海外へ留学を考えるとき、滞在する国選びおよび滞在期間が大きな決め手となります。
期間に関しては学生や社会人には学校や仕事という優先事項があるため、自分の希望だけで決めることが難しい点が挙げられます。長い休暇を取れないと留学をあきらめる人さえいるかもしれません。ところで、超短期留学という留学についてご存知ですか?
この記事は、超短期留学について解説するとともに、フィリピンで短期の留学ができるのか、そのメリットやデメリットなどを詳しく紹介します。ぜひ、ご参考にしてください。
超短期留学とは?
英語留学には語学学校から大学まで様々な種類があり、経験がない人にとっては情報量がとても多く嬉しいものの困惑してしまうこともあるでしょう。そこで、留学エージェントを利用して留学相談するという方法もあります。
語学留学の期間に関しては、短期・中期・長期に分けることが一般的です。しかし、もう1種類「超短期留学」という非常に短い期間でいく留学があります。以下、説明しましょう。
超短期留学とは?
短期留学ではなく、超短期留学という留学があります。超短期ということから、最短1日から数週間の間で行なうものであり、多くのプログラムは1週間の設定をしています。ちなみに、短期留学は3ケ月を上限としています。
超短期留学のために海外に1日のみ行くことは現実的ではありませんが、1週間であれば留学できる見込みが立つ人が増えるのではないでしょうか?
なお、週末を利用しそこに1日2日プラスし、3泊4日のプログラムに参加すれば生活にほぼ影響がなく、多くの人にとって現実感のあるスケジュールになります。
超短期留学ではこのような非常に短期の滞在で、日本ではなく現地で英語の学習、そして異文化の体験を同時にすることが可能です。
フィリピンで超短期留学できる?
留学先として人気のフィリピンでも超短期留学が可能です。多くの留学生を迎えるため、様々なプログラムが用意されています。
例えば、Expresserコースは1日8コマをこなす集中コースですし、平日の外出は禁止、毎日ある単語テスト、母国語もアルコールも禁止など英語学習最優先の厳しいルールのあるスパルタコースというものもあります。
究極は、セブに観光でいる間に1日3時間で参加できる日帰りプランです。
このように、フィリピンでの超短期留学のプログラムはバラエティに富んでいると言えます。これなら、休みが取りづらい人でも予定を組みやすく、念願の留学を実現することができるでしょう。
超短期留学の費用は?
さて、超短期留学の費用も気になります。そこで、フィリピンでの超短期留学に費用がどの程度かかるのかについてみていきます。費用は目安としてお読みください。
フィリピンでの超短期留学の費用は?
フィリピンには多くの語学学校があります。自然が豊かで気候も良いことからも、セブ島やバギオなどは多くの人が英語力を高めるために行く人気の目的地のひとつとなっています。
さて、フィリピンでの超短期留学の費用の目安は以下になります。
2週間の留学で約20万円~32万円
短期間なのに結構かかるなと感じられるかもしれませんが、これらには航空券や海外旅行保険料が含まれることが一般的です。学校によっては、毎日3食を学校内で食べることもできます。
また、1日だけの日帰りレッスンというコースを選ぶ場合は約4万円、土日の2日間では約78,000円が目安になります。
超短期留学の費用以外にかかるもの
海外留学する場合は、授業料以外の費用に関しても考えなくてはなりません。例えば、生活費であり外食を含む食費、そして各地に移動する際に発生する交通費です。
フィリピンの物価は日本と比べ、全体的に1/3~1/2程度ですので安価に抑えられますが、これらの出費もある程度含めて把握していたほうがよいでしょう。
超短期留学の効果は?
さらに気になるのが、超短期留学をすることによる英語力アップの効果ではないでしょうか?
超短期留学で効果はある?
超短期で行く留学の効果については、英語初心者とそれ以外の方では異なります。英語初心者にとって初めての留学が超短期留学であれば、日本でよほど準備をしていかなければ大きな効果は難しくなります。
過度の期待をすることなく、海外への第一歩という捉え方ができればポジティブな経験が英語学習へのさらなるモチベーションにつながる、この意味では効果があると言えるでしょう。
英語初心者以外の方にとっては、外国での授業に加えて生活で必要な英会話が必然となる環境であることから、学習の継続という意味で一定の効果を実感できる可能性があります。また、気軽にブラッシュアップをする機会にすることもできます。
そして、現地で出会ったフィリピンや外国人と連絡先を交換すれば、帰国後も英語でのメッセージや次に会う機会作りにつながる可能性はあるでしょう。海外の知り合いを増やし、英語を使うチャンスを増やします。
英語(英会話)は積極的に行なうことが大切ですので、これらのことを考慮し、超短期留学であっても海外に出ることで一定の効果はあると言えるでしょう。
効果をマックスで出すためには、留学前の英会話の準備、また帰国してからの継続学習が必須です。これらにはオンライン英会話が大変役立ちます。
超短期留学はこんな人にオススメ!
ところで、超短期留学はどのような人に向いているのでしょう。ご自分にとって良い選択になる可能性があるのか、ぜひご参考にしてください。
超短期留学をすべき人とは?
