰天して心の底からびっくりしたという気持ちを含んでいます。

What a delicious dish! I was amazed!

なんておいしい料理なんだ!驚きだ!

・びっくりした!、驚いた!:I was astonished!

信じがたい出来事に遭遇し、仰天し、しかも呆然としてしまうほどの驚きを受けた時に使えます。

I was astonished to hear the news. Because he achieved it in a day.

私はその知らせを聞いてとても驚いた。なぜなら彼はそれを1日でやり終えてしまったからです。

・びっくりした!、驚いた!:I was stunned!

「I was stunned!」は、あまりの驚きで圧倒されたというような時に使います。驚きで愕然とした、または呆然とした、唖然とした、というニュアンスがあります。

I was stunned by the news of his death.

私は彼の死を知って呆然とした。

・びっくりした!、驚いた!:I was startled!

「I was startled!」は、ふいをつかれて飛び上がるほど驚いた時などに使えます。

I was startled! Because someone suddenly knocked at the door.

私はびっくりした。なぜなら誰かがドアを突然ノックしたからです。

4.「驚く」を表す慣用的表現

英語には驚いたことをイキイキと表現できる慣用的な表現があります。ここでは代表的なものをいくつかご紹介しましょう。

・ひどく驚かす、度肝を抜く、感動する:blow one’s mind

「blow one’s mind」は、思いがけない事が起きて心が吹き飛ぶほど驚かされる、といった時に使われます。

That new movie was amazing!  It blew my mind.

あの新しい映画は最高だった。感動したよ!

・感動した、圧倒された:be blown away

上の「blow one’s mind」と同じく「blow」を含んだ言い方で、「be blown away」があります。「驚くほど感動した」「驚くほど圧倒された」など、やはりとても驚いた場合に使われます。

That's unbelievable! I was blown away by her speech!

素晴らしい! 彼女のスピーチに感動したわ!

・心臓が止まるぐらい驚く:almost have a heart attack

「心臓発作を起こす」という意味の「have a heart attack」「almost」をつけて「almost have a heart attack」とすると、「心臓が止まるぐらい驚く」という慣用表現になります。

I almost had a heart attack when I found out how much the house cost.

その家の料金がわかった時、心臓が止まるくらい驚いた。

・夢を見ているのに違いない:must be dreaming

「must be dreaming」は、予想もしていなかったような夢のような出来事が起こった時に使えるフレーズです。

Wow! He is a famous actor! I must be dreaming.

ワオ! 彼は有名な俳優じゃない! 夢みたい!

5.使う時には注意したい驚きを表すフレーズ

驚きを表すフレーズには「Oh, my God!」またはこの頭文字を取った「OMG」があります。皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか。しかしこのフレーズには「神」を表す「God」が含まれており、この言葉を口にするのは、キリスト教では「神への冒涜」とも認識されることもありますので、使わない方が無難です。

どうしても使いそうになったら、その代わりに、「2.驚いた時に思わず出す声」で紹介した、「Oh, my gosh!」「Oh, my goodness!」を使うことをおすすめします。

他にもいわゆる「卑語」と言われるF-wordやS-wordも使わない方がいいでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、1.感嘆表現「What (a) ~ !」や「How ~ !」、2.驚いた時に思わず出す声、3.驚きの感想や状況を表すフレーズ、4.「驚き」を表す慣用的表現、5.使う時には注意したい驚きを表すフレーズ、の5つに分けて「驚く」に関連する英語表現を解説しました。

それぞれを単独で使ってもいいし、1〜5を組み合わせて、シーン別に使うとコミュニケーションに幅が出ます。ぜひ、実際の英会話やオンライン英会話の英語講師を相手に実践してくださいね。

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