「楽器」って英語でなんていう?様々な楽器の英語や演奏に関わるフレーズもご紹介します!

楽器、オンライン英会話、ネイティブキャンプ

英会話上級者やTOEIC高得点所持者でも苦戦するのが、カジュアルな会話の話題探しです。

ネイティブスピーカーを相手に英語でディスカッションができるし、難しい学術書をスラスラ読めるような人でも、休憩室でおしゃべりをするとなると、何を話せばいいのかわからなくなってしまう人は多いです。

そんなときのために、多くの英語学習者は得意なおしゃべりの話題を用意しておくことがあります。

オシャレな友達が多い人はファッションについての話題でおしゃべりができる様に、洋服に関する単語やフレーズを多く蓄えておきます。

また、スポーツ好きが多いコミュニティーにいる人は、スポーツの用語や選手の名前を覚えておくでしょう。

そんな中でも、多くの人が参加できる人気の話題が音楽です。

音楽には国境が無く、言葉が分からなくても楽しむことができます。また、近年ではストリーミングサービスが充実しているため、海外の音楽を容易に聞くことができます。

今回の記事では、そんな音楽の話題になった時に使える、楽器に関する語彙やフレーズを集めました。

特にアメリカやヨーロッパでは楽器経験者が多く、楽器についての会話は盛り上がりやすいので要チェックです。

楽器 instrument/ musical instrument

まず、「楽器」という単語について触れていきます。

一般的に楽器は、instrumentで通じます。

ただ、instrumentと辞書で調べると「器具、器械、用具」という意味がでてきますね。そのため厳密には、「音楽を演奏する楽器」について言いたい場合はmusical instrumentと言わなければなりません。

しかし実際の会話では、instrumentを「器具、器械、用具」の意味で使うことは少なく、ほとんど「楽器」という意味になります。

そのため音楽を演奏する楽器の英語訳はinstrumentと覚えておいて支障はないでしょう。

様々な楽器の英語一覧

それではここからは、楽器の種類を英語でどういえばいいのかを見ていきます。

楽器には大きく分けて、ギターなどの弦楽器、トランペットなどの金管楽器、ドラムなどの打楽器、ピアノなどの鍵盤楽器がありますが、それぞれに名称があります。

日常会話ではあまり使わない英単語が多いため、英語学習歴が長い人でも、これらの語彙を知らないという人は少なくありません。

しかしネイティブスピーカーであれば知っていて当然の単語ばかりなので、しっかり覚えておきましょう。

弦楽器

まずは弦楽器です。

ギター、バイオリン、ウクレレなど、弦をはじいたりこすったりして音を出す楽器ですね。

弦楽器を表す英単語は主に3つあります。

stringed instrument
string musical instrument
strings

この3つです。Stringは「弦」という意味です。

楽器やオーケストラについて話をしているときなどは、stringsと言うだけで弦楽器のことを話していると理解してもらえます。

逆に、普通の会話でいきなりstringsという単語だけ出しても弦楽器のことだと思ってもらえない可能性があるので、その場合はstringed instrumentを使いましょう。

弦楽器に関するその他の語彙

弦楽器の話をするときによく使われるボキャブラリーも見ていきましょう。こちらも同様に、日常生活ではあまり使わない言葉が多いので、意識して覚えていかなければなりません。

pluck the strings

pluck the stringsは「弦をつま弾く」という意味のフレーズです。

pluckは「引き抜く、摘む、かき鳴らす」を表す動詞で、stringsを目的語にすると、爪やピックなどを使って弦をはじく動作を表します。

twang

twangは「弦をはじいて音を鳴らす」という意味の動詞です。

twang a guitar, twang his banjoなどという形で使います。

また、twangには弦を鳴らしたときに出る「ボロン」という音を表す擬音語の意味もあるので、覚えておきましょう。

金管楽器

金管楽器は、トランペット、ホルン、トロンボーンなどの、ラッパ類の楽器です。息を使って、唇の振動で音を出す楽器全般のことを指します。

「金管」と言っていますが、必ずしも金属である必要はなく、貝やプラスチック、木などで出来た楽器もラッパ系であれば金管楽器と呼びます。

金管楽器は英語だとbrass instrumentです。

brassは「真鍮(しんちゅう)、黄銅」という意味です。金属の種類ですね。全てbrass製というわけではありませんが、金管楽器はbrassで作られているものが多いので、全てまとめてbrass instrumentと呼ぶのです。

金管楽器に関するその他の語彙

valve

valveは日本語だと「弁」と言う意味ですが、多くの場合カタカナで「バルブ」と表記します。

valveは金管楽器についているボタンのような部分のことで、そこを動かすことで音程を変えます。トランぺッターが指でパタパタ動かしているあの部分ですね。

ほとんどの金管楽器には3つのvalveが付いており、その3つのvalveの組み合わせで音を出します。

mouthpiece

mouthpieceは日本語表記だと「マウスピース」です。金管楽器を演奏する人が、口を付けて息を吹き込むパーツのことですね。

ほとんどの金管楽器では、マウスピースは取り外すことができます。また、様々な種類があり、音楽のジャンルや演奏スタイルなどによって、使い分けられます。

打楽器

続いては打楽器です。叩く、こする、振るなどして音を出す楽器ですね。

打楽器にはドラム、シンバル、タンバリンなどがあります。木琴や鉄琴は「鍵盤打楽器」と呼ばれ、分類上では打楽器にも鍵盤楽器にも属しています。

打楽器は英語で、percussion instrumentです。percussionには「衝突、振動」といった意味があります。

こちらも弦楽器や金管楽器と同様に、percussionというだけで「打楽器」を意味することができます。

また、日本語でもカタカナ表記で「パーカッション」という言い方もするので、覚えておきましょう。

打楽器に関するその他の語彙

pitched percussion instrument

木琴(xylophone)や鉄琴(metallophone, glockenspiels)などを日本語では、「鍵盤打楽器」と呼ぶと前述しましたが、英語ではpitched percussion instrumentと言います。

