みなさんは、家事にまつわる英語をどのくらい知っていますか?「掃除機をかける」や「洗濯物を畳む」など、日々の生活でよく使う言葉ですが、学校の英語の授業や教科書で習うことはあまりなく、意外とパッと英語で出てこないことも多いのではないでしょうか。
実際に筆者の私も、現在イギリスに住んでいますが、実際にこちらで暮らしてみるまで知らなかった単語や表現があり、日常生活のなかで学んでいくということが多くありました。
そこで今回の記事では、家事に関するさまざまな英語表現をご紹介していきます。それぞれ、例文とともに詳しく解説していきます。ぜひご紹介する例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。
「家事」の英語表現
まずは、「家事」そのものの英語表現を見ていきましょう。
日本でも「家事は女性のするもの」という意識はだいぶ薄れてきていると思いますが、今は性別や年齢に関係なく、家事はできるようになっておきたいですよね。
そんな「家事」は以下のように英語で表現します。
household chores / housework
「household chores」は「家族・世帯」を意味する「household」と「雑用、雑務、日課」を意味する「chores」が組み合わさった表現です。
なお、「chores(可算名詞で、家事は複数あることが一般的なため、複数形で使うことがほとんどです)」には「やりたくない仕事・ルーティーン的な退屈な仕事」というニュアンスがあります。
会話のなかで家のことを指しているのが明確な場合は「chores」だけでも伝わります。ただし、「chores」は仕事のことにも使われるほか、嫌々家事をやっているというニュアンスが出るため、「household chores」と言うのが無難でしょう。
「housework」も同じく「家事」を意味する単語ですが、「chores」という単語がないため「面倒」というニュアンスはなく、ニュートラルな表現と言えるでしょう。掃除・片付け・洗濯・料理といった家事全般を指します。
なお、いずれの表現も「家事をする」と動詞形で表現したい場合には「do」が使われることが一般的です。
I don't like doing household chores, but I know it’s necessary.
家事をするのは好きではありませんが、必要なことだとわかっています。
Among the household chores, I hate cleaning the bathroom the most.
家事のなかで、風呂掃除が一番嫌いです。
What do you like and dislike most about housework?
家事のなかで一番好きなものと嫌いなものは何ですか?
We share housework in a way that is comfortable for both of us.
私たちは、お互いに無理のないように家事を分担しています。
掃除機
続いて、家事に欠かせない「掃除機」を英語でどのように言うかチェックしていきましょう。
vacuum
「vacuum」は主にアメリカで使われる言い方です。
「vacuum」とだけ言う場合もありますし、「vacuum cleaner」ということもあります。「vacuum」には「真空」という意味があり、もともと掃除機は中の気圧を下げてゴミを吸い込んでいたことに由来すると言われています。
なお、「vacuum」は「掃除機」という名詞のほか、「掃除機をかける」という動詞としても使われます。
また、「vacuum」はアメリカ英語と説明しましたが、イギリス(そのほか、アイルランド、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど)では「hoover」という単語の方が一般的です。こちらも「vacuum」と同じように名詞でも動詞でも使うことができます。
The latest vacuum cleaner has various functions.
その最新の掃除機にはさまざまな機能があります。
The vacuum cleaner picked up her clothes.
その掃除機が彼女の服を吸い取ってしまいました。
I vacuum the carpet twice a week.
私は一週間に二回、カーペットに掃除機をかけます。
I have to vacuum my room on the weekend.
週末には部屋に掃除機をかけなければなりません。
It's important to vacuum regularly in order to keep the room clean.
部屋を清潔に保つためには、定期的に掃除機をかけることが大切です。
洗濯物
続いて、こちらも欠かせない家事のひとつ「洗濯物」にまつわる表現を見ていきましょう。
洗濯は「洗う」「干す・乾かす」「取り込む」「畳む」など、さまざまなプロセスが発生しますよね。それぞれ英語ではどのように言うのでしょうか?
fold the laundry
「洗濯」を意味する一般的な単語は「laundry」です。
日本語でも「コインランドリー」のように日常的に使われていますが、英語での発音は「ローンドリー」に近いですので、注意してくださいね。
また、イギリスでは「washing」もよく使われます。「laundry」は名詞ですので、「洗濯をする(洗う)」と動詞で言いたい場合には「do」を用いて「do the washing / do the laundry」と言います。
「fold the laundry」は「洗濯物を畳む」という意味があります。
Can you fold the laundry, please?
洗濯物をたたんでくれますか?
I usually let my kids fold the laundry.
私は普段、子供たちに洗濯物をたたませています。
Please fold the laundry neatly.
洗濯物はきれいにたたんでください。
hang the laundry
「hang the laundry」は「洗濯ものを干す」という意味になります。
外で干す場合は後ろに「outside」、部屋の中に干す場合は後ろに「inside」を付ければOKです。
I need to hang the laundry outside before I go to work today.
今日仕事に行く前に洗濯物を外に干さないといけません。
I don't know why, but among the household chores, I like hanging the laundry.
なぜかわからないのですが、私は家事の中で洗濯物を干すのが好きなのです。
My daughter is hanging up the laundry outside.
私の娘が洗濯物を外に干しています。
I don't like it, but because it's raining, I have to hang the laundry inside.
好きではありませんが、雨が降っているので、洗濯物を部屋の中に干さなければなりません。
Please tell him I'm hanging up the laundry outside, and I’ll be back soon.
洗濯物を外に干しているから、すぐ戻ってくると彼に伝えてください。
そのほか、「洗濯物を取り込む」は「take in the laundry」または「get in the laundry」や「bring the laundry in」と言います。また、「コインランドリーに行く」はアメリカ英語では「go to the laundromat」、イギリス英語では「go to the laundrette」と言います。長期滞在であれば洗濯機が必要かもしれませんが、短期の旅行や出張であればコインランドリーは便利ですよね。
また、余裕があればぜひ次のような洗濯グッズの英語も覚えてみてくださいね。たとえば、「detergent/washing powder(洗剤)」、「(fabric) softener(柔軟剤)」、「bleach(漂白剤)」、「clothing pin/peg(洗濯ばさみ)」、「clothesline(物干しひも)」などは覚えていると便利ですよ。
ちなみに、筆者はイギリスに住んでいますが、私の住む家の周りでは、日本のようなステンレスなどの物干しざおではなく、ひもなどを庭にピンと張り、それを物干しざおのようにして使っているのをよく見かけます。
まとめ
いかがでしたか?今回は、紫「掃除機をかける」や「洗濯物を畳む」といった家事にまつわるさまざまな英語表現を例文とともにご紹介しました。
日本に住んでいても海外に住んでいても、多くの人にとって「家事」というのは避けて通れないものではないでしょうか。今回ご紹介したフレーズを自然に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。
ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。
今回ご紹介したフレーズをそれぞれ適切なシーンで使うことができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブからも「お!この人はいろんな単語やフレーズを知っているんだな」と思ってもらえるのではないでしょうか。
また、今回学んだ家事にまつわる英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブの感覚を聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。
今回ご紹介した家事にまつわる英語表現をさらに練習しても良いですし、家事そのものに関する意見交換、文化の違いについてディスカッションなどをするのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.