「場が盛り上がる」「みんなの気分が盛り上がる」「○○が話題として盛り上がっている」など、「盛り上がる」というのは意外とよく日常で使う表現ではないでしょうか。では、みなさんは「盛り上がる」を英語でどのように表現するか、知っていますか?
「言えそうで言えない……」「思いつくけれど、どんなシチュエーションで使えるのかいまいちピンと来ない……」など、「盛り上がる」を意味する英語をマスターしている方は意外と少ないのではないでしょうか。
そこで、今回の記事では、「盛り上がる」を意味する英語表現について、言葉のニュアンス別にさまざまなものをご紹介していきたいと思います!
それぞれの表現を、例文とともに使い方などを丁寧に解説していきます。ぜひ例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。
盛り上がるのニュアンス別に
「盛り上がる」と一言で言っても、指し示す内容や、何が盛り上がっているのかによって、微妙にニュアンスが異なりますよね。
そこで、今回の記事では「テンションが盛り上がる」と「発展や話題としての盛り上がる」の大きく2つのニュアンス別に、それぞれ英語表現をご紹介していきます。
テンションが盛り上がる
まずは、人などの「テンションが盛り上がる」というニュアンスを表現したいときに使えるフレーズや単語をご紹介します。
それぞれ、「覚えていないと一目見ただけでは意味が想像しにくい」ものばかりですので、ぜひこの機会に覚えてみてくださいね。
get someone(人) going
「get someone(人) going」は「(人)の気分を上げる、元気を出させる、発奮させる」「(人)のテンションを盛り上げる」というような意味があります。
「(人)を動かす」というコアイメージがあり、ネイティブスピーカーも日常的によく使う表現です。
また、「someone(人)」の部分がない「get going」という表現は「動き出す」「出発し始める」という意味になります。
「Let’s get going.(さあ行こう/出発だ)」のように使われることが多いです。こちらも、テンションを上げて元気を出し、何かを始めるイメージで覚えておくと良いでしょう。
その新しいプロジェクトは本当にテンションが上がります。私は今、とてもモチベーションがあります。
そのポップ音楽は彼の気分を盛り上げます。彼はいつもサッカーの試合前にその歌を聞いています。
その有名な名言は私の気分を盛り上げます。
ビジネスの話をしないでください。それは私の気分を盛り上げませんから。
盛り上がっていこう!
pump someone(人) up
「pump」は「ポンプ」という意味があり、「pump someone(人) up」も「(人)の気分を盛り上げる」という意味があります。
誰かの気分をポンプで押し上げているようなイメージで覚えておくと良いでしょう。カジュアルな表現です。
上司は彼に助言を与え、奮い立たせようとしていました。
選手たちはそれぞれお気に入りの曲を聴いて、気分を盛り上げていました。
トムはほとんどの時間、パートナーを奮い立たせようとしていた。
raise one's spirits
「raise」は「高める」、「sprit」は「心持ち、精神、気力」などの意味があります。
「raise one's spirits」も「(人)の気分を高める、盛り上げる、士気を高める」という意味でよく使われます。
このクリスマスイベントの目的は、子どもたちの気分を盛り上げることです。
私は子どもの気分を盛り上げるために、明るくいることにベストを尽くしました。
人々の気分を盛り上げるために笑う必要はありませんよ。
invigorate
「invigorate」は「~を元気づける、生き生きとさせる、エネルギーを与える」という意味があります。「pump someone(人) up」などと比べると丁寧なニュアンスがある単語です。
人の気分を盛り上げるときに使うこともありますし、ビジネス・経済・討論を活気づける場合にも使われることがあります。
私たちはそのチームの活動を活気づける必要があります。
私の父は、朝の空気の中を散歩すると、いつも元気が出ます。
エクササイズは私を元気づけます。
発展や話題としての盛り上がる
続いて、何かが発展したり話題として盛り上がっているような状況で使える英語表現をご紹介します。
liven up
「liven up」は「雰囲気を良くする」「盛り上がる」という意味があります。「liven」の発音は「ライヴン」となります。
彼のゴールの後、スタジアムは盛り上がりました。
新しいペンキを塗れば、ダイニングルームが活気づくでしょう。
ウィリアムが到着するやいなや、パーティーは盛り上がりました。
buzz about
「buzz about」は「~についてうわさする」「話題になる」という意味があります。また、一方で「忙しく動き回る」という意味もあります。
その新しいカフェについて盛り上がっている。
それが再び話題になっているのは確かです。
all over the news
「all over the news」は「ニュースをにぎわせている」といった意味があります。
「all over」は「~のいたるところに」という意味がありますので、「ニュースのいたるところに」というイメージで覚えておくと良いでしょう。
それは毎日ニュースをにぎわせています。
彼の話題で大盛り上がりになるでしょう。
首相の辞職を求める運動で話題は持ちきりです。
reinvigorate
先ほどの「invigorate」に接尾辞「re-」がついた単語が「reinvigorate」です。
「~を生き返らせる、再活性化する」といった意味があります。何かに新しい風を吹き込むというような場合にも使われます。
新政権が最初にすべきことは、経済を再活性化させることです。
彼女はそのチームを再活性化させるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、「盛り上がる」を意味するさまざまな英語表現を、例文とともにご紹介しました。
「盛り上がる」というのはパーティーやスポーツで会場が盛り上がっていたり、話題として何かが盛り上がっていたりと、意外にも日常的によく使う表現ではないでしょうか。
だからこそ、いざというときにパッと適切な表現が口から出たら嬉しいですよね。今回ご紹介した単語やフレーズを自然に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。
ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。
今回ご紹介したフレーズをそれぞれ適切なシーンで使うことができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブスピーカーからも「お!この人はいろんな単語やフレーズを知っているんだな」と思ってもらえるのではないでしょうか。
また、今回学んだ「盛り上がる」にまつわる英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブはどのように使い分けているのか聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!
レッスンでは、ネイティブスピーカーの講師とマンツーマンで話すことができます。今回ご紹介した「盛り上がる」にまつわる英語表現をさらに練習しても良いですし、日本と海外での「盛り上がる」文化の違いなどについてディスカッションをするのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。よろしくお願いします!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.