pitchは名詞だと「音程」、動詞だと「音程を整える」という意味です。動詞のpitchを過去分詞形にして、形容詞化しているわけですね。

日本語に直訳すると「音程が整えられた打楽器」といったところです。

trap set

Drum setは聞いたことがあると思います。ロックバンドの後ろの方でドラマーが叩いている楽器です。X JapanのYOSHIKIさんが弾かれている楽器ですね。

trap setはそのdrum setの別名です。全く同じものを指す単語なのですが、会話に出て来て混乱しないように覚えておきましょう。

鍵盤楽器

最後は鍵盤楽器です。

ピアノが真っ先に思い浮かびますが、オルガン、シンセサイザー、アコーディオン、鍵盤ハーモニカ、メロトロン、チェンバロなど、意外にもたくさんあります。

鍵盤楽器は英語だとkeyboard instrumentです。

keyboardは日本語の「キーボード」と同じですね。Key(鍵)があるboard(盤)で、keyboardとなります。パソコンで使うキーボードと同じ単語です。

keyboardと言うと、日本語のキーボードに引っ張られて、電子ピアノのことに限定されているように感じます。

確かに、電子ピアノのことを生のピアノと区別してkeyboardと呼ぶことはありますが、電子であろうがアコースティックであろうが、鍵盤が付いていれば全てkeyboard instrumentに分類されるので注意しておきましょう。

鍵盤楽器に関するその他の語彙

White key/Black key

White key/Black keyは、そのまま「白い鍵盤と黒い鍵盤」です。ピアノや鍵盤ハーモニカには、白いところと黒いところがありますよね。それらをそれぞれWhite key/Black keyと呼びます。

White key/Black keyのことはピアノのレッスンなどでは絶対に理解しておかなければいけない語彙です。

Grand piano/Upright piano

ピアノにも種類があり、主に大きさによって名前が変わります。

コンサートホールにある大きなピアノはgrand pianoと呼ばれます。学校の体育館や音楽室などに置いてあったのではないでしょうか?

それに対して、一般家庭や教室の隅に置いてある小さな縦型のピアノはupright pianoと呼ばれます。

演奏する to play / to perform

ここからは、楽器に関連したワードを紹介していきます。

1つ目は、「演奏する」です。

英語だとplayやperformを使います。基礎的な動詞ですが、文脈やシチュエーションによって様々な使い方があるので、例文を見ながら学んでいきましょう。

“Do you play any instruments?”
“Yes, I play guitar.”
「何か楽器を弾きますか?」
「はい、ギターを弾きます。」

Hey, Josh. Can you play guitar for us?
ねぇ、ジョシュ。私たちにギターを弾いてくれない?

I play jazz and blues.
ジャズやブルースを演奏します。

We’re going to play some music at Yoyogi Park.
代々木公園で音楽を演奏します。

「楽器を弾く」「音楽を演奏する」などは、playを使って表します。目的語が楽器、音楽のジャンル、音楽そのものなど、様々なものになることに注目しましょう。

「音楽を演奏する」という行為に重点が置かれています。お客さんの前でパフォーマンスをする場合でも、部屋で1人で楽器の練習をする場合でもplayを使えるので覚えておきましょう。

また、歌う場合はplayではなくsingを使います。

I’m going to perform at the Shonan Music Festival.
湘南ミュージックフェスティバルで演奏します。

I asked him to perform some music on this street piano.
彼にこのストリートピアノで何か音楽を演奏するように頼みました。

performはplayよりも「ステージの上などで、お客さんを前に演奏する」というニュアンスがあります。ただ楽器を弾くだけでなく、ライブや演奏会などで演奏するときに使えます。

伴奏する accompany

ピアノやギターなどで、シンガーやバイオリニストの伴奏をしている人を見たことがあるでしょう。

伴奏はaccompanyです。他動詞ですね。

「同行する」という意味で使われることが多いですが、音楽の用語になると伴奏するという意味になります。

A pianist accompanied the singer.
ピアニストがそのシンガーの伴奏をした。

I often accompany my wife with a guitar.
よくギターで妻の伴奏をします。

ちなみに「伴奏者」はaccompanistになります。

おまけ 「セッションする」(音楽において)

ジャズやブルース、ロックなどのインストが中心の音楽には「ジャムセッション」という文化があります。演奏する曲などを、その場にいる人とその場で決めて、即興で音楽を作っていくというものです。

jam(jam session)

「セッションする」と日本語では言いますが、これは省略された形ですので「Let‘s session」と言っても通じません。

セッションは英語だとjam sessionとなります。

There is a jam session going on at Iguana Café.
イグアナカフェでジャムセッションをやっているよ。

You should join our jam session tonight.
今夜の私たちのジャムセッションに参加すれば?

まとめ

楽器に関する英語を見てきましたが、日本語だと知っているのに英語だと知らないという言葉が多かったのではないでしょうか。

こういった専門用語はテキストで取り上げられることが少なく、その業界の人たちと触れ合わなければ知る機会があまりありません。

本を使っての独学や、話す人が限られてしまうオーソドックスな英会話教室では、このような言葉はまったく知らないまま、ということが頻繁にあります。

多くのネイティブスピーカーと触れ合い、様々な経験やバックグラウンドを持った人と会話をするのが、専門用語の語彙を増やしていくコツと言えるでしょう。

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