超短期留学はやはり、時間が限られているけれど留学をしてみたい人にとっておすすめのスタイルです。学業または仕事の都合で中長期の留学が難しくても超短期または短期であれば可能となります。
また、英会話力がある方でブラッシュアップしたい場合にも超短期留学がおすすめです。
気軽に短いホリデーを過ごしながら、現地では英語の学習、英会話でリスニングとスピーキングのインプット・アウトプットを上達させることができます。年間を通じて暖かく美しい自然のあるフィリピンのリラックスの雰囲気でそれらを行なうと自然と英語も出てくるかもしれませんね。
また、社会人は中期や長期留学が難しくても、超短期留学をオーガナイズしぜひ行動にしてみてください。国内で休暇を過ごす代わりに計画できるのが超短期留学の良い点です。
英語を使う仕事に就きたい、業務に英語を使う必要があればなおさらですが、もしそうでなくても自分のキャリアに良いですし、普段会えない外国人と国際交流をすることで自分の自信もつきます。
新たな方向を発見できるかもしれません。異文化を体験することで逆に、日本を違う見方をすることもでき視野が広がります。
フィリピンで超短期留学をするメリット
留学をしたいけれど、超短期留学に価値はあるの?という思いを持つ人も実際いるでしょう。かける時間と費用をしっかりとプランした上で行けるようであれば超短期留学でもおすすめです。
さて、ここからはフィリピンで超短期留学をするメリット、次でデメリットを紹介します。さっそく、どのようなメリットがあるかみていきましょう。
フィリピンで超短期留学をするメリット
フィリピンは日本から約5時間のフライトで行ける国です。そして超短期留学ということでもこの2つのポイントから気軽に計画をたてることができます。気軽ということでは、ビザの取得も不要であることから準備期間も短くなります。
ちなみに、日本国籍の人はフィリピンの短期滞在(30日以内)ではビザが不要です。手軽ということであれば、かける全体的な費用を抑えられるというメリットもあります。
例えばイギリスと比べても、日本からの距離が近い、物価が安いというポイントは大きいですね。
さらに気軽というキーワードを考えるのであれば、超短期留学であればシニアを含むどんな年齢の人にも留学への挑戦のハードルが下がるかもしれません。
次に、フィリピンは東南アジア諸国のなかでも英語を公用語とする国です。そのため、授業の時間以外でも間違いなく英語のコミュニケーションをとることができます。
短期でいくのであれば、日本を離れた環境のなか、滞在中はずっと英語で過ごすというポジティブな気持ちを持ってせっかくの機会を活かすべきでしょう。
そして、フィリピン滞在では英語を学び使う機会を得ながら、時間が短くても異文化に触れ、またマリンスポーツやショッピングを楽しめます。
また、日本人に慣れた講師がいますので、安心感があります。超短期留学では時間が限られているからこそ、充実した時間を過ごそうとする意識が働きます。
フィリピンで超短期留学をするデメリット
フィリピンで超短期留学をするメリットがつかめたところで、最後にデメリットについても紹介します。
フィリピンで超短期留学をするデメリット
超短期留学をフィリピンでするデメリットですが、まず挙げられるのがこの期間では十分な英語力を身につけることがかなり難しいということです。
この点については、一度の超短期留学ですべてを期待せず、行動の一歩目という捉え方をすることをおすすめします。海外で英語を使う楽しさを感じることができれば次に繋がります。
また、海外に慣れていない場合は日本と異なる環境に順応しつつ語学を勉強することになります。カルチャーショックを経験しながら、いかに積極的にレッスンを受けられるかがキーになります。
加えて、セブ留学などでは日本人に遭遇する確率が高いことがあります。つい日本語でおしゃべりをしてしまうと超短期留学はあっという間に終わってしまいます。
まとめ
本記事では、留学のなかでも一番期間が短い「超短期留学」について紹介しました。
海外で実際に英語を使って過ごす時間は、多くの人にとって貴重な体験になります。恥ずかしくって英語をなかなか話せないという人でも、海外でフレンドリーな人たちに囲まれればまた違う積極的な自分を発見するかもしれません。
まずは、行動を起こすことが大切、英語でのコミュニケーションは楽しいですよ!長い休暇がない人でもその体験ができるのが超短期留学です。本記事が時間のない方にも留学を考える際に役立っていれば幸いです。

◇経歴
日本では外資系製薬会社などで勤務。
2006年夏に渡英し、現在イングランド在住。
2012年以来、南ロンドンで剣道道場を運営。地元の行政と関わり、日本文化を紹介するイベントを担当したり、剣道や居合道のデモンストレーションのオーガナイスを行なう。
また、日本の2大学と英国剣道協会とのパートナーシップ締結のためのリエゾンおよび翻訳・通訳を担当。
◇資格
・Food Safety Level 2
・Principles of Internet Safety Prepare to Deliver Excellent Customer Service
◇海外渡航経験
スキューバダイビングで訪れた国々を始め、3ケ月間のヨーロッパ各国バックパッカーの旅を経験。
◇自己紹介
こんにちは!椿サリーです。夫がイギリス人、日英ミックスの息子(UK大学生)という家族構成の国際結婚組です。ライターとして、多国籍メンバーが所属する剣道道場の女将として、日本文化紹介を紹介する地元グループ代表として行政とのやりとりなど、イギリスで幅広く活動しています。英会話ができると世界が広がりますし、外国人とのコミュニケーションは楽しい!を日々実感しています。