大変!「火事だ!」は英語でなんていう?山火事、ぼやなどの表現も

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今回は、英語で「火事」をなんと言うのかチェックしていきます。「火」といえばfireですが、火事も炎にまつわる英語を使うのでしょうか。身近で火事があった時に「火事だ!」と叫ぶなら英語でどう表現するのか、また、山火事やぼやなどの表現もご紹介しますね!

「火事」の英語表現

では、さっそく英語で「火事」と言うにはどんな単語を使うのか見ていきます。

fire / disaster

英語で「火事」は、fireと言います。「火」と同じ単語で簡単ですね。

ただ、ちょっと言い方を変えて「火災」と、火による災害と言いたいのであればfire disasterと言うこともあります。disasterは「災害」という意味です。日本の「防災の日」はthe Disaster Prevention Dayと言います。

他にも、何かが起きて環境がめちゃくちゃになることを言います。大変な状況を目にしてdisaster!と叫ぶシチュエーションは映画などでも見られます。

あとで詳しく解説しますが、住宅で起きた火事ではなく山で起きた火事は、単にfireと言うよりbushfireやwildfireと言います。

例文で使う時は、「~がある、いる」という意味を表す文法のThere is/are~を使うと簡単です。

There’s a fire in the kitchen!

「キッチンで火事が起きてる!」

火災により事故が起きた場合には、fire incidentやfire accidentと言います。二次災害ですね。ここで使われているincidentやaccidentは「出来事」という意味です。

火事になると避難することが最重要事項となり、学生時代から避難訓練を行いますよね。「避難する」は英語でevacuateと言います。少し難しく感じるかもしれませんが、意外と基本的な単語として扱われます。英検やTOEICの勉強をしている方は必須英単語として覚えておきましょう。

避難後、消防車が来て鎮火する情景を英語で説明するなら、「鎮火する」を意味するget a fire under controlも覚えておきましょう。under controlは「コントロール下に入れる」という意味です。

「消防車」はfire engineと言い、「消防士」はfire brigadeやfirefighterと言います。救急車はambulanceだと知っている方が多いのに、なぜか消防車は知らない方も多いですね。ここで覚えておきましょう。

火事になったときのフレーズ

では、実際に火事になった時に使うフレーズも確認しておきましょう。とっさに言うことになる場合もあるので、短いフレーズを的確に暗記すべきですね。

It’s on fire

「火事だ!」と叫んで周りに避難を呼びかける時は、It’s on fire!と言います。文法的な解説をすると、It’s on fire!の主語であるItは火がついているものを指しています。ですから、言い換えるとするならばThat place is on fire!などになります。

もっと単純に、Fire!と言っても通じますよ。

It’s on fire! Get out!

「火事だ!逃げろ!」

火事が起きた場合は、どこで火の手が上がっているのか伝えると正しい逃げ道がわかります。そういった時は、場所を表す英語を学んでおくと良いですね。

建物の階を表す時には、アメリカ英語では1階をfirst floorと言いますが、イギリス英語ではground floorと言うことに注意しましょう。1階であることをfirst floorとイギリス人に伝えると、彼らは2階のことと認識します。日本の常識と1階ずつずれているので、同じ英語圏でも気を付けるべきです。

put out the fire

put out the fireは、「火を消す」という表現です。onは火がつくイメージですが、反対にoutだと火が消えるイメージです。言い換えるなら、stop a fireです。こちらの方がわかりやすいですね。

The news says that the firefighters arrived at the supermarket and put out the fire yesterday.

