思いやりの心「気遣い」って英語でなんて言う?関連表現も紹介します!

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「田中さんは気遣いができる人だ」「風邪を引いたとき、周りの人たちの気遣いに感動した」「彼女はいつも私を気遣ってくれる」など、「気遣い」という言葉は日常で意外とよく使うのではないでしょうか。

みなさんは、そんな「気遣い」を英語でどのように言うか知っていますか?実はさまざまが言い方があり、少しずつニュアンスが異なります。そこで、今回の記事では「気遣い」を意味する英語表現をご紹介します。また、「気遣い」の関連表現もあわせてご紹介します。

それぞれ例文とともに詳しく解説していきますので、ぜひその例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。

「気遣い」の英語表現

まずは、「気遣い」を意味する英語表現を見ていきましょう。ここでは大きく3つの英単語「considerate」「concern」「thoughtful」をご紹介します。それぞれ少しずつニュアンスや使われ方が違いますので、一つ一つチェックしていきましょう!

considerate

「considerate」は日本語の「気遣い」に最も近いニュアンスを持っています。相手の気持ちや立場、状況を考えて行動をしたり、手伝ったりすることを指します。日本語の「思いやり」や「心配り」「察しの良い」にも近い単語でしょう。

なお、「considerate」は形容詞です。名詞形は「consideration」となり、こちらもよく使われますので、合わせて覚えてみてください。

ちなみに、逆に「気遣いがない」と言いたい場合は「inconsiderate」という単語を使います。

例文

Emma is one of the most considerate people I know.

(エマは私が知っている人のなかで、最も気遣いができる人の一人です。)

I want my daughter to be a considerate person.

(私は自分の娘に思いやりのある人になってほしいです。)

Thank you very much for the present. That’s so considerate of you.

(プレゼントをいただき、ありがとうございます。お気遣いありがとうございます。)

Oliver is always kind and considerate.

(オリバーはいつも優しくて気遣いができます。)

Miranda is considerate of other people's feelings.

(ミランダは他の人の気持ちを気遣います。)

concern

次にご紹介する「concern」は、「気遣い」のなかでも「相手を心配する」というニュアンスが強く含まれます。何か良くないことが相手に起こるのではないかと心配したり、起こってしまった場合に気を遣ったりする場合に使われます。

また、同じスペルで名詞として「関心」「懸念」「気遣い」という意味で使われることもあります。

例文

Thank you very much for your concern.

(お気遣いありがとうございます。)

→例えば自分が病気になり、それを心配して気遣ってくれた相手への返答としてよく使われます。

My dog’s illness concerns all of my family.

(家族全員が、我が家の犬の病気を心配しています。)

I do appreciate your concern but I’ll be okay on my own.

(お気遣いありがとうございます。でも、私一人で大丈夫です。)

You should be concerned about your mother. I heard that she’s ill.

(あなたはお母さんを気遣うべきですよ。彼女が病気だと聞きましたよ。)

My son’s ill health concerns me.

(私は息子の体調不良が心配です。)

thoughtful

続いてご紹介する形容詞「thoughtful」は、気遣いのなかでも「思慮深い」「(性格や行動が)思いやりのある」「思慮に富んだ」という意味合いが強いです。また、日本語で「気が利く」と訳されることもあります。

例文

How very thoughtful of you!

(あなたはなんて思いやりがあるんでしょう!)

Fiona is always thoughtful and kind.

(フィオナはいつも思慮深く親切です。)

Her daughter is always thoughtful.

(彼女の娘はいつも思いやりがあります。)

Be thoughtful of your friends.

(友達に思いやりを持ちなさい。)

It was thoughtful of you to send flowers.

(花を贈ってくれてありがとう。)

「気遣い」の関連表現

ここからは、「気遣い」の関連表現をいくつかご紹介します。

help yourself

「help yourself」という表現は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。こちらは、「ご自由にどうぞ」「遠慮なくどうぞ」といった意味があります。日常会話でもビジネスシーンでも使われます。

よく使われるのは、食べものや飲み物を「ご自由に召し上がりください」とすすめるシチュエーションです。命令形ですが、命令のような強いニュアンスはなく、「~してください」というニュアンスになります。ただし、「Please」を付けて「Please help yourself.」という場合もあります。

なお、対象となる相手が複数の場合は「yourselves」となります。

例文

If you need some, there are extra papers on the desk over there. Help yourself.

(もし必要であれば、あちらの机の上に余分な紙があります。ご自由にどうぞ。)

→飲食物以外にも使うことができます。

There are some cakes on the dining table. Please help yourself.

(ダイニングテーブルにいくつかケーキがあります。ご自由に召し上がりください。)

There's plenty of drinks, so help yourself.

(飲み物はたくさんありますから、ご自由にどうぞ。)

A:Please help yourself to some sweets.

B:Thank you so much. They all look tasty.

(A:お菓子をご自由に召し上がりください。)

(B:ありがとうございます。どれもおいしそうですね!)

be yourself

食べものや飲み物、その他の物だけでなく、相手に「気を遣わずに自由にしてほしい」と言いたいこともあるでしょう。そのようなときに便利な表現が「be yourself」です。「自分らしくいる・自然なままでいる」という意味があり、「気を遣わずに、気楽に」というニュアンスを出すことができます。

「yourself」の部分は主語に合わせて変えてくださいね。

「can’t be myself」というと、「自分らしくいられない」「気を遣う」という意味になります。

例文

Don’t worry about other people. Please be yourself.

(他の人のことは気にしないで。あなたらしくいてください。)

At my workplace, I can’t be myself.

(私の職場では気を遣って自分らしくいられません。)

I can relax and just be myself when I’m with Emily.

(エミリーといるとき、私はリラックスできて、気を遣わずに自分らしくいられます。)

If you can’t be yourself with your boyfriend, it’s not a good relationship, I think.

(もしあなたがボーイフレンドと一緒にいて自分らしくいられないのであれば、良い関係ではないと私は思います。)

She and I can talk about anything freely. I can be myself with her.

(彼女と私は何でも自由に話すことができます。彼女といると、自分らしくいられます。)

まとめ

いかがでしたか?

今回の記事では、思いやりの心「気遣い」を意味するさまざまな英語表現を、例文とともにご紹介しました。また、その他の関連表現・フレーズ についても、さまざまな英語表現を解説しました。

日常生活においても、ビジネスシーンにおいても、誰かの「気遣い」を感じて嬉しく思ったり、自分が周囲を「気遣ったり」することは多いのではないでしょうか。また、誰かの性格を表すときに「気遣い」ができる、と言うこともあるでしょう。意外と使う場面の多い言葉だからこそ、いざというときにパッと適切な表現が口から出たら嬉しいですよね。

今回ご紹介した単語やフレーズを自然に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。

今回ご紹介したフレーズをそれぞれ適切なシーンで使うことができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブスピーカーからも「お!この人はいろんな単語やフレーズを知っているんだな」と思ってもらえるのではないでしょうか。

また、今回学んだ「気遣い」の英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブスピーカーはどのように使い分けているのか聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブスピーカーの講師とマンツーマンで話すことができます。今回ご紹介した「気遣い」にまつわる英語表現をさらに練習しても良いですし、日本と講師の母国での「気遣い」の表し方の違いなどについてディスカッションをするのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

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