「ニュースで言ってたんだけど、昨日スーパーに消防士が来て火を消したんだって」

「火事」の関連表現

では、ここからは火事に関連する表現を英語で学んでいきましょう。住宅地で起きる家火事はfireでしたが、火事が起きた場所や、その規模によって言い方が異なる場合があります。

山火事・ぼや・大火事

山火事は、英語でwildfireと言います。先ほど少し触れたようにbushfireとも言いますが、こちらはどちらかというと原野で発生する火事のことを指し、オーストラリア森林火災などでよく使います。

時々、テレビでもオーストラリアで大規模な火災が起き、コアラなどの野生動物がやけどを負っているというニュースが流れてきます。日本と違ってかなり広い範囲の山火事ですから、鎮火するのに相当な時間がかかったりもしますね。

アメリカの ワシントンポスト紙から、wildfireの定義を引用します。

“Wildfires are uncontrolled and unwanted fires that typically start in forested areas, although they can spread to more populated regions.”

「山火事 とは、制御不能かつ不要な火事で、通常は森林地帯で発生する。とはいえ、人口が多い地域へ広がる可能性もある」”

単語の整理をしておきましょう。

uncontrolled「制御不能」・・・コントロールができないという意味です。

unwanted「不要」・・・wantが「欲しい」という意味なので、その反対語になります。

typically 「通常は」

spread 「広がる」

populated「人口が多い」・・・「人口」はpopulationと言います。

regions「地域」

火事が発生する場所がin forested areasであるならば、wildfireと表現すれば良いわけですね。

このような山火事は人がいない場所でもどうして起こるのかというと、原因が雷や雨を伴う嵐という自然現象だからです。

Now I know the difference between wildfire and bushfire.

「今なら私、wildfireとbushfireの違いがわかるよ」

ぼやは、英語でsmall fireやminor fireと言います。

その名の通り、small fire「小さな火事」なので、日本語訳をすると「ぼや」となります。

minor fireも同じ意味ですが、直訳すると「小規模な火事」ですね。日本語の「マイナー」とは少しニュアンスが違います。

A small fire broke out on the second floor last week.

「先週、3階でぼやが起こったんだって」

そして大火事は、big fireと言います。ぼやがsmall fireなので覚えやすいですね。英語は思いのほか単純でした。火事の規模は大きいか小さいかで表せばOKです。

The fireworks caused a big fire.

「花火が大火事の原因となった」

causeは、「原因となる」という動詞です。原因となるものを主語に置き、何が起きたのかその結果をcauseの後に置きます。使い方を練習してみてくださいね。

火事が「起こる」は英語でなんと言う?

英語で名詞を学んだ時は、その単語を文章の中にきちんと組み込めるようにする練習をしましょう。そのためには、英語でどうしても必要となる動詞に何を使うか把握しておく必要があります。では、「火事」に使う「起こる」という動詞には、一体何を使えば良いのでしょうか。

火事が「起こる」「発生する」という意味で使える動詞として覚えておくべきなのは、以下の3つです。

happen

occur

break out

どれも和訳をすると「起こる」や「発生する」という意味になり、偶発的に発生したことに対して使います。resultを使うこともありますが、この場合は結果的に火事が起こった時に使用します。

The small fire happened at midnight, and everyone was evacuated.

「夜中にぼやが起き、全員が避難しました」

「起こる」という動詞を使う際には、主語に起こったものを置くようにしてください。

「火の用心」の英語表現

日本には、火事にならないよう、火の元を確認するよう促す「火の用心」という言葉がありますね。このような日本独自の表現を英語で表す際には決まった言葉がありません。文章で説明するか、意味が近い言葉を並べて説明します。

例えば、以下のような表現が考えられます。

be aware of fire

be aware of「認識する、気づいている」という意味ですが、「~に注意する」と訳した方がわかりやすいでしょう。命令形として動詞から始めれば、「火に注意しろ」つまり、「火の用心」となるわけです。

Let’s be aware of fires because winter is coming.

「冬が近づいてるから火の元に注意しよう」

まとめ

火事は、英語でfireで良いのでしたね。英会話で使う時には、住宅で起きる火事なのか、それとも森林火災なのか、場所でちょっとした表現の使い分けができると良いでしょう。その他の火事に関する単語でわからないものがあれば、和英辞書などで調べてどんどん語彙力を増やしていってみてください。特に、万が一の時に使える英語は覚えておいて損はありません。日本に来ている外国人の方に説明できたらいいですね。

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